25 / 145
第2章 千の時を共に
第13話 ブランの特訓
しおりを挟む
2-13
あの後〈飛行〉で川まで移動して強襲虎と、ついでに一角熊を〈解体〉しました。新しく買った図鑑と〈解体〉スキルのおかげでそれなりに上手くできたと思います。
今はリムリアに帰ってきて、ギルドの買取カウンターに並んでいるところです。
「買取お願い」
「はい。――っ! 失礼しました。査定する間にメインカウンターへ行っていただいてもよろしいでしょうか。サブマスターが探しておられたので」
「リオラさんが? 何かしら? わかったわ。それじゃあ宜しくね」
何の用なんでしょう? ひとまずメインカウンター、リオラさんのいつもいるところに行きましょう。
「あ、アルジェさん」
「こんにちは、リオラさん。私を探してたってきいたんだけど」
「はい、お待たせしました。昇格試験の結果が出ました」
「あぁそう言えば。忘れてたわ」
「忘れないでくださいよ」
苦笑いされてしまいました。
「本当は翌日には合否が出てたんですが、アルジェさんはBランクの条件も満たしていましたので、その手続きをしていたんです」
「とりあえずCは合格のようね。それで、Bランクの手続き? Bランクに上がる時も試験があるんじゃなかった?」
「合格は当たり前ですよ。何言ってるんですか。でないとパーティランクCにしませんし」
呆れつついうリオラさんです。いや、私も確信はしてましたけどね?
「Bランクの手続きですが、試験をこちらの作法に関する講習だけで済むよう申請してたんです。そもそもある程度の礼儀をわきまえておけばいいんです。アルジェさんはもともと高度な教育を受けておられたようですし、敬語を使える事も登録初日でわかってます。それをわざわざ貴族の方に協力をお願いして試験をするのは面倒ですから」
「最後ぶっちゃけたわね」
こんどは私が呆れる番でした。要は自分たちが色々面倒だった部分も大きいということ。
まあ私も楽なのでいいですが。
「それで、その講習はいつあるの?」
「今からでも大丈夫です。講習といっても十分ほどで終わるので」
うーん。人も多いし、査定にはまだ時間がかかるでしょう。やってしまいますか。
「それじゃあお願いするわ」
「わかりました。第三小会議室でお待ちください」
本当に十分で終わりましたね。
ちなみにやってきたのはテオでした。相変わらずニコニコして油断のならない人でしたよ。
テオに言われた通り、またリオラさんのところへ向かいます。人の数も減っているのですぐ私の番です。
「お疲れ様でした。それではギルドカードをお願いします。……え?」
「? どうかした?」
「どうかはしましたけど、ひとまず昇格手続きは完了しました。こちらをお返ししておきます」
ということで赤いギルドカードを受け取りました。これで個人ならAランクまでの依頼を受けられます。パーティランクはまだ据え置きとのこと。
「それで、〈鑑定〉させていただいても?」
「い、いいけどなんでそんないい笑顔なのよ」
「討伐記録を拝見した結果です。失礼します」
虎のことらしいです。
「……はぁ。成長早すぎません?
なんで前回までなかった〈刀術〉や〈体術〉がそのレベルなんですか……」
「これは、前のが戻っただけよ」
前世の事ぼかしてを言いましたが、リオラさんならこれで十分です。
「……なるほど。今度詳しくお聞きしても?」
「ええ、構わないわ」
「ありがとうございます。これでアルジェさんはAランク昇格条件の一つを達成したことになりますが、まだ貢献度が足りないので昇格はしません。まあすぐ溜まりそうですが」
そういって苦笑いするリオラさん。今日は苦笑いしてばかりですね。私のせいか。
「そう言えば、今更なんですけどブランちゃんは……?」
リオラさん、本人がいないとブランにはちゃん付けするんですよね。
「ブランなら宿でダウンしてるわ。昨日やり過ぎちゃって……」
「何してるんですか(じとー)」
「……加減を間違えたわ(ついっ)」
分が悪いです。ここは話を変えましょう。
「そ、そう言えば! リオラさんに聞いた店、良かったわ。ブランも気に入ったみたいだし」
「そうですか。それはよかったです! その結果やり過ぎたのだとしても、今は話を逸らされておきますね」
「あ、ありがとう」
くっ! 墓穴を掘ってしまいました。
ここは戦略的撤退です!
「そ、それじゃあ私は帰るわね!」
「ええブランちゃんが心配ですしね。もう次はダメですよ?」
「え、ええ! もちろん!」
く、手強い……。
ともかく今は……! 脱っ!
◆◇◆
「ふぅ、ただいま。ブラン」
「姉様おかえり」
「動けるようにはなったのね」
「うん、痛いけど、なんとか」
うぅ……ブラン、ごめんなさい。
「今日は部屋で夕食を食べましょうか。今もってくるわね」
「うん。姉様ありがと」
とりあえず今夜はブランのお世話をしましょうね。
…………あ、虎と熊の報酬。
(※すぐ受け取りに行きました)
◆◇◆
それから数週間、依頼はうけず復活したブランに〈刀術〉の稽古をつけ、戦闘訓練をしました。
途中から模擬戦もしていたので他のスキルも伸びています。
そんなブランの今のステータスはこちら。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈ステータス〉
名前:ブラン・グラシア/F
種族:狼人族(黒狼種)
年齢:12歳
スキル:
《身体スキル》
瞬発力強化lv1(new) 嗅覚強化lv2 聴力強化lv2 連携lv3 隠密lv1 身体強化“気”lv4(3up) 体術lv5(1up) 刀術lv5(new) 気配察知lv2(new) 危機察知lv4(new) 限界突破lv1(new)
《魔法スキル》
結界魔法lv4(1up) 魔力操作lv2(new)
称号:神狼の加護 護り手 地獄を超えし者(new)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上から見ていきましょう。
〈瞬発力強化〉は0.5秒以上乗っていると爆発する柱を何本も立て、その上で私の魔法を避け続けるという訓練をしていたら覚えました。
〈身体強化“気”〉は訓練中絶対切らさないようにさせていたのでこれくらい上がるでしょう(“気”は体力を消費するのでめちゃくちゃ疲れる事をアルジェは知らない)
〈体術〉と〈刀術〉は上がって当然なのでスルー。
〈気配察知〉は隠れんぼの成果です。
私が全力で〈隠密〉を発動してかくれ、遠隔起動で魔法をランダムに発動するのを避けつつ探させました。
訓練中私が覚えた〈並列思考〉と、昇格試験の時覚えた〈演算領域拡張〉の習得を狙った訓練も兼ねています。そろそろ前者はいけそうですが……。
〈結界魔法〉と〈魔力操作〉は毎晩寝る前に訓練していました。
私が視ながらの訓練です。
どうです?
なかなかよく仕上がったでしょう!
――え? とばしてるやつ? 何のことですか?
…………はぁ。わかりました。説明します。
まず〈危機察知〉ですが、模擬戦で本気で死ぬかと思ったと言われたのでその結果でしょう。
私がまだ持ってないのも頷けますが……。
それから〈限界突破〉。これはよくあるやつですね。勇者とかが覚えるやつ。
なんでも昨日、ひとまずの訓練終了を告げた後に覚えていたそうです。
〈鑑定〉した結果は、読んで字のごとく、何度も限界を超えることで覚える自己強化スキルでした。
この時私は【鬼師匠】なる称号を頂いていたのはそういうことですね。
『またやり過ぎていたようです。まだ中級のつもりだったんですが……』
そう呟いた時のブランの引きつった顔が忘れられません……。なみだ。
◆◇◆
久しぶりのギルドです。
実は内心、リオラさんに怒られないかと恐々としていたり。
「お、おはよう。リオラさん」
「ええ、おはようございます(ニコニコ)」
メインカウンターへ行くと、そこにいたのは私たちを見てもの凄くいい笑顔になるリオラさんでした。
「久しぶり、ね」
「ええ、久しぶりです(ニコニコ)」
なにやら異様なオーラが見える気がします。いえ、実際見えますね。〈魔力視〉で。
「えっとね、Bランク以上の冒険者とギルド職員の推薦があれば、EやFランクでもCランク昇格試験を受けられるって聞いたんだけど……」
「ええ、受けられますね(ニコニコ)」
こ、怖いです。
「ブランを推薦したいなーって、思って、ね」
「ええ、私からも推薦しましょう(ニコニコ)」
早く、逃げたい……。
「それで、」
(ビクッ!!!)
「私、言いましたよね?(ニコニコ)」
般若がみえます! リオラさんの後ろに般若が!! え? 実は『鬼神の系譜』?
「もう、次はダメだって(ニコニコ)」
「え、ええ、覚えているわ(冷汗)」
「じゃあなんですか? この成長は。この称号は(ニコニコ)」
「えーと……(ダラダラ)」
目を合わせられないーーー! 合わせたくないー!
「アルジェさんっ!!」
「ご、ごめんなさーーい!」
◆◇◆
この日を境にリオラさんはどんな狂人さえ恐れさせる“最恐の受付嬢”として、リムリアの冒険者たちの畏怖を一身に浴びるようになりましたとさ。
「「誰が「“最恐の受付嬢”ですか」「狂人よ」!!!!」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<ステータス>
名前:アルジュエロ・グラシア /F
種族:吸血族(人族)
年齢:18
スキル:
《身体スキル》
鑑定眼 言語適正 (魔力視) (神聖属性適性)→光属性適性 縮地 吸血lv6 高速再生lv7 大剣lv6 刀術lv8 体術lv7 淫乱lv7 威圧lv4 魅了lv4 隠密lv4 解体lv2 舞踏lv2 見切りlv4 気配察知lv4 演算領域拡張lv5 高速演算lv2 並列思考lv2(new)
《魔法スキル》
ストレージ 創翼lv6 飛行lv5 魔力操作lv9 火魔導lv5 水魔導lv6 土魔導lv5 風魔導lv6 光魔導lv5 闇魔導lv5 神聖魔法lv4(2up) 隠蔽lv MAX 身体強化“魔”lv4 魔力察知lv2 物質錬成lv5 付与lv4
称号:(転生者) 吸血族の真祖 (12/10^16の奇跡) 強き魂 (魔性の女) (副王の加護) 寂しい人 うっかり屋 戦闘狂 鬼師匠
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの後〈飛行〉で川まで移動して強襲虎と、ついでに一角熊を〈解体〉しました。新しく買った図鑑と〈解体〉スキルのおかげでそれなりに上手くできたと思います。
今はリムリアに帰ってきて、ギルドの買取カウンターに並んでいるところです。
「買取お願い」
「はい。――っ! 失礼しました。査定する間にメインカウンターへ行っていただいてもよろしいでしょうか。サブマスターが探しておられたので」
「リオラさんが? 何かしら? わかったわ。それじゃあ宜しくね」
何の用なんでしょう? ひとまずメインカウンター、リオラさんのいつもいるところに行きましょう。
「あ、アルジェさん」
「こんにちは、リオラさん。私を探してたってきいたんだけど」
「はい、お待たせしました。昇格試験の結果が出ました」
「あぁそう言えば。忘れてたわ」
「忘れないでくださいよ」
苦笑いされてしまいました。
「本当は翌日には合否が出てたんですが、アルジェさんはBランクの条件も満たしていましたので、その手続きをしていたんです」
「とりあえずCは合格のようね。それで、Bランクの手続き? Bランクに上がる時も試験があるんじゃなかった?」
「合格は当たり前ですよ。何言ってるんですか。でないとパーティランクCにしませんし」
呆れつついうリオラさんです。いや、私も確信はしてましたけどね?
「Bランクの手続きですが、試験をこちらの作法に関する講習だけで済むよう申請してたんです。そもそもある程度の礼儀をわきまえておけばいいんです。アルジェさんはもともと高度な教育を受けておられたようですし、敬語を使える事も登録初日でわかってます。それをわざわざ貴族の方に協力をお願いして試験をするのは面倒ですから」
「最後ぶっちゃけたわね」
こんどは私が呆れる番でした。要は自分たちが色々面倒だった部分も大きいということ。
まあ私も楽なのでいいですが。
「それで、その講習はいつあるの?」
「今からでも大丈夫です。講習といっても十分ほどで終わるので」
うーん。人も多いし、査定にはまだ時間がかかるでしょう。やってしまいますか。
「それじゃあお願いするわ」
「わかりました。第三小会議室でお待ちください」
本当に十分で終わりましたね。
ちなみにやってきたのはテオでした。相変わらずニコニコして油断のならない人でしたよ。
テオに言われた通り、またリオラさんのところへ向かいます。人の数も減っているのですぐ私の番です。
「お疲れ様でした。それではギルドカードをお願いします。……え?」
「? どうかした?」
「どうかはしましたけど、ひとまず昇格手続きは完了しました。こちらをお返ししておきます」
ということで赤いギルドカードを受け取りました。これで個人ならAランクまでの依頼を受けられます。パーティランクはまだ据え置きとのこと。
「それで、〈鑑定〉させていただいても?」
「い、いいけどなんでそんないい笑顔なのよ」
「討伐記録を拝見した結果です。失礼します」
虎のことらしいです。
「……はぁ。成長早すぎません?
なんで前回までなかった〈刀術〉や〈体術〉がそのレベルなんですか……」
「これは、前のが戻っただけよ」
前世の事ぼかしてを言いましたが、リオラさんならこれで十分です。
「……なるほど。今度詳しくお聞きしても?」
「ええ、構わないわ」
「ありがとうございます。これでアルジェさんはAランク昇格条件の一つを達成したことになりますが、まだ貢献度が足りないので昇格はしません。まあすぐ溜まりそうですが」
そういって苦笑いするリオラさん。今日は苦笑いしてばかりですね。私のせいか。
「そう言えば、今更なんですけどブランちゃんは……?」
リオラさん、本人がいないとブランにはちゃん付けするんですよね。
「ブランなら宿でダウンしてるわ。昨日やり過ぎちゃって……」
「何してるんですか(じとー)」
「……加減を間違えたわ(ついっ)」
分が悪いです。ここは話を変えましょう。
「そ、そう言えば! リオラさんに聞いた店、良かったわ。ブランも気に入ったみたいだし」
「そうですか。それはよかったです! その結果やり過ぎたのだとしても、今は話を逸らされておきますね」
「あ、ありがとう」
くっ! 墓穴を掘ってしまいました。
ここは戦略的撤退です!
「そ、それじゃあ私は帰るわね!」
「ええブランちゃんが心配ですしね。もう次はダメですよ?」
「え、ええ! もちろん!」
く、手強い……。
ともかく今は……! 脱っ!
◆◇◆
「ふぅ、ただいま。ブラン」
「姉様おかえり」
「動けるようにはなったのね」
「うん、痛いけど、なんとか」
うぅ……ブラン、ごめんなさい。
「今日は部屋で夕食を食べましょうか。今もってくるわね」
「うん。姉様ありがと」
とりあえず今夜はブランのお世話をしましょうね。
…………あ、虎と熊の報酬。
(※すぐ受け取りに行きました)
◆◇◆
それから数週間、依頼はうけず復活したブランに〈刀術〉の稽古をつけ、戦闘訓練をしました。
途中から模擬戦もしていたので他のスキルも伸びています。
そんなブランの今のステータスはこちら。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〈ステータス〉
名前:ブラン・グラシア/F
種族:狼人族(黒狼種)
年齢:12歳
スキル:
《身体スキル》
瞬発力強化lv1(new) 嗅覚強化lv2 聴力強化lv2 連携lv3 隠密lv1 身体強化“気”lv4(3up) 体術lv5(1up) 刀術lv5(new) 気配察知lv2(new) 危機察知lv4(new) 限界突破lv1(new)
《魔法スキル》
結界魔法lv4(1up) 魔力操作lv2(new)
称号:神狼の加護 護り手 地獄を超えし者(new)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上から見ていきましょう。
〈瞬発力強化〉は0.5秒以上乗っていると爆発する柱を何本も立て、その上で私の魔法を避け続けるという訓練をしていたら覚えました。
〈身体強化“気”〉は訓練中絶対切らさないようにさせていたのでこれくらい上がるでしょう(“気”は体力を消費するのでめちゃくちゃ疲れる事をアルジェは知らない)
〈体術〉と〈刀術〉は上がって当然なのでスルー。
〈気配察知〉は隠れんぼの成果です。
私が全力で〈隠密〉を発動してかくれ、遠隔起動で魔法をランダムに発動するのを避けつつ探させました。
訓練中私が覚えた〈並列思考〉と、昇格試験の時覚えた〈演算領域拡張〉の習得を狙った訓練も兼ねています。そろそろ前者はいけそうですが……。
〈結界魔法〉と〈魔力操作〉は毎晩寝る前に訓練していました。
私が視ながらの訓練です。
どうです?
なかなかよく仕上がったでしょう!
――え? とばしてるやつ? 何のことですか?
…………はぁ。わかりました。説明します。
まず〈危機察知〉ですが、模擬戦で本気で死ぬかと思ったと言われたのでその結果でしょう。
私がまだ持ってないのも頷けますが……。
それから〈限界突破〉。これはよくあるやつですね。勇者とかが覚えるやつ。
なんでも昨日、ひとまずの訓練終了を告げた後に覚えていたそうです。
〈鑑定〉した結果は、読んで字のごとく、何度も限界を超えることで覚える自己強化スキルでした。
この時私は【鬼師匠】なる称号を頂いていたのはそういうことですね。
『またやり過ぎていたようです。まだ中級のつもりだったんですが……』
そう呟いた時のブランの引きつった顔が忘れられません……。なみだ。
◆◇◆
久しぶりのギルドです。
実は内心、リオラさんに怒られないかと恐々としていたり。
「お、おはよう。リオラさん」
「ええ、おはようございます(ニコニコ)」
メインカウンターへ行くと、そこにいたのは私たちを見てもの凄くいい笑顔になるリオラさんでした。
「久しぶり、ね」
「ええ、久しぶりです(ニコニコ)」
なにやら異様なオーラが見える気がします。いえ、実際見えますね。〈魔力視〉で。
「えっとね、Bランク以上の冒険者とギルド職員の推薦があれば、EやFランクでもCランク昇格試験を受けられるって聞いたんだけど……」
「ええ、受けられますね(ニコニコ)」
こ、怖いです。
「ブランを推薦したいなーって、思って、ね」
「ええ、私からも推薦しましょう(ニコニコ)」
早く、逃げたい……。
「それで、」
(ビクッ!!!)
「私、言いましたよね?(ニコニコ)」
般若がみえます! リオラさんの後ろに般若が!! え? 実は『鬼神の系譜』?
「もう、次はダメだって(ニコニコ)」
「え、ええ、覚えているわ(冷汗)」
「じゃあなんですか? この成長は。この称号は(ニコニコ)」
「えーと……(ダラダラ)」
目を合わせられないーーー! 合わせたくないー!
「アルジェさんっ!!」
「ご、ごめんなさーーい!」
◆◇◆
この日を境にリオラさんはどんな狂人さえ恐れさせる“最恐の受付嬢”として、リムリアの冒険者たちの畏怖を一身に浴びるようになりましたとさ。
「「誰が「“最恐の受付嬢”ですか」「狂人よ」!!!!」」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<ステータス>
名前:アルジュエロ・グラシア /F
種族:吸血族(人族)
年齢:18
スキル:
《身体スキル》
鑑定眼 言語適正 (魔力視) (神聖属性適性)→光属性適性 縮地 吸血lv6 高速再生lv7 大剣lv6 刀術lv8 体術lv7 淫乱lv7 威圧lv4 魅了lv4 隠密lv4 解体lv2 舞踏lv2 見切りlv4 気配察知lv4 演算領域拡張lv5 高速演算lv2 並列思考lv2(new)
《魔法スキル》
ストレージ 創翼lv6 飛行lv5 魔力操作lv9 火魔導lv5 水魔導lv6 土魔導lv5 風魔導lv6 光魔導lv5 闇魔導lv5 神聖魔法lv4(2up) 隠蔽lv MAX 身体強化“魔”lv4 魔力察知lv2 物質錬成lv5 付与lv4
称号:(転生者) 吸血族の真祖 (12/10^16の奇跡) 強き魂 (魔性の女) (副王の加護) 寂しい人 うっかり屋 戦闘狂 鬼師匠
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる