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1章
29夜 咎人達の河
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不穏な空気を察したのか、ヴェノムが笑顔でサービスワゴンを引きながらやって来た。
一番上の段に置かれたティーカップを掴み、一人一人に行き渡るように並べていく。
虚無には、ドール用のカップとソーサーを置いてやっている。
ティーカップを並べ終えると、ヴェノムはティーポットに手を取りダージリンを注ぎ始めた。
「秋摘みのダージリンでーす。癖がなく、飲みやすいですよー。ミルクと砂糖は、ご自由にどうぞ~」
みんなが顔を揃えて、注文していないのに何故? と、首を傾げている。
「気にすんな。今年暑かった所為で、茶農園で採れ過ぎちまったらしくてな。いつもより多く、買わせて貰ったんだとさ。気に入ったなら、農園から買ってやってくれや」
ヴェノムはそう言いながら、茶農園のリーフレットをみんなに配る。
広大な面積を埋め尽くすほどの茶畑を背景に、浅黒い肌をした恰幅の良い男が笑っている。
ヴェノムは、横のテーブルに座っている団員に紅茶の営業をかけ始めた。
団員達は短く礼を言って、紅茶を啜っている。
余りにも手慣れた様子で、キースは改めてヴェノムのコミュニケーション能力の高さに感服した。
ヘヴィンキーはティーカップをソーサーに置き、息を吸う。
空気が入れ替わったおかげで、随分と話しやすくなった。
今度ヴェノムに、菓子でも買ってやろう。ヘヴィンキーは、小さく微笑んだ。
「本題は、ミランデールの件だ。俺は新人時代に、ミランデールの人間と関わりがある村に配属されたんだよ」
ヘヴィンキーの言葉に、キースとキャロラインは驚嘆の声を上げた。
二人で声を揃えて礼を言い、ヘヴィンキーの言葉を待つ。
貴重な情報源だ。少なからず任務に、役立つだろう。
ヘヴィンキーが、使い古された日記帳を尻ポケットから取り出した。
表紙の革はボロボロに破れ、頁は日焼けで黄ばんでいる。
表紙にNo.1と書かれていることから、本人の申告通り新人時代の記録だろう。
ヘヴィンキーがページを十枚程捲り、手を止めた。
日付は、二十三年前の蕾吹の節(四月)中旬。
「もう、二十五年くらい前になるか……」
ベヴィンキーは、目元を細めて丸く笑う。当時のことを、懐かしんでいるのだろう。
「ミランデールの#竜騎士__ドラグーン_の一家が、俺が配属されていたギドゥム村に物物交換に来ていたんだ」
日記の内容によると、ミランデール一の竜騎士の一家「ヴォークリンデ家」のみが、ギドゥム村に来ることを許可されていたらしい。
来ていたヴォークリンデ家の人間は、主人と息子二人の計三人。
主人の年齢は、二十代後半か三十路前半くらい。
子供は上の子が七つくらいで、下の子は五つくらい。
兄弟揃って落ち着きがあり、子供とはとても思えなかったそうだ。
走り回らず父親の言いつけは守り、愚図りもしない。
他所の人間にきちんと挨拶が出来て、頭も下げられる。
ヘヴィンキーのバランスのとれた字で
「俺より、落ち着いてやがる」と、率直な感想に思わずキースは笑ってしまった。
下の子に、まるで奴隷のような首輪をつけていたのが気がかりだ。
その割には鎖はつけられていないし、走り回る子でもないのに気味が悪い。
ヘヴィンキーの率直な感想に、身の毛がよだつ。
(五歳くらいの子に、首輪ってなんで……?)
その下の行には、更に衝撃的なことが記されていた。
主人の名前は、ミスラ。上の子は、ロイド。下の子は、オズウェルと。
「……え。オズウェルって」
「そうだよ」
ヘヴィンキーは、ダージンリンティーに息を何度も吹きかけながら頷く。
「オズウェルは、ミランデール出身なんだよ」
「じゃあオズウェルさんにミランデールのことを、聞きに行けば分かりますよね? 第一隊に、いらっしゃるかな」
ヘヴィンキーはカップをソーサーに置き、こめかみを揉み始めた。
「えっ……?」
「あー。どうせ、いずれは知るよな……うん」
彼の言い淀む様子を見て、不安が加速する。
「あの、まさか」
「生きては、いる。行方不明では、あるけどな」
「行方不明って……!」
物語ではありがちで、よく目にするフレーズだ。
警察の発表によると、王国の年間行方不明者は一万人たらず。病気による死者は、五万人ほど。
王国の総人口は、四千万人近く。
割合としてはそれ程高くない筈なのに、父親とオズウェルと身近な知り合い二人も行方不明者が居る。
なんだか呪われているような、気がして来た。
「まぁ……生きているとは、思うぜ」
ヘヴィンキーは、慰めるためか鷹揚に笑う。
先程からの煮え切らない返事で、信じられる訳がない。
「そんなの、分からないじゃないですか……!」
自分でも驚くほどに、強い語気で聞いてしまった。
思わず「すみません」と謝るも、ヘヴィンキーは気にすることなく「いいさ」と、流した。
「あのな。主人が死んだ場合の魔装武器は、機能停止するんだよ。あいつの魔装武器は、動いている。だから、大丈夫だ」
それならば、大丈夫か。キースは、ほっと胸を撫で下ろした。
横でキャロラインが、訝しげに眉を顰めている。
キースは今更ながら、ある疑問が浮かんだ。
「あれ? オズウェルさんの苗字って、ムーンフレイクじゃ?」
ムーンフレイク家は北方赤府一の魔術師の家であり、王国の五本指に入る名門家だ。
「養子に出された。って、聞いてるよ」
養子。初めて聞く事実に、キースは驚きを隠せなかった。
「知ってたらで良いんですけど、理由は……?」
「聞いてねえな……。家督は長男が継ぐもんだし、そう言う理由だと思ってる。あとは長らく、ムーンフレイク家が子宝に恵まれなかったのもあるんじゃないか?」
キャロラインが「聞いたことが、あるわ」と頷く。
俗世と根絶された村の家から、名門家の養子か……。とても、苦労しただろう。
再び日記帳に、目を落とすキース。
ヴォークリンデ一家は幼竜の角や竜の尻尾や歯とかを持ってきては、村の食糧と交換していた。
ギドゥム村は裕福な村では無かったが、助け合いの精神でやっていたらしい。
竜のパーツは学者や偏執狂には高額で売れる為、村にとっても有り難かったそうだ。
ヴォークリンデ一家は、拙いながらも公用語で話していたと記されている。
またヴォークリンデ家と、会えるのが楽しみだ。
その日の日記は、そう締め括られていた。
ヘヴィンキーが日記帳を捲り、手を止めたのは約半年後の日付が書かれたページだった。
星流の節(九月)の上旬。自分が早くも先輩の立場になり、ヘヴィンキーは落ち着かなかったらしい。
通常業務に加えて、新入りの備品の調達や式典服の採寸係などでバタバタと駆け回る日々。
久々にヴォークリンデ一家が、ギドゥム村に来たらしい。
前回訪れたのが約二ヶ月前なので、心なしかロイドの背が伸びたように見えた。
その時訪れたのは、主人とロイドの二人のみ。
オズウェルの姿がないので尋ねてみると
「ムーンフレイク家へ、養子に出した」と、主人は淡々と言った。
理由を聞いても、答えてはくれない。
驚くべきことに、ロイドは悲しんでいる様子がないことだった。
養子の意味が分かっていないのか、またすぐ会えると思っているのか……。
ヘヴィンキーが慰めの言葉を考えていると、ロイドの口から信じられない言葉が出たと言う。
「いいな……オズウェルは。ミランデールから、逃げられて」
ヘヴィンキーは驚きの余り「逃げるって、どういうことだよ?」と、オウム返しに聞いてしまったらしい。
ロイドが口を開くより前に主人が慌てて口を塞ぎ、彼を黙らせたので真意は聞けなかった。
常時首輪をつけられ、挙げ句の果てに養子に出されたオズウェル。
赤の他人でしかないが、流石に同情心が芽生えてしまったのだろう。
日記を読んだだけのキースも「可哀想」と言う感想が、真っ先に浮かんだのだから。
ページの下部に付箋が貼ってあり、どうやら後から書き足したようだ。
一筆書きで書かれた文字だが、酷く乱れている。
相当混乱しながら、書いたものだ。
『今思えば俺がミランデールと外界を、根絶させた真犯人かもしれない』
付箋を書いた日付は、分からない。
しかし内容から、ミランデールとギドゥム村の交流が無くなった約二十年前以降だろう。
「あの、コレって……?」
キースはおずおずとヘヴィンキーの顔色を伺いながら、質問をした。
ヘヴィンキーは舌で上唇をちろりと舐めた後、同様に下唇も舐めた。
視線は意図的に避けられ、聞いてはいけないことを聞いてしまったのかもしれない。
誰にも言いたくはない、過去の一つや二つはあるだろう。
「あの……言いたくないなら、大丈夫です」
ヘヴィンキーは眉間の皺を伸ばすように揉み、細く息を吐いた。
「俺が物語を教えちまったから、あんな事件が起きちまったんだ」
一番上の段に置かれたティーカップを掴み、一人一人に行き渡るように並べていく。
虚無には、ドール用のカップとソーサーを置いてやっている。
ティーカップを並べ終えると、ヴェノムはティーポットに手を取りダージリンを注ぎ始めた。
「秋摘みのダージリンでーす。癖がなく、飲みやすいですよー。ミルクと砂糖は、ご自由にどうぞ~」
みんなが顔を揃えて、注文していないのに何故? と、首を傾げている。
「気にすんな。今年暑かった所為で、茶農園で採れ過ぎちまったらしくてな。いつもより多く、買わせて貰ったんだとさ。気に入ったなら、農園から買ってやってくれや」
ヴェノムはそう言いながら、茶農園のリーフレットをみんなに配る。
広大な面積を埋め尽くすほどの茶畑を背景に、浅黒い肌をした恰幅の良い男が笑っている。
ヴェノムは、横のテーブルに座っている団員に紅茶の営業をかけ始めた。
団員達は短く礼を言って、紅茶を啜っている。
余りにも手慣れた様子で、キースは改めてヴェノムのコミュニケーション能力の高さに感服した。
ヘヴィンキーはティーカップをソーサーに置き、息を吸う。
空気が入れ替わったおかげで、随分と話しやすくなった。
今度ヴェノムに、菓子でも買ってやろう。ヘヴィンキーは、小さく微笑んだ。
「本題は、ミランデールの件だ。俺は新人時代に、ミランデールの人間と関わりがある村に配属されたんだよ」
ヘヴィンキーの言葉に、キースとキャロラインは驚嘆の声を上げた。
二人で声を揃えて礼を言い、ヘヴィンキーの言葉を待つ。
貴重な情報源だ。少なからず任務に、役立つだろう。
ヘヴィンキーが、使い古された日記帳を尻ポケットから取り出した。
表紙の革はボロボロに破れ、頁は日焼けで黄ばんでいる。
表紙にNo.1と書かれていることから、本人の申告通り新人時代の記録だろう。
ヘヴィンキーがページを十枚程捲り、手を止めた。
日付は、二十三年前の蕾吹の節(四月)中旬。
「もう、二十五年くらい前になるか……」
ベヴィンキーは、目元を細めて丸く笑う。当時のことを、懐かしんでいるのだろう。
「ミランデールの#竜騎士__ドラグーン_の一家が、俺が配属されていたギドゥム村に物物交換に来ていたんだ」
日記の内容によると、ミランデール一の竜騎士の一家「ヴォークリンデ家」のみが、ギドゥム村に来ることを許可されていたらしい。
来ていたヴォークリンデ家の人間は、主人と息子二人の計三人。
主人の年齢は、二十代後半か三十路前半くらい。
子供は上の子が七つくらいで、下の子は五つくらい。
兄弟揃って落ち着きがあり、子供とはとても思えなかったそうだ。
走り回らず父親の言いつけは守り、愚図りもしない。
他所の人間にきちんと挨拶が出来て、頭も下げられる。
ヘヴィンキーのバランスのとれた字で
「俺より、落ち着いてやがる」と、率直な感想に思わずキースは笑ってしまった。
下の子に、まるで奴隷のような首輪をつけていたのが気がかりだ。
その割には鎖はつけられていないし、走り回る子でもないのに気味が悪い。
ヘヴィンキーの率直な感想に、身の毛がよだつ。
(五歳くらいの子に、首輪ってなんで……?)
その下の行には、更に衝撃的なことが記されていた。
主人の名前は、ミスラ。上の子は、ロイド。下の子は、オズウェルと。
「……え。オズウェルって」
「そうだよ」
ヘヴィンキーは、ダージンリンティーに息を何度も吹きかけながら頷く。
「オズウェルは、ミランデール出身なんだよ」
「じゃあオズウェルさんにミランデールのことを、聞きに行けば分かりますよね? 第一隊に、いらっしゃるかな」
ヘヴィンキーはカップをソーサーに置き、こめかみを揉み始めた。
「えっ……?」
「あー。どうせ、いずれは知るよな……うん」
彼の言い淀む様子を見て、不安が加速する。
「あの、まさか」
「生きては、いる。行方不明では、あるけどな」
「行方不明って……!」
物語ではありがちで、よく目にするフレーズだ。
警察の発表によると、王国の年間行方不明者は一万人たらず。病気による死者は、五万人ほど。
王国の総人口は、四千万人近く。
割合としてはそれ程高くない筈なのに、父親とオズウェルと身近な知り合い二人も行方不明者が居る。
なんだか呪われているような、気がして来た。
「まぁ……生きているとは、思うぜ」
ヘヴィンキーは、慰めるためか鷹揚に笑う。
先程からの煮え切らない返事で、信じられる訳がない。
「そんなの、分からないじゃないですか……!」
自分でも驚くほどに、強い語気で聞いてしまった。
思わず「すみません」と謝るも、ヘヴィンキーは気にすることなく「いいさ」と、流した。
「あのな。主人が死んだ場合の魔装武器は、機能停止するんだよ。あいつの魔装武器は、動いている。だから、大丈夫だ」
それならば、大丈夫か。キースは、ほっと胸を撫で下ろした。
横でキャロラインが、訝しげに眉を顰めている。
キースは今更ながら、ある疑問が浮かんだ。
「あれ? オズウェルさんの苗字って、ムーンフレイクじゃ?」
ムーンフレイク家は北方赤府一の魔術師の家であり、王国の五本指に入る名門家だ。
「養子に出された。って、聞いてるよ」
養子。初めて聞く事実に、キースは驚きを隠せなかった。
「知ってたらで良いんですけど、理由は……?」
「聞いてねえな……。家督は長男が継ぐもんだし、そう言う理由だと思ってる。あとは長らく、ムーンフレイク家が子宝に恵まれなかったのもあるんじゃないか?」
キャロラインが「聞いたことが、あるわ」と頷く。
俗世と根絶された村の家から、名門家の養子か……。とても、苦労しただろう。
再び日記帳に、目を落とすキース。
ヴォークリンデ一家は幼竜の角や竜の尻尾や歯とかを持ってきては、村の食糧と交換していた。
ギドゥム村は裕福な村では無かったが、助け合いの精神でやっていたらしい。
竜のパーツは学者や偏執狂には高額で売れる為、村にとっても有り難かったそうだ。
ヴォークリンデ一家は、拙いながらも公用語で話していたと記されている。
またヴォークリンデ家と、会えるのが楽しみだ。
その日の日記は、そう締め括られていた。
ヘヴィンキーが日記帳を捲り、手を止めたのは約半年後の日付が書かれたページだった。
星流の節(九月)の上旬。自分が早くも先輩の立場になり、ヘヴィンキーは落ち着かなかったらしい。
通常業務に加えて、新入りの備品の調達や式典服の採寸係などでバタバタと駆け回る日々。
久々にヴォークリンデ一家が、ギドゥム村に来たらしい。
前回訪れたのが約二ヶ月前なので、心なしかロイドの背が伸びたように見えた。
その時訪れたのは、主人とロイドの二人のみ。
オズウェルの姿がないので尋ねてみると
「ムーンフレイク家へ、養子に出した」と、主人は淡々と言った。
理由を聞いても、答えてはくれない。
驚くべきことに、ロイドは悲しんでいる様子がないことだった。
養子の意味が分かっていないのか、またすぐ会えると思っているのか……。
ヘヴィンキーが慰めの言葉を考えていると、ロイドの口から信じられない言葉が出たと言う。
「いいな……オズウェルは。ミランデールから、逃げられて」
ヘヴィンキーは驚きの余り「逃げるって、どういうことだよ?」と、オウム返しに聞いてしまったらしい。
ロイドが口を開くより前に主人が慌てて口を塞ぎ、彼を黙らせたので真意は聞けなかった。
常時首輪をつけられ、挙げ句の果てに養子に出されたオズウェル。
赤の他人でしかないが、流石に同情心が芽生えてしまったのだろう。
日記を読んだだけのキースも「可哀想」と言う感想が、真っ先に浮かんだのだから。
ページの下部に付箋が貼ってあり、どうやら後から書き足したようだ。
一筆書きで書かれた文字だが、酷く乱れている。
相当混乱しながら、書いたものだ。
『今思えば俺がミランデールと外界を、根絶させた真犯人かもしれない』
付箋を書いた日付は、分からない。
しかし内容から、ミランデールとギドゥム村の交流が無くなった約二十年前以降だろう。
「あの、コレって……?」
キースはおずおずとヘヴィンキーの顔色を伺いながら、質問をした。
ヘヴィンキーは舌で上唇をちろりと舐めた後、同様に下唇も舐めた。
視線は意図的に避けられ、聞いてはいけないことを聞いてしまったのかもしれない。
誰にも言いたくはない、過去の一つや二つはあるだろう。
「あの……言いたくないなら、大丈夫です」
ヘヴィンキーは眉間の皺を伸ばすように揉み、細く息を吐いた。
「俺が物語を教えちまったから、あんな事件が起きちまったんだ」
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