新しい犬との私の物語

たけし

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子犬の新しい家

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彼はやって来て言う。(やぁ、こんばんは、君同じクラスのみやしたさんだろ、この子犬君の、かわいいね)ゆきはドキドキしながら言う(うっ、うん、まえだくんこそ、こんな時間にどうしたの)まえだは(
ちょっと用事の帰り)と言って笑った。ゆき(そうなんだ)まえだ(その犬、みやしたさんの子犬、かわいいね)ゆき(うん、さっきね、ひろってきたの)まえだ(へーそうなんだ、みやしたさんって優しいね)ゆきは下を向きながら言う。(そっ、そんなことないよ、あっ、ありがとう)子犬はまえだの所に行くと、甘える。(キャン、キャン)まえだは嬉しそうにするとゆきに言う。(この子の名前もう決めたの)ゆき(うん、まだ決めてないんだ、まっまえだくん、なにかいい名前ない)まえだは(ウーン)と言いながら(じゃあさ、こんなのどう、運命的に出逢ったんだからさ、デイステイニー、デイステイニーって言うのはどう)ゆき(デイステイニーかぁ、いいね、その名前に決める)と言って、2人は笑った。しかし、ゆきは急に悲しい顔になった。まえだが驚きながら聞く。(どっ、どうしたの)ゆき(あのね、まえだくん、もしかしたらこの子の飼えないかもしれないんだ、お父さんとお母さんが許してくれないと)まえだも悲しい顔をしながら言う。(そうなんだ、ゆるしてくれるといいね)ゆきは直ぐ笑顔になって言う。(うん、私、頑張るね)その笑顔を見たまえだは思わずドキッとした。まえだは顔をそむけて言う。(あっ、あのさ、もう遅いから、送るよ)ゆきはキュンとなりながら(ありがとう)と言った。子犬を連れて2人は帰ることにした。ゆきとまえだは世間話をしながら歩いていると、やがてゆきの家についた。まえだ(じゃあ、俺は帰るね)ゆき(まえだくん、送ってくれてありがとう)子犬はまえだが去っていくと、悲しそうに(クゥーン)と鳴いた。ゆきは門を開けて閉めると、ドアの前にたった。緊張が走った。バックからキーを取り出してドアの鍵を開けた。





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