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ゴブリンとの闘い

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ゴブリンの群れに向かって走っていく。

もちろん制限はONだ。

ゴブリンは、檻の中に執着していのか、俺に気づかないままだ。

喧嘩だと群れの頭を、ボスを倒すのがほぼ必勝パターン!
一番大きなゴブリンの背後に近づくと、力を込めて肩口から切りかかった。

「サクッ」

まるで豆腐でも切るようにゴブリンの体が斜めに、2つに分かれていく。どうやら一番大きなゴブリンですら簡単に切り倒すことができた。

周りにいるゴブリン達は何が起こったのか、分からず唖然としたまま固まっている。

「戦っている最中に呆けるなんて、お前ら終わってんぞ」

そのまま1匹、また1匹とゴブリンを切り倒していく。
3匹ほど切り倒したところでゴブリンは逃げ出していった。
ここまでの一方的な討伐劇で、返り討ちにあうことはないと思っているが、深追いする危険性と檻にいる2人の子供が心配だったので、檻に向かって歩いていく

「もう大丈夫だぞ」

安心するように声をかける

「お前たち以外に誰もいないのか?」

状況を詳しくしるために、話を続けていくが怯えたまま2人の子供はお互いに身を寄せ合っている。

「・・・うーん」

少し考えたが、制限ONの状態ならこの檻を破壊することも可能だろう。曲がっている柵を力を入れてこじ開けてみる。
簡単に人が出入りできる大きさまで曲げることが出来た

あ、制限ONのままで子供たちに触れると間違って傷つけてしまうかも・・・
すぐに制限をOFFにした。

檻に入っていき、再度声をかける。

「大丈夫か、安心しろ。
ただこのままここにいるとさっきのゴブリン達やモンスターが来る可能性がある。
助かりたいならとりあえず俺についてくるか」

コクコクと首を振っているので、ついてくるようだ。
檻から出て、倒したゴブリンから魔石を取り出す。
ゴブリンが持っていた武器は、錆びたり歯が欠けていたりしているが、一番大きなゴブリンがもっていた剣はよく見ると剣の鍔に魔石が4つ埋め込まれており、かなりの業物だと思われた。

そういえば、アイテムボックスというスキルがあったなと思い出し、制限をONにし、アイテムボックスに収納と思った瞬間、手に持っていた剣は突然消えた。

アイテムボックスの中身は・・・

アイテムボックス
魔剣 四石剣

ちゃんと剣が入っているが・・・魔剣って。

再度制限をOFFにし、子供たちに話しかける。

「お前たち名前は・・・」

「・・・」

「ん、どうした名前だよ」

子供たちは、自分の口を指さし、左右に手を振っている・・・

「もしかして喋れないのか」

コクコクと首を振って答えてくる。

喋れない子供が二人、奴隷だとは思うが・・・

一度町に戻って、ギルドに確認してみよう。
そう思い、多分こっちだったよなと町に向かって歩き出した。

だって、制限ONの時に走ったおかげで、ここがどこか分からないし、子供たちに聞いても答えられないし・・・

「はぁ、これからどうなるんだ」
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