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黒豚令息の領地開拓編
一歩目
「エリックもエリックだ!こんな恐ろしい薬、こう何度も作られては敵わん!」
エリックは、デイビッドが大怪我を負わされた際に薬が足りず、解毒後に直ぐ治癒出来なかった事が余程ショックだったらしい。
傷が塞がれば治った気でいるデイビッドは、予後薬としても使いたがらず、結局傷跡は残されたままだ。
その責任感から事件後に数回、薬の精製を行いその都度体調を崩していた。
薬の効果を上げるため材料を変えて行われた精霊薬の錬成は、魔力をごっそり持っていかれるらしく、薬が完成した後はしばらく動けなくなるそうだ。
出来上がった薬は、真に命に関わる事態にのみ使用する物として封印してあるが、そんな大切な薬をデイビッドはヴィオラのためには遠慮なしに使ったようだ。
「今後どんな薬であろうと、使うなら私の許可を取ること!わかったな!?」
「へーい…」
迷惑な訪問者の相手をさせられた上に、説教と拳骨まで喰らったデイビッドがふらふら廊下を歩いていると、今度は教員室から声がする。
「デイビッド先生、生徒とサイモン先生から何か起案書が届いてますよ?」
「起案書?」
デスクの上に置かれた冊子を手に取ると、中には学生食堂の運営についての計画が書かれていた。
夏休みがなくなり、帰省できない生徒達の中には余計な小遣いをもらっていない者も多い。
本来なら帰省しているはずが、学園に留まらねばならないため食費が足りず、自炊すら難しい者もいると言う。
そんな生徒達のために、購買とは別に格安の食堂を開きたいらしい。
更に労働対価を払った者には無償で食事を提供できる仕組みにして、平民組や苦学生達を応援したいとの事だ。
(なんで俺のとこに持って来んだ?サイモン先生が主体ならそれで許可出せんだろ…?)
最後まで読んでいくと、どうやら親善会でデイビッドと調理を担当した生徒達が中心で行うらしい。
確かにそれなら授業自体にはほとんど出ていなくともデイビッドの受け待ちなので、承認が必要になるのだろう。
サッとサインだけすると、教頭のデスクの上に提出し、まだ痛む頭をさすりながら自分の研究室へ戻って行った。
親善会後も通常授業のヴィオラ達は、暑い中今日も頑張っている。
研究室に戻ると誰もおらず、デイビッドも昼の仕込みを終えると、ファルコに跨り裏門は通らずに空から自分の領地を目指して飛んで行った。
「まだ空の方が涼しいなぁ!」
「キュールルル!」
「これが熱風に変わったら飛ぶのも億劫になるだろうな…」
「クルルルル!」
「夏かぁ…去年は何してたっけな…?」
確か畜肉の加工品の改良に打ち込み、ソーセージやベーコンばかり作っていた気がする。
今となっては随分と平和な生活を送っていたものだと思う。
領地に着くと真っ先に湖へ向かい、恒例の果物の酒入りプリザーブの瓶を岩場に置き、罠カゴを下ろしてまたエビを捕る。
(毎度毎度結構な数捕れるんだよなぁ…まぁ個人で消費する分とは言え、生態と生息数が気になる…いつか水中の調査もしてみねぇとな…)
そんな事を考えながらエビを捕獲し、陸へ戻ると今日は珍しくジーナが浜辺に上がっていた。
「よぉよぉ主殿!たまには話相手くらいせいよ!? いつも忙しなくすぐに行ってしまうから つまらんではないか!」
「ああ、この前の果実も気に入って貰えたのか。」
「お主の作る物は何をどうしても美味いな!この所頻繁に来ては律儀に何かしら置いて行くから楽しかったぞ?!」
「なら良かった。」
デイビッドを手招きしたジーナは、岩に腰掛け、片手に酒に浸けた赤い果実の瓶を大事に抱え、ちびちび口にしている。
「それにしても…水臭いではないか!また何か引っ掛けおったな?あまりよそ見しておると妬いてしまうぞ?」
「は?なにを…?」
「大した妖魔ではなさそうだが…お主の害になる様なら何時でも引き剥がしてくれよう あまり人ならざるモノに心開くでないぞ?」
「人ならざる…あ、そう言や契約したんだったか…」
「納得がいっているなら良いわな それでも お主は随分とそういうモノに好かれ易いと見た 用心せいよ」
「ご忠告どうも…まだ今のとこは不自由してないから安心してくれ。」
ジーナは水底の様子や、レヴィアタンの動きについて、洞窟を通って初めて海まで行ってみた話などを嬉しそうにデイビッドに語った。
ひとしきり話を聞き、ジーナに手を振り湖を離れると、森の様子をぐるり見てファルコを探す。
いつも通り謎の赤いキノコと、飛び交う胴の長い虫を追いかけて食べていたファルコは、デイビッドが呼ぶとすぐに駆けてきた。
川が流れ出て来ている岩場にも瓶をひとつ残し、廃墟の横を通りかかると、割れた窓が直り新しいカーテンが掛けられいた。
ベルダの移住計画も着々と進んでいるようだ。
マロニエの木の下までやって来ると、残していたグランドシェーブル達の様子を見て、畑の周りを確認して戻って来る。
するとマロニエの木から少し離れた所に、ポツンと何かか生えていることに気がついた。
それは、この領地に初めてヴィオラを連れて来た日、夜に食べたリンゴの種を、ヴィオラが記念にと植えたものだった。
まだ小指程の大きさしかないが、確かにこの地に初めて植えた作物が芽を出した。
デイビッドはリンゴの周りに土を盛り直し、小さな柵を作って目印に旗を立てた。
このリンゴの木と共に、この領地も成長していけたら…
そんな事をふと考えて、デイビッドは人並みに人と同じ様な幸せを感じられた事に少しだけ自分の成長を知り、導いてくれたヴィオラにまたひとつ感謝の念を抱いた。
ほんの小さなこのリンゴの苗が、この領地の第一歩。
この先何を失っても、今この幸せだけは忘れないよう、刻み込む様に、何度も何度もヴィオラの笑顔を思い出しながら水をやり、ファルコを連れてまた帰って行く。
人生を軽く楽しむことができないデイビッドは、こんな些細な事でも返ってずっしりと重く受け止めてしまう。
それでも足取りだけは軽く、陽々と帰る姿に領地のあちこちから喜びの声が上がっていた。
「ウレシソウダッタ!」
「タノシソウダッタ!」
「ヨカッタ!」
「セイレイサマニ ホウコクダ!」
しかし人気があり過ぎるというのもまた困りものである。
デイビッドは学園へ戻ると直ぐに昼の支度に取り掛かった。
数種類のレタスに削ったチーズと半熟卵を和え、スープはトマト仕立て。
細長く作った背割りの白パンに、アミューズで作ったエビの揚げ物を挟んでいく。
エルムの南東側で使われるという髪の様に細く繊細な麺の衣をまとわせたエビは、カラリと揚げるとただのフライより軽くサクサクと食感が良い。
パーティーではほんの一口分をピックで止めていたが、一匹丸ごととなると迫力もある。
香味野菜やスパイスを加えたリシュリュー風ソースをたっぷりかけて食べると絶品だ。
丁度エビが揚がり切ったところで、真っ赤な顔をしたヴィオラが駆け込んで来た。
「ただいまぁ!外暑いですぅ~!」
「お疲れ!今冷たい物出すよ。」
氷の浮いた果物入りハーブティーは、ヴィオラもシェルリアーナも大のお気に入りだ。
ゴクゴク飲み干すと、汗の滴る額を拭い、気持ちの良さそうな顔をする。
夏服の半袖から伸びる白い腕も、布地の薄いスカートから見える足もお構い無しにジュートに転がるヴィオラからデイビッドは目を逸らす
夏は本当に目のやり場に困って仕方がない。
昨年の方がまだ緊張感があり、恥じらいや慎みも強く持っていたが、今や気を許したヴィオラにそんなものはない。
あるいはワザとなのかと疑いたくもなる程無防備な姿で居ることもあり、気が気ではなかった。
「何してるのよ!はしたないでしょ!?せめて薄掛けくらい掛けなさい!!」
そしてこの様にシェルリアーナに度々叱られている。
「だってぇ…このお部屋ひんやりして気持ちよくて。」
「気持ちいいのはわかるけど、こんな格好誰かに見られたらどうするの!?特待クラスから降ろされちゃうわよ?!」
「大丈夫ですよ、デイビッド様しかいない時にしますから。」
「「余計に悪い!!」」
この際、夏用の部屋着でも用意するかと、デイビッドがまた過保護な事を考えている内に昼の支度が整った。
「わぁい!あのエビ料理!!」
「そうそう、このくらいないと食べた気がしないのよ!」
かく言うシェルリアーナも、あれ程気にしていたマナーを、もうこの部屋では捨てている。
これでもかと大きな口を開けてエビサンドにかぶりつく2人を、棚の上からルーチェ達が眺めていた。
この穏やかで賑やかで平和な生活が、今度は何時まで続くだろうか。
エリックは、デイビッドが大怪我を負わされた際に薬が足りず、解毒後に直ぐ治癒出来なかった事が余程ショックだったらしい。
傷が塞がれば治った気でいるデイビッドは、予後薬としても使いたがらず、結局傷跡は残されたままだ。
その責任感から事件後に数回、薬の精製を行いその都度体調を崩していた。
薬の効果を上げるため材料を変えて行われた精霊薬の錬成は、魔力をごっそり持っていかれるらしく、薬が完成した後はしばらく動けなくなるそうだ。
出来上がった薬は、真に命に関わる事態にのみ使用する物として封印してあるが、そんな大切な薬をデイビッドはヴィオラのためには遠慮なしに使ったようだ。
「今後どんな薬であろうと、使うなら私の許可を取ること!わかったな!?」
「へーい…」
迷惑な訪問者の相手をさせられた上に、説教と拳骨まで喰らったデイビッドがふらふら廊下を歩いていると、今度は教員室から声がする。
「デイビッド先生、生徒とサイモン先生から何か起案書が届いてますよ?」
「起案書?」
デスクの上に置かれた冊子を手に取ると、中には学生食堂の運営についての計画が書かれていた。
夏休みがなくなり、帰省できない生徒達の中には余計な小遣いをもらっていない者も多い。
本来なら帰省しているはずが、学園に留まらねばならないため食費が足りず、自炊すら難しい者もいると言う。
そんな生徒達のために、購買とは別に格安の食堂を開きたいらしい。
更に労働対価を払った者には無償で食事を提供できる仕組みにして、平民組や苦学生達を応援したいとの事だ。
(なんで俺のとこに持って来んだ?サイモン先生が主体ならそれで許可出せんだろ…?)
最後まで読んでいくと、どうやら親善会でデイビッドと調理を担当した生徒達が中心で行うらしい。
確かにそれなら授業自体にはほとんど出ていなくともデイビッドの受け待ちなので、承認が必要になるのだろう。
サッとサインだけすると、教頭のデスクの上に提出し、まだ痛む頭をさすりながら自分の研究室へ戻って行った。
親善会後も通常授業のヴィオラ達は、暑い中今日も頑張っている。
研究室に戻ると誰もおらず、デイビッドも昼の仕込みを終えると、ファルコに跨り裏門は通らずに空から自分の領地を目指して飛んで行った。
「まだ空の方が涼しいなぁ!」
「キュールルル!」
「これが熱風に変わったら飛ぶのも億劫になるだろうな…」
「クルルルル!」
「夏かぁ…去年は何してたっけな…?」
確か畜肉の加工品の改良に打ち込み、ソーセージやベーコンばかり作っていた気がする。
今となっては随分と平和な生活を送っていたものだと思う。
領地に着くと真っ先に湖へ向かい、恒例の果物の酒入りプリザーブの瓶を岩場に置き、罠カゴを下ろしてまたエビを捕る。
(毎度毎度結構な数捕れるんだよなぁ…まぁ個人で消費する分とは言え、生態と生息数が気になる…いつか水中の調査もしてみねぇとな…)
そんな事を考えながらエビを捕獲し、陸へ戻ると今日は珍しくジーナが浜辺に上がっていた。
「よぉよぉ主殿!たまには話相手くらいせいよ!? いつも忙しなくすぐに行ってしまうから つまらんではないか!」
「ああ、この前の果実も気に入って貰えたのか。」
「お主の作る物は何をどうしても美味いな!この所頻繁に来ては律儀に何かしら置いて行くから楽しかったぞ?!」
「なら良かった。」
デイビッドを手招きしたジーナは、岩に腰掛け、片手に酒に浸けた赤い果実の瓶を大事に抱え、ちびちび口にしている。
「それにしても…水臭いではないか!また何か引っ掛けおったな?あまりよそ見しておると妬いてしまうぞ?」
「は?なにを…?」
「大した妖魔ではなさそうだが…お主の害になる様なら何時でも引き剥がしてくれよう あまり人ならざるモノに心開くでないぞ?」
「人ならざる…あ、そう言や契約したんだったか…」
「納得がいっているなら良いわな それでも お主は随分とそういうモノに好かれ易いと見た 用心せいよ」
「ご忠告どうも…まだ今のとこは不自由してないから安心してくれ。」
ジーナは水底の様子や、レヴィアタンの動きについて、洞窟を通って初めて海まで行ってみた話などを嬉しそうにデイビッドに語った。
ひとしきり話を聞き、ジーナに手を振り湖を離れると、森の様子をぐるり見てファルコを探す。
いつも通り謎の赤いキノコと、飛び交う胴の長い虫を追いかけて食べていたファルコは、デイビッドが呼ぶとすぐに駆けてきた。
川が流れ出て来ている岩場にも瓶をひとつ残し、廃墟の横を通りかかると、割れた窓が直り新しいカーテンが掛けられいた。
ベルダの移住計画も着々と進んでいるようだ。
マロニエの木の下までやって来ると、残していたグランドシェーブル達の様子を見て、畑の周りを確認して戻って来る。
するとマロニエの木から少し離れた所に、ポツンと何かか生えていることに気がついた。
それは、この領地に初めてヴィオラを連れて来た日、夜に食べたリンゴの種を、ヴィオラが記念にと植えたものだった。
まだ小指程の大きさしかないが、確かにこの地に初めて植えた作物が芽を出した。
デイビッドはリンゴの周りに土を盛り直し、小さな柵を作って目印に旗を立てた。
このリンゴの木と共に、この領地も成長していけたら…
そんな事をふと考えて、デイビッドは人並みに人と同じ様な幸せを感じられた事に少しだけ自分の成長を知り、導いてくれたヴィオラにまたひとつ感謝の念を抱いた。
ほんの小さなこのリンゴの苗が、この領地の第一歩。
この先何を失っても、今この幸せだけは忘れないよう、刻み込む様に、何度も何度もヴィオラの笑顔を思い出しながら水をやり、ファルコを連れてまた帰って行く。
人生を軽く楽しむことができないデイビッドは、こんな些細な事でも返ってずっしりと重く受け止めてしまう。
それでも足取りだけは軽く、陽々と帰る姿に領地のあちこちから喜びの声が上がっていた。
「ウレシソウダッタ!」
「タノシソウダッタ!」
「ヨカッタ!」
「セイレイサマニ ホウコクダ!」
しかし人気があり過ぎるというのもまた困りものである。
デイビッドは学園へ戻ると直ぐに昼の支度に取り掛かった。
数種類のレタスに削ったチーズと半熟卵を和え、スープはトマト仕立て。
細長く作った背割りの白パンに、アミューズで作ったエビの揚げ物を挟んでいく。
エルムの南東側で使われるという髪の様に細く繊細な麺の衣をまとわせたエビは、カラリと揚げるとただのフライより軽くサクサクと食感が良い。
パーティーではほんの一口分をピックで止めていたが、一匹丸ごととなると迫力もある。
香味野菜やスパイスを加えたリシュリュー風ソースをたっぷりかけて食べると絶品だ。
丁度エビが揚がり切ったところで、真っ赤な顔をしたヴィオラが駆け込んで来た。
「ただいまぁ!外暑いですぅ~!」
「お疲れ!今冷たい物出すよ。」
氷の浮いた果物入りハーブティーは、ヴィオラもシェルリアーナも大のお気に入りだ。
ゴクゴク飲み干すと、汗の滴る額を拭い、気持ちの良さそうな顔をする。
夏服の半袖から伸びる白い腕も、布地の薄いスカートから見える足もお構い無しにジュートに転がるヴィオラからデイビッドは目を逸らす
夏は本当に目のやり場に困って仕方がない。
昨年の方がまだ緊張感があり、恥じらいや慎みも強く持っていたが、今や気を許したヴィオラにそんなものはない。
あるいはワザとなのかと疑いたくもなる程無防備な姿で居ることもあり、気が気ではなかった。
「何してるのよ!はしたないでしょ!?せめて薄掛けくらい掛けなさい!!」
そしてこの様にシェルリアーナに度々叱られている。
「だってぇ…このお部屋ひんやりして気持ちよくて。」
「気持ちいいのはわかるけど、こんな格好誰かに見られたらどうするの!?特待クラスから降ろされちゃうわよ?!」
「大丈夫ですよ、デイビッド様しかいない時にしますから。」
「「余計に悪い!!」」
この際、夏用の部屋着でも用意するかと、デイビッドがまた過保護な事を考えている内に昼の支度が整った。
「わぁい!あのエビ料理!!」
「そうそう、このくらいないと食べた気がしないのよ!」
かく言うシェルリアーナも、あれ程気にしていたマナーを、もうこの部屋では捨てている。
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