転生。神も仏も手助けしてくれるわけではない!

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第1章

誕生

「旦那様、男の子です!
 おめでとうございます。」

「生まれたのか!」

そんな声が響く中、俺は自分が置かれている状況に困惑していた。
確か、昨日の夜は、寝たはずで・・・

なぜ、『生まれた』という言葉が飛び交うのか!
金髪の若者が嬉しそうに声を上げて、女性に話かけている風景

壁も、天井も、板張りの部屋の中で、自分の置かれている状況を考えてみた。
声を出してもしゃべれない
耳に聞こえてくるのは、赤ん坊の泣き声、いや俺の声だ。

理由は解らないが、この金髪の若者、そして女性が新しい両親で、俺は新たな命として、生まれたようだ。
元の生活や友人関係のことは、霞がかかっているかのように詳しくは思い出せない。

思い出しても今更という考えもあり、かえって思い出せないことで良かったんだと思った。

さて、状況を把握しいていくと、
俺が生まれたのは、カプサイン国と呼ばれる小さな国だと。
そして、俺の家は、山間にあるクラインという村を治める騎士爵兼村長という家柄だった。
もちろん小さな村で村全体でも20軒程度の農村なので、村長自ら畑を耕す自給自足の生活を送っているそうだ。

父は、カーク・クライン騎士爵で30になったばかりだという。
母は、ライナ・クラインといい、隣町の騎士爵の家の出で、28歳。
兄は、カイン・クライン5歳、姉はリーナ・クライン3歳。
俺を入れて、5人家族のようだ。

そんな中、父と母で俺の名前が決まり、ショウという名前になったようだ。
どうやら、ショウという名前は、曾祖父そうそふの名前を引きついだようで、国家間の戦争で活躍し、一般市民から騎士爵となった人物で、次男である俺には家や所領を継ぐことはできないため、成人し独り立ちして、成功してほしいという願いが込められたようだ。

よくラノベなどでステータスが表示されるという定番は、なかったようで、それ以外の情報は全く分らなかった。

それからの数日で、夕方に蝋燭ろうそくに火をつける時に、杖を使って火をつけている母の姿を見て、魔法というものが存在するということを認識した。

しかし、どう使うか分からない、教えてくれという言葉も発せない俺は、そのまま約一年の間、ただ家族に愛され、育てられていった。
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