枢軸国

よもぎもちぱん

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雷の様に攻め立てろ!

総統

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「ソフィア君…だったな」

「はっ。認知して頂き光栄の極みであります」

「堅苦しい挨拶はよせ。」

「も、申し訳ございません、総統閣下…」

彼女の目の前に居るのはこのドイッテストの第一党の総裁 レルバフ ヘンケラー。一国の長として必要な貫禄や演説力を兼ね備えた人物だ。

「それで、貴官を呼んだのは他でもない。二重帝国の事だ。奴らは我々の生存圏を脅かす化け物共だ。なんとしてでも止めなければならない」

「閣下の仰る通りです。奴らは日に日に力をつけている。対策を練らねば、食われるだけです」

「あぁ、ただこの偉大なるドイッテスト民族、いわゆるゲルマン民族が皆で協力すれば勝てない相手では無い」

「はい。その通りです閣下。」

「ただ…我々には工場が少ない。」

「そうでありますか?失礼ながら閣下、我らの工場力は世界でも有数のものだと思われますが…」

「確かに…常人が見たらそう思うであろう。だが、我らの国の右側を見てみろ」

ヘンケラーが指す指の先には、"コミンテルン連邦"の文字があった

「まさか…コミュ共の土地を奪う…と?」

「奪うのでは無い…取り返すのだ。我々の生存圏を勝手に脅かしたのは向こうだ。ならば取り返すしかないだろう?さらに、共産主義は世界を汚染する癌だ。いずれ毒の花に成長するものは摘んでおかなければ」

「その通りであります。閣下」

「わかってもらえて嬉しいよ。そこでだ、私はバルンバロッサ作戦を発動しようと思っている」

「バルバロッサ…?」

「要約すると奴らの拠点を奇襲するんだよ。」

「しかし、それには他国の協力が必要不可欠です」

「あぁ…だから今は機を見計らう」

「分かりました。では、これにて失礼します。」

「総統万歳!!」

ソフィアが部屋から出ていく。総統は期待していた。彼女の活躍を

「しかし連邦に攻撃を仕掛けるのか…不安が募るばかりだ」

「号外ー!号外ー!!」


『フールル=フェスタニア帝国 イェーゴスラビアを征服!』


「は…?」

「あ、あまりにも…いくらなんでも早すぎる!」




___________同時期総統官邸


「総統閣下…これは二重帝国と同盟を結び、かの社会主義連邦を攻撃するまたとない機会です!同盟の要請をしましょう!」

「いやダメだ██。彼の国が信用に足る国かはまだ分からない」

「しかし官房長官殿!奴らは強い!」

「いい加減にしろ██!機会を伺うのだ」

「私も███官房長官の意見に賛成だ。」

「御意…総統閣下。機を見誤っては元も子もありませんよ」

「下がって良い██」

「っく…失礼します」(あの餓鬼め…戦争の事を何も知らない癖に…!)
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