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三章 憑くモノの名
3 淡い幸せな暮らし
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雨期を終え、本格的に夏を迎えた。
ガロは定期報告で屋敷に訪れた。
「息災ならなにより。病など患ってはおらんな?」
トキは過度な心配はしない。一方で大切な孫達の身を案じる祖父のヤンザは訊きたいことは山ほどあるが、トキの静かな目を向けられては黙るしか出来ない。
「はっ。ラオ様、シャレイ様共に息災。いえ、強壮と申しても過言ではないほどです」
実直なガロの言葉は偽りがない。ゆえにヤンザは素直に受け取り安堵の息を漏らした。
「心配などいらなかったでしょ義父様。クオの血を引く子は柔では御座いませんから」
「しかしだな。やはり大事な孫は心配なんだ」
「シャレイはいらぬ心配ですが、ラオは動かさねば屋敷を出て何処へ行くか分かったものでは御座いません。むしろ有り難いことですよ」
この後に及んでシャレイの無事を絶対とするトキとヤンザ。ガロはルシュも不思議に思う謎をトキに尋ねた。
「恐れ入りますが……、なぜシャレイ様は心配無用と?」
二人からの何気ない目を向けられ、失言したと感じたガロは詫びを入れた。
「失礼しました。私もルシュから聞いた次第でして、つい」
「構いませんよ。それにシャレイを護る者達は知らなければならないことでした」
「恐縮です」
説明をヤンザが始めた。
「生け贄と定められた者は、その時が来るまで死ねんのだ」
「死ねぬと……申しますが、どういうことで?」
怪物の力で病を患わないとしても、自然災害や予期せぬ事故、争いなどに巻き込まれれば死ぬだろう。死なないと断言する理由は何か。
「生け贄となった娘達は見えない何かに護られていたのだ。初めは気のせいと思われていたが、死に至るであろう事故に見舞われた際、見えない何かが娘達を庇ったのだ」
「ですがシャレイ様との鍛錬において、そういった類いの現象は起きておりませんが。それに以前、将軍様との謁見で自決を図ったとありますが」
「それは死に至る災難ではないからだ。本気で斬り殺そうものなら何かが現われシャレイを護るのでしょう。謁見の時、あの子の決意は本気ではなかったのでしょう。シャレイは将軍様が知らないと思っていましたから。あの子には数名の者しか知らぬと教えてません。もし苦悩した時は私を頼るようにと。将軍様への負担を減らせると慮っての秘密です」
「ではこのことは」
「ええ。当然将軍様も存じてます。故にあの時はシャレイが自決する姿を、過去に死んでいった娘達と照らし合わせてしまったのでしょう。死ねないと知りつつも死ににゆこうとする姿が堪えられなかった」
心中を察したガロは親子共々苦悩する様子に胸を痛めた。
時が来るまで絶対に安全なシャレイを想うトキは「しかし残酷ではある」と言葉を漏らした。
「残酷と?」
「時が来るまで死ねぬということは、憑きものに食われるまで自死すら出来ぬということ。食われる恐怖に耐え続けねばならんというのはあまりにも惨い」
それをシャレイは感じているのか、悟っているのか。心意は分からない。
日々人間らしく過ごす有様を思い浮かべると、ガロはどうしてもあの楽しい雰囲気を消したくはないと胸に抱く。
◇
「随分と動けるようになってるじゃないか」
アザキが背負い籠いっぱいに入った野菜を運びに来た。縁側で休むルシュの横へ籠を置き野菜を並べた。
「屋敷での鍛錬があったからさ。不慣れな環境に慣れるまでは早かったですよ」
「若さもそうだろうけど、武家の血筋だからねぇ。けど……」
相手はトビとヒギ。攻めてはいるがトビの表情を変えるまでには至っていない。
「やはりあやつに勝るまではいかんか」
「ははは。それは難しいでしょう。ラオ達とあいつでは修羅場の数が違いすぎます」
アザキは空になった籠をひっくり返し土を払った。
「子供達とあいつ、二対一でやったほうが鍛えられるんじゃないのか? トビと組むのはなかなか難しいだろ」
「そうでもありませんよ。意外と自分達の不出来を各々が見つけられましたし、なによりガロとトビの相性が良いのは驚きでした」
「ほぉ。犬猿の間柄ほど仲が悪そうなのにねぇ。こと戦においては似た者同士というわけだ」
「ガロには言わないでくださいよ。目くじら立てるので」
アザキは厨へ向かい、戻ってくると手には煙があがる煙管を持っていた。
ルシュの隣へ座るや一服する。
「ふうぅ……。お前は覚悟出来たのかい? こっちは黒碑へ行く準備は着々と整ってるよ」
鍛錬する四人をルシュは穏やかな表情で眺めた。
「……出来てはいるんですが……、怖いことに変わりはないよ」
その意思が命惜しさから出た言葉ではないとアザキは悟った。
「お前にも真っ当な人間の情ってのが芽生えたんだね」
「え?」
「以前なら、死に近づく場所ってなったら怖がりはしてもすぐに受け入れちまう。お前自身を犠牲にすれば良しって気持ちが出てたよ。今の言葉と様子にはそれがなかった。あの子らとの生活もまんざら捨てたもんじゃないってんだろ」
否定はない。まんざらどころか、かなり居心地が良い。
「女なんだ、母親の心情ってのがあって当然さ。この件が終わったら山ん中で過ごせる男探せばいいんだよ。あたしも婿探しにはおおいに協力するよ。何人か心当たりはあるからね」
怪廊を憑かせたまま山暮らし。
苦労は多く怪廊を気にしなければならないが、それすら受け入れてくれる人が現われれば、所帯を持ち子供を産み育て、この生活を送れる。
「……それは……出来ないかな」
ルシュの本心が拒否を選ぶ。
アザキもその言葉が出ると心にあったのだろう、反応は薄い。
『お前が人並みの幸せを手にするもんじゃないさ。わかるだろ?』
かつて宜惹が言い放った言葉。それがルシュには呪いとしてこびり付く。
暗殺者として殺してきた者達。多くの平和に過ごしていた者達を怪廊へと葬った過去。
けして許されるものではない。
今こうして母親らしい一時の幸せ。それはシャレイを救うための過程であり自身が将来得る為の予行ではない。
何かをルシュが言いかけた時、
「そろそろ代われ!」
疲れたトビがやってきた。どうやら鍛錬は休憩に入ったようだ。
「もう少し動けばいいじゃないか」
「馬鹿言え。ババァいるなら話があんだよ。つー訳で」
疲れるとアザキを前にしての呼び名も変わる。
トビが顔を向けるとアザキは嫌そうな表情で煙を吐いた。
「年寄りを労ると考えないのかねぇ、この大馬鹿者が」
「その見た目と足腰の強さがありゃ、まだ老婆には早えぇだろ」
「だったらババァ呼びやめろ大馬鹿者」
今日はさすがに疲れたので明日にするとトビへ告げ、さっさと夕餉の支度へと向かった。
アザキが来る日は夕餉の支度が楽で済む。兄妹はアザキ来訪は大吉日だと決めている。
翌朝、日が昇ってすぐにトビとアザキは出て行った。夕方までには戻ると伝えられたが事情は話されなかった。
昼前に到着したのは家畜の放牧地。そこにはウダが待っていた。
「まあまあの広さだな」
トビは周囲を見回すと一直線に進んだ。
「何をしに?」
「ほうっておけ、奴なりにやれることしてるだけだ。どうせ広さを掴むためだろうて」
アザキは木柵へと近づく。
「アザキ様、このような所で何を? それに家畜は」
木柵を叩いて頑丈さを確かめたアザキは頭を掻き、何かを呟く。
しばらくして質問の答えを返す。
「ああ、怪廊へ入るんだよ」
ウダは耳を疑った。
「なぜ怪廊を!? シャレイ様の憑きものやルシュの」
驚きぶりから詳細は伝えられないと分かる。
「全員集った時に説明する。二度も三度も言う気ないからね」
「しかし」
「真っ先に知りたきゃあいつに聞きな」
遠くにいるトビを指差すが、それはそれで質問に答えないのは目に見えている。結局は情報が得られない。
「では、その時はいつで? 夏の盛りとは聞いておりますが」
それも伝えられてないと分かったアザキの眉間に皺が寄った。
「あの馬鹿、説明ぐらいちゃんとしろってんだ」
ぼやき声は小声だがウダにははっきり聞こえた。
「ちょいと早まってな、二十日後から五日間が勝負だ。それを過ぎると危険だからね」
何をするかは未だに謎のままだが、ウダはそれまでに用意するべきものを急ぎ用意しなければならなくなった。
ガロは定期報告で屋敷に訪れた。
「息災ならなにより。病など患ってはおらんな?」
トキは過度な心配はしない。一方で大切な孫達の身を案じる祖父のヤンザは訊きたいことは山ほどあるが、トキの静かな目を向けられては黙るしか出来ない。
「はっ。ラオ様、シャレイ様共に息災。いえ、強壮と申しても過言ではないほどです」
実直なガロの言葉は偽りがない。ゆえにヤンザは素直に受け取り安堵の息を漏らした。
「心配などいらなかったでしょ義父様。クオの血を引く子は柔では御座いませんから」
「しかしだな。やはり大事な孫は心配なんだ」
「シャレイはいらぬ心配ですが、ラオは動かさねば屋敷を出て何処へ行くか分かったものでは御座いません。むしろ有り難いことですよ」
この後に及んでシャレイの無事を絶対とするトキとヤンザ。ガロはルシュも不思議に思う謎をトキに尋ねた。
「恐れ入りますが……、なぜシャレイ様は心配無用と?」
二人からの何気ない目を向けられ、失言したと感じたガロは詫びを入れた。
「失礼しました。私もルシュから聞いた次第でして、つい」
「構いませんよ。それにシャレイを護る者達は知らなければならないことでした」
「恐縮です」
説明をヤンザが始めた。
「生け贄と定められた者は、その時が来るまで死ねんのだ」
「死ねぬと……申しますが、どういうことで?」
怪物の力で病を患わないとしても、自然災害や予期せぬ事故、争いなどに巻き込まれれば死ぬだろう。死なないと断言する理由は何か。
「生け贄となった娘達は見えない何かに護られていたのだ。初めは気のせいと思われていたが、死に至るであろう事故に見舞われた際、見えない何かが娘達を庇ったのだ」
「ですがシャレイ様との鍛錬において、そういった類いの現象は起きておりませんが。それに以前、将軍様との謁見で自決を図ったとありますが」
「それは死に至る災難ではないからだ。本気で斬り殺そうものなら何かが現われシャレイを護るのでしょう。謁見の時、あの子の決意は本気ではなかったのでしょう。シャレイは将軍様が知らないと思っていましたから。あの子には数名の者しか知らぬと教えてません。もし苦悩した時は私を頼るようにと。将軍様への負担を減らせると慮っての秘密です」
「ではこのことは」
「ええ。当然将軍様も存じてます。故にあの時はシャレイが自決する姿を、過去に死んでいった娘達と照らし合わせてしまったのでしょう。死ねないと知りつつも死ににゆこうとする姿が堪えられなかった」
心中を察したガロは親子共々苦悩する様子に胸を痛めた。
時が来るまで絶対に安全なシャレイを想うトキは「しかし残酷ではある」と言葉を漏らした。
「残酷と?」
「時が来るまで死ねぬということは、憑きものに食われるまで自死すら出来ぬということ。食われる恐怖に耐え続けねばならんというのはあまりにも惨い」
それをシャレイは感じているのか、悟っているのか。心意は分からない。
日々人間らしく過ごす有様を思い浮かべると、ガロはどうしてもあの楽しい雰囲気を消したくはないと胸に抱く。
◇
「随分と動けるようになってるじゃないか」
アザキが背負い籠いっぱいに入った野菜を運びに来た。縁側で休むルシュの横へ籠を置き野菜を並べた。
「屋敷での鍛錬があったからさ。不慣れな環境に慣れるまでは早かったですよ」
「若さもそうだろうけど、武家の血筋だからねぇ。けど……」
相手はトビとヒギ。攻めてはいるがトビの表情を変えるまでには至っていない。
「やはりあやつに勝るまではいかんか」
「ははは。それは難しいでしょう。ラオ達とあいつでは修羅場の数が違いすぎます」
アザキは空になった籠をひっくり返し土を払った。
「子供達とあいつ、二対一でやったほうが鍛えられるんじゃないのか? トビと組むのはなかなか難しいだろ」
「そうでもありませんよ。意外と自分達の不出来を各々が見つけられましたし、なによりガロとトビの相性が良いのは驚きでした」
「ほぉ。犬猿の間柄ほど仲が悪そうなのにねぇ。こと戦においては似た者同士というわけだ」
「ガロには言わないでくださいよ。目くじら立てるので」
アザキは厨へ向かい、戻ってくると手には煙があがる煙管を持っていた。
ルシュの隣へ座るや一服する。
「ふうぅ……。お前は覚悟出来たのかい? こっちは黒碑へ行く準備は着々と整ってるよ」
鍛錬する四人をルシュは穏やかな表情で眺めた。
「……出来てはいるんですが……、怖いことに変わりはないよ」
その意思が命惜しさから出た言葉ではないとアザキは悟った。
「お前にも真っ当な人間の情ってのが芽生えたんだね」
「え?」
「以前なら、死に近づく場所ってなったら怖がりはしてもすぐに受け入れちまう。お前自身を犠牲にすれば良しって気持ちが出てたよ。今の言葉と様子にはそれがなかった。あの子らとの生活もまんざら捨てたもんじゃないってんだろ」
否定はない。まんざらどころか、かなり居心地が良い。
「女なんだ、母親の心情ってのがあって当然さ。この件が終わったら山ん中で過ごせる男探せばいいんだよ。あたしも婿探しにはおおいに協力するよ。何人か心当たりはあるからね」
怪廊を憑かせたまま山暮らし。
苦労は多く怪廊を気にしなければならないが、それすら受け入れてくれる人が現われれば、所帯を持ち子供を産み育て、この生活を送れる。
「……それは……出来ないかな」
ルシュの本心が拒否を選ぶ。
アザキもその言葉が出ると心にあったのだろう、反応は薄い。
『お前が人並みの幸せを手にするもんじゃないさ。わかるだろ?』
かつて宜惹が言い放った言葉。それがルシュには呪いとしてこびり付く。
暗殺者として殺してきた者達。多くの平和に過ごしていた者達を怪廊へと葬った過去。
けして許されるものではない。
今こうして母親らしい一時の幸せ。それはシャレイを救うための過程であり自身が将来得る為の予行ではない。
何かをルシュが言いかけた時、
「そろそろ代われ!」
疲れたトビがやってきた。どうやら鍛錬は休憩に入ったようだ。
「もう少し動けばいいじゃないか」
「馬鹿言え。ババァいるなら話があんだよ。つー訳で」
疲れるとアザキを前にしての呼び名も変わる。
トビが顔を向けるとアザキは嫌そうな表情で煙を吐いた。
「年寄りを労ると考えないのかねぇ、この大馬鹿者が」
「その見た目と足腰の強さがありゃ、まだ老婆には早えぇだろ」
「だったらババァ呼びやめろ大馬鹿者」
今日はさすがに疲れたので明日にするとトビへ告げ、さっさと夕餉の支度へと向かった。
アザキが来る日は夕餉の支度が楽で済む。兄妹はアザキ来訪は大吉日だと決めている。
翌朝、日が昇ってすぐにトビとアザキは出て行った。夕方までには戻ると伝えられたが事情は話されなかった。
昼前に到着したのは家畜の放牧地。そこにはウダが待っていた。
「まあまあの広さだな」
トビは周囲を見回すと一直線に進んだ。
「何をしに?」
「ほうっておけ、奴なりにやれることしてるだけだ。どうせ広さを掴むためだろうて」
アザキは木柵へと近づく。
「アザキ様、このような所で何を? それに家畜は」
木柵を叩いて頑丈さを確かめたアザキは頭を掻き、何かを呟く。
しばらくして質問の答えを返す。
「ああ、怪廊へ入るんだよ」
ウダは耳を疑った。
「なぜ怪廊を!? シャレイ様の憑きものやルシュの」
驚きぶりから詳細は伝えられないと分かる。
「全員集った時に説明する。二度も三度も言う気ないからね」
「しかし」
「真っ先に知りたきゃあいつに聞きな」
遠くにいるトビを指差すが、それはそれで質問に答えないのは目に見えている。結局は情報が得られない。
「では、その時はいつで? 夏の盛りとは聞いておりますが」
それも伝えられてないと分かったアザキの眉間に皺が寄った。
「あの馬鹿、説明ぐらいちゃんとしろってんだ」
ぼやき声は小声だがウダにははっきり聞こえた。
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