99 / 145
第5章 時は隔てる
第23話 『川上流』と『真川上流』
しおりを挟む
5-23
六日目。主目的である、『真川上流』の師範との準決勝の日。
私は既に入場し、相手を待っている状態です。
周囲に意識を向ければ、ここ五日間で最高の熱気。しかし観客の数に変わりはありません。
意外と、人気はあるようですね。
まぁコスコルに勝ったあのSランク冒険者よりは強いわけですから。強さを重んじる『龍人族』からすればおかしな話ではありませんか。
このような思考をしている間にも、司会が簡単に私の紹介をしています。前回大会の優勝者であるお相手さんには特別な演出があるようですね。
「さぁさぁお待たせしました! それでは入場してもらいましょう! 前回大会の覇者! 彼の武神、ゲンリューサイの技を継ぎ、より発展させた『真川上流』の師範! ガリュウに‼︎」
演出担当の魔法使い達の魔法により、私と反対側の入り口が炎の柱で覆い隠されます。
その内から現れたのは、黒髭を蓄えた、物静かな雰囲気の中年男性。腰にあるのは打刀。中々の業物です。頰と首から下、道着の内側に見える鱗と、頭部に生える二本の灰色をした角が彼の種族を物語っています。
やっと、ですか。しかし癪に触る紹介文でしたね。
何やら司会は言っていますが、気にせず私の用を一つ、済ませましょうか。
「派手な登場ね」
「……大会側の意向だ」
ふむ。
「ここに来るまで、あなたの流派の連中について色んな話を聞いたわ。実際に何人かとも会ったしね」
「そうか」
「『龍人族』とは言え、酷いものよね。赤子を切り刻んで遊んだり、嫌がる女性を辱めたり。旦那さんの前でやられたって人も居るみたいね?」
「……何が言いたい?」
「あなたの立場なら、禁じる事も、破門にする事も、簡単なはずよね?」
ガリュウを真っ直ぐ見つめ、問います。
そしてガリュウも同じく、黙って私を見つめ返します。
「……くっくくく、クハハハハ!」
「……何がおかしいの?」
「いや、失礼。しかしコレが笑わずにいられようか? その赤子は、女は、弱かった。ただそれだけであろう? 強者が弱者を好きにできるのは、当然の権利よ! 例えそれが法に触れていようと、力で無かった事にすれば良い。違うか?」
……コイツは、何を言っているのでしょうか?
「あなた、いつの時代に生きてるのかしら?」
太古の昔、まだあの聖国ができる前ならば、『龍人族』には確かにそのような風習がありました。
その頃なら、それは種族的な文化です。私には口を挟む余地はありません。私の耳に不満の声が聞こえて来る事すら無かったでしょう。同時に、ジジイの名を汚される事にもなっていなかった。
しかし今は違う。
ゴミ屑共がしているのは、現在、確かに“悪”なのです。力を尊ぶとは言え、弱者に何をしても許されるなどという事はありません。つまりジジイの名を汚すものでしかない。
そんな事の為に、『川上流』の技は、使わせない。
「でも、そうね。なら、あなた達の流儀に則っとって、力で我を通す事にしましょうか」
「ふん、やってみろ」
丁度、司会の諸々も終わったようですね。では、始めましょうか。
♰♰♰
試合開始の合図。
相手が刀を抜くのを見ながら、私は『ソード・オブ・ムーン=レンズ』を武舞台の外に放り投げた。
「……どういうつもりだ?」
「あなた程度に武器はいらないって事よ」
別に舐め切っているわけでは無い。無手は私の二番目に得意な型だ。その程度には評価している。
とはいえ、一番得意な刀を使うまでも無いという事には変わりない。
観客席から聞こえる野次は無視だ。
まずは小手調べ。
縮地の技で接近してからの掌底。
速度重視のこれに、ガリュウは辛うじて反応した。軸がズラされる。
それでも体勢は崩した。
崩れた体勢のまま繰り出された斬り上げは、一歩引いて避ける。
そして沈み込み足元を払った。
バク宙でコレを躱したガリュウが両手で斬り下ろして来る。
コレは一歩前に出て避け、右脇腹へフック……する直前で視界の端から迫る影に気付いて飛び退いた。
(今のは尻尾ね。忘れてたわ)
純粋な『龍人族』には太くて長い、蜥蜴のような尻尾がある。
この隙にガリュウがとった構えは、居合。『迅雷』か。
雷速で迫って来るガリュウ。思わず笑みが漏れてしまう。
――川上流『柳ノ風』
ガリュウの振る刀に手を当て、その動きに逆らわず引いていく。
そこに僅かな力を加え、剣筋を狂わせる。
柳の葉を揺らす事しかできない微風のような力は、相手に悟らせる事なく、バランスを狂わせる。
完成された技にこそ有効な技だ。
しかしここまでは下準備。
流した腕を取って仕掛ける技は、派生形の投げ技。
――川上流『渦撃』 派生 『風波』
渦で方向を変えられた力は、自らの起こした風による波で更に勢いを増す。
『渦撃』が彼我どちらかの力の方向を変えるだけなのに対し、『風波』は相手の力を更に加速させる。
今回加速させる方向は、真下。
「カハッ!?」
ガリュウの凄まじい速さはそのまま破壊力となり、頑丈な武舞台を砕いた。
そのまま転がってガリュウは私から距離を取る。
「あら、頑丈ね?」
ガリュウが口に溜まった血を吐き出し、息を整えるのを眺めながら聞く。
「……今のは、『柳ノ風』に『渦撃』だな?」
「正解。正確には『渦撃』じゃなくて、そこから派生した『風波』だけどね」
私の告げる技名にガリュウは眉根を寄せる。
「そんな技は知らん。……貴様、何者だ」
「今日のうちにはわかるわよ」
話は終わりという意味を込めて、私は構えをとる。
左手を軽く開いた状態で前に出し、相手に対してやや斜めに保つ。右手は腰の辺り、握り込まず、自然な状態。右足を引いて半身の態勢。
奥伝にあたる型の一つ、『激流の型』だ。
「……また知らぬ型」
慎重になっているようだ。様子見に入ってしまった。
「来ないなら、またこちらから行くわよ?」
『激流の型』は確かにカウンター主体の型だ。しかしそのカウンターというのは、相手のあらゆる動きに適応される。合気柔術に近い。
私の言葉がハッタリでないと気づいたようだ。あちらも私の知らない構えをとった。
「まさか、準決勝でコレを使う事になるとはな」
相手同様、私も集中を深める。
初動は、『迅雷』に酷似。しかし重心は少し後ろ……。
「真川上流奥義『降り注ぐ雷』」
「っ!」
コレは――
…………なんて、つまらない。
要は、『迅雷』による連撃。
この速度でほぼ同時に複数方向から放たれる斬撃。
コレを躱せるモノは少ないだろう。
だがコレは、改良ではない。改悪だ。
確かに速い。だが、『迅雷』よりも格段に遅い。コレよりも速い『迅雷』を容易に躱せる相手には通じない。
数発の斬撃を躱し、その最後となる一撃を右手で流す。
うん、軽い。
力ではなく、速さを威力に変えている『迅雷』を遅くしてどうする。
そのまま左肘で顔面に肘を入れてやると、ガリュウの上半身が大きく仰け反った。
その動きに合わせて右足で足元を払ってやれば、簡単にガリュウの身体は宙に浮く。
そして、トドメ。
〈制魂解放〉した右手による掌底を鳩尾に叩き込んだ。
ガリュウが叩きつけられた勢いで武舞台が陥没し、ヒビ割れる。
土煙が舞い、その場を覆い隠す。
会場が静寂に包まれた。
観衆には、まだ結果は分からない。
しかし次期に見るだろう。大きく凹み、その内には何も残さない武舞台を。
堂々歩いて武舞台の外へ向かい、付与された自動回収能力で刀を呼び寄せる。
そして、私が退場する頃、背後に大きな歓声を聞いた。
六日目。主目的である、『真川上流』の師範との準決勝の日。
私は既に入場し、相手を待っている状態です。
周囲に意識を向ければ、ここ五日間で最高の熱気。しかし観客の数に変わりはありません。
意外と、人気はあるようですね。
まぁコスコルに勝ったあのSランク冒険者よりは強いわけですから。強さを重んじる『龍人族』からすればおかしな話ではありませんか。
このような思考をしている間にも、司会が簡単に私の紹介をしています。前回大会の優勝者であるお相手さんには特別な演出があるようですね。
「さぁさぁお待たせしました! それでは入場してもらいましょう! 前回大会の覇者! 彼の武神、ゲンリューサイの技を継ぎ、より発展させた『真川上流』の師範! ガリュウに‼︎」
演出担当の魔法使い達の魔法により、私と反対側の入り口が炎の柱で覆い隠されます。
その内から現れたのは、黒髭を蓄えた、物静かな雰囲気の中年男性。腰にあるのは打刀。中々の業物です。頰と首から下、道着の内側に見える鱗と、頭部に生える二本の灰色をした角が彼の種族を物語っています。
やっと、ですか。しかし癪に触る紹介文でしたね。
何やら司会は言っていますが、気にせず私の用を一つ、済ませましょうか。
「派手な登場ね」
「……大会側の意向だ」
ふむ。
「ここに来るまで、あなたの流派の連中について色んな話を聞いたわ。実際に何人かとも会ったしね」
「そうか」
「『龍人族』とは言え、酷いものよね。赤子を切り刻んで遊んだり、嫌がる女性を辱めたり。旦那さんの前でやられたって人も居るみたいね?」
「……何が言いたい?」
「あなたの立場なら、禁じる事も、破門にする事も、簡単なはずよね?」
ガリュウを真っ直ぐ見つめ、問います。
そしてガリュウも同じく、黙って私を見つめ返します。
「……くっくくく、クハハハハ!」
「……何がおかしいの?」
「いや、失礼。しかしコレが笑わずにいられようか? その赤子は、女は、弱かった。ただそれだけであろう? 強者が弱者を好きにできるのは、当然の権利よ! 例えそれが法に触れていようと、力で無かった事にすれば良い。違うか?」
……コイツは、何を言っているのでしょうか?
「あなた、いつの時代に生きてるのかしら?」
太古の昔、まだあの聖国ができる前ならば、『龍人族』には確かにそのような風習がありました。
その頃なら、それは種族的な文化です。私には口を挟む余地はありません。私の耳に不満の声が聞こえて来る事すら無かったでしょう。同時に、ジジイの名を汚される事にもなっていなかった。
しかし今は違う。
ゴミ屑共がしているのは、現在、確かに“悪”なのです。力を尊ぶとは言え、弱者に何をしても許されるなどという事はありません。つまりジジイの名を汚すものでしかない。
そんな事の為に、『川上流』の技は、使わせない。
「でも、そうね。なら、あなた達の流儀に則っとって、力で我を通す事にしましょうか」
「ふん、やってみろ」
丁度、司会の諸々も終わったようですね。では、始めましょうか。
♰♰♰
試合開始の合図。
相手が刀を抜くのを見ながら、私は『ソード・オブ・ムーン=レンズ』を武舞台の外に放り投げた。
「……どういうつもりだ?」
「あなた程度に武器はいらないって事よ」
別に舐め切っているわけでは無い。無手は私の二番目に得意な型だ。その程度には評価している。
とはいえ、一番得意な刀を使うまでも無いという事には変わりない。
観客席から聞こえる野次は無視だ。
まずは小手調べ。
縮地の技で接近してからの掌底。
速度重視のこれに、ガリュウは辛うじて反応した。軸がズラされる。
それでも体勢は崩した。
崩れた体勢のまま繰り出された斬り上げは、一歩引いて避ける。
そして沈み込み足元を払った。
バク宙でコレを躱したガリュウが両手で斬り下ろして来る。
コレは一歩前に出て避け、右脇腹へフック……する直前で視界の端から迫る影に気付いて飛び退いた。
(今のは尻尾ね。忘れてたわ)
純粋な『龍人族』には太くて長い、蜥蜴のような尻尾がある。
この隙にガリュウがとった構えは、居合。『迅雷』か。
雷速で迫って来るガリュウ。思わず笑みが漏れてしまう。
――川上流『柳ノ風』
ガリュウの振る刀に手を当て、その動きに逆らわず引いていく。
そこに僅かな力を加え、剣筋を狂わせる。
柳の葉を揺らす事しかできない微風のような力は、相手に悟らせる事なく、バランスを狂わせる。
完成された技にこそ有効な技だ。
しかしここまでは下準備。
流した腕を取って仕掛ける技は、派生形の投げ技。
――川上流『渦撃』 派生 『風波』
渦で方向を変えられた力は、自らの起こした風による波で更に勢いを増す。
『渦撃』が彼我どちらかの力の方向を変えるだけなのに対し、『風波』は相手の力を更に加速させる。
今回加速させる方向は、真下。
「カハッ!?」
ガリュウの凄まじい速さはそのまま破壊力となり、頑丈な武舞台を砕いた。
そのまま転がってガリュウは私から距離を取る。
「あら、頑丈ね?」
ガリュウが口に溜まった血を吐き出し、息を整えるのを眺めながら聞く。
「……今のは、『柳ノ風』に『渦撃』だな?」
「正解。正確には『渦撃』じゃなくて、そこから派生した『風波』だけどね」
私の告げる技名にガリュウは眉根を寄せる。
「そんな技は知らん。……貴様、何者だ」
「今日のうちにはわかるわよ」
話は終わりという意味を込めて、私は構えをとる。
左手を軽く開いた状態で前に出し、相手に対してやや斜めに保つ。右手は腰の辺り、握り込まず、自然な状態。右足を引いて半身の態勢。
奥伝にあたる型の一つ、『激流の型』だ。
「……また知らぬ型」
慎重になっているようだ。様子見に入ってしまった。
「来ないなら、またこちらから行くわよ?」
『激流の型』は確かにカウンター主体の型だ。しかしそのカウンターというのは、相手のあらゆる動きに適応される。合気柔術に近い。
私の言葉がハッタリでないと気づいたようだ。あちらも私の知らない構えをとった。
「まさか、準決勝でコレを使う事になるとはな」
相手同様、私も集中を深める。
初動は、『迅雷』に酷似。しかし重心は少し後ろ……。
「真川上流奥義『降り注ぐ雷』」
「っ!」
コレは――
…………なんて、つまらない。
要は、『迅雷』による連撃。
この速度でほぼ同時に複数方向から放たれる斬撃。
コレを躱せるモノは少ないだろう。
だがコレは、改良ではない。改悪だ。
確かに速い。だが、『迅雷』よりも格段に遅い。コレよりも速い『迅雷』を容易に躱せる相手には通じない。
数発の斬撃を躱し、その最後となる一撃を右手で流す。
うん、軽い。
力ではなく、速さを威力に変えている『迅雷』を遅くしてどうする。
そのまま左肘で顔面に肘を入れてやると、ガリュウの上半身が大きく仰け反った。
その動きに合わせて右足で足元を払ってやれば、簡単にガリュウの身体は宙に浮く。
そして、トドメ。
〈制魂解放〉した右手による掌底を鳩尾に叩き込んだ。
ガリュウが叩きつけられた勢いで武舞台が陥没し、ヒビ割れる。
土煙が舞い、その場を覆い隠す。
会場が静寂に包まれた。
観衆には、まだ結果は分からない。
しかし次期に見るだろう。大きく凹み、その内には何も残さない武舞台を。
堂々歩いて武舞台の外へ向かい、付与された自動回収能力で刀を呼び寄せる。
そして、私が退場する頃、背後に大きな歓声を聞いた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる