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第5章
第四十七話「魔都」
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「これは……鉄か?」
「あ……はは……」
思わず、春樹も苦笑いをしてしまった。
まぁ、俺もだが……
「とりあえず……何か解決策を見つけないとな。」
春樹は冷静に俺に言った。
「お、おう」
冒険者の頃はかなり稼いでたんだがな……今ではそうもいかなくなってしまった。
「迷宮に入れれば話は別だがな」
「迷宮?」
「あぁ、春樹にはまだ説明してなかったな。」
俺は春樹に迷宮の基本的なことを教えた。
「迷宮って所はそんな所なのか。」
「あぁ、まぁまぁ危険だったよ。」
「なら、魔王様の復活した近くに迷宮があるかもな」
迷宮か……
……そうか!
「それだ!」
「え?」
迷宮に行けばそれなりに高価な物が手に入るかもしれない。
そもそも、迷宮内の物が高価かもしれない。今は、それに期待するしかない。
俺達は早速魔王に迷宮がどこにあるかを聞きに行った。
「迷宮? そんなもん外にいくらでもあるぞ?」
「本当ですか!? なら、早速……」
「だったら、迷宮ボスに会ってきてくれ」
「ボスですか?」
「そうだ。おそらく、お前らの役に立つだろう。」
「はい!」
俺達は魔王に言われた通り魔王城の外に出た。
「な、なんだここ!?」
俺達の目の前には暗く濁った色の空に、毒沼の地が辺り一面に広がっていた。
この世界で言うのであれば、ここは魔界に属するのだろう。
本当今更ではあるが、この世界『アベルニオン』は魔王軍領地、通称『魔都ヴァルガルド』と人族の領地に国境が引かれている。
昔の文献によれば国境を隔てたのは初代王都ハーヴェスト王、ヒューズ=ハーヴェストらしい。
そして、その魔族都市ヴァルガルドは今、魔族もいなければ家も何もない。
俺達は毒沼を避けながら通った先には墓地と1つの大きな扉があった。
その見た目はいかにも迷宮って感じの扉だった。骸骨の扉で暗い色をしている。
意を決して俺達は迷宮の中に入っていった。
中に入るとすぐに下へ続く階段を見つけた。
ゆっくり降りていくと広い場所に着いた。
薄気味悪く、腐食した匂いだ。
そこの奥にいたのは1体のスケルトンだった。
そのスケルトンは後ろを向いていてまだ、俺達に気づいていないようだ。
「よし、今のうちにここら辺で鉄と同価値のものを探すぞ。」
「わ、わかった」
俺達はとにかくスケルトンに気づかれぬように探し回った。
しかし、どこもかしこも石だらけで全く成果があげられなかった。
「ここに鉄と同価値のものなんてなかったな。帰ろう。」
俺がそう言うと、春樹は岩の前に泊まって唖然としている。
「どうしたんだ? そんなにその岩が気に入ったのか?」
俺が春樹をちゃかすと春樹はゆっくり首を横に振った。
俺は気になり、その岩を【鑑定】した。
【鑑定】
――――――――――――――――――
素材名:魔原石
素材ランク:S
〈効力〉
魔力が膨大な石。
加工する事でどんなものでも強化する
――――――――――――――――――
これは驚くのも納得だ。
「これは、鉄に変えるよりも他の使い道があるかもな」
「そうだな。とりあえず持ち帰るか」
俺は【影渡】に魔原石ごと飲み込んだ。
「コラァぁぁぁぁ!!」
俺達はスケルトンに気づかれた。
そのスケルトンは俺達に走って近づいてきた。
「むむ? 君は私と同じ魔力の色がするね」
近づいてきたスケルトンは俺にそう言った。
「俺があなたと同じ?」
「そう! なんせ僕は【死霊術師】だからね!」
スケルトンが言った言葉は衝撃的で俺はあいた口が塞がらなかった。
「あ……はは……」
思わず、春樹も苦笑いをしてしまった。
まぁ、俺もだが……
「とりあえず……何か解決策を見つけないとな。」
春樹は冷静に俺に言った。
「お、おう」
冒険者の頃はかなり稼いでたんだがな……今ではそうもいかなくなってしまった。
「迷宮に入れれば話は別だがな」
「迷宮?」
「あぁ、春樹にはまだ説明してなかったな。」
俺は春樹に迷宮の基本的なことを教えた。
「迷宮って所はそんな所なのか。」
「あぁ、まぁまぁ危険だったよ。」
「なら、魔王様の復活した近くに迷宮があるかもな」
迷宮か……
……そうか!
「それだ!」
「え?」
迷宮に行けばそれなりに高価な物が手に入るかもしれない。
そもそも、迷宮内の物が高価かもしれない。今は、それに期待するしかない。
俺達は早速魔王に迷宮がどこにあるかを聞きに行った。
「迷宮? そんなもん外にいくらでもあるぞ?」
「本当ですか!? なら、早速……」
「だったら、迷宮ボスに会ってきてくれ」
「ボスですか?」
「そうだ。おそらく、お前らの役に立つだろう。」
「はい!」
俺達は魔王に言われた通り魔王城の外に出た。
「な、なんだここ!?」
俺達の目の前には暗く濁った色の空に、毒沼の地が辺り一面に広がっていた。
この世界で言うのであれば、ここは魔界に属するのだろう。
本当今更ではあるが、この世界『アベルニオン』は魔王軍領地、通称『魔都ヴァルガルド』と人族の領地に国境が引かれている。
昔の文献によれば国境を隔てたのは初代王都ハーヴェスト王、ヒューズ=ハーヴェストらしい。
そして、その魔族都市ヴァルガルドは今、魔族もいなければ家も何もない。
俺達は毒沼を避けながら通った先には墓地と1つの大きな扉があった。
その見た目はいかにも迷宮って感じの扉だった。骸骨の扉で暗い色をしている。
意を決して俺達は迷宮の中に入っていった。
中に入るとすぐに下へ続く階段を見つけた。
ゆっくり降りていくと広い場所に着いた。
薄気味悪く、腐食した匂いだ。
そこの奥にいたのは1体のスケルトンだった。
そのスケルトンは後ろを向いていてまだ、俺達に気づいていないようだ。
「よし、今のうちにここら辺で鉄と同価値のものを探すぞ。」
「わ、わかった」
俺達はとにかくスケルトンに気づかれぬように探し回った。
しかし、どこもかしこも石だらけで全く成果があげられなかった。
「ここに鉄と同価値のものなんてなかったな。帰ろう。」
俺がそう言うと、春樹は岩の前に泊まって唖然としている。
「どうしたんだ? そんなにその岩が気に入ったのか?」
俺が春樹をちゃかすと春樹はゆっくり首を横に振った。
俺は気になり、その岩を【鑑定】した。
【鑑定】
――――――――――――――――――
素材名:魔原石
素材ランク:S
〈効力〉
魔力が膨大な石。
加工する事でどんなものでも強化する
――――――――――――――――――
これは驚くのも納得だ。
「これは、鉄に変えるよりも他の使い道があるかもな」
「そうだな。とりあえず持ち帰るか」
俺は【影渡】に魔原石ごと飲み込んだ。
「コラァぁぁぁぁ!!」
俺達はスケルトンに気づかれた。
そのスケルトンは俺達に走って近づいてきた。
「むむ? 君は私と同じ魔力の色がするね」
近づいてきたスケルトンは俺にそう言った。
「俺があなたと同じ?」
「そう! なんせ僕は【死霊術師】だからね!」
スケルトンが言った言葉は衝撃的で俺はあいた口が塞がらなかった。
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