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【四章:冬の樹海と各々の想い】
邂逅した二人(*ロナ視点)
しおりを挟む「私を狩りに来たのですか……?」
ロナは地面から攻撃用の蔓を生やし、目の前のビギナとゼラに声をぶつける。
秋頃、彼はビギナのアプローチを断り、再びロナのところへ戻ってきてくれた。
ビギナからすればロナは、彼を樹海に縛る存在でしかない。敵と言われれば、言い逃れはできない。
故に、ロナが身構えるのは当然といえば当然だった。
ビギナの手にある錫杖がリンと鳴り響いた。ゼラも背中の大きな剣へ手を伸ばす。
「ゼラ」
「ういっす」
今なら先手を取れる。
ロナは既にビギナたちの足元まで伸ばした蔓へ、意識を集中させる。
と、そんな中ビギナとゼラは、突然それぞれの武器を地面へ置き始めた。
「敵意はありません。本当にお話をしたくてあなたを探していたんです」
ビギナの声音がいささか柔らかいように感じた。
彼女の赤い瞳が真剣な眼差しを送ってくる。
「お話? なんのお話を私に聞かせてほしいのですか?」」
「あなたが先輩……クルスさんとどう出会い、今までどう過ごされて来たのかを知りたいんです」
「クルスさんと私の?」
「はい! どうか、お願いします!」
「ウチからもお願いするっす! 話してやってくださいっす、アルラウネさん!」
二人の人間は深々と頭を下げた。蔓を放てば、二人の華奢な首を飛ばすなど造作もない状況だった。
だからこそ、今目の前にいる二人が、本気でロナの話を聞きたがっているのだと思うのだった。
ロナは密かに伸ばしていた蔓を収めた。
「わかりました、話します。だから頭を上げて楽にしてください」
「ありがとうございます、アルラウネさん!」
「いえ……あと、私の名前は"ロナ"です。クルスさんに名付けて頂きました。お気軽にロナとお呼びください」
ロナな牽制の意味も込めてそういうと、ビギナは弱々しい笑みを浮かべる。
そうしてロナはこれまでのクルスとの生活を語り始めた。
人に裏切られ、絶望した彼と出会い、支えたいという想いが萌芽した、春。
彼や樹海で出会った仲間たちとの絆が開花し、戦い、そして勝利した、夏。
彼の人柄の良さが実り、樹海の仲間や人間に頼られた、秋。
思い出してみれば、短い期間ではあるものの、彼との思い出がたくさんあった。
そして、こうして振り返っていると、やはり彼ともっとこうした思い出を作りたいと思っている自分が存在していることに気がついた。
「うっ、うっ、ひっく……先輩、良かった……!」
ビギナはロナの話を聞きつつ、白い頬へ幾つもの涙の軌跡を刻んでいた。
予想外の反応にロナはたじろぐ。
「だ、大丈夫ですか?」
「すみません、急にこんな……。先輩をまた元気にしてくれたのは、アルラウネ……ロナさんが、ずっと側にいてくれたからなんですね。私なんて……」
「昔、何かあったのですか?」
そう聞くと、ビギナは一瞬躊躇いを見せる。
しかしややあって、首を縦に振った。
「私、先輩がロナさんと出会うまではずっと一緒にいました。ずっと居られると思っていました。だけど、私は自分の都合で、先輩を傷つけて、辛い思いをさせて、手を離してしまって……」
「ではあなたがクルスさんを傷つけたということですね?」
「ご、誤解しないで欲しいっす! ビギッちは悪くないっす!!」
冷たい声を放ったロナの前へ、ゼラが慌てた様子で割って入った。
「ビギッちはパーティーを急に解雇されたクルス先輩を助けようとしたっす! だけど脅されて、なにも言えなくなって、それでクルス先輩は……たしかにウチはそん時はまだビギッちと一緒にいなかったっす! でも、ビギッちのことはよくわかってるつもりっす! ビギッちはビギッちなりに一生懸命頑張ってクルス先輩を守ろうとしたっす! 信じてくれっす!!」
「……そうですか。では今もあなたは自分の行いを後悔しているということですね?」
ビギナは涙を流しながら、銀色の綺麗な髪を振り乱しながら何度も頷く。
「そして後悔の結果、彼への本当の気持ちに気がついた。自分が悪かったと思っている。それをわかった上で、クルスさんを返して欲しいと?」
「……違います。今更、そんなこと願う資格なんて私にはありません……私は、自分の想いを諦めるために、ロナさんのことを探していました……」
既にビギナの涙は止まっていた。赤い瞳は涙の後で濡れているのものの、はっきりとした意志があるように見えた。
「秋頃、ロナさんと先輩が樹海へ消えていって、もう私が先輩の側に居られないって思いました。もう邪魔をしちゃいけないと思いました。だけど、なかなかそう思い切ることができなくて……先輩のことが忘れられなくて……だったら今のロナさんと先輩の幸せを聞いて、もう入り込む隙なんて無いって聞いて、思い知ることが一番良いと思って!」
「……」
「ありがとうございました、ロナさん。あなたから直接お話を聞けてよかったです。もう十分です。先輩がこれからも元気で、幸せに暮らして行けるのなら、それで満足です」
「…………」
「ロナさん、どうかこれからも先輩を、クルスさんのことを宜しくお願いします。たくさんあの人のことを愛してください。幸せにしてあげてください」
ビギナは涙を流しつつ、精一杯な笑顔を浮かべた。
彼女もまた心の底から、クルスという人間を愛しているのだと強く感じた。
人は彼を傷つけ、壊しかけた。だけど、ビギナのように彼を欲し、愛する人も存在していた。
彼の幸せは、樹海(ここ)以外にも存在している。
ほんの少し、寂しかったり、悔しかったりはするが、それは単なる個人的な欲で、わがまま。
そんな小さくて、個人的な欲のために 今目の前にある可能性を潰したくはない。
ロナが最も願うこと――それは“クルスの幸せ”なのだから。
「ビギナさん、その、えっと……」
「……?
「遠慮しなくてもいいんですよ?」
ロナは穏やかな胸中で、そういった。
ビギナは意外そうに赤い瞳にロナを写した。
「ビギナさんが心の底からクルスさんを想っていること伝わりました。人に裏切ら、人に絶望した彼が、また人から欲される……それは私にとってとても嬉しい気持ちです。彼はそれだけ清らかな気持ちを持っている方ということです。彼の良さがビギナさんを引き寄せたなら、私はあなたの存在を否定しません。いえ、したくありません!」
「だけど……」
ロナは声を濁すビギナへ緩やかに蔓を放った。
小柄で愛らしい妖精の血を引く魔法使いは、ロナの蔓によって緩やかに引き込まれてゆく。
「ッ!?」
「別に攻撃じゃありません。こうでもしないと、伝えきれないと思いまして」
「ロナさん、何を……?」
「クルスさんを好きという気持ちは捨てないでください。忘れる必要もありません」
ロナはビギナを優しく抱きとめ、耳もとでそうささやいた。
「私は構いません。むしろ、ずっと辛い立場にあった彼が、いろいろな人に愛されることは、私も嬉しいです。だから、もし、よかったら……私と一緒に、あの人を支えませんか?」
抱きしめられたビギナは、驚きで肩を震わせる。
「えっ……? そ、それはどういう……?」
「どうもこうも、そのままの意味ですよ? これからもクルスさんを愛してください。もっと自分の気持ちに素直になってください」
「だけど……」
未だにビギナは気持ちに整理が付けれないのか、言葉を濁す。
身体もまるで石のようにかちこちんに強張っている。
「はむ」
「きゃっ!? な、なに!?」
耳を甘噛みされ、ビギナは素っ頓狂な声を上げた。
「どうです? 少しは緊張が解けましたか? 身体が固まっていると、心も固まってしまいますからね」
「は、はぁ……?」
「ほら、声もさっきより元気でそうですよ。だから、今がチャンスです。ビギナさんの答え、聞かせてください」
「……」
「さっ、ビギナさん!」
「本当に、良いんですか……?」
ビギナは躊躇いがちに聞いてくる。
そんな彼女をロナはより強く抱きしめた。
「もちろんです! むしろお願いします、ビギナさん。私と一緒に、クルスさんを支えてください! あの人をもっと幸せにしてあげてください!」
「ロナさん……」
ずっと冷え切っていたビギナの声に、生気が戻った気がした。
ビギナはロナの背中へ手を伸ばし、身を預けてくる。
「やっぱり私、先輩が好きです! 大好きで、大好きで、もう二度と逢えないだなんて嫌ですっ! これからも一緒に居たいですっ!!」
「あらまぁ、情熱的。でもその言葉は近いうちに直接クルスさんへ言ってあげましょうね?」
「は、はいぃっ……ありがとうございます、ロナさん……私、がんばりますっ……!」
こうして同じ想いの人がそばにいる。それがどれだけ心強いことか。
改めてロナは、ビギナの来訪に感謝の念を抱く。そして、こうした関係になれたからこそ、話せることもあった。
「そ、それで、ですね……私もビギナさんへご相談が……」
「相談、ですか? 私に?」
「はい。せっかくこうしてお近づきになれたんです。これからのビギナさんとクルスさんと私についてなのですが……」
外との繋がりを持つビギナに意見を求めたいと思ったロナは、ここ数日悩んでいることを彼女へ告げるのだった。
……
……
……
「ありがとうございましたビギナさん。とても参考になりました」
「いえ、その……あ、あまり本気で考えないでくださいね? あの意見はその……」
再びビギナは元気をなくした様子だった。そんな彼女へロナは精一杯の感謝の微笑みを送る。
「意見を求めたのは私です。気にしないでください。私1人では思いもつかないことでした。感謝してます」
「……」
「少し、考えてみます。数日以内には決めようと思います。だから、またお話をしに来てくれませんか?」
「……わかりました。また来ますね」
ビギナは深々と頭を下げて踵を返す。相棒のゼラは心配そうにビギナの横へ着いて、一緒に木々の中へ姿を消していった。
2人の姿が見えなくなった頃、タイミングを見計ったかのように、新たな影が二つロナの背後へ舞い降りる。
「久しぶりですねセシリー、それにフェアさん」
「ロナ、貴方本気でそんなことを考えているの?」
セシリーは挨拶を返さずそういった。言葉にはわずかばかり棘が含まれているように感じる。
侍女であるフェアは無表情のまま口を噤んでいる。しかしセシリーと同じく、ロナへ鋭い気迫を放っているように感じられた。
「考えている最中です」
ロナは正直な胸中を語る。しかしセシリーは緊迫を解こうとはしなかった。
「ふぅーん。でもあなたはこの森のいわば耳目よ。そんなロナの無謀な行動をみすみすと見逃すと思って?」
「もしも私が決断して、邪魔をしてくるなら、誰であろうと退けるまでです。セシリー、いえ、ラフレシア!」
「ふん! ……フェア、いくわよ」
セシリーは鼻を鳴らして、フェアと共に姿を消す。
「さて、どうしましょうか……」
ロナは気にせず、自らの答えに向かって考え始めるのだった。
*修羅場を期待させてたらごめんなさい。そういうのは、昼ドラとかS〇hool Daysでお腹いっぱいです(笑)
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