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黒豚令息の領地開拓編
ガロ帝国
師の声がすると途端シェルリアーナが殊勝な声を出した。
「し、師匠!お恥ずかしいところを…お忙しい時間に申し訳ありません!」
[ なに、構わんよ。どうせ暇な年寄りひとりだ、そちらは元気そうでなにより。今日はどうしたのかね。この時間に通信を寄越すのは珍しいじゃないか。 ]
「師匠、それが…その…」
まずはシェルリアーナが昨日の失態と、己の勉強不足を謝ると、快活な笑い声が響いた。
[ ハッハッハッハッ!そうかそうか!なぁにワシは何も気にせんから安心しなさい。間違えるのも若いうちの特権。多いに誤り、失して敗して、成長していくと良い ]
「うぅ…温かいお言葉ありがとうございます…」
[ それで?珍しいどころではないな、デイビィボーイ。お前さんがワシに何の用だ? ]
「もうボーイなんて歳じゃねぇよ!爺さんに少し聞きたいことがある。」
[ ほほぉ、一体何かね? ]
そこで今度はデイビッドが真面目な声で話を始める。
「王都の中枢でガロの遺物が見つかった。巨大な結界を張る装置だ。爺さんなんか知らねぇか?」
[ ガロの結界装置だと!?……それは…もしや巨大な魔石に組み込まれた… ]
「人ひとり分はあるデケェ魔石の周りを歯車が回ってる。恐らくただの人間には扱えない。」
[ まさか… ]
「石に何かの文言が彫り込まれてて…汝、安寧を求める者…」
[ 穢れ無き魂にて我に祈らん… ]
「やっぱ何か知ってんのか!?」
[ そんな…まさか…この時代になって見つかるとは…その装置はどこで…? ]
「“創世の女神”信仰の教会が隠し持ってた…」
通信陣の向こうから深いため息が聞こえる。
[ デイビィ、シェルリアーナも、よく聞いて欲しい。これから私が話すのは、この国とこの大陸を去った古きガロ帝国の話だ… ]
息を呑む2人に、遥か遠くの地よりギディオンが語り始めた。
ガロ帝国とは、今から200年程前今に栄え、そしてこの地から消えた大国の名だ。
かつてはエルム帝国の二倍の国土を誇る大国だったが、亜人や獣人を含む魔族や、特殊な血筋を持つ者達を多く抱えた大国は、人間の差別と迫害を受けやがて衰退し、王の決断でこの地を去ることになったそうだ。
聞けばこの大陸を囲う海の向こうには、ガロ帝国と同じ様な魔族の住まう大地が広がっているそうで、そこへ国の民共々移り住むという壮大な大移動が行われた。
所が、長くこの地に住まう内に情やしがらみ、人間との絆や家族のため残ると言い出した者も大勢いた。
ガロの王はそんな同胞達の声を聞き入れ、今度こそ人間や他種族からの迫害や虐待が起こらないよう、彼等に逃げ場と居場所を確保するため、特別な結界を張る装置を用意した。
装置は国土の一部と共に装置の守護者を添えて、当時隣国で友好国であったラムダの王へ預けられ、ガロの遺留民による領地をラムダ国内に確保すると、ガロの王は大陸を去った。
しかし、残る者達は新たな領地での穏やかな生活を夢見ていたが、待てど暮らせど装置は届かず守護者も消え去り、ラムダ国も王を筆頭に国中を探したが見つからず、何者かに盗まれてしまったのか、それともあれはガロ国王の虚言であったのかと様々な憶測が飛び交う中、ラムダ国は黒の森の崩壊で魔物と魔獣に蹂躙され、それどころではなくなった。
魔力の豊富なガロ国民達はラムダ人達に力を貸し、数十年掛けてなんとか黒の森の暴走を抑え、その地に住まうことを許された。
これが今から約200年前の出来事だ。
その後、大陸の情勢も落ち着きを取り戻した頃、二度目の悲劇がガロの遺留民達を襲った。
戦いにより散り散りになってしまったガロの同胞達が、各地で討伐や奴隷の対象になっていると知らせが入ったのだ。
国は幾度も止めるようにと喚起を行ったが、当時力を持ち始めた女神信仰の教会の、耳障りの良い教えの方が戦いに疲弊した国民の心を動かし、犠牲者は後を絶たなくなった。
更に教会は王都に特別な結界を張り、人間にまでも格差を付け奢り出したが、多くの人心を掴んだ教会相手では、もう国の力では抑えが効かず、王も国の民の声に圧され、致し方なく教会に結界を張る上での特別な権限を与えるより他無かったという。
そんな中、人里を離れ山奥でひっそりと生き延びる同胞達のため、黒の森の跡地に住まう事になった元ガロの民達は、協力的な人間の手を借りて各地へ散った同胞をかき集め、人間の国の領内にやっと心落ち着ける楽園を築き上げ今に至るという。
「待って…黒の森…って、まさか…」
「 そう、現デュロックのサウラリース領が正にそれだ 」
「それでは…結界の装置は元々ガロ帝国が国民を護るために贈った物だったと言うのですか…?」
[ その通り、長年どれだけ探しても見つからなかった訳だ…我等を迫害し、虫けらの様に殺し回った教会が、まさか我等が作った魔道具を所有していたなどと誰が思うか… ]
「師匠…あの…それでは、装置の守護者というのはどうなったのでしょうか…?」
[ わからない…ただ、その方はこの地に残るガロ国民を護るために民と共に残られたかつての領主の奥方でな。行方不明になったと聞かされ、その絶望たるや言い表すこともできないほどだった… ]
そこで、しばらく黙っていたデイビッドが口を開いた。
「なぁ爺さん、石に彫られた文字は、文言の他に後付けに誰かが彫った様なのもあったんだ。「汝、安寧を望む者…」これの他にも字が彫られてた。「択ばれし魂の現る御代に悠久の誓い果たされん事を」続きにこう書いてあったんだけどよ、あの字はどうも女性の字みたいだった。線が細くて、道具は使わず、釘か何かで引っかいたみたいな彫り込みで…」
[ 択ばれし魂……悠久の誓い…そうか…あのお方は最後までデュランディオ様をお慕いになられていたのだな… ]
「デュランディオ?」
[ ガロ帝国将軍にしてラムダ国のガロ自治区領主、デュランディオ・デイビッド・デュロック。奥方の名はエルスラ・ファイルヒェン・デュロック。私が唯一この世で忠心を捧げたお方達だ。 ]
とんでもない所で同じ名を聞くことになり、デイビッドは固まってしまった。
(やっぱコイツ魔王かなんかの血が入ってんのかしら…?)
[ 我等は魂の生まれ変わりというものを信じていてな、現世で結ばれた魂は、来世でもまた巡り会えると言われておる。婚儀の際に魂が潰えたその先の悠久の時にまで、互いを探し巡り合い続けようと誓うのだ。択ばれた魂と言うのは恐らくデュランディオ様の事を言っているのだろう。後の世でまた巡り合いましょうと、囚われた先でそれを心の支えにされていたのだろうなぁ… ]
昔々の話に現世の2人はどうしたものかと気まずい思いをしていると、少し低い声でギディオンが話を続けた。
[ その魔道具、いずれ我等にお返し願いたいものだが、国は何と言っている? ]
「今はなんとも。でもいきなり返せと言われたら断られると思う…なんせ200年前から頼りっ切りだもんで、今の王都には攻防に関する基盤が全くない。せめてその挿げ替えが済むまでは貸しといて欲しいと言ってくるだろうな。」
[ 王都の結界だろうに、そんなものワケなかろう! ]
「爺さんにはそうでも人間はそうもいかねぇよ!とんでもなくデカい装置に魔術式から魔法陣からややこしいもん複雑に組み込んで…」
そこまで言いかけると、再びカラカラと笑う声がする。
[ ハッハッハ!そんな旧式のやり方では重かろうな。シェルリアーナ、先月から教えている魔術式の縮小の定義と式はもう覚えたね? ]
「はっ、はい!覚えましたわ!もう完璧に使えます!」
[ よろしい、では1ヘクタールに必要な結界の魔術式の軽量化をどこまでできるかやってみなさい。目標は10分の1。それができたら王家の筆頭魔術師達と一度話し合ってみるといい。王家も自身の力で民を守れる方が何かと都合がよかろう。今度は結界の有無で人を差別する様なことのないようにしてもらいたいものだがね。 ]
「や、やってみます師匠!!」
「つってもよ爺さん。あの装置、現状誰も使えねぇんだぜ?どんどん結界は崩れてるし、どうしたらいいんだ?」
[ ただの魔力では作動せんだろうな。維持は簡単だが一度瓦解すると立て直しには鍵がいる。本来は守護者であったエルスラ様の魔力を鍵に作動していたものを、人間が大量の魔力を継ぎ足すことで稼働させていたものと考えられるな。それが途切れたと言うことは…恐らくエルスラ様の魔力に近い存在が現れたに違いない。 ]
「し、師匠!お恥ずかしいところを…お忙しい時間に申し訳ありません!」
[ なに、構わんよ。どうせ暇な年寄りひとりだ、そちらは元気そうでなにより。今日はどうしたのかね。この時間に通信を寄越すのは珍しいじゃないか。 ]
「師匠、それが…その…」
まずはシェルリアーナが昨日の失態と、己の勉強不足を謝ると、快活な笑い声が響いた。
[ ハッハッハッハッ!そうかそうか!なぁにワシは何も気にせんから安心しなさい。間違えるのも若いうちの特権。多いに誤り、失して敗して、成長していくと良い ]
「うぅ…温かいお言葉ありがとうございます…」
[ それで?珍しいどころではないな、デイビィボーイ。お前さんがワシに何の用だ? ]
「もうボーイなんて歳じゃねぇよ!爺さんに少し聞きたいことがある。」
[ ほほぉ、一体何かね? ]
そこで今度はデイビッドが真面目な声で話を始める。
「王都の中枢でガロの遺物が見つかった。巨大な結界を張る装置だ。爺さんなんか知らねぇか?」
[ ガロの結界装置だと!?……それは…もしや巨大な魔石に組み込まれた… ]
「人ひとり分はあるデケェ魔石の周りを歯車が回ってる。恐らくただの人間には扱えない。」
[ まさか… ]
「石に何かの文言が彫り込まれてて…汝、安寧を求める者…」
[ 穢れ無き魂にて我に祈らん… ]
「やっぱ何か知ってんのか!?」
[ そんな…まさか…この時代になって見つかるとは…その装置はどこで…? ]
「“創世の女神”信仰の教会が隠し持ってた…」
通信陣の向こうから深いため息が聞こえる。
[ デイビィ、シェルリアーナも、よく聞いて欲しい。これから私が話すのは、この国とこの大陸を去った古きガロ帝国の話だ… ]
息を呑む2人に、遥か遠くの地よりギディオンが語り始めた。
ガロ帝国とは、今から200年程前今に栄え、そしてこの地から消えた大国の名だ。
かつてはエルム帝国の二倍の国土を誇る大国だったが、亜人や獣人を含む魔族や、特殊な血筋を持つ者達を多く抱えた大国は、人間の差別と迫害を受けやがて衰退し、王の決断でこの地を去ることになったそうだ。
聞けばこの大陸を囲う海の向こうには、ガロ帝国と同じ様な魔族の住まう大地が広がっているそうで、そこへ国の民共々移り住むという壮大な大移動が行われた。
所が、長くこの地に住まう内に情やしがらみ、人間との絆や家族のため残ると言い出した者も大勢いた。
ガロの王はそんな同胞達の声を聞き入れ、今度こそ人間や他種族からの迫害や虐待が起こらないよう、彼等に逃げ場と居場所を確保するため、特別な結界を張る装置を用意した。
装置は国土の一部と共に装置の守護者を添えて、当時隣国で友好国であったラムダの王へ預けられ、ガロの遺留民による領地をラムダ国内に確保すると、ガロの王は大陸を去った。
しかし、残る者達は新たな領地での穏やかな生活を夢見ていたが、待てど暮らせど装置は届かず守護者も消え去り、ラムダ国も王を筆頭に国中を探したが見つからず、何者かに盗まれてしまったのか、それともあれはガロ国王の虚言であったのかと様々な憶測が飛び交う中、ラムダ国は黒の森の崩壊で魔物と魔獣に蹂躙され、それどころではなくなった。
魔力の豊富なガロ国民達はラムダ人達に力を貸し、数十年掛けてなんとか黒の森の暴走を抑え、その地に住まうことを許された。
これが今から約200年前の出来事だ。
その後、大陸の情勢も落ち着きを取り戻した頃、二度目の悲劇がガロの遺留民達を襲った。
戦いにより散り散りになってしまったガロの同胞達が、各地で討伐や奴隷の対象になっていると知らせが入ったのだ。
国は幾度も止めるようにと喚起を行ったが、当時力を持ち始めた女神信仰の教会の、耳障りの良い教えの方が戦いに疲弊した国民の心を動かし、犠牲者は後を絶たなくなった。
更に教会は王都に特別な結界を張り、人間にまでも格差を付け奢り出したが、多くの人心を掴んだ教会相手では、もう国の力では抑えが効かず、王も国の民の声に圧され、致し方なく教会に結界を張る上での特別な権限を与えるより他無かったという。
そんな中、人里を離れ山奥でひっそりと生き延びる同胞達のため、黒の森の跡地に住まう事になった元ガロの民達は、協力的な人間の手を借りて各地へ散った同胞をかき集め、人間の国の領内にやっと心落ち着ける楽園を築き上げ今に至るという。
「待って…黒の森…って、まさか…」
「 そう、現デュロックのサウラリース領が正にそれだ 」
「それでは…結界の装置は元々ガロ帝国が国民を護るために贈った物だったと言うのですか…?」
[ その通り、長年どれだけ探しても見つからなかった訳だ…我等を迫害し、虫けらの様に殺し回った教会が、まさか我等が作った魔道具を所有していたなどと誰が思うか… ]
「師匠…あの…それでは、装置の守護者というのはどうなったのでしょうか…?」
[ わからない…ただ、その方はこの地に残るガロ国民を護るために民と共に残られたかつての領主の奥方でな。行方不明になったと聞かされ、その絶望たるや言い表すこともできないほどだった… ]
そこで、しばらく黙っていたデイビッドが口を開いた。
「なぁ爺さん、石に彫られた文字は、文言の他に後付けに誰かが彫った様なのもあったんだ。「汝、安寧を望む者…」これの他にも字が彫られてた。「択ばれし魂の現る御代に悠久の誓い果たされん事を」続きにこう書いてあったんだけどよ、あの字はどうも女性の字みたいだった。線が細くて、道具は使わず、釘か何かで引っかいたみたいな彫り込みで…」
[ 択ばれし魂……悠久の誓い…そうか…あのお方は最後までデュランディオ様をお慕いになられていたのだな… ]
「デュランディオ?」
[ ガロ帝国将軍にしてラムダ国のガロ自治区領主、デュランディオ・デイビッド・デュロック。奥方の名はエルスラ・ファイルヒェン・デュロック。私が唯一この世で忠心を捧げたお方達だ。 ]
とんでもない所で同じ名を聞くことになり、デイビッドは固まってしまった。
(やっぱコイツ魔王かなんかの血が入ってんのかしら…?)
[ 我等は魂の生まれ変わりというものを信じていてな、現世で結ばれた魂は、来世でもまた巡り会えると言われておる。婚儀の際に魂が潰えたその先の悠久の時にまで、互いを探し巡り合い続けようと誓うのだ。択ばれた魂と言うのは恐らくデュランディオ様の事を言っているのだろう。後の世でまた巡り合いましょうと、囚われた先でそれを心の支えにされていたのだろうなぁ… ]
昔々の話に現世の2人はどうしたものかと気まずい思いをしていると、少し低い声でギディオンが話を続けた。
[ その魔道具、いずれ我等にお返し願いたいものだが、国は何と言っている? ]
「今はなんとも。でもいきなり返せと言われたら断られると思う…なんせ200年前から頼りっ切りだもんで、今の王都には攻防に関する基盤が全くない。せめてその挿げ替えが済むまでは貸しといて欲しいと言ってくるだろうな。」
[ 王都の結界だろうに、そんなものワケなかろう! ]
「爺さんにはそうでも人間はそうもいかねぇよ!とんでもなくデカい装置に魔術式から魔法陣からややこしいもん複雑に組み込んで…」
そこまで言いかけると、再びカラカラと笑う声がする。
[ ハッハッハ!そんな旧式のやり方では重かろうな。シェルリアーナ、先月から教えている魔術式の縮小の定義と式はもう覚えたね? ]
「はっ、はい!覚えましたわ!もう完璧に使えます!」
[ よろしい、では1ヘクタールに必要な結界の魔術式の軽量化をどこまでできるかやってみなさい。目標は10分の1。それができたら王家の筆頭魔術師達と一度話し合ってみるといい。王家も自身の力で民を守れる方が何かと都合がよかろう。今度は結界の有無で人を差別する様なことのないようにしてもらいたいものだがね。 ]
「や、やってみます師匠!!」
「つってもよ爺さん。あの装置、現状誰も使えねぇんだぜ?どんどん結界は崩れてるし、どうしたらいいんだ?」
[ ただの魔力では作動せんだろうな。維持は簡単だが一度瓦解すると立て直しには鍵がいる。本来は守護者であったエルスラ様の魔力を鍵に作動していたものを、人間が大量の魔力を継ぎ足すことで稼働させていたものと考えられるな。それが途切れたと言うことは…恐らくエルスラ様の魔力に近い存在が現れたに違いない。 ]
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