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一章 陽菜の為に
第13話 創世記
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⑬
翌朝、朝食を終えた四人は一度部屋へ戻って準備をすると、城門の前に再び集まった。それから門番をする兵士たちに挨拶をしつつ城門を抜けて街へ向かう。恰好は法王国で一般的な無地の長袖シャツにシンプルなパンツだ。
空を見れば青い空にいくつかの雲。二つの陽が翔たちを明るく照らす。
「晴れてよかったな!」
「だね」
「晴れてない日の方が少なくない?」
確かに、と笑う四人。かつて日本でそうしていた時のように楽し気だ。
女子二人を挟むように歩くのは、いつもと少し違う並び。足元はアスファルトではなく石畳で、周りを見渡しても高層ビルはない。それでも、今この場には、彼らにとって何物にも代えがたい、昔からの大事な空気があった。
「まずはどこへ行こっか?」
「うーん……」
陽菜が香に聞く。聞かれた香は周囲を見渡し、考えるそぶりを見せる。
「あっ、あそこに行ってみたいな」
彼女の視線の先にあったのは、城を除き、その周辺で最も屋根の高い建物だった。周囲から頭二つ飛び出したその建物の壁には金色の大きな紋章が掛けられている。中央から周囲へと光が伸びるような意匠のそれは、法王国の崇めるディアス教のものだった。
「あれって教会だったか?」
「うん。城の礼拝堂以外行ったことなかったから……」
これに翔たちが反対する理由はない。すぐにその教会へ向かうことになった。
普段通る大通りを外れ、教会へ続くそこそこに大きな道を歩く。その辺りは民家が多く、子どもたちが遊ぶ姿や洗濯物を干す人々の姿がそこかしこに見られた。その顔は生き生きとしており、翔たちの見る限り影は感じられない。
――平和だなぁ。……でも、もうすぐ戦争になるんだよね。
内心で翔は憂いつつ、面には出さない。
そうこうしている間に教会の入口まで来た。重厚なダークブラウンの簡素な扉は木製であり、石ばかりの街並みの中で一際存在感を放っている。
「おじゃましまーす……」
落とした声でそう言いながら祐介が大きな両開きの扉を開く。その後へ続けて香がまず入り、続こうとする陽菜の頭の上から翔が手を伸ばして扉を支える役を交代した。
教会の中は壁や天井から薄暗く照らされ、正面にあるステンドグラスによる光の絵画が中央付近の床で存在を主張していた。その絵を避けるように中央で分けられた長椅子が六列ほど並んでいる。参拝者の姿は見えない。
「綺麗……」
香がステンドグラスを見て言った。すぐに返事をしかけた陽菜が一瞬言葉を飲み込み、祐介を見る。
「真ん中で槍持ってるのがディアス様か? なんか、こんな感じの戦女神、ヨーロッパの方の神話にいたよな」
「えっと、アテナの事……? そうだね、確かにアテナっぽい」
ほんと綺麗だな、と祐介は続ける。その様子に、陽菜は満足げに頷いていた。
そんな祐介たちの後ろで翔は教会の中を見まわす。
「なんか、RPGの中の教会みたいだね。隅の方には本棚があるし」
そしてそう呟いた。
「だな」
古くからいつも一緒にいる三人も、彼の言わんとしている事を理解し、首肯する。
その翔たちの声を聞きつけたのだろう。奥へ続く扉が開き、灰色のシンプルなローブを着た神官らしき老人が姿を現した。
「おや、初めて見る顔だね」
「あ、おはようございます。初めまして」
続けて挨拶する翔たちに、老神官もにこにこと優し気な笑みを浮かべて初めましてと返す。
「今日はどんな用で来なさったのかな?」
「俺たち、お城の礼拝堂以外行ったことなかったんで、街のはどんな感じなのかって思って来てみたんす」
城の礼拝堂以外行ったことがないという祐介の言葉に老神官は目を丸くしたが、特に追及することはなかった。そうかそうか、と頷き、懐から懐中時計を取り出してちらりと見る。
「では、せっかく来たのだから、この世界の創世記を聞かせてあげよう」
「この世界って、『アーカウラ』のですか?」
「そうだとも」
翔は問いの答えを聞いてから他の三人と顔を見合わせる。そのいずれの顔にも一様に同じ答えが書いてあるのを確認して、お願いします、と返した。
「では語ろう。この世界に古くから伝わり、一度は神々の手によって禁じられた物語の一節を」
◆◇◆
この世界が生まれる前、まだ何もない、無限の虚無が広がっているだけだった頃。
そこに一柱の神様が生まれました。
“彼”は優れた知恵と、途方も無い力を持っていました。
気の遠くなるような永い時間が経った頃、“彼”は退屈していました。
ただその虚無が無限に広がり続けるのを眺めるだけの日々に飽きてしまったのです。
そこで“彼”は、その強大すぎる力を持って、三柱の子を生み出しました。
その子供達は、それぞれに子を成し、体を分け、時には不思議な力によって子孫を増やしていきます。
その子孫達は、祖先である“彼”を『王』として崇め、その子である三柱を、畏敬を込めて『副王』、『宰相』、『万物の母』と呼びました。
▼
長い、永い時間が経ちました。
自らが作り出した王国にもとうとう飽きてしまった『王』は、遥かな未来に期待して眠りに就くことにしました。
『王』が眠ると、これまで制御されていた巨大な力の枷がなくなり、その『王』自身の夢を現実として溢れさせました。
“子供達”はそれぞれの世界へ降り立ち、やがてその世界の『支配者』となりました。
しかし、『王』が生み出した世界にいた神々はコレをよく思いません。
『支配者』たちと、元より夢の世界に存在した古き神、『旧神』達は激しく争うようになりました。
▼
戦いは続きます。
天は割れ、地が裂け、その“世界”の多くの命を奪いました。
そして、とうとう“世界”の境界にヒビを入れてしまったのです。
『支配者』の崇める『王』の存在を知っていた一部の『旧神』たちは、その裂け目から“世界”を飛び出し、あろうことか、『王』を討とうとしました。
しかし、『王』の力は大き過ぎました。
深い眠りの中にいる『王』にさえ、『旧神』たちは傷をつけることが出来ませんでした。
それでも『旧神』達は諦められません。
そこで、その力の全て、その存在すら込めて『王』へと呪いをかけてしまいました。
三柱の子供達が気付いた時には、もう手遅れでした。
偉大な賢者であった『王』は、理知の光を失い、その叡智の全てを奪われた、赤ん坊同然の存在に成り下がってしまったのです。
かつての『支配者』たちは
今でも
『王』の圧倒的な力が、その癇癪によって振るわれ
自らが支配していた世界や
自分たちが壊され無いよう
必死にあやし続けています。
◆◇◆
最後の一文を祈るように言った後、老神官はふぅと深く息をつき瞼を閉じる。それからゆっくりと目を開いて翔たち一人一人を見た。
「これが創世記の第零章と呼ばれているお話だよ。この後いくつかの章を経て現代に繋がるのだが、残念。今日はこの後、用があってね」
再度懐中時計を取り出して時間を見る老神官。言葉の通り、彼の声音は少し残念そうだ。
「いえ、これだけでもすごく面白かったです!」
「そうか、それは良かった。じゃあ、最後にこれだけ。この世界の創世記と言いながら、『アーカウラ』創造までいかなかったからね」
夢が現実になった世界じゃなかったのか、と内心では思いつつ、翔は老神官の言葉の続きを待つ。
「この世界はね、神々の『王』を目覚めさせるために、最初の三柱と旧神だった我らが主のおつくりになった世界なんだよ」
この言葉は彼らを驚愕させた。復活させようとしている神が思った以上の大物だったのだ。
「あれ、でも、旧神は支配者や『王』と敵対関係にあったんですよね? なんで協力して『王』を目覚めさせようとしたんですか?」
そう聞いたのは陽菜だった。言われてみれば、と翔たちも老神官へ視線を集中させる。
「さあ、支配者たる神々と友誼を結んだからだとか、色々と言われているが、正確なところは分からない。ただ、この話自体は神々によって人々に伝えられた事だから、確かな話だよ」
っと、そろそろ行かねば。そう言って外へ向かう老神官に礼を言いつつ、翔たちも教会を後にした。
翌朝、朝食を終えた四人は一度部屋へ戻って準備をすると、城門の前に再び集まった。それから門番をする兵士たちに挨拶をしつつ城門を抜けて街へ向かう。恰好は法王国で一般的な無地の長袖シャツにシンプルなパンツだ。
空を見れば青い空にいくつかの雲。二つの陽が翔たちを明るく照らす。
「晴れてよかったな!」
「だね」
「晴れてない日の方が少なくない?」
確かに、と笑う四人。かつて日本でそうしていた時のように楽し気だ。
女子二人を挟むように歩くのは、いつもと少し違う並び。足元はアスファルトではなく石畳で、周りを見渡しても高層ビルはない。それでも、今この場には、彼らにとって何物にも代えがたい、昔からの大事な空気があった。
「まずはどこへ行こっか?」
「うーん……」
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「あっ、あそこに行ってみたいな」
彼女の視線の先にあったのは、城を除き、その周辺で最も屋根の高い建物だった。周囲から頭二つ飛び出したその建物の壁には金色の大きな紋章が掛けられている。中央から周囲へと光が伸びるような意匠のそれは、法王国の崇めるディアス教のものだった。
「あれって教会だったか?」
「うん。城の礼拝堂以外行ったことなかったから……」
これに翔たちが反対する理由はない。すぐにその教会へ向かうことになった。
普段通る大通りを外れ、教会へ続くそこそこに大きな道を歩く。その辺りは民家が多く、子どもたちが遊ぶ姿や洗濯物を干す人々の姿がそこかしこに見られた。その顔は生き生きとしており、翔たちの見る限り影は感じられない。
――平和だなぁ。……でも、もうすぐ戦争になるんだよね。
内心で翔は憂いつつ、面には出さない。
そうこうしている間に教会の入口まで来た。重厚なダークブラウンの簡素な扉は木製であり、石ばかりの街並みの中で一際存在感を放っている。
「おじゃましまーす……」
落とした声でそう言いながら祐介が大きな両開きの扉を開く。その後へ続けて香がまず入り、続こうとする陽菜の頭の上から翔が手を伸ばして扉を支える役を交代した。
教会の中は壁や天井から薄暗く照らされ、正面にあるステンドグラスによる光の絵画が中央付近の床で存在を主張していた。その絵を避けるように中央で分けられた長椅子が六列ほど並んでいる。参拝者の姿は見えない。
「綺麗……」
香がステンドグラスを見て言った。すぐに返事をしかけた陽菜が一瞬言葉を飲み込み、祐介を見る。
「真ん中で槍持ってるのがディアス様か? なんか、こんな感じの戦女神、ヨーロッパの方の神話にいたよな」
「えっと、アテナの事……? そうだね、確かにアテナっぽい」
ほんと綺麗だな、と祐介は続ける。その様子に、陽菜は満足げに頷いていた。
そんな祐介たちの後ろで翔は教会の中を見まわす。
「なんか、RPGの中の教会みたいだね。隅の方には本棚があるし」
そしてそう呟いた。
「だな」
古くからいつも一緒にいる三人も、彼の言わんとしている事を理解し、首肯する。
その翔たちの声を聞きつけたのだろう。奥へ続く扉が開き、灰色のシンプルなローブを着た神官らしき老人が姿を現した。
「おや、初めて見る顔だね」
「あ、おはようございます。初めまして」
続けて挨拶する翔たちに、老神官もにこにこと優し気な笑みを浮かべて初めましてと返す。
「今日はどんな用で来なさったのかな?」
「俺たち、お城の礼拝堂以外行ったことなかったんで、街のはどんな感じなのかって思って来てみたんす」
城の礼拝堂以外行ったことがないという祐介の言葉に老神官は目を丸くしたが、特に追及することはなかった。そうかそうか、と頷き、懐から懐中時計を取り出してちらりと見る。
「では、せっかく来たのだから、この世界の創世記を聞かせてあげよう」
「この世界って、『アーカウラ』のですか?」
「そうだとも」
翔は問いの答えを聞いてから他の三人と顔を見合わせる。そのいずれの顔にも一様に同じ答えが書いてあるのを確認して、お願いします、と返した。
「では語ろう。この世界に古くから伝わり、一度は神々の手によって禁じられた物語の一節を」
◆◇◆
この世界が生まれる前、まだ何もない、無限の虚無が広がっているだけだった頃。
そこに一柱の神様が生まれました。
“彼”は優れた知恵と、途方も無い力を持っていました。
気の遠くなるような永い時間が経った頃、“彼”は退屈していました。
ただその虚無が無限に広がり続けるのを眺めるだけの日々に飽きてしまったのです。
そこで“彼”は、その強大すぎる力を持って、三柱の子を生み出しました。
その子供達は、それぞれに子を成し、体を分け、時には不思議な力によって子孫を増やしていきます。
その子孫達は、祖先である“彼”を『王』として崇め、その子である三柱を、畏敬を込めて『副王』、『宰相』、『万物の母』と呼びました。
▼
長い、永い時間が経ちました。
自らが作り出した王国にもとうとう飽きてしまった『王』は、遥かな未来に期待して眠りに就くことにしました。
『王』が眠ると、これまで制御されていた巨大な力の枷がなくなり、その『王』自身の夢を現実として溢れさせました。
“子供達”はそれぞれの世界へ降り立ち、やがてその世界の『支配者』となりました。
しかし、『王』が生み出した世界にいた神々はコレをよく思いません。
『支配者』たちと、元より夢の世界に存在した古き神、『旧神』達は激しく争うようになりました。
▼
戦いは続きます。
天は割れ、地が裂け、その“世界”の多くの命を奪いました。
そして、とうとう“世界”の境界にヒビを入れてしまったのです。
『支配者』の崇める『王』の存在を知っていた一部の『旧神』たちは、その裂け目から“世界”を飛び出し、あろうことか、『王』を討とうとしました。
しかし、『王』の力は大き過ぎました。
深い眠りの中にいる『王』にさえ、『旧神』たちは傷をつけることが出来ませんでした。
それでも『旧神』達は諦められません。
そこで、その力の全て、その存在すら込めて『王』へと呪いをかけてしまいました。
三柱の子供達が気付いた時には、もう手遅れでした。
偉大な賢者であった『王』は、理知の光を失い、その叡智の全てを奪われた、赤ん坊同然の存在に成り下がってしまったのです。
かつての『支配者』たちは
今でも
『王』の圧倒的な力が、その癇癪によって振るわれ
自らが支配していた世界や
自分たちが壊され無いよう
必死にあやし続けています。
◆◇◆
最後の一文を祈るように言った後、老神官はふぅと深く息をつき瞼を閉じる。それからゆっくりと目を開いて翔たち一人一人を見た。
「これが創世記の第零章と呼ばれているお話だよ。この後いくつかの章を経て現代に繋がるのだが、残念。今日はこの後、用があってね」
再度懐中時計を取り出して時間を見る老神官。言葉の通り、彼の声音は少し残念そうだ。
「いえ、これだけでもすごく面白かったです!」
「そうか、それは良かった。じゃあ、最後にこれだけ。この世界の創世記と言いながら、『アーカウラ』創造までいかなかったからね」
夢が現実になった世界じゃなかったのか、と内心では思いつつ、翔は老神官の言葉の続きを待つ。
「この世界はね、神々の『王』を目覚めさせるために、最初の三柱と旧神だった我らが主のおつくりになった世界なんだよ」
この言葉は彼らを驚愕させた。復活させようとしている神が思った以上の大物だったのだ。
「あれ、でも、旧神は支配者や『王』と敵対関係にあったんですよね? なんで協力して『王』を目覚めさせようとしたんですか?」
そう聞いたのは陽菜だった。言われてみれば、と翔たちも老神官へ視線を集中させる。
「さあ、支配者たる神々と友誼を結んだからだとか、色々と言われているが、正確なところは分からない。ただ、この話自体は神々によって人々に伝えられた事だから、確かな話だよ」
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