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シカワへ向かって・・・おまけってこういう事?
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ギルド登録を終えて、シカワへ向けて出発!!
半日でつくからテントなどの準備は必要なしだ。
・・・なんて思っていた自分が恥ずかしい。
今、オーガ3体から追われ、全力で逃げています。
オーガは、ゴブリンからの亜種進化をした魔物と位置づけされており、能力値100の俺が5人いてどうにか一体と戦える・・・
そう、俺が15人いないと勝てない相手と・・・
こんな状況になったのもシカワへ向かう途中の森で一休みしている時に、甘い香りに誘われ、ついフラフラと探しに行き見つけたヴェリーの実を採取しているとオーガもそのヴェリーの実の匂いにつられてやってきてしまった。
・・・こんな場所にオーガがいるなんて知らなかったし・・・
「はぁはぁ、いい加減あきらめてくれよー」
逃げながらそう言っても、オーガは逃げようとする先へ先へと3体が連携するように、俺の逃走先を森の奥へ奥へと誘導されてしまっている。
しかも、今逃げている先には岩肌が見えてきた。
「ちくしょう、こんなところで・・・んっ!!」
岩肌につくと、俺1人が入れるような横穴がみえた。
「あの穴に入って、やり過ごすか・・・」
そう呟きながら、どうにかその横穴に入ることができた。
オーガは、体のサイズ的にこの横穴に入ってこれそうにない・・・
しかし、俺がしびれを切らして、横穴から出てきたところを襲うおうと待ち構えている。
「はぁはぁ、ゴクリ。」
息はまだ整っていないが、やっと一息つけると思い、水筒を手にとり、一口水を飲んだ。
「オーガはまだいる。この横穴がどこまで続いているかだが・・・」
横穴に入って分かったのが、かなり奥まで続いているということだ。
ここでの選択肢は2つだ。
一か八かでオーガの包囲網を抜けて逃げる・・・いや、ここまで逃げてきて森の出口が分からないのだからこれは悪手だ。
残された選択は、この洞窟を調べ、他に抜け道がないかを調べる・・・って、選択する余地すらない。
と即決で洞窟を調べることにした。
「プチライト!」
灯りを灯す魔法を使った。
・・・そういえば、成人の儀を受けてから初めて魔法を使ったな
そんなことを思いながら、照らされた洞窟を眺めると大分奥まで続いているようだった。
蜘蛛の巣が通路をふさぐように張られていて、人が通った形跡は見えない・・・
洞窟だとスパイダー、ゴブリン、コボルト、そして蝙蝠という魔物がいる可能性があるが、蜘蛛の巣の状態がとてもきれいで、それを見る限り、ゴブリンやコボルトはいないと推測できる。ただ、スパイダーはいる可能性が高い。
「プチファイヤ」
火をおこす魔法を使った。
蜘蛛の巣にその火をぶつけると、溶けるように燃えていった。
「グギャー」
蜘蛛の巣が燃えていく中、悲鳴が聞こえると燃えているスパイダーが現れた。
・・・ってどこに隠れていたんだよ。
こちらに向かってくるので、腰に下げた剣を抜き、スパイダーに突き刺した。
燃えているスパイダーの動きがビクンとなった後、ぴたりと止まった。
何とか退治出来たようだ。
その直後、頭の中に声が聞こえてきた。
『スパイダー初回討伐のおまけは、操糸術です。』
・・・って、おまけってそういう事か?
通常スキルは、成人の儀で明らかになった後は、習得したい事象を数年かけて訓練することで、その才能があれば習得することが出来るといわれている。
まぁ、成人の儀で明らかになるスキルが訓練していないものがあるという事実もあるが・・・
そして、スキルは、村人レベルで1~5、かなりの才能を持ち、訓練、そして実践を重ねたもので10を持っているといわれている。過去、英雄となったものでも15だったと。
とりあえず、このおまけってスキルを持つ俺だと、魔物を初回倒せば、スキルが増える可能性があるということ・・・そう、英雄を超えるような複数のスキルを得ることが可能だということだ。
「さて、洞窟の先へ進もう、もっとスキルを習得出来れば、生還できる可能性があるな」
そう思い、スキル、おまけの意味が少し分かったので、このスキルを知るためにも、この洞窟を抜け森から脱出するにも、洞窟を調べ、魔物を倒していこうと思った。
半日でつくからテントなどの準備は必要なしだ。
・・・なんて思っていた自分が恥ずかしい。
今、オーガ3体から追われ、全力で逃げています。
オーガは、ゴブリンからの亜種進化をした魔物と位置づけされており、能力値100の俺が5人いてどうにか一体と戦える・・・
そう、俺が15人いないと勝てない相手と・・・
こんな状況になったのもシカワへ向かう途中の森で一休みしている時に、甘い香りに誘われ、ついフラフラと探しに行き見つけたヴェリーの実を採取しているとオーガもそのヴェリーの実の匂いにつられてやってきてしまった。
・・・こんな場所にオーガがいるなんて知らなかったし・・・
「はぁはぁ、いい加減あきらめてくれよー」
逃げながらそう言っても、オーガは逃げようとする先へ先へと3体が連携するように、俺の逃走先を森の奥へ奥へと誘導されてしまっている。
しかも、今逃げている先には岩肌が見えてきた。
「ちくしょう、こんなところで・・・んっ!!」
岩肌につくと、俺1人が入れるような横穴がみえた。
「あの穴に入って、やり過ごすか・・・」
そう呟きながら、どうにかその横穴に入ることができた。
オーガは、体のサイズ的にこの横穴に入ってこれそうにない・・・
しかし、俺がしびれを切らして、横穴から出てきたところを襲うおうと待ち構えている。
「はぁはぁ、ゴクリ。」
息はまだ整っていないが、やっと一息つけると思い、水筒を手にとり、一口水を飲んだ。
「オーガはまだいる。この横穴がどこまで続いているかだが・・・」
横穴に入って分かったのが、かなり奥まで続いているということだ。
ここでの選択肢は2つだ。
一か八かでオーガの包囲網を抜けて逃げる・・・いや、ここまで逃げてきて森の出口が分からないのだからこれは悪手だ。
残された選択は、この洞窟を調べ、他に抜け道がないかを調べる・・・って、選択する余地すらない。
と即決で洞窟を調べることにした。
「プチライト!」
灯りを灯す魔法を使った。
・・・そういえば、成人の儀を受けてから初めて魔法を使ったな
そんなことを思いながら、照らされた洞窟を眺めると大分奥まで続いているようだった。
蜘蛛の巣が通路をふさぐように張られていて、人が通った形跡は見えない・・・
洞窟だとスパイダー、ゴブリン、コボルト、そして蝙蝠という魔物がいる可能性があるが、蜘蛛の巣の状態がとてもきれいで、それを見る限り、ゴブリンやコボルトはいないと推測できる。ただ、スパイダーはいる可能性が高い。
「プチファイヤ」
火をおこす魔法を使った。
蜘蛛の巣にその火をぶつけると、溶けるように燃えていった。
「グギャー」
蜘蛛の巣が燃えていく中、悲鳴が聞こえると燃えているスパイダーが現れた。
・・・ってどこに隠れていたんだよ。
こちらに向かってくるので、腰に下げた剣を抜き、スパイダーに突き刺した。
燃えているスパイダーの動きがビクンとなった後、ぴたりと止まった。
何とか退治出来たようだ。
その直後、頭の中に声が聞こえてきた。
『スパイダー初回討伐のおまけは、操糸術です。』
・・・って、おまけってそういう事か?
通常スキルは、成人の儀で明らかになった後は、習得したい事象を数年かけて訓練することで、その才能があれば習得することが出来るといわれている。
まぁ、成人の儀で明らかになるスキルが訓練していないものがあるという事実もあるが・・・
そして、スキルは、村人レベルで1~5、かなりの才能を持ち、訓練、そして実践を重ねたもので10を持っているといわれている。過去、英雄となったものでも15だったと。
とりあえず、このおまけってスキルを持つ俺だと、魔物を初回倒せば、スキルが増える可能性があるということ・・・そう、英雄を超えるような複数のスキルを得ることが可能だということだ。
「さて、洞窟の先へ進もう、もっとスキルを習得出来れば、生還できる可能性があるな」
そう思い、スキル、おまけの意味が少し分かったので、このスキルを知るためにも、この洞窟を抜け森から脱出するにも、洞窟を調べ、魔物を倒していこうと思った。
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