15 / 80
二章 魔女の巣くう塔
Ⅳ 似た者同士
しおりを挟む
「私は貴方の足止め役です。何もしなければ何もしません」
サラから告げられたトウマは若干安堵する。本心ではサラから醸し出る魔力に圧されて緊張し続け、すぐにでも逃げ出したくあった。
攫われたジェイクは、『状況次第では帰ってくるが死ぬ可能性もある』とサラに教えられ、助けるには黒いローブの女性・ミライザの魔力で作り上げた空間に入って彼女に勝たなければならない。
一瞬しか見ていないが、ミライザの魔力量や質、術師としての実力など、まだ数日しか術師をしていないトウマにも容易に分かる程強い。
とはいえ、トウマがサラと戦い、百歩譲って勝ったとしても、ジェイク救出とは関係なく、勝てるかどうか賭けでしかない争いとなる。
ここは”警戒を解かず動かない”が賢明な判断だ。
「君の目的は何だ。魔女と結託してこの試練を有利に進めるつもりか?」少しでも情報を得ようと考えた。
サラは「結託?」と呟いて首を傾げ、口元に笑みを浮かべる。
「おかしな事を。貴方も転生者なら試練を全うするのは当然じゃない。魔女の使徒になれば強い力を与えてもらい、試練を有利に進められる。ここは日本じゃないんだよ。もしかして向こうみたいに善意を前面に押し出して物事に取り組めば、苦労に見合った対価を得られるなんて考えてるの? それともなんでもかんでも都合よく事が進むという考え? どちらにしろ、頭が少々悪すぎよ」
言葉で責められるトウマの傍らで、ビィトラは違和感を覚えた。
「そんな呑気な考えだから仲間が喰われても無様に逃げるしか出来ないのよ」
侮辱されトウマの怒りは頂点に達した。それは、両手に込めた魔力量に比例していると思われる。
「トウマ駄目だ。挑発に乗るな」
「うるさい! 僕の仲間を侮辱した事を後悔させてやる!」
両手に込めた魔力が、左手に炎、右手に暴風を圧縮したようなものがそれぞれ纏わりついた。
「それを放ったら君は即座に殺される。そういう作戦だ」
「けど!」
(冷静になるんだ。あのサラって子は操られてる)
わざわざ念話を使うのは、話の内容が相手に露呈しないようにするためだとトウマは気付いた。
(なんで分かんのさ!)
(話す度にサラの魔力が不均一に波打ってる。本来は感情に呼応して波打つし、揺らぎ方もまるで違う。だけどあの子の場合、無理矢理言わされてるから魔力が不自然に揺らいでるんだ)
次第に冷静さを取り戻したトウマは、両手の魔力を弱めた。
「あら、攻撃してこないの? もしかして、女の子とは戦えませんって意味?」
サラの挑発を聞き流し、トウマはビィトラの言葉に集中した。
(妙なのはもう一つ。カレリナが何も口を開かず浮遊しているだけ。アレは、もしかしたらカレリナに化けてるか、魔女の命令で無言を強要されてるか。色々考えはあるけど……)
(じゃあ、カレリナへ攻撃を仕掛けて)
考えた矢先、足元に散らばっている白い小石が一斉に光だし、地面からジェイクとミライザが飛び出した。
激しく息を切らせるジェイクにトウマは駆け寄った。
「大丈夫ですか!?」
「ああ……はぁ、はぁ……無事だ。烙印は使い切ったがな」
一方で、同じく呼吸を乱すミライザへサラが近寄った。
「どうやら実験は失敗したようね。”セイクウ魔術のケンシ様”ともあろう者が情けない」
「現場を見てもいないのに失礼ね。想定を超えた代物だったと判明しただけで失敗じゃないわよ」
「けど死にかけてるじゃない。その状態でも魔力切れは死に直結するのよ。お忘れ?」
「うるさい。これでも十分収穫はあったわよ。一端退いて体制を立て直させてもらいます。何もしなかったのですから文句は言わせませんよ」
「無論、そのつもりよ」
二人の会話中、満身創痍ながらもジェイクは立ち上がり、切っ先をミライザへ向けた。
「おい待て!」
「馬鹿! そんな状態でまだ戦う気!?」
ベルメアが現れ、ジェイクを呼び止めた。
「そうじゃねぇ」ベルメアへ返すと、視線をミライザへ戻した。「住民をどこへやった。用が済んだなら返しやがれ!」
ミライザは不敵に笑み、姿勢を整えた。
「あらあら、『観察を終えたら返す』と、誰かに言われたのかしら?」
ジェイクとトウマは身構えた。
「返してほしくば【ベルゲバの塔】へ来なさい。私達の主を倒せば元に戻るわよ。ただし時間は決められてましてよ。明後日の日の出頃には全住民死にますので」
ミライザが言い終えると、彼女達を取り巻くように竜巻が発生した。
「またお会いしましょう」
言い残すと竜巻が消え、二人は姿を消していた。
警戒対象が消えた途端、気が緩んだジェイクはその場へしゃがみ込んだ。
「ほら言わんこっちゃない。あんた、さっきの無茶で身体への負担が大きいんだから!」
ベルメアへビィトラが事情を求めた。
現在、ジェイクが使える烙印技は二つある。
烙印の力を込めた刃を飛ばす。
烙印の強大な魔力を剣に籠めて斬る。
先程の戦いでは一撃でボードル数体を撃破したものの、衝撃波が一斉に押し寄せてきて、無理やり剣に烙印の力を込めて凌ぐ手段を無意識に行った。すると、力が盾のように働き、ジェイクの全身を衝撃から護った。
強引に新技が編み出された。しかし新技を含め、三度の連続技により体への反動が過剰に加わってしまった。
「けどよ、おかげで使える技が増えたぞ」
トウマがジェイクの腕を担ぎ、支えて立ち上がった。
「言ってる場合ですか。ジェイクさんは無茶しすぎですよ」
ビィトラは、二人が似た者同士だと呆れたが、あえて余計な事は言わないでいた。
「うるせぇ。野郎は誰だって無茶するもんだろうが」
「しませんよ。それより宿へ行きます。話しはそれからです」
言い返すも、ジェイクが無事であることにトウマは安堵した。
◇◇◇◇◇
ジェイクは宿のベッドへ倒れると深い眠りに落ちた。
安否確認をベルメアがとり、無事と分かるや、トウマは町へ赴き食料を買い集めて宿へ戻った。勿論、購入先で購入物のメモ書きと料金を支払っている。
夜、ジェイクは目を覚まし、まるで二日酔いのような頭痛を感じた。
「その身体にあの無茶だと当然の反応よ」
ベルメアへの言い返しのように「受肉なら」とぼやくと、
「受肉したら全身筋肉痛と疲労で動きづらいわよ」
と即答され、結局何も言い返せない。
とりあえず食事をトウマが進め、今後の打ち合わせに入った。
「じゃあ、ベルゲバの塔へ向かうって事で、相談だね」
ビィトラが皆の意見を纏めた。というより、ジェイクとトウマが行く気満々であり、否が応でも”行く”に決定している。二柱の守護神は”行かない”選択を諦めた。
「お二人さんのやる気は分かったけどさぁ、何か手はあるの? 先の戦いをみて分かったけど、ミライザって人、かなりの切れ者でやり手よ。じゃないとあんな別空間を作る術は使えないし」
「サラを通して挑発する誰かも中々だよ。町に散りばめられた白い石のせいで気付きにくかったけど、遠隔操作で大技をトウマへぶつけて倒す気満々だったみたいだし」
挑発に乗るなと告げたビィトラに向かって、トウマは反省の意を態度で示した。
「んじゃあよ、結局どうする?」ジェイクの体力も回復し、頭痛も治まりだした。
「レベル上げるにも時間が足りないし、ベルゲバの塔攻略にどれだけ時間が掛かるかも分からない。ベルメアの縁結びで攻略に重要な人と会えるとか分からないの?」
ベルメアは手を前に出して振った。
「無理ね。選択はジェイク次第だし、あたしの加護は日ごろの行いに見合った悪縁も結ぶ可能性もあるのよ。万が一、良縁である相手と出会えても人間性が良い確証はないから、相性最悪すぎて別れると『良縁を失った』って扱いにもなるから」
都合の良い展開を求めるのは無駄であると判明した。
住民がいないから役所で旅人を仲間にすることは出来ない。そして敵側の情報も不明。
状況は芳しくないままである。
「……どうして相手は僕たちを殺さなかったんだろ?」
不意にトウマが疑問を漏らした。
「ミライザって女が実験どうこう言ってたから研究対象か、取り込もうとしてんじゃねぇのか? 転生者って特別なんだろ?」
「なら、あの二人が退散した後で追手を僕たちに向ければ難なく達成出来たんじゃないですか?」
ベルメアは何かに気付いた。
「気になるっていうならもう一つ。サラが弱ってるミライザに言ってたでしょ? ”その体で魔力切れは死に直結する”みたいな事。サラは転生者だから魔力切れが死に直結する可能性は考えられるわよ、術師としての特性と魔力の因果関係とかね。けどミライザはこの世界の住人みたいだから、魔力切れが死に直結はしない。切れても術が出ないだけよ」
「どういう事だ? 今ある情報だと、ベルゲバの塔には魔女と、あの二人だけしかいねぇって事か? しかもミライザは魔力切れが死を意味するって」
ビィトラも頭を悩ませた。
「考えても埒が明かないね。けど手の打ちようはあるかもしれない」
一同がビィトラの意見を聞いた。
「サラは誰かに操られてる。それは見て分かったし、どの情報よりも確実だ。だったら、彼女を解放して仲間にする。トウマの前世やジェイクと出会う前の情報が分かってたって事は、特定加護が『見識』とか『過去視』関係にあると思うから、解放してやれば強い味方になると思うよ」
「けどどうやってサラって女を解放するんだ?」
「それは、トウマに頑張ってもらうしかない」
方法を聞き、トウマは出来るかどうか不安になった。
サラから告げられたトウマは若干安堵する。本心ではサラから醸し出る魔力に圧されて緊張し続け、すぐにでも逃げ出したくあった。
攫われたジェイクは、『状況次第では帰ってくるが死ぬ可能性もある』とサラに教えられ、助けるには黒いローブの女性・ミライザの魔力で作り上げた空間に入って彼女に勝たなければならない。
一瞬しか見ていないが、ミライザの魔力量や質、術師としての実力など、まだ数日しか術師をしていないトウマにも容易に分かる程強い。
とはいえ、トウマがサラと戦い、百歩譲って勝ったとしても、ジェイク救出とは関係なく、勝てるかどうか賭けでしかない争いとなる。
ここは”警戒を解かず動かない”が賢明な判断だ。
「君の目的は何だ。魔女と結託してこの試練を有利に進めるつもりか?」少しでも情報を得ようと考えた。
サラは「結託?」と呟いて首を傾げ、口元に笑みを浮かべる。
「おかしな事を。貴方も転生者なら試練を全うするのは当然じゃない。魔女の使徒になれば強い力を与えてもらい、試練を有利に進められる。ここは日本じゃないんだよ。もしかして向こうみたいに善意を前面に押し出して物事に取り組めば、苦労に見合った対価を得られるなんて考えてるの? それともなんでもかんでも都合よく事が進むという考え? どちらにしろ、頭が少々悪すぎよ」
言葉で責められるトウマの傍らで、ビィトラは違和感を覚えた。
「そんな呑気な考えだから仲間が喰われても無様に逃げるしか出来ないのよ」
侮辱されトウマの怒りは頂点に達した。それは、両手に込めた魔力量に比例していると思われる。
「トウマ駄目だ。挑発に乗るな」
「うるさい! 僕の仲間を侮辱した事を後悔させてやる!」
両手に込めた魔力が、左手に炎、右手に暴風を圧縮したようなものがそれぞれ纏わりついた。
「それを放ったら君は即座に殺される。そういう作戦だ」
「けど!」
(冷静になるんだ。あのサラって子は操られてる)
わざわざ念話を使うのは、話の内容が相手に露呈しないようにするためだとトウマは気付いた。
(なんで分かんのさ!)
(話す度にサラの魔力が不均一に波打ってる。本来は感情に呼応して波打つし、揺らぎ方もまるで違う。だけどあの子の場合、無理矢理言わされてるから魔力が不自然に揺らいでるんだ)
次第に冷静さを取り戻したトウマは、両手の魔力を弱めた。
「あら、攻撃してこないの? もしかして、女の子とは戦えませんって意味?」
サラの挑発を聞き流し、トウマはビィトラの言葉に集中した。
(妙なのはもう一つ。カレリナが何も口を開かず浮遊しているだけ。アレは、もしかしたらカレリナに化けてるか、魔女の命令で無言を強要されてるか。色々考えはあるけど……)
(じゃあ、カレリナへ攻撃を仕掛けて)
考えた矢先、足元に散らばっている白い小石が一斉に光だし、地面からジェイクとミライザが飛び出した。
激しく息を切らせるジェイクにトウマは駆け寄った。
「大丈夫ですか!?」
「ああ……はぁ、はぁ……無事だ。烙印は使い切ったがな」
一方で、同じく呼吸を乱すミライザへサラが近寄った。
「どうやら実験は失敗したようね。”セイクウ魔術のケンシ様”ともあろう者が情けない」
「現場を見てもいないのに失礼ね。想定を超えた代物だったと判明しただけで失敗じゃないわよ」
「けど死にかけてるじゃない。その状態でも魔力切れは死に直結するのよ。お忘れ?」
「うるさい。これでも十分収穫はあったわよ。一端退いて体制を立て直させてもらいます。何もしなかったのですから文句は言わせませんよ」
「無論、そのつもりよ」
二人の会話中、満身創痍ながらもジェイクは立ち上がり、切っ先をミライザへ向けた。
「おい待て!」
「馬鹿! そんな状態でまだ戦う気!?」
ベルメアが現れ、ジェイクを呼び止めた。
「そうじゃねぇ」ベルメアへ返すと、視線をミライザへ戻した。「住民をどこへやった。用が済んだなら返しやがれ!」
ミライザは不敵に笑み、姿勢を整えた。
「あらあら、『観察を終えたら返す』と、誰かに言われたのかしら?」
ジェイクとトウマは身構えた。
「返してほしくば【ベルゲバの塔】へ来なさい。私達の主を倒せば元に戻るわよ。ただし時間は決められてましてよ。明後日の日の出頃には全住民死にますので」
ミライザが言い終えると、彼女達を取り巻くように竜巻が発生した。
「またお会いしましょう」
言い残すと竜巻が消え、二人は姿を消していた。
警戒対象が消えた途端、気が緩んだジェイクはその場へしゃがみ込んだ。
「ほら言わんこっちゃない。あんた、さっきの無茶で身体への負担が大きいんだから!」
ベルメアへビィトラが事情を求めた。
現在、ジェイクが使える烙印技は二つある。
烙印の力を込めた刃を飛ばす。
烙印の強大な魔力を剣に籠めて斬る。
先程の戦いでは一撃でボードル数体を撃破したものの、衝撃波が一斉に押し寄せてきて、無理やり剣に烙印の力を込めて凌ぐ手段を無意識に行った。すると、力が盾のように働き、ジェイクの全身を衝撃から護った。
強引に新技が編み出された。しかし新技を含め、三度の連続技により体への反動が過剰に加わってしまった。
「けどよ、おかげで使える技が増えたぞ」
トウマがジェイクの腕を担ぎ、支えて立ち上がった。
「言ってる場合ですか。ジェイクさんは無茶しすぎですよ」
ビィトラは、二人が似た者同士だと呆れたが、あえて余計な事は言わないでいた。
「うるせぇ。野郎は誰だって無茶するもんだろうが」
「しませんよ。それより宿へ行きます。話しはそれからです」
言い返すも、ジェイクが無事であることにトウマは安堵した。
◇◇◇◇◇
ジェイクは宿のベッドへ倒れると深い眠りに落ちた。
安否確認をベルメアがとり、無事と分かるや、トウマは町へ赴き食料を買い集めて宿へ戻った。勿論、購入先で購入物のメモ書きと料金を支払っている。
夜、ジェイクは目を覚まし、まるで二日酔いのような頭痛を感じた。
「その身体にあの無茶だと当然の反応よ」
ベルメアへの言い返しのように「受肉なら」とぼやくと、
「受肉したら全身筋肉痛と疲労で動きづらいわよ」
と即答され、結局何も言い返せない。
とりあえず食事をトウマが進め、今後の打ち合わせに入った。
「じゃあ、ベルゲバの塔へ向かうって事で、相談だね」
ビィトラが皆の意見を纏めた。というより、ジェイクとトウマが行く気満々であり、否が応でも”行く”に決定している。二柱の守護神は”行かない”選択を諦めた。
「お二人さんのやる気は分かったけどさぁ、何か手はあるの? 先の戦いをみて分かったけど、ミライザって人、かなりの切れ者でやり手よ。じゃないとあんな別空間を作る術は使えないし」
「サラを通して挑発する誰かも中々だよ。町に散りばめられた白い石のせいで気付きにくかったけど、遠隔操作で大技をトウマへぶつけて倒す気満々だったみたいだし」
挑発に乗るなと告げたビィトラに向かって、トウマは反省の意を態度で示した。
「んじゃあよ、結局どうする?」ジェイクの体力も回復し、頭痛も治まりだした。
「レベル上げるにも時間が足りないし、ベルゲバの塔攻略にどれだけ時間が掛かるかも分からない。ベルメアの縁結びで攻略に重要な人と会えるとか分からないの?」
ベルメアは手を前に出して振った。
「無理ね。選択はジェイク次第だし、あたしの加護は日ごろの行いに見合った悪縁も結ぶ可能性もあるのよ。万が一、良縁である相手と出会えても人間性が良い確証はないから、相性最悪すぎて別れると『良縁を失った』って扱いにもなるから」
都合の良い展開を求めるのは無駄であると判明した。
住民がいないから役所で旅人を仲間にすることは出来ない。そして敵側の情報も不明。
状況は芳しくないままである。
「……どうして相手は僕たちを殺さなかったんだろ?」
不意にトウマが疑問を漏らした。
「ミライザって女が実験どうこう言ってたから研究対象か、取り込もうとしてんじゃねぇのか? 転生者って特別なんだろ?」
「なら、あの二人が退散した後で追手を僕たちに向ければ難なく達成出来たんじゃないですか?」
ベルメアは何かに気付いた。
「気になるっていうならもう一つ。サラが弱ってるミライザに言ってたでしょ? ”その体で魔力切れは死に直結する”みたいな事。サラは転生者だから魔力切れが死に直結する可能性は考えられるわよ、術師としての特性と魔力の因果関係とかね。けどミライザはこの世界の住人みたいだから、魔力切れが死に直結はしない。切れても術が出ないだけよ」
「どういう事だ? 今ある情報だと、ベルゲバの塔には魔女と、あの二人だけしかいねぇって事か? しかもミライザは魔力切れが死を意味するって」
ビィトラも頭を悩ませた。
「考えても埒が明かないね。けど手の打ちようはあるかもしれない」
一同がビィトラの意見を聞いた。
「サラは誰かに操られてる。それは見て分かったし、どの情報よりも確実だ。だったら、彼女を解放して仲間にする。トウマの前世やジェイクと出会う前の情報が分かってたって事は、特定加護が『見識』とか『過去視』関係にあると思うから、解放してやれば強い味方になると思うよ」
「けどどうやってサラって女を解放するんだ?」
「それは、トウマに頑張ってもらうしかない」
方法を聞き、トウマは出来るかどうか不安になった。
0
あなたにおすすめの小説
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる