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第5話~魔王の嘘~
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「もっと、もっと激しくぅ!」
アンジェは膝を立てると、カリアの胸に両手をついて、自らも腰を前後に動かし始めた。自分の指では届かない部分を擦られるのは、新たな快感だった。
「奥、奥を突き上げて!」
もっと奥まで、身体を串刺しにされるような刺激を、アンジェは求めていた。しかし、カリアの神棒では最奥を突き上げることはできなかった。そして、アンジェの激しい動きに、カリアは先ほどまでの余裕は既に消え、限界を迎えようとしていた。
「ダメだ、い、いってしまう」
「まだ、もう少し我慢してぇ」
「そんな事言われても、そんなに動かれたら……あっ、ああ!」
カリア身体が硬直する。その直後、アンジュの中に再び白濁の魔力が注がれる。
「ぁあ、中に、きてるぅ」
放たれた力を一滴も残さないよう、アンジェが締め付ける。カリアの身体に残されていた魔力が、吸い取られていく。
「ち、ちからが!」
「あぁ、き、気持ちいい!」
カリアとは逆に、アンジェは自らの胎内に魔力に満ちてくるのを感じていた。それは、自らの魔力とは違うものだった。
魔王によって胎内に埋められた《眷属の萌芽》により、受胎することなく、交配によって他者の魔力を奪う事ができるようになっていたのだ。
アンジェは逆に、体内の魔力を搾り取られ、カリアは意識を失った。普通は性を二度放ったほどで、ここまで魔力の消耗を強いられることはない。魔王の眷属となった者と交わった結果だった。
「魔力が満ちてる。これ、カリア様の力?」
神官カリアはメリダ法国の身分では《神の意思》と呼ばれる第7階位に属している。日頃から禁欲によって魔力を蓄積することで、神の御技たる魔法を使用することができた。《神の意思》は、最も低い第9階位《守護する者》と呼ばれる民を導くのが役目だ。その間の第8階位は《大いなる者》と呼ばれ、第9階位の市民を守る役目を負う。ピエタの村で言うと、村人達は第9階位であり。村長や駐留している兵士達が第8階位にあたる。メリダ法国の身分制度に沿えば、ピエタの村で現在、一番偉いのがカリアだった。
「私、まだイッてないのにぃ」
気を失っているカリアの股間に指を絡ませながら、アンジェは物欲しそうな表情をした。
「その男が目を覚ましたところで、無駄だ」
「だ、だれ?」
声がしたわけではない。何か心に直接語りかけてくるような感じがして、アンジェは振り返った。しかし、そこには誰もいなかった。
「気のせい? それにしては……」
「どこを見ている、ここだ、ここ」
「えっ?」
アンジェが顔を向けると、そこには一匹の蝸牛がいた。
「さっきの蝸牛? まさか、ね」
「そのまさかだ」
「どうして、蝸牛が……」
「本来の我は蝸牛ではない、我こそは……」
魔王だと名乗ろうとしたが、もしそれでアンジェに攻撃されては一たまりもないと気づいた。次の言葉を考えていた魔王の視界に、バレンシア神の像が見えた。
「我は、神の使いだ」
「えぇ! 神様の! わ、私ったら、何て事を……申し訳ありません」
アンジェは顔を真っ赤にして懺悔した。
「良い。男女の交わりは神の御教え、何を謝ることがある」
「で、でも、その前の……」
「わしを使って、オナニーしたことなら、気にするな」
「い、言わないでください! やっぱり天罰ですか、できるだけ痛くないのにしてくださぃ」
「よいと言っているのだ」
「でも私、毎日。そのぉ……」
「オナニーしてた事は、別に責めはせん」
「あぁ、やっぱり見られていたんですね」
アンジェは自らが何も身に纏ってないことに気づくと、慌てて法衣を着た。
「で、でも、どうして神様の使いがそんなお姿で?」
「これには深い理由があるのだ」
「理由?」
完全に思いつきで魔王は答えた。
「そ、そう。我が神が復活する為には、膨大な魔力が必要なのだ。わかるな」
「えぇ! バレンシア神が復活されるのですか!」
アンジェは瞳を輝かせ、うっとりとした表情で神像を見上げた。その視線が、神像の股間に注がれているのを見逃す魔王ではなかった。
思春期になった時、アンジェは、その内包する魔力の高さを認められ、第2階位「純粋な愛」の候補となった。そして、メリダ法王に謁見する栄誉を賜った。その際に宮殿で見たバレンシア神の雄々しき姿、特に盛り上がった股間に目を奪われた。アンジェは神像に恋をしたのだ。そして、それはいつしかバレンシア神の逞しいモノにこの身を貫かれたいという欲望に変わっていった。
魔力とは生命の強さであり、それは欲望の強さでもある。人一倍強い性欲こそが、アンジェの魔力の源であった。そして、それは今の魔王にとって都合が良かった。アンジェの神に対しての信仰、というよりも欲望を利用してやることにした。
アンジェは膝を立てると、カリアの胸に両手をついて、自らも腰を前後に動かし始めた。自分の指では届かない部分を擦られるのは、新たな快感だった。
「奥、奥を突き上げて!」
もっと奥まで、身体を串刺しにされるような刺激を、アンジェは求めていた。しかし、カリアの神棒では最奥を突き上げることはできなかった。そして、アンジェの激しい動きに、カリアは先ほどまでの余裕は既に消え、限界を迎えようとしていた。
「ダメだ、い、いってしまう」
「まだ、もう少し我慢してぇ」
「そんな事言われても、そんなに動かれたら……あっ、ああ!」
カリア身体が硬直する。その直後、アンジュの中に再び白濁の魔力が注がれる。
「ぁあ、中に、きてるぅ」
放たれた力を一滴も残さないよう、アンジェが締め付ける。カリアの身体に残されていた魔力が、吸い取られていく。
「ち、ちからが!」
「あぁ、き、気持ちいい!」
カリアとは逆に、アンジェは自らの胎内に魔力に満ちてくるのを感じていた。それは、自らの魔力とは違うものだった。
魔王によって胎内に埋められた《眷属の萌芽》により、受胎することなく、交配によって他者の魔力を奪う事ができるようになっていたのだ。
アンジェは逆に、体内の魔力を搾り取られ、カリアは意識を失った。普通は性を二度放ったほどで、ここまで魔力の消耗を強いられることはない。魔王の眷属となった者と交わった結果だった。
「魔力が満ちてる。これ、カリア様の力?」
神官カリアはメリダ法国の身分では《神の意思》と呼ばれる第7階位に属している。日頃から禁欲によって魔力を蓄積することで、神の御技たる魔法を使用することができた。《神の意思》は、最も低い第9階位《守護する者》と呼ばれる民を導くのが役目だ。その間の第8階位は《大いなる者》と呼ばれ、第9階位の市民を守る役目を負う。ピエタの村で言うと、村人達は第9階位であり。村長や駐留している兵士達が第8階位にあたる。メリダ法国の身分制度に沿えば、ピエタの村で現在、一番偉いのがカリアだった。
「私、まだイッてないのにぃ」
気を失っているカリアの股間に指を絡ませながら、アンジェは物欲しそうな表情をした。
「その男が目を覚ましたところで、無駄だ」
「だ、だれ?」
声がしたわけではない。何か心に直接語りかけてくるような感じがして、アンジェは振り返った。しかし、そこには誰もいなかった。
「気のせい? それにしては……」
「どこを見ている、ここだ、ここ」
「えっ?」
アンジェが顔を向けると、そこには一匹の蝸牛がいた。
「さっきの蝸牛? まさか、ね」
「そのまさかだ」
「どうして、蝸牛が……」
「本来の我は蝸牛ではない、我こそは……」
魔王だと名乗ろうとしたが、もしそれでアンジェに攻撃されては一たまりもないと気づいた。次の言葉を考えていた魔王の視界に、バレンシア神の像が見えた。
「我は、神の使いだ」
「えぇ! 神様の! わ、私ったら、何て事を……申し訳ありません」
アンジェは顔を真っ赤にして懺悔した。
「良い。男女の交わりは神の御教え、何を謝ることがある」
「で、でも、その前の……」
「わしを使って、オナニーしたことなら、気にするな」
「い、言わないでください! やっぱり天罰ですか、できるだけ痛くないのにしてくださぃ」
「よいと言っているのだ」
「でも私、毎日。そのぉ……」
「オナニーしてた事は、別に責めはせん」
「あぁ、やっぱり見られていたんですね」
アンジェは自らが何も身に纏ってないことに気づくと、慌てて法衣を着た。
「で、でも、どうして神様の使いがそんなお姿で?」
「これには深い理由があるのだ」
「理由?」
完全に思いつきで魔王は答えた。
「そ、そう。我が神が復活する為には、膨大な魔力が必要なのだ。わかるな」
「えぇ! バレンシア神が復活されるのですか!」
アンジェは瞳を輝かせ、うっとりとした表情で神像を見上げた。その視線が、神像の股間に注がれているのを見逃す魔王ではなかった。
思春期になった時、アンジェは、その内包する魔力の高さを認められ、第2階位「純粋な愛」の候補となった。そして、メリダ法王に謁見する栄誉を賜った。その際に宮殿で見たバレンシア神の雄々しき姿、特に盛り上がった股間に目を奪われた。アンジェは神像に恋をしたのだ。そして、それはいつしかバレンシア神の逞しいモノにこの身を貫かれたいという欲望に変わっていった。
魔力とは生命の強さであり、それは欲望の強さでもある。人一倍強い性欲こそが、アンジェの魔力の源であった。そして、それは今の魔王にとって都合が良かった。アンジェの神に対しての信仰、というよりも欲望を利用してやることにした。
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