深い森の彼方に

とも茶

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第一章 一方的な仕打ち

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激痛は間断なく股間を襲った。最初の二日間は激痛で目が覚め、再び激痛で失神した。それでも、深い森の中では存在しなかった昼夜の訪れをこの部屋では感ずることができた。日が暮れそして夜が明けることが繰り返された。1日に2~3回、兵士らしき人が部屋に来ると股間に刺さっている棒を指ではじいた。夢うつつにあった私は、切断時と同じような激痛に見舞われ目が覚めた。激痛であえぐの口に少量の液体を入れた。その液体にむせようが何となろうが、一切取り合わず入れ終わると無言で出ていった。拘束は解かれることはなく、その液体以外に食べ物や飲み物は一切与えられなかった。
四日目になると、激痛はやや収まってきた。兵士による激痛のお見舞いは変わらないが、日中は覚醒したまま色々考えることもできるようになってきた。
ここはいったいどこなのか、こんな非人道的な扱いを平然と行える国が本当にあったのか、どんな発展途上の国でもこんなことはしないのではないか。
あの女性が言っていた「お前は私たちの国を求めてやってきた。」「お前の心の底を読み取っているんだ。」と言っていたことを思い出した。私の性癖を知っているのだろうか、いきなりの性器切断はその性癖とかかわりがあるのだろうか。
そもそもあの切断方法は、100年以上前に中国で行われていた「自宮」そのものではないか。下級官吏だった刀子匠が青竜刀ような刃物で切断していたのが、下級官吏が女になり、青龍刀が軍用ナイフになったというこだ。後処置も似たりよったりだ。自宮では灰で切断面の処置と止血をしていたようだが、尿道閉塞を防止するため棒を差し込むなど全く同じだ。安静期間終了後、棒を抜き取り尿が噴出して手術終了というのも同じだろうか。違いといえば、自給は玉も竿も一気に切断したが、自分の場合は竿だけだということだ。

五日目になると激痛はかなり弱まってきた。すっかり窓の外が明るくなってきたころ、リーダーと言っていた黒いスーツに身を包んだ女性が部屋に入ってきた。無言で私に近寄ると(中国の宦官と同じように)股間の棒を抜き取った。尿が噴出した。(手術成功ということか)彼女が消毒液を浸した布で傷口を荒々しく拭くと痛みが治まりかけていた股間にまた激痛が走った。
寝台に私を括りつけていた縄や手錠を外し、激痛に苦しんでいる私を無理やり立たせた。私は立ち上がると自分の股間に目がいった。陰茎は根元深くからそぎ落とされ、睾丸の入った陰嚢だけが醜くぶら下がっていた。
彼女は持ってきた紙袋を私の足元に放り出した。
「我が国での居住を許す。だが、全裸というわけにはいかない。町に連れて行ってやるからこの服を着ろ。」
紙袋に入っていたのは衣類だった。それも全部女性用だ。下着は真新しかったが何の変哲もない白い綿のショーツにブラジャーだった。それに白いブラウスと濃紺のサージのプリーツスカート。まるで一昔前の女子高校生の制服のようだった。しかし、かなり着古されていてブラウスに黄ばみがあり、スカートのはプリーツはきちんとついているが、おしりの部分はテカテカでホックは何度も付け直した跡があった。
「なんだ古着か・・・」
いきなり拳が飛んできた。女性とは思えないような力だった。
「生意気をいうんじゃない、新入りのくせに。早く着るんだ。」
あわてて下着をつけた。
「おまえ、やっぱりそうか。男だったらふつうはブラジャーの着けるのに一苦労するはずなんだがな。」
また、殴られた。確かに家で密かに女装していたことは事実だ。よくブラジャーをしたまま寝たものだった。しかし、女性に見られながら女装するのは始めてだった。変態的な気持ちが高ぶってきた。しかし、刺激を与えるべきモノは既になかった。ブラウスを着て、スカートをはくと、いきなり彼女にスカートをめくられた。切断面からカウパー腺液が溢れ出しすっかり濡れたショーツが丸出しになった。
「股間から何をたらしていやがるんだ。」
また激しく殴られた。
塩味がついただけのお粥を食べさせられ、初めて城郭の内部に連れ出された。
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