8 / 20
第八話
しおりを挟む
和菓子体験を終え、そのあとはいくつか寺院をまわった。
そして円香と堂上は再びタクシーに乗り込み、とある場所へとやってきている。
ここは最後の取材予定地だ。
「さぁて、木佐ちゃん。ここのアングルから写真を撮ればいいのか?」
「はい、お願いします」
ここは有名な竹林の道。すぐ近くには苔寺と誉れ高い寺院もある。
運が良いことに今日はあまり観光客がいないようだ。
竹林と道をしっかり写真に収めることができそうで、円香は嬉しくて頬を緩ませた。
「ほら、こんな感じだけど?」
「堂上さん、写真撮るの上手ですね」
後で見るのが楽しみです、と円香が言うと、堂上は調子に乗る。
「なに? 木佐ちゃん。俺のこと褒めてくれるんだ」
「……褒めるというか。上手だなぁって」
堂上の食いつきぶりに、円香はたじろぐ。
それにますます調子に乗った堂上は円香の耳元で囁く。
「ご褒美ちょうだい、木佐ちゃん」
「っ!」
妖しい雰囲気に円香は飛び退いた。それを残念そうに堂上は顔を顰める。
「木佐ちゃん、仕事の報酬は弾んでくれなくちゃ。次の仕事に繋がらなくなるぜ?」
「べ、べ、別にいいです。私の担当は七原さんですし」
彼女に言えば、問答無用で堂上を叩き潰してくれるだろう。
強力な助っ人を盾にすると、堂上はますます顔を顰めた。
「七原を盾に出すとは。木佐ちゃんも言うようになったなぁ」
「相手にもよりますからね。堂上さん、変なことばっかり言っていないで仕事してください」
円香が少しきつめな口調で窘めると、さすがの堂上も肩を竦める。
そして、再びシャッターを切り出した。それを見届けたあと、円香は竹林から見える青空を見上げる。
今回、話のクライマックスにこの竹林でのシーンを入れようと思っている。
美しいシーンにしたい。円香はソッと目を閉じて風と空気を体感する。
円香から少し離れた場所で堂上はその後は、ひたすらカメラマンに徹してくれているようだ。
ピピッという電子音が響く中、円香はただ目を閉じた。
どれほどそうしていただろうか。辺りは少し薄暗くなってきている。
ハッと気が付いて目を開けたとき、堂上は呆れたように笑っていた。
「木佐ちゃんの集中力、昔からすごいよねぇ」
「スミマセン、堂上さん。お待たせしました」
堂上は手すりにもたれて空を見上げている。かなり待たせてしまった自覚があり、円香は走り寄った。
だが、相変わらずの堂上の様子にホッと胸を撫で下ろす。
そんな円香に、堂上は時計を確認して言った。
「さぁてと、取りあえず木佐ちゃんが行きたいと思っていたところには行ったよな?」
「あ、はい」
堂上の言うとおりだ。今回予定していた取材地にはすべて足を運んでいる。
七原との計画では、このあとに夜ご飯をどこかで食べてから帰ろうと言っていたのだが……
堂上と二人きりでご飯。それも取材とは違う、プライベートなこと。
今日一日、ここまでは仕事ということで、堂上も編集者として円香に同伴してくれていた。
だが、ここからはプライベートと考えてもいいのだろう。
まだ取材旅行中だと言われればそうなのかもしれないが、円香としてはこのまま新幹線に乗ってしまいたい。
それとなく堂上に言ってみようか。でも、堂上から逃げていると思われるのも失礼に当たるかもしれない。
あれこれ思案に暮れていると、堂上が意味ありげに眉を上げる。
「ここからは特別取材だな」
「は?」
目を丸くする円香に、堂上は不思議そうに眉を顰める。
「あれ? 木佐ちゃん。俺は今朝言ったはずだろ?」
何を言われただろうか。ふと考え込む円香に、堂上は苦笑いを浮かべる。
「特別仕様の取材にしてやるって言っただろう?」
「あ……」
確かにそんなことを言っていた気がする。
ただ、円香としては堂上が突然現れただけでもビックリして尻込みしていたのに、新幹線に無理矢理連れ込まれたために気が動転していた。
すっかりそのことを忘れていた円香の背をぐいぐいと堂上は押していく。
「さぁ、取材旅行の締めくくりとして良いところに連れて行ってやる」
「……えっと、そのぉ。それって着いていって大丈夫なんでしょうか?」
「あのなぁ、木佐ちゃん。そんなに警戒されるとこちらとしても傷つくんだけど」
「す、スミマセン!」
慌てて頭を下げる円香だが、心の中では仕方がないじゃないかと叫んだ。
あれだけ軽いノリで口説いてくる堂上だ。
あまり隙を見せない方が得策ではないだろうか。
そんなことを考えている円香に、堂上は面白くなさそうに顔を歪める。
「なんだよ、木佐ちゃん。酷い扱いだなぁ?」
「ご、ごめんなさい……でも、堂上さんだって悪いんですよ?」
口を開けば、本当なのか嘘なのか見分けが付かない口説き文句を言っている。
それで警戒するなと言われても無理だろう。
円香が不平不満をぶちまけると、堂上はいつものようにカラカラと笑う。
「そりゃあ仕方がないだろう」
「仕方がないって」
「だって、木佐ちゃんがキレイになりすぎたのが悪い」
「わ、私が悪いんですか?」
その前に眼科に行ったらどうですか? と突っ込みも忘れない。
円香が真剣に諭そうとすると、堂上は肩を竦めた。
「じゃあ、種明かししようか」
「種明かしですか?」
「そう。そうでもしなければ、俺が木佐ちゃんのためを思って用意した特別なことをする前に帰ってしまいそうな勢いだし」
「っ!」
さすがは堂上だと言うべきか。円香の考えなどすべてお見通しということだ。
少々バツの悪さを感じた円香は目を泳がせる。
すると、堂上は円香の顔を覗き込んできた。
急に近づいた距離に、円香は飛び上がった。その様子を肩を振るわせながら堂上は笑う。
「ククッ。相変わらず構い倒したくなる子だなぁ、木佐ちゃんは。感情が読めない顔しているっていうのがまた俺の闘志に火を付けるんだよなぁ」
「構い倒すって……」
呆れて眉を顰める円香に、堂上はもったいぶりながら言う。
「俺はだ~れだ」
「……堂上さんですけど」
怪訝な表情を浮かべる円香に、堂上はフフンと鼻を鳴らす。
「そう、結構大物作家の担当をしている堂上ですな」
言わずもがなである。
円香が小さく頷くと、「では、問題です」と堂上は得意げに言う。
「俺が受け持っている作家さんで、京都に自宅を構えているのは一体誰でしょう?」
「作家さんで、京都……?」
待たせていたタクシーに乗り込み、堂上からの質問に思いを巡らせる。
堂上が担当している作家さん、すべてを把握している訳ではない。
それに京都在住の作家さんとなれば、ますます分からなくなる。
腕を組み、唸り声を出して考え込んでいる円香に、堂上は最大のヒントをくれた。
「木佐ちゃんが大好きなシリーズを出している先生」
「え?」
「これだけヒント出せば分かるだろう?」
「も、も、もしかして……!」
驚きに満ちた顔で円香は堂上を見る。
堂上は何も言わないが、それが答えだと感じた。
円香が小説家になる前から大好きで、ずっとシリーズを追いかけている作家がいる。
楠平三。彼の描く世界がとても好きで、今か今かと新刊が出るのを楽しみにしていた。
この前A出版創立記念パーティーのときにも見かけたが、声はかけることはできなかった。
楠にしてみたら、まだまだ駆け出しの作家にすぎない自分。
そんな人間が、いきなり有名作家に声をかけるなんてできるはずがない。
あの日は壁の花を決め込んでずっと隅にいたのだから、楠と話すことなどできるはずもないのだが。
これから楠と会おうことができるというのだろうか。
期待に満ちた目で円香は堂上を見つめる。すると、なんだか面白くなさそうに眉を顰めた。
「……なんか悔しいよなぁ」
「え?」
目をパチパチと瞬かせている円香に、苦々しい雰囲気で堂上は話を続ける。
「俺が取材旅行に着いていくって言ったときは、困った雰囲気だったのに。楠先生と会わせてやるって言ったら、途端に嬉しそうな顔しやがって」
「いや……それは仕方がないんじゃないですか?」
堂上さんの行いが悪いからです、と円香は正直な気持ちを口にする。
隣りに座る堂上は半ばヤケになりつつ、ため息をついた。
「楠先生に会わせてやる機会を設けたのは俺なんだからな。もっと敬え。もっと俺に懐け」
「敬ってますよ。感謝だってしてます」
「なら、もっと懐け」
「堂上さんに懐いたら、なんかとんでもないことになりそうなので遠慮します」
「あーあ、やっぱり新人の頃に食っちまえば良かったなぁ」
ギョッとして円香は慌てて堂上との距離を取る。
だが、堂上は気にしていない様子だ。
「まぁ、だからこそ口説くのにやりがいも感じるけどな」
「……堂上さん」
やっぱりこの人は冗談なのか、本気なのか。見極めがしづらい。
円香は、小さくため息をついたのだった。
そうこうしている間に、タクシーは予定していた場所に着いたようだ。
京都駅近隣のホテルは、最近出来たばかりだということでとてもキレイでおしゃれな雰囲気だ。
「さぁて着いたぞ。先生と待ち合わせしているから、そこで食事にしよう」
「はい」
円香はドキドキしながら堂上の後に付いていく。
すると、ロビーのソファーに楠らしき男性が座っているのが見える。
円香はすっかり楠ファンの一人として浮き足だった。
そして円香と堂上は再びタクシーに乗り込み、とある場所へとやってきている。
ここは最後の取材予定地だ。
「さぁて、木佐ちゃん。ここのアングルから写真を撮ればいいのか?」
「はい、お願いします」
ここは有名な竹林の道。すぐ近くには苔寺と誉れ高い寺院もある。
運が良いことに今日はあまり観光客がいないようだ。
竹林と道をしっかり写真に収めることができそうで、円香は嬉しくて頬を緩ませた。
「ほら、こんな感じだけど?」
「堂上さん、写真撮るの上手ですね」
後で見るのが楽しみです、と円香が言うと、堂上は調子に乗る。
「なに? 木佐ちゃん。俺のこと褒めてくれるんだ」
「……褒めるというか。上手だなぁって」
堂上の食いつきぶりに、円香はたじろぐ。
それにますます調子に乗った堂上は円香の耳元で囁く。
「ご褒美ちょうだい、木佐ちゃん」
「っ!」
妖しい雰囲気に円香は飛び退いた。それを残念そうに堂上は顔を顰める。
「木佐ちゃん、仕事の報酬は弾んでくれなくちゃ。次の仕事に繋がらなくなるぜ?」
「べ、べ、別にいいです。私の担当は七原さんですし」
彼女に言えば、問答無用で堂上を叩き潰してくれるだろう。
強力な助っ人を盾にすると、堂上はますます顔を顰めた。
「七原を盾に出すとは。木佐ちゃんも言うようになったなぁ」
「相手にもよりますからね。堂上さん、変なことばっかり言っていないで仕事してください」
円香が少しきつめな口調で窘めると、さすがの堂上も肩を竦める。
そして、再びシャッターを切り出した。それを見届けたあと、円香は竹林から見える青空を見上げる。
今回、話のクライマックスにこの竹林でのシーンを入れようと思っている。
美しいシーンにしたい。円香はソッと目を閉じて風と空気を体感する。
円香から少し離れた場所で堂上はその後は、ひたすらカメラマンに徹してくれているようだ。
ピピッという電子音が響く中、円香はただ目を閉じた。
どれほどそうしていただろうか。辺りは少し薄暗くなってきている。
ハッと気が付いて目を開けたとき、堂上は呆れたように笑っていた。
「木佐ちゃんの集中力、昔からすごいよねぇ」
「スミマセン、堂上さん。お待たせしました」
堂上は手すりにもたれて空を見上げている。かなり待たせてしまった自覚があり、円香は走り寄った。
だが、相変わらずの堂上の様子にホッと胸を撫で下ろす。
そんな円香に、堂上は時計を確認して言った。
「さぁてと、取りあえず木佐ちゃんが行きたいと思っていたところには行ったよな?」
「あ、はい」
堂上の言うとおりだ。今回予定していた取材地にはすべて足を運んでいる。
七原との計画では、このあとに夜ご飯をどこかで食べてから帰ろうと言っていたのだが……
堂上と二人きりでご飯。それも取材とは違う、プライベートなこと。
今日一日、ここまでは仕事ということで、堂上も編集者として円香に同伴してくれていた。
だが、ここからはプライベートと考えてもいいのだろう。
まだ取材旅行中だと言われればそうなのかもしれないが、円香としてはこのまま新幹線に乗ってしまいたい。
それとなく堂上に言ってみようか。でも、堂上から逃げていると思われるのも失礼に当たるかもしれない。
あれこれ思案に暮れていると、堂上が意味ありげに眉を上げる。
「ここからは特別取材だな」
「は?」
目を丸くする円香に、堂上は不思議そうに眉を顰める。
「あれ? 木佐ちゃん。俺は今朝言ったはずだろ?」
何を言われただろうか。ふと考え込む円香に、堂上は苦笑いを浮かべる。
「特別仕様の取材にしてやるって言っただろう?」
「あ……」
確かにそんなことを言っていた気がする。
ただ、円香としては堂上が突然現れただけでもビックリして尻込みしていたのに、新幹線に無理矢理連れ込まれたために気が動転していた。
すっかりそのことを忘れていた円香の背をぐいぐいと堂上は押していく。
「さぁ、取材旅行の締めくくりとして良いところに連れて行ってやる」
「……えっと、そのぉ。それって着いていって大丈夫なんでしょうか?」
「あのなぁ、木佐ちゃん。そんなに警戒されるとこちらとしても傷つくんだけど」
「す、スミマセン!」
慌てて頭を下げる円香だが、心の中では仕方がないじゃないかと叫んだ。
あれだけ軽いノリで口説いてくる堂上だ。
あまり隙を見せない方が得策ではないだろうか。
そんなことを考えている円香に、堂上は面白くなさそうに顔を歪める。
「なんだよ、木佐ちゃん。酷い扱いだなぁ?」
「ご、ごめんなさい……でも、堂上さんだって悪いんですよ?」
口を開けば、本当なのか嘘なのか見分けが付かない口説き文句を言っている。
それで警戒するなと言われても無理だろう。
円香が不平不満をぶちまけると、堂上はいつものようにカラカラと笑う。
「そりゃあ仕方がないだろう」
「仕方がないって」
「だって、木佐ちゃんがキレイになりすぎたのが悪い」
「わ、私が悪いんですか?」
その前に眼科に行ったらどうですか? と突っ込みも忘れない。
円香が真剣に諭そうとすると、堂上は肩を竦めた。
「じゃあ、種明かししようか」
「種明かしですか?」
「そう。そうでもしなければ、俺が木佐ちゃんのためを思って用意した特別なことをする前に帰ってしまいそうな勢いだし」
「っ!」
さすがは堂上だと言うべきか。円香の考えなどすべてお見通しということだ。
少々バツの悪さを感じた円香は目を泳がせる。
すると、堂上は円香の顔を覗き込んできた。
急に近づいた距離に、円香は飛び上がった。その様子を肩を振るわせながら堂上は笑う。
「ククッ。相変わらず構い倒したくなる子だなぁ、木佐ちゃんは。感情が読めない顔しているっていうのがまた俺の闘志に火を付けるんだよなぁ」
「構い倒すって……」
呆れて眉を顰める円香に、堂上はもったいぶりながら言う。
「俺はだ~れだ」
「……堂上さんですけど」
怪訝な表情を浮かべる円香に、堂上はフフンと鼻を鳴らす。
「そう、結構大物作家の担当をしている堂上ですな」
言わずもがなである。
円香が小さく頷くと、「では、問題です」と堂上は得意げに言う。
「俺が受け持っている作家さんで、京都に自宅を構えているのは一体誰でしょう?」
「作家さんで、京都……?」
待たせていたタクシーに乗り込み、堂上からの質問に思いを巡らせる。
堂上が担当している作家さん、すべてを把握している訳ではない。
それに京都在住の作家さんとなれば、ますます分からなくなる。
腕を組み、唸り声を出して考え込んでいる円香に、堂上は最大のヒントをくれた。
「木佐ちゃんが大好きなシリーズを出している先生」
「え?」
「これだけヒント出せば分かるだろう?」
「も、も、もしかして……!」
驚きに満ちた顔で円香は堂上を見る。
堂上は何も言わないが、それが答えだと感じた。
円香が小説家になる前から大好きで、ずっとシリーズを追いかけている作家がいる。
楠平三。彼の描く世界がとても好きで、今か今かと新刊が出るのを楽しみにしていた。
この前A出版創立記念パーティーのときにも見かけたが、声はかけることはできなかった。
楠にしてみたら、まだまだ駆け出しの作家にすぎない自分。
そんな人間が、いきなり有名作家に声をかけるなんてできるはずがない。
あの日は壁の花を決め込んでずっと隅にいたのだから、楠と話すことなどできるはずもないのだが。
これから楠と会おうことができるというのだろうか。
期待に満ちた目で円香は堂上を見つめる。すると、なんだか面白くなさそうに眉を顰めた。
「……なんか悔しいよなぁ」
「え?」
目をパチパチと瞬かせている円香に、苦々しい雰囲気で堂上は話を続ける。
「俺が取材旅行に着いていくって言ったときは、困った雰囲気だったのに。楠先生と会わせてやるって言ったら、途端に嬉しそうな顔しやがって」
「いや……それは仕方がないんじゃないですか?」
堂上さんの行いが悪いからです、と円香は正直な気持ちを口にする。
隣りに座る堂上は半ばヤケになりつつ、ため息をついた。
「楠先生に会わせてやる機会を設けたのは俺なんだからな。もっと敬え。もっと俺に懐け」
「敬ってますよ。感謝だってしてます」
「なら、もっと懐け」
「堂上さんに懐いたら、なんかとんでもないことになりそうなので遠慮します」
「あーあ、やっぱり新人の頃に食っちまえば良かったなぁ」
ギョッとして円香は慌てて堂上との距離を取る。
だが、堂上は気にしていない様子だ。
「まぁ、だからこそ口説くのにやりがいも感じるけどな」
「……堂上さん」
やっぱりこの人は冗談なのか、本気なのか。見極めがしづらい。
円香は、小さくため息をついたのだった。
そうこうしている間に、タクシーは予定していた場所に着いたようだ。
京都駅近隣のホテルは、最近出来たばかりだということでとてもキレイでおしゃれな雰囲気だ。
「さぁて着いたぞ。先生と待ち合わせしているから、そこで食事にしよう」
「はい」
円香はドキドキしながら堂上の後に付いていく。
すると、ロビーのソファーに楠らしき男性が座っているのが見える。
円香はすっかり楠ファンの一人として浮き足だった。
1
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる