59 / 221
第二章 藍と学校
55. 桜の子ども達と天の子ども達 Children of Cherry Blossom and Children of Sky
「すみません。……先ほどは、何も知らないわたくしは、おにいさまとおねえさまに非道いことを……。」
謝罪すると、おねえさまが慰めてくださる。
「いや、アイ。謝るな……お前は何も悪いことをしていないだろう?友を侮辱されて憤るというのはむしろ、うつくしいことだ。
……それに、お前は私たちに発言を取り消してくださいと懇願しただけだった。……決して罵倒したり、侮辱することはなかった。」
「そうだぜぇ……アイ。おれぁ、お前のそういうところが好きなんだ。自分がどれだけ追い詰められても、他人を責めることをしない。お母様に何を言われても、お父様に殴られても……使用人どもに嫌がらせをされても。
……だが、少しは他人の、世界のせいにしてくれとも思う。そうじゃないと、お前はよくても、お前のこころは耐えられないだろう。全ての不幸の原因を自分に求めてちゃあ……頭がおかしくなるだけだ。まぁ、全ての不満を他人に、世間のせいにする奴もいるから、塩梅が難しいんだが……。」
――ちがうっ!わたくしはそんなに清廉な人間じゃない。そんなにきれいな、うつくしい人間じゃない。おにいさま方はわたくしを買いかぶっておられるのだ。
その証拠に……わたくしは、聖別の儀のときに、はるちゃんに罵詈雑言を浴びせ、剰え暴力までふるった。自分が親にそうされてつらかったのに、死ぬほどつらかったのに……決して自分は親のようにはならないと決めていたのに、追い詰められたらすぐに自分を棚に上げて人を攻撃した。
そしてなにより、しあわせだった。“ほんとうのさいわい”だと思った。薄暗闇をゲロを吐きながら歩くような人生の中で、最高の多幸感だった。
……もしかして、はるひちゃんが変わったのは、そんなわたくしの醜い本性を見たからだろうか?だからわたくしに意地悪をするようになって、ご家族とのことも……。今度ひまりさん、しゅんじつさんと“対話”して確かめよう。
◇◆◇
2人が去った部屋のなかで、おにいさまの独白の間に唯一何も言わずにわたくしを抱きしめていた、エゴおねえさまとふたりきりで話していた。
「……アイちゃん……さっきの話を聞いてどう思った?」
「……どう、とは?」
「彼らの差別思想は正しいと思う?」
エゴおねえさまがきょうだいの事を、お兄様達ではなく彼らと呼んだのを初めて聞いた。
「『相手がこちらを、色眼鏡で見るなら、こちらも――』、……分かりません。わたくしは机上で多くの地獄の文献を読みあさってきましたが、人間の生活というものが見当つかないのです。
わたくしはこれまで文学のなかに人の“こころ”を、哲学のなかに“思想”を、神学のなかに“くるしみ”を……見いだしてきたつもりでした。ですが、わたくしには実際の人間生活というものが欠けています。
市井の人々が、“貧しき人々”が、“農家の平民”が、“馬鹿にされてきた獣神体”が、“この国の王女”が……どんな生きたくるしみを抱えているかなんて、知りませんでした。
……学校に行って、今やっと学び始めたところです。赤子のようなものですね、わたくしの世界観というものは。もしかしたら、今こそわたくしは、“書を捨てて、街に出る”ときなのかもしれません。」
深い沈黙。
◇◆◇
「……なるほど。アイちゃんはそう考えるんだね……。私もある意味世間を知らないんだ。小さい頃からずっと病で床に臥せっているし。ゲアーターのいう、甘さと苦さが混じった世界を経験したことがないのかも。
でも、だからかな。……いや、それになにより、私は彼らとは違ってお母様の子じゃないし……アイちゃんと一緒でお母様の子じゃない。うん……だからだと思う。私の思想の内側には差別思想が根付かなかったのは。
アイちゃんと私がまだ差別構造の内側にいながら、まだそういう思想に染まっていないのは、共通点が多いからだと思うんだ。」
「共通点……ですか?」
「うん、そう。まず、私たちは、お母様のほんとうの子供じゃない。だから、お母様はこの国の支配者となるための教育をゲアーターとシュベスターにしか施さなかった。
そしてアイちゃんは別邸で、私はベッドの上に、引きこもった生活をして世間を長い間知らなかったこと。お父様は私にほんとうにやさしくて……そこだけが違うけど……。ごめんね、アイちゃん。」
おとうさま……確かにおねえさま方には愛をもって接して、わたくしとおにいさまにはそれの片鱗さえ見せてくださらなかった。そのことに嫉妬して……考えてはいけないことを考えそうになったこともある。けど――
「なぜ、エゴおねえさまが謝るのです?謝らないでください。エゴおねえさまは何も悪いことをしていないでしょう……?」
「……そんなとこまでシュベスターに似ちゃってさぁ……。」
「わたくしは持つものが常に持たざるものに罪悪感を感じて生きていかなくてはいけないとは思いません。もしそうであるのなら、人間皆何かの面では恵まれているのですから、誰もが恵まれた自分を恥じ、媚びた笑いを浮かべながら生きていかなくてはならなくなります。愛に恵まれたエゴおねえさまがわたくしに対して、何を気に病むことがありましょうか?」
「……そう、だね。……そうだ。ありがとう……ありがとうね、アイちゃん。」
◇◆◇
「……それで私と貴方は唯一この家族の中で、この国を支配することを期待されていないふたりということになる。
……妹には会わせてもらえないから、わからないけどわざわざ私達の後に子供を作ったってことは……決して偶然じゃあない。獣神体で繁殖力の低いお母様はわざわざ、私たちを作るぐらいには困ってたんだから。
……言いたくないけど、多分あの人にとって私とアイちゃんが期待はずれだったから……無理矢理新しい子を作ったんだと思う……。じゃなきゃあ、獣神体とノーマルの夫婦で3人も子供ができるわけない……あり得ない。
……分かってると思うけど、ここでいう3人は……。」
「お父様とお母様のほんとうの子どもである……おにいさま、おねえさま……そして、妹……。」
「そう。あの人のほんとうの子供じゃなくて、病気でまともに戦えない私。そして、同じくあの人のほんとうの子供じゃなくて、マグダラのサクラに瓜二つで、サクラの悪徳しか引き継がずに生まれてきたと思われていた、アイちゃん。この2人は、あの人の勘定には入っていないんだと思う。
こころをもつものとアニムス・アニムスになってからはアイちゃんは利用できるとは思われてるだろうけどね。」
「そう……ですね。」
またわたくしは愛する人に性別を偽った。
◇◆◇
「だからといって、じゃあ私と貴方で手を組んで、エレクトラを殺し、継承権が上のゲアーターとシュベスターを殺し、妹も殺す……そんな計画を持ちかけたいわけじゃないの。」
“家族を殺す”という自らの世界観の外側からきた思想を聞かされて、わたくしのこころは……御言葉如きでは言い表せない衝撃を受けた。こんなに衝撃を受けたのは、初めてドストエフスキーを読んだ時以来だった。
「……私が言いたいのは、寧ろその逆。ゲアーターとシュベスターは確かに差別思想を持ってるし、性差別主義者でもある。
……でも、彼らを軽蔑しないであげてほしいの。だって、差別主義者の親に育てられて、どうして自分はそうならないで居られる?不可能よ……。だって世界でいちばんだいすきな彼らのお母様が言ってるんだもの。『それが絶対的に正しい』と。
彼らは差別主義者の子に生まれてしまっただけ……それを私は裁かれるべき罪だとは思わない。」
でも裁かれない罪ではあると思っていのですか、とは聞けなかった。
「そんな!わたくしがおにいさまやおねえさまを軽蔑するなんて!ありえません!」
「……そうだよね、貴方ならそう言うと思ってた……。でも、この事は頭に入れておいて、彼ら3人と私たち2人はきょうだいだけど……決して同じ立場ではない……。哀しいけどね……。」
「……はい、よくよくこころに留めておきます……。」
◇◆◇
おにいさまとおねえさまは、『人間体ならやりかねない』と、言っていた。彼らはわたくしを愛してくれているが……もし、もしわたくしがほんとうは人間体だと知ったら?
……“愛している家族”がほんとうは“自分が忌み嫌う対象”だと知ったら?……そのことを、ずっと隠されてきたと思ったら……ずっと汚い嘘をつかれてきたと思ったら?……ずっと弟に……信頼されていなかったと考えた?……それでも、彼らはわたくしのおにいさまとおねえさまでいてくれるだろうか。
差別主義者は、愛する人が自分が差別している人種だと知ったらどうするのだろう。
その人への愛を取るのか……それとも、自分の思想を信じるのか。
昔のわたくしなら言えた。そんなことを考えることが彼らに対する侮辱だと、愛してくれてる人のことを、ほんとうに愛してくれているかどうか疑うなんてものは、最も恥ずべき悪徳だと。
……でもわたくしはもう書物のなかだけを生きてはいない。わたくしも書ではなく、町を垣間見た。決別し、冒険に出た。本の中の心をなぞって生きる、他者の人生ではなく、自分の人生という冒険に。
……いや、今度は親の望む生、親に命令された性を生きている。
……結局私はまだ自分の人生を生きていないのでしょう。
◇◆◇
おかしいな……世界を識ったら、色んなことが明確になると思ったのに、人生に得心がいくと思ったのに。むしろ、きょうだいの愛を、人の愛を、疑うようになるなんて。
“世の中を知るということ”は、たくさんの“不安なものを自分のこころに招き入れること”に他ならないのか……?
謝罪すると、おねえさまが慰めてくださる。
「いや、アイ。謝るな……お前は何も悪いことをしていないだろう?友を侮辱されて憤るというのはむしろ、うつくしいことだ。
……それに、お前は私たちに発言を取り消してくださいと懇願しただけだった。……決して罵倒したり、侮辱することはなかった。」
「そうだぜぇ……アイ。おれぁ、お前のそういうところが好きなんだ。自分がどれだけ追い詰められても、他人を責めることをしない。お母様に何を言われても、お父様に殴られても……使用人どもに嫌がらせをされても。
……だが、少しは他人の、世界のせいにしてくれとも思う。そうじゃないと、お前はよくても、お前のこころは耐えられないだろう。全ての不幸の原因を自分に求めてちゃあ……頭がおかしくなるだけだ。まぁ、全ての不満を他人に、世間のせいにする奴もいるから、塩梅が難しいんだが……。」
――ちがうっ!わたくしはそんなに清廉な人間じゃない。そんなにきれいな、うつくしい人間じゃない。おにいさま方はわたくしを買いかぶっておられるのだ。
その証拠に……わたくしは、聖別の儀のときに、はるちゃんに罵詈雑言を浴びせ、剰え暴力までふるった。自分が親にそうされてつらかったのに、死ぬほどつらかったのに……決して自分は親のようにはならないと決めていたのに、追い詰められたらすぐに自分を棚に上げて人を攻撃した。
そしてなにより、しあわせだった。“ほんとうのさいわい”だと思った。薄暗闇をゲロを吐きながら歩くような人生の中で、最高の多幸感だった。
……もしかして、はるひちゃんが変わったのは、そんなわたくしの醜い本性を見たからだろうか?だからわたくしに意地悪をするようになって、ご家族とのことも……。今度ひまりさん、しゅんじつさんと“対話”して確かめよう。
◇◆◇
2人が去った部屋のなかで、おにいさまの独白の間に唯一何も言わずにわたくしを抱きしめていた、エゴおねえさまとふたりきりで話していた。
「……アイちゃん……さっきの話を聞いてどう思った?」
「……どう、とは?」
「彼らの差別思想は正しいと思う?」
エゴおねえさまがきょうだいの事を、お兄様達ではなく彼らと呼んだのを初めて聞いた。
「『相手がこちらを、色眼鏡で見るなら、こちらも――』、……分かりません。わたくしは机上で多くの地獄の文献を読みあさってきましたが、人間の生活というものが見当つかないのです。
わたくしはこれまで文学のなかに人の“こころ”を、哲学のなかに“思想”を、神学のなかに“くるしみ”を……見いだしてきたつもりでした。ですが、わたくしには実際の人間生活というものが欠けています。
市井の人々が、“貧しき人々”が、“農家の平民”が、“馬鹿にされてきた獣神体”が、“この国の王女”が……どんな生きたくるしみを抱えているかなんて、知りませんでした。
……学校に行って、今やっと学び始めたところです。赤子のようなものですね、わたくしの世界観というものは。もしかしたら、今こそわたくしは、“書を捨てて、街に出る”ときなのかもしれません。」
深い沈黙。
◇◆◇
「……なるほど。アイちゃんはそう考えるんだね……。私もある意味世間を知らないんだ。小さい頃からずっと病で床に臥せっているし。ゲアーターのいう、甘さと苦さが混じった世界を経験したことがないのかも。
でも、だからかな。……いや、それになにより、私は彼らとは違ってお母様の子じゃないし……アイちゃんと一緒でお母様の子じゃない。うん……だからだと思う。私の思想の内側には差別思想が根付かなかったのは。
アイちゃんと私がまだ差別構造の内側にいながら、まだそういう思想に染まっていないのは、共通点が多いからだと思うんだ。」
「共通点……ですか?」
「うん、そう。まず、私たちは、お母様のほんとうの子供じゃない。だから、お母様はこの国の支配者となるための教育をゲアーターとシュベスターにしか施さなかった。
そしてアイちゃんは別邸で、私はベッドの上に、引きこもった生活をして世間を長い間知らなかったこと。お父様は私にほんとうにやさしくて……そこだけが違うけど……。ごめんね、アイちゃん。」
おとうさま……確かにおねえさま方には愛をもって接して、わたくしとおにいさまにはそれの片鱗さえ見せてくださらなかった。そのことに嫉妬して……考えてはいけないことを考えそうになったこともある。けど――
「なぜ、エゴおねえさまが謝るのです?謝らないでください。エゴおねえさまは何も悪いことをしていないでしょう……?」
「……そんなとこまでシュベスターに似ちゃってさぁ……。」
「わたくしは持つものが常に持たざるものに罪悪感を感じて生きていかなくてはいけないとは思いません。もしそうであるのなら、人間皆何かの面では恵まれているのですから、誰もが恵まれた自分を恥じ、媚びた笑いを浮かべながら生きていかなくてはならなくなります。愛に恵まれたエゴおねえさまがわたくしに対して、何を気に病むことがありましょうか?」
「……そう、だね。……そうだ。ありがとう……ありがとうね、アイちゃん。」
◇◆◇
「……それで私と貴方は唯一この家族の中で、この国を支配することを期待されていないふたりということになる。
……妹には会わせてもらえないから、わからないけどわざわざ私達の後に子供を作ったってことは……決して偶然じゃあない。獣神体で繁殖力の低いお母様はわざわざ、私たちを作るぐらいには困ってたんだから。
……言いたくないけど、多分あの人にとって私とアイちゃんが期待はずれだったから……無理矢理新しい子を作ったんだと思う……。じゃなきゃあ、獣神体とノーマルの夫婦で3人も子供ができるわけない……あり得ない。
……分かってると思うけど、ここでいう3人は……。」
「お父様とお母様のほんとうの子どもである……おにいさま、おねえさま……そして、妹……。」
「そう。あの人のほんとうの子供じゃなくて、病気でまともに戦えない私。そして、同じくあの人のほんとうの子供じゃなくて、マグダラのサクラに瓜二つで、サクラの悪徳しか引き継がずに生まれてきたと思われていた、アイちゃん。この2人は、あの人の勘定には入っていないんだと思う。
こころをもつものとアニムス・アニムスになってからはアイちゃんは利用できるとは思われてるだろうけどね。」
「そう……ですね。」
またわたくしは愛する人に性別を偽った。
◇◆◇
「だからといって、じゃあ私と貴方で手を組んで、エレクトラを殺し、継承権が上のゲアーターとシュベスターを殺し、妹も殺す……そんな計画を持ちかけたいわけじゃないの。」
“家族を殺す”という自らの世界観の外側からきた思想を聞かされて、わたくしのこころは……御言葉如きでは言い表せない衝撃を受けた。こんなに衝撃を受けたのは、初めてドストエフスキーを読んだ時以来だった。
「……私が言いたいのは、寧ろその逆。ゲアーターとシュベスターは確かに差別思想を持ってるし、性差別主義者でもある。
……でも、彼らを軽蔑しないであげてほしいの。だって、差別主義者の親に育てられて、どうして自分はそうならないで居られる?不可能よ……。だって世界でいちばんだいすきな彼らのお母様が言ってるんだもの。『それが絶対的に正しい』と。
彼らは差別主義者の子に生まれてしまっただけ……それを私は裁かれるべき罪だとは思わない。」
でも裁かれない罪ではあると思っていのですか、とは聞けなかった。
「そんな!わたくしがおにいさまやおねえさまを軽蔑するなんて!ありえません!」
「……そうだよね、貴方ならそう言うと思ってた……。でも、この事は頭に入れておいて、彼ら3人と私たち2人はきょうだいだけど……決して同じ立場ではない……。哀しいけどね……。」
「……はい、よくよくこころに留めておきます……。」
◇◆◇
おにいさまとおねえさまは、『人間体ならやりかねない』と、言っていた。彼らはわたくしを愛してくれているが……もし、もしわたくしがほんとうは人間体だと知ったら?
……“愛している家族”がほんとうは“自分が忌み嫌う対象”だと知ったら?……そのことを、ずっと隠されてきたと思ったら……ずっと汚い嘘をつかれてきたと思ったら?……ずっと弟に……信頼されていなかったと考えた?……それでも、彼らはわたくしのおにいさまとおねえさまでいてくれるだろうか。
差別主義者は、愛する人が自分が差別している人種だと知ったらどうするのだろう。
その人への愛を取るのか……それとも、自分の思想を信じるのか。
昔のわたくしなら言えた。そんなことを考えることが彼らに対する侮辱だと、愛してくれてる人のことを、ほんとうに愛してくれているかどうか疑うなんてものは、最も恥ずべき悪徳だと。
……でもわたくしはもう書物のなかだけを生きてはいない。わたくしも書ではなく、町を垣間見た。決別し、冒険に出た。本の中の心をなぞって生きる、他者の人生ではなく、自分の人生という冒険に。
……いや、今度は親の望む生、親に命令された性を生きている。
……結局私はまだ自分の人生を生きていないのでしょう。
◇◆◇
おかしいな……世界を識ったら、色んなことが明確になると思ったのに、人生に得心がいくと思ったのに。むしろ、きょうだいの愛を、人の愛を、疑うようになるなんて。
“世の中を知るということ”は、たくさんの“不安なものを自分のこころに招き入れること”に他ならないのか……?
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
普通の青春をしたいだけなのに~公立高校に入学した俺は静かに青春するはずだったのに隣の席の毒舌美少女と世話焼き幼馴染が放っておいてくれない~
常陸之介寛浩 @書籍販売中
ライト文芸
あらすじ
普通の青春がしたいだけだった。
なのに、隣の席の毒舌美少女はやたら鋭いし、世話焼き幼馴染は距離感が近すぎる。しかも学校には、見過ごせない理不尽まであふれている。
国家の中枢に連なる高位の家に生まれた神代恒一は、正体を隠して茨城県つくば市の県立高校へ入学する。
念願だった“普通の高校生活”を始めるためだ。
しかし、入学初日からその計画は大きく狂った。
隣の席になった金髪の留学生は、誰も寄せつけない美少女。辛辣で近寄りがたいのに、なぜか恒一のことだけは放っておかない。
一方、昔から恒一を知る幼馴染は、明るく世話焼きな顔で当然のようにそばにいる。だが彼女は、代々恒一の家に仕えてきた忍びの家系の娘でもあった。
秘密を抱えた主人公。
彼を見抜こうとする毒舌ヒロイン。
恋心と忠誠をこじらせた幼馴染。
そして学園には、親の権力を笠に着る生徒や理不尽な教師たち。
静かに青春したい主人公の願いとは裏腹に、日常はどんどん騒がしくなっていく。
それでも彼は、誰かが傷つけられる理不尽だけは見過ごせない。
つくば市の県立高校を舞台に、秘密と恋と騒動が交錯する青春ラブコメ。
笑えて、焦れて、ときどき痛快。
“普通”に憧れた少年の、まったく普通ではない高校生活が始まる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
義姉と押し入れに隠れたら、止まれなくなった
くろがねや
恋愛
父の再婚で、義姉ができた。
血は繋がっていない。でも——家族だ。そう言い聞かせながら、涼介はずっと沙耶から距離を取ってきた。
夏休み。田舎への帰省。甥っ子にせがまれて始まったかくれんぼ。急いで飛び込んだ押し入れの中に、先客がいた。
「……涼介くん」
薄い水色の浴衣。下ろした髪。橙色の光に染まった、沙耶の顔。
逃げ場のない暗闇の中で、二人分の体温が混ざり合う。
夜、来て。
その一言が——涼介の、全部を壊した。
甘くて、苦しくて、止まれない。
これは、ある夏の、秘密の話。
R・P・G ~転生して不死にされた俺は、最強の英雄たちと滅ぼすはずだった異世界を統治する~
イット
ファンタジー
オカルト雑誌の編集者として働いていた瀬川凛人(40)は、怪現象の取材中、異世界の大地の女神と接触する。
半ば強制的に異世界へと転生させられた彼は、惑星そのものと同化し、“星骸の主”として不死の存在へと変貌した。
だが女神から与えられた使命は、この世界の生命を滅ぼし、星を「リセット」すること。凛人はその命令を、拒否する。
彼は、大地の女神により創造された星骸と呼ばれる伝説の六英雄の一人を従者とし、世界を知るため、そして残りの星骸を探すため旅に出る。
しかし一つ選択を誤れば世界が滅びる危うい存在……
女神の使命を「絶対拒否」する不死者と、裏ボス級の従者たち。
これは、世界を滅ぼさず、統治することを選んだ男の英雄譚である。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
「職場では隙のない完璧な先輩が、家ではゆるニットで甘えてくる。それでも彼女は、まだ俺の恋人じゃない」
まさき
恋愛
会社では完璧で、誰も近づけない先輩。
そんな彼女と、俺は同じ部屋で暮らしている。
「…おかえり」
ゆるニット姿の彼女は、家でだけ甘い声を出す。
近い。甘い。それでも――
「ちゃんと付き合ってから」
彼女は知っている。自分が好きになりすぎることを。
嫌われるのが怖くて、迷惑になるのが怖くて。
だから一歩手前で、いつも笑って止まる。
最初から好きなくせに、言えない彼女と。
気づいているのに、待っている俺の話。

