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四章 因縁の戦
2 力量を知る手合わせ
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翌日、ラオとシャレイはワドウとヤンザに呼び出されて鍛錬場へ入った。
妖鬼を相手にするための鍛錬に励んでいると聞かされ、子供達がどれ程強くなったかを二人はその身で感じたく疼いていた。
暫し親子の会話を交わし、鍛錬用の木刀を構えた二人の姿から半年前と違う気迫が漂った。二人を前にしてワドウとヤンザは気を引き締める。
(逞しくなったな)
敵を見据える表情を崩さずにワドウは内心で感動する。
(これは楽しみだ)
久しく忘れていた戦意が沸くヤンザは鍛錬の指導者ではなく戦士として向き合う。
半年前まではワドウ一人で二人を相手にしても十分に余力が残る実力差があった。今、子供達がどこまで渡り合えるか分からない。将軍として易々と一撃を貰えば示しが付かず、嬉しくて油断したなど見苦しい言い訳は恥さらしでしかない。
一方、実子であれ将軍との手合わせなど一年に一度あるかないかの貴重な場面。実力を見せつける千載一遇に、兄妹は注がれる威圧に対抗して気が引き締まる。
自然と二対二の構図となる。
「いくぞシャレイ」
「うん」
緊張する二人はゆっくりと猛りを鎮め、平静を保つ。
双方の切っ先が相手を捉える。ラオがワドウ、シャレイがヤンザへと。
静寂も僅か数秒。兄妹は同時に駆けてどう動くかを判断した。
相手の隙を伺い翻弄させる動きが通用しない。初手の一撃を真っ向からぶつけるのが最良と直感が働く。
(ほう)
(うむ)
ワドウもヤンザも、子供達の成長を感じた。
競り合えば力負けすると分かっているラオは、すぐに身を翻して二手三手と攻撃を加えた。
接近した敵へ攻撃を加える戦術をもつヤンザの攻撃を躱したシャレイも、相手の動きを読んで立ち回り、攻撃を加え続けて態勢と型を崩す。
強めの一撃を見舞ってラオの態勢を崩そうとワドウは考えるも、その強い一撃を木刀で止められる。そのままでは力負けすると分かるラオは上手く飛び退き威力を殺し後方へ。
見事な着地、態勢は崩れなかった。
「どうしたラオ、もう終わりか!」
威圧を加え冷静な判断が出来るか試す。
すでにワドウはラオがどこまで成長しているかを測らずにはいられない。咄嗟の判断で自らの攻撃を受け止められ、焦りより喜びと戦士としての血が騒ぐ。もっと多くを知りたいと。
一昔前なら子供らしい無駄な反論の一つでも返ってこようものだが、今のラオはすぐに呼吸を整えて敵を見据える戦士となった。
突き刺すような戦意を感じ取りワドウの猛りが増していく。
ラオはワドウと背後のヤンザとシャレイを見た。
『目ん玉あちこち動かすより全体見るように慣れろ』
トビの指導、光景が脳裏によみがえる。
一点の狭い部分だけに集中するのではなく視界に入る全体像を意識して動く。そうすれば不意の攻撃も予測が働いて身体が動く。
出来そうで中々出来ない、未だに会得しきれない技術。この貴重な鍛錬においてもラオは試す。
次の手段を考えたラオはワドウへと突進する。
(捨て身による渾身の一撃。か)
ワドウが構えると「シャレイ!」と叫ばれ動きを変えられる。
ラオはワドウを通り過ぎるとシャレイと入れ替わる。
ヤンザからワドウへと相手を切り替えたシャレイはワドウへの攻撃を与える。
一対一とは誰も言っていない。二対二なら相手を換えても不思議ではない。ただ、ワドウはその先を読む。
(小癪な手だが、悪手だ)
振り向き様にシャレイの攻撃に備える。
後方へ下がりながらシャレイの一撃を受け流し、体術にもちこみシャレイを抑え込む。容易に展開を頭が導き出せる。
本当ならラオと一騎打ちのまま鍛錬を終えたかったが、奇策にもなりえない策で幕引きが、どうも虚しくあった。 想像通りに事が運び、シャレイの攻撃を受け流す。
途端、ワドウは意表を突かれる。
ラオはヤンザへと切り込まず、踵を返してワドウへと攻める姿勢になっていた。
シャレイが切り込む先の展開をラオも悟っていた。どうしても油断が生じるであろう僅かな隙。ワドウの回避行動へ追い打ちを加えて仕留める策であった。
協力しあえている。咄嗟にどう動くかが慣れている。ラオの言葉に反応したシャレイは、どう行動するかを理解して動く。
急な二対一となったワドウは、素早く攻め入る子供達の連携に苦闘する。
力の強いラオを止めようとワドウへの助太刀に動いたヤンザであったが、その判断をも読まれた。ラオは急に動きを変えてヤンザへと切り込んだ。
二対一からヤンザの動きに対応して再び一対一。ラオとヤンザ、シャレイとワドウの構図へと切り替えた。
見事な動きに感動するヤンザとワドウ。久しく忘れていた強敵と対峙する戦意を滾らせ、動きが変わった。
空気が変わった。ラオとシャレイは、いよいよ本番とばかりに緊張する。
しばらく戦い、ヤンザとワドウは息を切らす。しかしまだ余力はあり型を崩さずに構える。一方で兄妹は四つん這いとなり、呼吸の音が変わるまで乱し汗が溢れる。まさしく満身創痍であった。
「お前達、強くなったな!」
型を解いたヤンザが拍手して労う。
「だがまだまだ無駄な動きが多い。今後とも精進を怠るなよ」
すでに将軍が戦士へ労う言葉となっている。二人は返事をするも声が裏返ってしまう。
気を抜くと無様を晒す子供達は情けなくあるが、成長が嬉しいワドウの口元は微かに緩む。
「次は一対一でやろう」
実力を認める褒め言葉をかけ鍛錬場を出た。
「見違えたぞお前達!」
ヤンザは素直に歓喜した。寝転ぶ二人の前に近寄りしゃがむ。
「もうちょっとやれると思ったんだけどなぁ」
「悔しぃぃ……」
嘆く二人は仰向けになる。
「ははは、上等上等! その歳で達人の域に立たれてはワシ等の面目も立たん。実のある鍛錬を続ければ己の型や動きが固まっていくのだ。着実に強くなっていくぞ」
半年でここまで成長した鍛錬が気になり二人へ尋ねた。
どれほど辛いかは露骨に嫌そうな顔で、誰が不快であったかは口調で分かる。
「で、誰が強かったんだ?」
二人の不満よりも、ここまで強くした人物が知りたくて仕方ない。
トビの名が上がった。
「真っ向からの力圧しだったら親父が上だろうな。体格からしても親父は怪力だから。けどトビとやったらどっちだろ、親父も負けるかも」
動きと戦術がワドウを勝たせないように思えてならない。
強者と巡り会えた二人を羨ましく想いつつ、手合わせ願いたい欲がヤンザにはあった。
トビの話をしてシャレイがムキになって返す。
「御爺様無理だ。あの風来坊は性根がひん曲がってる。真っ当な手合わせなんて願うより、ガロやルシュとやったほうがいい!」
ガロの実力は納得に値する。しかしルシュの実力を知らないので興味がそちらへと傾いた。
翌日、急に呼び出されたルシュはヤンザと手合わせする運びとなった。
「一つ伺いたいのですが……なぜ私と?」
”御爺様が用事あるから来いって”と、説明なくラオに言われるままにルシュは鍛錬場へ訪れた。
「孫達がお前さんを推していたんでな。手合わせを願いたいだけのこと」
立会人のラオが何度も頷く。
「ははは、買い被りす」
「謙遜しすぎだ。本気出さないと許さないからな」
強引にラオが本気を強要してくる。後ろでシャレイが頷く。
「老いぼれの道楽と思って付き合ってくれ」
笑顔で告げたヤンザは切っ先を向けた。
観念したルシュも木刀を構え気持ちを切り替える。するとヤンザから笑顔が消えた。
真剣に見つめ合う二人は互いの気迫を感じ取る。
合図がかかる前から勝負は始まっていた。
(……静か……しかし滾る炎を秘めておるようだ)
睨み合いだけで気圧されそうになりながらもヤンザは気を引き締める。
「始め!」
二人は同時に攻めこんだ。
妖鬼を相手にするための鍛錬に励んでいると聞かされ、子供達がどれ程強くなったかを二人はその身で感じたく疼いていた。
暫し親子の会話を交わし、鍛錬用の木刀を構えた二人の姿から半年前と違う気迫が漂った。二人を前にしてワドウとヤンザは気を引き締める。
(逞しくなったな)
敵を見据える表情を崩さずにワドウは内心で感動する。
(これは楽しみだ)
久しく忘れていた戦意が沸くヤンザは鍛錬の指導者ではなく戦士として向き合う。
半年前まではワドウ一人で二人を相手にしても十分に余力が残る実力差があった。今、子供達がどこまで渡り合えるか分からない。将軍として易々と一撃を貰えば示しが付かず、嬉しくて油断したなど見苦しい言い訳は恥さらしでしかない。
一方、実子であれ将軍との手合わせなど一年に一度あるかないかの貴重な場面。実力を見せつける千載一遇に、兄妹は注がれる威圧に対抗して気が引き締まる。
自然と二対二の構図となる。
「いくぞシャレイ」
「うん」
緊張する二人はゆっくりと猛りを鎮め、平静を保つ。
双方の切っ先が相手を捉える。ラオがワドウ、シャレイがヤンザへと。
静寂も僅か数秒。兄妹は同時に駆けてどう動くかを判断した。
相手の隙を伺い翻弄させる動きが通用しない。初手の一撃を真っ向からぶつけるのが最良と直感が働く。
(ほう)
(うむ)
ワドウもヤンザも、子供達の成長を感じた。
競り合えば力負けすると分かっているラオは、すぐに身を翻して二手三手と攻撃を加えた。
接近した敵へ攻撃を加える戦術をもつヤンザの攻撃を躱したシャレイも、相手の動きを読んで立ち回り、攻撃を加え続けて態勢と型を崩す。
強めの一撃を見舞ってラオの態勢を崩そうとワドウは考えるも、その強い一撃を木刀で止められる。そのままでは力負けすると分かるラオは上手く飛び退き威力を殺し後方へ。
見事な着地、態勢は崩れなかった。
「どうしたラオ、もう終わりか!」
威圧を加え冷静な判断が出来るか試す。
すでにワドウはラオがどこまで成長しているかを測らずにはいられない。咄嗟の判断で自らの攻撃を受け止められ、焦りより喜びと戦士としての血が騒ぐ。もっと多くを知りたいと。
一昔前なら子供らしい無駄な反論の一つでも返ってこようものだが、今のラオはすぐに呼吸を整えて敵を見据える戦士となった。
突き刺すような戦意を感じ取りワドウの猛りが増していく。
ラオはワドウと背後のヤンザとシャレイを見た。
『目ん玉あちこち動かすより全体見るように慣れろ』
トビの指導、光景が脳裏によみがえる。
一点の狭い部分だけに集中するのではなく視界に入る全体像を意識して動く。そうすれば不意の攻撃も予測が働いて身体が動く。
出来そうで中々出来ない、未だに会得しきれない技術。この貴重な鍛錬においてもラオは試す。
次の手段を考えたラオはワドウへと突進する。
(捨て身による渾身の一撃。か)
ワドウが構えると「シャレイ!」と叫ばれ動きを変えられる。
ラオはワドウを通り過ぎるとシャレイと入れ替わる。
ヤンザからワドウへと相手を切り替えたシャレイはワドウへの攻撃を与える。
一対一とは誰も言っていない。二対二なら相手を換えても不思議ではない。ただ、ワドウはその先を読む。
(小癪な手だが、悪手だ)
振り向き様にシャレイの攻撃に備える。
後方へ下がりながらシャレイの一撃を受け流し、体術にもちこみシャレイを抑え込む。容易に展開を頭が導き出せる。
本当ならラオと一騎打ちのまま鍛錬を終えたかったが、奇策にもなりえない策で幕引きが、どうも虚しくあった。 想像通りに事が運び、シャレイの攻撃を受け流す。
途端、ワドウは意表を突かれる。
ラオはヤンザへと切り込まず、踵を返してワドウへと攻める姿勢になっていた。
シャレイが切り込む先の展開をラオも悟っていた。どうしても油断が生じるであろう僅かな隙。ワドウの回避行動へ追い打ちを加えて仕留める策であった。
協力しあえている。咄嗟にどう動くかが慣れている。ラオの言葉に反応したシャレイは、どう行動するかを理解して動く。
急な二対一となったワドウは、素早く攻め入る子供達の連携に苦闘する。
力の強いラオを止めようとワドウへの助太刀に動いたヤンザであったが、その判断をも読まれた。ラオは急に動きを変えてヤンザへと切り込んだ。
二対一からヤンザの動きに対応して再び一対一。ラオとヤンザ、シャレイとワドウの構図へと切り替えた。
見事な動きに感動するヤンザとワドウ。久しく忘れていた強敵と対峙する戦意を滾らせ、動きが変わった。
空気が変わった。ラオとシャレイは、いよいよ本番とばかりに緊張する。
しばらく戦い、ヤンザとワドウは息を切らす。しかしまだ余力はあり型を崩さずに構える。一方で兄妹は四つん這いとなり、呼吸の音が変わるまで乱し汗が溢れる。まさしく満身創痍であった。
「お前達、強くなったな!」
型を解いたヤンザが拍手して労う。
「だがまだまだ無駄な動きが多い。今後とも精進を怠るなよ」
すでに将軍が戦士へ労う言葉となっている。二人は返事をするも声が裏返ってしまう。
気を抜くと無様を晒す子供達は情けなくあるが、成長が嬉しいワドウの口元は微かに緩む。
「次は一対一でやろう」
実力を認める褒め言葉をかけ鍛錬場を出た。
「見違えたぞお前達!」
ヤンザは素直に歓喜した。寝転ぶ二人の前に近寄りしゃがむ。
「もうちょっとやれると思ったんだけどなぁ」
「悔しぃぃ……」
嘆く二人は仰向けになる。
「ははは、上等上等! その歳で達人の域に立たれてはワシ等の面目も立たん。実のある鍛錬を続ければ己の型や動きが固まっていくのだ。着実に強くなっていくぞ」
半年でここまで成長した鍛錬が気になり二人へ尋ねた。
どれほど辛いかは露骨に嫌そうな顔で、誰が不快であったかは口調で分かる。
「で、誰が強かったんだ?」
二人の不満よりも、ここまで強くした人物が知りたくて仕方ない。
トビの名が上がった。
「真っ向からの力圧しだったら親父が上だろうな。体格からしても親父は怪力だから。けどトビとやったらどっちだろ、親父も負けるかも」
動きと戦術がワドウを勝たせないように思えてならない。
強者と巡り会えた二人を羨ましく想いつつ、手合わせ願いたい欲がヤンザにはあった。
トビの話をしてシャレイがムキになって返す。
「御爺様無理だ。あの風来坊は性根がひん曲がってる。真っ当な手合わせなんて願うより、ガロやルシュとやったほうがいい!」
ガロの実力は納得に値する。しかしルシュの実力を知らないので興味がそちらへと傾いた。
翌日、急に呼び出されたルシュはヤンザと手合わせする運びとなった。
「一つ伺いたいのですが……なぜ私と?」
”御爺様が用事あるから来いって”と、説明なくラオに言われるままにルシュは鍛錬場へ訪れた。
「孫達がお前さんを推していたんでな。手合わせを願いたいだけのこと」
立会人のラオが何度も頷く。
「ははは、買い被りす」
「謙遜しすぎだ。本気出さないと許さないからな」
強引にラオが本気を強要してくる。後ろでシャレイが頷く。
「老いぼれの道楽と思って付き合ってくれ」
笑顔で告げたヤンザは切っ先を向けた。
観念したルシュも木刀を構え気持ちを切り替える。するとヤンザから笑顔が消えた。
真剣に見つめ合う二人は互いの気迫を感じ取る。
合図がかかる前から勝負は始まっていた。
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