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第1章「誕生」
第二話-②「謎の魔族の正体は!」
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「ふうー満足満足……」
彼女はあの時の叫び貝の串焼きが美味しかったのか椅子に横たわり、喜びが口から漏れていた。
その間彼は焚火の方に視線を向けていました。
すると彼女はあることを思い出した。
なので彼にそれについて聞いてみた。
「そういえば貴方私が調理方法について聞いたとき、貴方確か『加護とお告げを受け取った』って言ってたけどそれってどういうことなの?」
彼はその質問に今までと変わらないしゃべり方で説明しました。
しかしその内容はあまりにも驚きのものだったのです。
「その発言した理由は私には色んな神の加護と祝福が与えられているからです。その時の発言は『料理の神』と『健康の神』と『処理の神』と『貝の神』と……」
「ちょっと待って」
彼女も流石の神の名前の数々に収集が出来なくなったため説明を中断させた。
彼もその命令を聞いて「分かりました」と答えました。
まず彼女は先に整理しておきたい情報について質問しました。
「まず何故貴方にそんなにも神の加護や祝福が与えられているの?」
その質問に彼は先程と同じテンションで答えました。
「神の方々は私に『暇つぶしになる』と言っていました」
その回答に彼女は心の中で『神様は自由過ぎるだろ』と思っていました。
しかし彼女はこれはチャンスだと思っていました。
(でもこんなにも優良物件がこんなところに置いてけぼりになっているなら好都合ね!)
すると彼女は彼に魔王を討伐に向かおうとしていた人間に対してとんでもない思いついていた。
彼女は彼について確認したいことを聞いてみた。
「貴方は今一人よね?」
彼は即座に「はい」と答えました。
返事を聞くと彼女は続けて質問をした。
「じゃあ今は仲間を待っているの?」
すると彼は先程をは違い「いいえ」と否定の返事をしました。
それを知ると彼女は徐々にここに来る前の調子に戻っていた。
「そう……仲間を待っていないのね。だとすれば相当お仲間さんたちは非情なのね」
彼女は彼の前に立ち、今ようやく自己紹介を始めた。
「自己紹介が遅れたわね。私はラリル・スカーレット・ピレック。貴方は知っているかもしれないけれど私は貴方たちは討伐しようとしている魔王『紅蓮の魔王』よ!」
なんと先程まで食事を楽しんでいた相手はなんと勇者でかむいと共に討ち取ろうとしていた魔王本人だった。
本来ならこの状況に陥ったら間違いなく戦闘態勢になるだろう。
だが彼は無表情で立ち上がることなく時が止まったように動じていなかった。
すると彼は口を開いた。
「こちらも自己紹介がまだでした。初めまして自分は上家むいかと言います。ニックネームは『ポンコツ』や『出来損ない』など言われていました。今後ともお付き合いいただけると有難いです」
まさかの彼も自己紹介をしたのだ。
それを聞いた彼女は理解しつつも苦言を呈した。
「まあ貴方ならそう言うって思ってたけど、なんか調子が狂うわ。あとニックネームについてはただの悪口よ」
彼女は少し流れとは違いがあったとしてすぐに切り替えた。
そしてついに彼に魔王を討伐を目的とした者にはとんでもない提案をしてきた。
「なら貴方に紅蓮の魔王である私が命ずる、私に忠誠を誓い、私の手足となり、私に貢献しなさい!」
そう倒そうしている魔王からまさかの部下になれと言われたのだ。
普通ならそんな提案なんて断ってすぐに刃を向けるだろう。
しかし彼の口から出た言葉は魔王を討とうとする人間からは想像も出来ないものだった。
「分かりました。不束者ですが、ラリルさんのお役に立てるように頑張りたいと思います。これからよろしくお願いします」
まさかのその提案に了承したのだ。
もしこれが誰かが聞いていたのであればその場で仲間たちから罵詈雑言が飛び交いあったり、引き止めたりするだろう。
しかしここには提案と持ちかけた彼女とそれを了承した彼しかいないため、彼の行動を止める人がいないことでこの提案は確実に成立することになる。
だが彼女は理解しつつも何処か気になる部分があるのか彼に質問した。
「貴方は抵抗とか、迷いはないの?」
それついて彼は「ないです」と何とも思いませんよと言ったように答えた。
彼の返事を聞いて彼女は思わず歯切れの悪い「そう……」と言葉が零れてしまった。
すると彼が続けて言葉を付け加えました。
「私がどちらに味方をしようが、私を必要としてくれる方がいるのではあればその方の味方になります」
そんな予想外の言葉を聞いた彼女は驚きつつも少し嬉しさが顔で出てしまいました。
それに続いて彼女「ありがとう……」と言葉が発しようとした瞬間、その空気を崩す一言を放ってしまった。
「……と『従者の神』のお告げを受け取りました」
その言葉に先程まで嬉しさを隠せていなかった彼女も流石に脱力してしまった。
しかしこれが彼なのだと思うこと彼女は納得することにした。
「まあだとしてもこの提案は成立したということでこれからもよろしく」
それと同時に右手を彼の方に向けた。
彼はその意図を理解すると同じく右手を出し、握手をした。
「はい。私からもお願いします」
そう言葉を交わすと彼らは握手をした手を離した。
すると彼女はある魔法を唱えた。
「『フライ』」
その魔法の詠唱が終わると彼女は宙に浮かび空に上がった。
そして彼の方を向きついて来るように呼びかけた。
「ほら、ついて来なさい。私の街まで案内するわよ」
その言葉を聞いた彼は「はい」と返事をして彼女と同じ魔法と唱えて空へ飛んだ。
そして彼女の所有する街まで行きました。
だが彼らは知らなかった。
この行動が後の長きに渡る魔物と人間の戦いの歴史を大きく揺るがす出来事のトリガーになることに……
彼女はあの時の叫び貝の串焼きが美味しかったのか椅子に横たわり、喜びが口から漏れていた。
その間彼は焚火の方に視線を向けていました。
すると彼女はあることを思い出した。
なので彼にそれについて聞いてみた。
「そういえば貴方私が調理方法について聞いたとき、貴方確か『加護とお告げを受け取った』って言ってたけどそれってどういうことなの?」
彼はその質問に今までと変わらないしゃべり方で説明しました。
しかしその内容はあまりにも驚きのものだったのです。
「その発言した理由は私には色んな神の加護と祝福が与えられているからです。その時の発言は『料理の神』と『健康の神』と『処理の神』と『貝の神』と……」
「ちょっと待って」
彼女も流石の神の名前の数々に収集が出来なくなったため説明を中断させた。
彼もその命令を聞いて「分かりました」と答えました。
まず彼女は先に整理しておきたい情報について質問しました。
「まず何故貴方にそんなにも神の加護や祝福が与えられているの?」
その質問に彼は先程と同じテンションで答えました。
「神の方々は私に『暇つぶしになる』と言っていました」
その回答に彼女は心の中で『神様は自由過ぎるだろ』と思っていました。
しかし彼女はこれはチャンスだと思っていました。
(でもこんなにも優良物件がこんなところに置いてけぼりになっているなら好都合ね!)
すると彼女は彼に魔王を討伐に向かおうとしていた人間に対してとんでもない思いついていた。
彼女は彼について確認したいことを聞いてみた。
「貴方は今一人よね?」
彼は即座に「はい」と答えました。
返事を聞くと彼女は続けて質問をした。
「じゃあ今は仲間を待っているの?」
すると彼は先程をは違い「いいえ」と否定の返事をしました。
それを知ると彼女は徐々にここに来る前の調子に戻っていた。
「そう……仲間を待っていないのね。だとすれば相当お仲間さんたちは非情なのね」
彼女は彼の前に立ち、今ようやく自己紹介を始めた。
「自己紹介が遅れたわね。私はラリル・スカーレット・ピレック。貴方は知っているかもしれないけれど私は貴方たちは討伐しようとしている魔王『紅蓮の魔王』よ!」
なんと先程まで食事を楽しんでいた相手はなんと勇者でかむいと共に討ち取ろうとしていた魔王本人だった。
本来ならこの状況に陥ったら間違いなく戦闘態勢になるだろう。
だが彼は無表情で立ち上がることなく時が止まったように動じていなかった。
すると彼は口を開いた。
「こちらも自己紹介がまだでした。初めまして自分は上家むいかと言います。ニックネームは『ポンコツ』や『出来損ない』など言われていました。今後ともお付き合いいただけると有難いです」
まさかの彼も自己紹介をしたのだ。
それを聞いた彼女は理解しつつも苦言を呈した。
「まあ貴方ならそう言うって思ってたけど、なんか調子が狂うわ。あとニックネームについてはただの悪口よ」
彼女は少し流れとは違いがあったとしてすぐに切り替えた。
そしてついに彼に魔王を討伐を目的とした者にはとんでもない提案をしてきた。
「なら貴方に紅蓮の魔王である私が命ずる、私に忠誠を誓い、私の手足となり、私に貢献しなさい!」
そう倒そうしている魔王からまさかの部下になれと言われたのだ。
普通ならそんな提案なんて断ってすぐに刃を向けるだろう。
しかし彼の口から出た言葉は魔王を討とうとする人間からは想像も出来ないものだった。
「分かりました。不束者ですが、ラリルさんのお役に立てるように頑張りたいと思います。これからよろしくお願いします」
まさかのその提案に了承したのだ。
もしこれが誰かが聞いていたのであればその場で仲間たちから罵詈雑言が飛び交いあったり、引き止めたりするだろう。
しかしここには提案と持ちかけた彼女とそれを了承した彼しかいないため、彼の行動を止める人がいないことでこの提案は確実に成立することになる。
だが彼女は理解しつつも何処か気になる部分があるのか彼に質問した。
「貴方は抵抗とか、迷いはないの?」
それついて彼は「ないです」と何とも思いませんよと言ったように答えた。
彼の返事を聞いて彼女は思わず歯切れの悪い「そう……」と言葉が零れてしまった。
すると彼が続けて言葉を付け加えました。
「私がどちらに味方をしようが、私を必要としてくれる方がいるのではあればその方の味方になります」
そんな予想外の言葉を聞いた彼女は驚きつつも少し嬉しさが顔で出てしまいました。
それに続いて彼女「ありがとう……」と言葉が発しようとした瞬間、その空気を崩す一言を放ってしまった。
「……と『従者の神』のお告げを受け取りました」
その言葉に先程まで嬉しさを隠せていなかった彼女も流石に脱力してしまった。
しかしこれが彼なのだと思うこと彼女は納得することにした。
「まあだとしてもこの提案は成立したということでこれからもよろしく」
それと同時に右手を彼の方に向けた。
彼はその意図を理解すると同じく右手を出し、握手をした。
「はい。私からもお願いします」
そう言葉を交わすと彼らは握手をした手を離した。
すると彼女はある魔法を唱えた。
「『フライ』」
その魔法の詠唱が終わると彼女は宙に浮かび空に上がった。
そして彼の方を向きついて来るように呼びかけた。
「ほら、ついて来なさい。私の街まで案内するわよ」
その言葉を聞いた彼は「はい」と返事をして彼女と同じ魔法と唱えて空へ飛んだ。
そして彼女の所有する街まで行きました。
だが彼らは知らなかった。
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