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三章 朱里の為に
第67話 黒紫の導き
②
アルジェの屋敷を旅立ってから凡そふた月が経った。今翔たちがいるのは彼女の住む森にも負けないほど深い森の中の、良く踏み固められた街道の上だ。道なりに少し先を見れば、昼下がりの日差しに照らされた薄い青色の街壁が視界に入る。堅牢さを感じさせるそれは天高くまで伸び、古よりあり続ける森の木々を見下ろしていた。
その巨壁よりもなお高く、圧倒的な存在感を放っている巨木。それこそが翔たちのいる箱庭世界、アーカウラを支える世界樹、セフィロトだった。
翔は乗合馬車の幌の隙間から、近づいてくる街門をぼんやりと眺める。あのままアルジェの城で訓練を続けても、『迅雷』の修得は遠いように感じていた。だからこそ、奥義の修得が叶わないままに旅立つ決心をした。しかし、同時にある予感も抱いていた。
――きっと、迷宮を攻略するには、『迅雷』が必要になる。
根拠はなかった。ただ漠然とした感覚だ。それでも、彼にはそう思えて仕方がなかった。その予感は、心の奥底、無意識の領域に焦りを生み出していた。
そうこうしている内に馬車は強い魔力を感じさせる木製の門に辿り着いた。馬車に乗ったままいつも通りの手続きを済ませて門を潜り、停留所で下車する。その頃になると一つ目の陽は地平線の彼方に消え、二つ目の陽が街を朱く染めていた。
「さて、どうやってもアルティカ様に会おうか?」
「この国の女王様って話だものね。いきなり行って会えるとは思わないし……」
寧音がセフィロティアの街並みを楽しんでいる傍ら、翔と陽菜はアルティカに会う方法に頭を悩ませる。煉二はそんな二人を気にしつつも、寧音の相手を優先していた。
ひとまず宿を取ろうという話に落ち着き、ようやく翔は周囲に意識を向けた。大半の面積は茜色に塗りつぶされているが、早々に点いた街灯の照らす街並みは門と同じような薄い青を基調としており、濃い青で不思議な文様を刻まれていた。よく見るとそれは蔓草を模してある。
――世界樹を崇める森の民、『森妖精族』、か。
じっと見ないように気を付けながら道行く人々に視線を移す。目に映る殆どが高い耳に端正な顔立ちというイメージ通りの姿をしていた。彼らは翔の目から見てどこか浮かれており、楽し気だ。
「明日からお祭りがあるみたいですねー。出店とか出るんでしょうかー?」
「どうだろうな。この世界には昔から地球出身の【転生者】や【転移者】も多いと聞く。似たような文化があってもおかしくはないだろう」
世界一の大国とされるリベルティア王国が【転移者】の興した国らしいと言う寧音の話に耳を傾けつつ、翔は人口密度の高さに納得した。『森妖精族』は長命であるが為に繁殖力が低く、人口の比較的少ない種族と聞いていた割に人が多かったので、不思議に思っていたのだ。
「お祭りかぁ。時間があったら行ってみたいね」
「そう、だね。こっちでなら、陽菜も好きに回れるしね」
「うん!」
神社の子として産まれ、祭りの日になると巫女として神楽舞を踊っていた陽菜だ。最後まで翔と祭りを楽しめた記憶は本当に幼いころばかりで、内心では残念に思っていたのを翔は知っていた。踊るのも、それを見て翔が喜んでくれるのも好きな陽菜だが、それはそれだ。
心から嬉しそうに目を細める陽菜に、翔も微笑む。しかし彼女の表情にどこか影が差したようにも感じてひっかかりを覚えた。どうしたのかと直接聞こうとした翔だったが、それを遮る声があった。
「ねえ」
自分たちに意識を向けられているのを感じ、翔が振り返ると、そこには見覚えのない美しい女性がいた。黒に近い暗紫の髪と瞳で、背はアルジェより少し低い百六十センチ台半ばといったところか。『森妖精族』では無いようだが、彼らに負けない美貌はアルジェにも並ぶのではないかと感じた。質の高そうな服を着ている辺り、上流階級の人間に見える。
「えっと、俺たちですか?」
一応後ろに誰もいないことを確かめてから、女性に問いかける。
「そうそう、あなた達。アルティカ様に会いたいんでしょう? ついて来て」
女性はキリっとした、しかし優し気な雰囲気の目元に笑みを浮かべると、そのまま踵を返す。そんな街中で出会っただけの見知らぬ女性に付いて行ってもいいものかと、翔たちは顔を見合わせた。
「どうしようか?」
「少なくとも、敵意は感じられんが……」
そうこうしている内にも彼女はどんどん先に行ってしまう。翔たちからして彼女はどうにも気配が捉えづらく、もう少し離れると見失ってしまいそうだ。
「んー、とりあえず行ってみませんー? ここでこうして考えていても何にも分かりませんしー、ヤバくなったら全力で逃げればいいんですよー!」
「そうだね、スキルも何も危険を感じてないみたいだし」
女性陣の様子に、翔は腰に差した剣の柄を握り、考え込む。実際、彼のスキルも何の反応を示しておらず、感覚的にもグラディスよりは格下に思えた。少なくともアルジェ達のような化け物ではないのは確かだ。
周囲も徐々に青に染まっており、間もなく完全に陽が暮れてしまうだろう。宿を探すのならば、そろそろ動き出さなくてはならない。そういう意味でも、女性に付いて行って良いかは迷ってしまう所で会った。
「何してるのよ? 早く来なさい。宿なら心配しなくていいから」
人込みの隙間から女性の呼ぶ声が届いた。翔の思考を読んでいたかのようなタイミングだが、そういうわけではないだろう。翔は声につられて彼女の方を見る。それからちらりと陽菜を見て、頷いた。
「行ってみようか」
陽菜たちも彼に頷き返したのを確認し、女性の後を追う。それを見て女性は再度踵を返した。
アルジェの屋敷を旅立ってから凡そふた月が経った。今翔たちがいるのは彼女の住む森にも負けないほど深い森の中の、良く踏み固められた街道の上だ。道なりに少し先を見れば、昼下がりの日差しに照らされた薄い青色の街壁が視界に入る。堅牢さを感じさせるそれは天高くまで伸び、古よりあり続ける森の木々を見下ろしていた。
その巨壁よりもなお高く、圧倒的な存在感を放っている巨木。それこそが翔たちのいる箱庭世界、アーカウラを支える世界樹、セフィロトだった。
翔は乗合馬車の幌の隙間から、近づいてくる街門をぼんやりと眺める。あのままアルジェの城で訓練を続けても、『迅雷』の修得は遠いように感じていた。だからこそ、奥義の修得が叶わないままに旅立つ決心をした。しかし、同時にある予感も抱いていた。
――きっと、迷宮を攻略するには、『迅雷』が必要になる。
根拠はなかった。ただ漠然とした感覚だ。それでも、彼にはそう思えて仕方がなかった。その予感は、心の奥底、無意識の領域に焦りを生み出していた。
そうこうしている内に馬車は強い魔力を感じさせる木製の門に辿り着いた。馬車に乗ったままいつも通りの手続きを済ませて門を潜り、停留所で下車する。その頃になると一つ目の陽は地平線の彼方に消え、二つ目の陽が街を朱く染めていた。
「さて、どうやってもアルティカ様に会おうか?」
「この国の女王様って話だものね。いきなり行って会えるとは思わないし……」
寧音がセフィロティアの街並みを楽しんでいる傍ら、翔と陽菜はアルティカに会う方法に頭を悩ませる。煉二はそんな二人を気にしつつも、寧音の相手を優先していた。
ひとまず宿を取ろうという話に落ち着き、ようやく翔は周囲に意識を向けた。大半の面積は茜色に塗りつぶされているが、早々に点いた街灯の照らす街並みは門と同じような薄い青を基調としており、濃い青で不思議な文様を刻まれていた。よく見るとそれは蔓草を模してある。
――世界樹を崇める森の民、『森妖精族』、か。
じっと見ないように気を付けながら道行く人々に視線を移す。目に映る殆どが高い耳に端正な顔立ちというイメージ通りの姿をしていた。彼らは翔の目から見てどこか浮かれており、楽し気だ。
「明日からお祭りがあるみたいですねー。出店とか出るんでしょうかー?」
「どうだろうな。この世界には昔から地球出身の【転生者】や【転移者】も多いと聞く。似たような文化があってもおかしくはないだろう」
世界一の大国とされるリベルティア王国が【転移者】の興した国らしいと言う寧音の話に耳を傾けつつ、翔は人口密度の高さに納得した。『森妖精族』は長命であるが為に繁殖力が低く、人口の比較的少ない種族と聞いていた割に人が多かったので、不思議に思っていたのだ。
「お祭りかぁ。時間があったら行ってみたいね」
「そう、だね。こっちでなら、陽菜も好きに回れるしね」
「うん!」
神社の子として産まれ、祭りの日になると巫女として神楽舞を踊っていた陽菜だ。最後まで翔と祭りを楽しめた記憶は本当に幼いころばかりで、内心では残念に思っていたのを翔は知っていた。踊るのも、それを見て翔が喜んでくれるのも好きな陽菜だが、それはそれだ。
心から嬉しそうに目を細める陽菜に、翔も微笑む。しかし彼女の表情にどこか影が差したようにも感じてひっかかりを覚えた。どうしたのかと直接聞こうとした翔だったが、それを遮る声があった。
「ねえ」
自分たちに意識を向けられているのを感じ、翔が振り返ると、そこには見覚えのない美しい女性がいた。黒に近い暗紫の髪と瞳で、背はアルジェより少し低い百六十センチ台半ばといったところか。『森妖精族』では無いようだが、彼らに負けない美貌はアルジェにも並ぶのではないかと感じた。質の高そうな服を着ている辺り、上流階級の人間に見える。
「えっと、俺たちですか?」
一応後ろに誰もいないことを確かめてから、女性に問いかける。
「そうそう、あなた達。アルティカ様に会いたいんでしょう? ついて来て」
女性はキリっとした、しかし優し気な雰囲気の目元に笑みを浮かべると、そのまま踵を返す。そんな街中で出会っただけの見知らぬ女性に付いて行ってもいいものかと、翔たちは顔を見合わせた。
「どうしようか?」
「少なくとも、敵意は感じられんが……」
そうこうしている内にも彼女はどんどん先に行ってしまう。翔たちからして彼女はどうにも気配が捉えづらく、もう少し離れると見失ってしまいそうだ。
「んー、とりあえず行ってみませんー? ここでこうして考えていても何にも分かりませんしー、ヤバくなったら全力で逃げればいいんですよー!」
「そうだね、スキルも何も危険を感じてないみたいだし」
女性陣の様子に、翔は腰に差した剣の柄を握り、考え込む。実際、彼のスキルも何の反応を示しておらず、感覚的にもグラディスよりは格下に思えた。少なくともアルジェ達のような化け物ではないのは確かだ。
周囲も徐々に青に染まっており、間もなく完全に陽が暮れてしまうだろう。宿を探すのならば、そろそろ動き出さなくてはならない。そういう意味でも、女性に付いて行って良いかは迷ってしまう所で会った。
「何してるのよ? 早く来なさい。宿なら心配しなくていいから」
人込みの隙間から女性の呼ぶ声が届いた。翔の思考を読んでいたかのようなタイミングだが、そういうわけではないだろう。翔は声につられて彼女の方を見る。それからちらりと陽菜を見て、頷いた。
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