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第3章
第二十八話「屍喰鬼」
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俺は早く承諾書と冒険者カードを見せて迷宮に入った。
魔石が話し始めてから迷宮に着くまでに「早く!」「魔力!」みたいな事を言われて頭がヅキヅキして痛かった。
迷宮の2階に行き、ぐったりと座っていた。
「……おい! 早く魔力を流し込め!」
「うッ! わかった。わかったから! ちょっと待て」
俺は屍喰鬼の魔石に魔力をありったけ流し込んだ。
魔力を流し込んだ俺は魔力切れで意識を失った。
「ん? ここは……」
「主人様!」
俺が目を覚ましたのは2時間後らしい。
アルバータ達は心配して出てきたらしい。
「……起きたか?」
俺が起き上がった目の前には肌の黒いツギハギの皮の男前な顔をした奴がいた。
「お前は……誰だ?」
「俺は屍喰鬼だ。あの魔石に封印されてたな」
「そっか、あの魔石からね。って! 魔石って魔物の体内にある奴だから封印ってどう言う事?」
「それはだな……」
俺が封印されていた魔石は自然にできた魔石で魔物を封印できる封魔石って言う種類の魔石だ。
昔、魔導士の爺さんに封印されてそれっきりあの店に置かれっぱなしだった。
だが、あんたが魔力を流し込んだおかげで自由になったわけだ。
「へぇ。そんな事だったのか。じゃあ、これからどうすんだ?」
「ま、そこら辺の魔物でも倒して生きていくさ」
屍喰鬼は後ろを向いて歩こうとした。
「待って!」
俺は屍喰鬼を呼び止めた。
「なんだ? 俺に何か用でもあるのか?」
「グ、屍喰鬼って死霊だよね!?」
「なんだよ。そんな事か? そうだよ。俺は死霊だ。文句でもあんのか?」
なんか喧嘩腰で返答が来た。
「な、なら! 俺と〈契約〉してくれ!」
「はぁ? お前と〈契約〉? 馬鹿なこと言うな坊主が俺を使役できるとでも?」
「やってみせる!」
「ほぅ。なら、やってみるか? 力尽くで!」
屍喰鬼は飛びかかって来た。
「主人様!」
すぐにアルバータが来たが、防戦一方になるばかりだった。
「ほらほら! どうした!? そんなもんじゃねぇだろ!?」
屍喰鬼はアルバータを殴りながら笑っている。
「クッ!!」
アルバータはそれを受け流すだけで精一杯だ。
「これで終いだ。【格闘戦術】〈黒死拳〉!!」
屍喰鬼は拳に黒い魔力の様なものを纏い、アルバータを全力で殴った。
そしてアルバータはバラバラになった。
「アルバータ!」
俺の目の前に飛んできたアルバータの顔を俺はゆっくりと抱きしめた。
「主人様、主人様、苦しいです。」
「え?」
悲しんでいる最中、アルバータは喋り始めた。
「私は死霊です。スキルなんかでは死にませんよ?」
「あ、そうだったね」
今更だが、アルバータは死なない事を思い出した。
「なんだ? お前【死霊術師】だったのか?」
「あぁ、そうだよ。」
「なら、次は誰と戦わせてくれるんだ?」
「それは……」
「主人様、僕が行きます!」
名乗りを上げたのはボウだった。
「ボウ……行けるか!」
「もちろん!」
ボウは斧を持ってどっしりと戦闘態勢に入った。
「ヘヘッ! 今度はそいつが相手か!」
屍喰鬼もそれに感化され拳を前に突き出した。
魔石が話し始めてから迷宮に着くまでに「早く!」「魔力!」みたいな事を言われて頭がヅキヅキして痛かった。
迷宮の2階に行き、ぐったりと座っていた。
「……おい! 早く魔力を流し込め!」
「うッ! わかった。わかったから! ちょっと待て」
俺は屍喰鬼の魔石に魔力をありったけ流し込んだ。
魔力を流し込んだ俺は魔力切れで意識を失った。
「ん? ここは……」
「主人様!」
俺が目を覚ましたのは2時間後らしい。
アルバータ達は心配して出てきたらしい。
「……起きたか?」
俺が起き上がった目の前には肌の黒いツギハギの皮の男前な顔をした奴がいた。
「お前は……誰だ?」
「俺は屍喰鬼だ。あの魔石に封印されてたな」
「そっか、あの魔石からね。って! 魔石って魔物の体内にある奴だから封印ってどう言う事?」
「それはだな……」
俺が封印されていた魔石は自然にできた魔石で魔物を封印できる封魔石って言う種類の魔石だ。
昔、魔導士の爺さんに封印されてそれっきりあの店に置かれっぱなしだった。
だが、あんたが魔力を流し込んだおかげで自由になったわけだ。
「へぇ。そんな事だったのか。じゃあ、これからどうすんだ?」
「ま、そこら辺の魔物でも倒して生きていくさ」
屍喰鬼は後ろを向いて歩こうとした。
「待って!」
俺は屍喰鬼を呼び止めた。
「なんだ? 俺に何か用でもあるのか?」
「グ、屍喰鬼って死霊だよね!?」
「なんだよ。そんな事か? そうだよ。俺は死霊だ。文句でもあんのか?」
なんか喧嘩腰で返答が来た。
「な、なら! 俺と〈契約〉してくれ!」
「はぁ? お前と〈契約〉? 馬鹿なこと言うな坊主が俺を使役できるとでも?」
「やってみせる!」
「ほぅ。なら、やってみるか? 力尽くで!」
屍喰鬼は飛びかかって来た。
「主人様!」
すぐにアルバータが来たが、防戦一方になるばかりだった。
「ほらほら! どうした!? そんなもんじゃねぇだろ!?」
屍喰鬼はアルバータを殴りながら笑っている。
「クッ!!」
アルバータはそれを受け流すだけで精一杯だ。
「これで終いだ。【格闘戦術】〈黒死拳〉!!」
屍喰鬼は拳に黒い魔力の様なものを纏い、アルバータを全力で殴った。
そしてアルバータはバラバラになった。
「アルバータ!」
俺の目の前に飛んできたアルバータの顔を俺はゆっくりと抱きしめた。
「主人様、主人様、苦しいです。」
「え?」
悲しんでいる最中、アルバータは喋り始めた。
「私は死霊です。スキルなんかでは死にませんよ?」
「あ、そうだったね」
今更だが、アルバータは死なない事を思い出した。
「なんだ? お前【死霊術師】だったのか?」
「あぁ、そうだよ。」
「なら、次は誰と戦わせてくれるんだ?」
「それは……」
「主人様、僕が行きます!」
名乗りを上げたのはボウだった。
「ボウ……行けるか!」
「もちろん!」
ボウは斧を持ってどっしりと戦闘態勢に入った。
「ヘヘッ! 今度はそいつが相手か!」
屍喰鬼もそれに感化され拳を前に突き出した。
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