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7話 崖っぷち
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4人一緒に動いてるとやはり視線が辛い。紫のオーラばかりで気分が良いものではないが逆に4人だからこそ集団心理というのか、今朝ほどは気にならなかった。
書類をもらう時に視線を感じなかったのはきっと私がアスラだと知られてなかったから。だからこそ知られた今は明日が怖いけど…
「じゃあ、いただきます!」
目の前に並べられた美味しそうな海鮮丼。隣に座る千桐さんの唐揚げ定食も美味しそうで明日はこれにしようと決める。蓬莱さんはカレーを勢いよく食べていて椎原さんはサンドウィッチ。
「それで足りるんですか?」
「うん、僕少食で…逆に初日からそんなに食べれて羨ましいよ。僕は初日はパン一口で吐いたから」
「流石に俺も怖かったわ」
「へへ、緊張しちゃってて…」
「やめやめ!食事中だぞ!」
吐いたという単語に想像をしそうになったが蓬莱さんの声に目覚め、目の前の海鮮丼を一口食べる。食堂だからって甘く見てたけど十分美味しく、二口目に突入した。
少しすれば蓬莱さんがカレーを食べ終え、水を一気飲みした。思わぬ豪快さにマグロを食べようとした私の手が止まる。
「さて、今回の事件の事だが…」
「ん、監視カメラなら任せて下さい!」
「俺は聞き込みだな」
「そういえば何か言おうとしてましたよね?」
「ああ、そうだな…霞、僕達の捜査にどういうイメージを持っている?」
「え?そりゃあ、能力者ばっかりですからね!能力を使ってばりばり事件を解決していくんですよね!」
「……すまないがそれは出来ないんだ」
スプーンに乗っているお米が私の気持ちを表すようにボトっと音を立ててお椀の中に落ちる。蓬莱さんは気まずそうに頬を掻いており、他の2人はぎこちなく微笑えんだり目線を逸らしている。
「実はだな、僕と八雲の能力は捜査向きじゃなくて碧は監視カメラを見たりはできるんだが…犯人に繋がる手掛かりを掴んだり能力を特定したりはまだ難しくてな……」
「…柏木さんは」
「ああ!琉生さんは捜査向きだ!…だが"こう"だからな」
こう、つまり遅刻をしたり出勤をしない。捜査をする気がないらしい。
少々焦り気味な彼らに、誘われた瞬間や入ることを決めた場面が脳裏に思い出される。
「な、な、なんであんなに格好つけれたんですかー!!!」
机に手をつき、椅子を引き摺る音を響かせながら勢いよく立ち上がる。
確かに私が変に期待をしてしまったのが悪い…悪いけど!だからって昨日の格好いい感じはなんだったの!?
「そ、そう怒るな。だから霞、君の能力が必要だったんだ」
「書類盗ませる為だけじゃなかったんですか?」
「まあそれもあるが…霞は感情が視えるんだろ?一昨日の事件の時のように犯罪者は周りの人と違う感情を抱く。例えば爆発が起きて一般人が怖がっている中犯人は興奮という感情を持つ。俺達は見た目だけじゃ分からない。が、霞なら視るだけで分かるだろ?」
「一昨日の通り魔事件だって藍羽さんのお陰で犯人を捕まえられたんだよ!」
「藍羽がいなきゃ俺達は無職だ」
「そーそー!僕新卒でここに就職だから結果残せないと解散なんだよー!」
「…解散?」
キラキラと輝く瞳に見つめられて先程の怒りは何処かに吹っ飛んでしまい、罪悪感が生まれる。だからって聞き逃せない言葉が耳を通り過ぎようとしてたが慌てて引き止める。
再び黙った蓬莱さんを見つめ、見つめ続ける。何かを隠している事は確かだけど、話さないように口を結んでいる。
「もうこの際全部話して下さい」
「…辞めないか?」
「内容によります」
「………実は、先日上の人間に言われたんだがあと2週間で成果を上げないとアスラは解散、らしい」
「絶体絶命じゃないですか…なんでそんな」
「実はだな~____」
蓬莱さんの話によれば、彼はイレギュラーに対する組織や対策がなっていないと警察官として過ごしながら実感し、去年の秋くらいにイレギュラーに対する組織アスラを設立しようと考え始め各方面に書類やら会議やらを通して今年の4月に漸く正式に運用が開始した。のだが、設立する際に2ヶ月の間で事件を解決させなければ解散という約束をしたらしい。
政府側もイレギュラーの扱いには困っていたが、このような組織を試すのはまだ抵抗があるらしく攻めに攻め合っての折衷案だった。
そして今は5月中旬であり、期限はギリギリ。警察側も良くわからない組織ができた事に対して自分達の存在を馬鹿にされたと感じ、捜査に協力をさせず本人達も事件に出会えなかった為ここまで来てしまったらしい。
「…あれ、でもこの前通り魔捕まえましたよね?」
「あれは警察に手柄を取られてな…僕が霞を勧誘するのに夢中でその間に警察側の手柄として受理されてしまったんだ…ははは、面白いだろ」
乾いた笑いが脳内に響く。こんな窶れた蓬莱さんを見るのは初めてでかける言葉も見つからず私も合わせるように乾いた笑いが出る。
闇のような瞳で笑うだけの人形と化した蓬莱さんから目を逸らし、千桐さんに助けを求める。が、彼は首を静かに振るだけで対処法はないらしい。
「はあ、ここまで来たら流石に黙ってるわけにはいきませんし…私の能力で事件を解決させます!!」
表面上では仕方ない、という雰囲気ではあるが内心やる気満々だったりする。
こんな崖っぷち組織とはいえ私の存在が必要とされるのはちょっぴり、いやかなり嬉しい。就活の時はどんなにアピールをしても返ってくるのは不採用のメールだけ。そんな私がこんなに必要とされてるんだ、嬉しい以外の感情が思い浮かばない。
それに私の状況を考えてみたらここ以外で働ける場所はない。元バ先もあるが、アルバイトとしてじゃなくて定職として。
「おお、流石霞だ!!そうと決まったら早速会議だ!はやくたべろ!!」
「急に元気だな」
「要くんは結構お茶目なんだよねー」
先程の表情は演技だったのか途端に元気になる蓬莱さんに思わず言葉が飛び出てしまう。やっぱり私はこの組織に騙されるのでは…?
ー
「よし事件概要をおさらいするぞ!被害は3件の高級ブランド店の商品、第一発見者は当時働いていた店員数人。証言によれば目を話した隙に無くなっていた、らしい」
「監視カメラの映像出しますねー」
椎原さんが小さなリモコンを取り出しボタンを押せば一気に部屋が暗くなり、天井からスクリーンが降りてきた。少しすれば映像が写り、当時の店内の様子が映し出されていた。
店内には女性店員が3人、とお年寄りのお客様が2人いる。少し経って若い女性が店内に入り、10分もしないうちに店員の叫び声が響いた。
「ここですね、盗まれた瞬間は。本当に突然消えたって感じで…映像に加工はなかったです」
「そうか…テレポート系か?いや、時間を止めた?」
ぶつぶつと呟く蓬莱さんを他所に次の映像が流れる。先程と同じような映像だが店内のインテリアや配置がかなり違うので、窃盗被害にあった他店舗の映像という事がわかる。
これも先程と同じように飾られていたバッグが突然消えた。誰も近くにはいなかったのに、フッと姿を消した。
確かにこれは能力者じゃないと無理だと思う。
「…というか、この映像どこから持ってきたんですか?」
私が持ってきたのは書類だけで、映像やらのUSBメモリなどは渡されてない。まさか、盗んできたとか?やりかねないけど…
「ふっふっふー、よくぞ聞いてくれました!それは全部僕の」
「碧の能力だ!」
「あ、僕が格好つけたかったのにー!」
「椎原さんの能力…」
「僕の能力は"触れたものの解析が出来る"んだ!」
「解析…?」
ふふーん!と自慢げに立ち上がった椎原さんを座りながら見上げる。解析という言葉では理解が及ばず首を傾げていると椎原さんも首を傾げて困りながら口を開いた。
「えっと、入ったサイトとかサーバーのデータ構造とかが分かるんだ。それのパスワードとかも視えるからサーバーに入って監視カメラの映像も入手したって感じで……所謂ハッキングみたいな事が簡単にできるんだ」
「それ凄いね、ハッキングとか憧れるよ!……あれ、だったら捜査一課の誰かのパソコンに入って書類盗めたんじゃ…?」
「あー、いや僕は1日に3回くらいが限界でさ…それに警察のサーバーって結構頑丈だから、一回だけ試したんだけど倒れちゃって。監視カメラとかならいけるんだけどなー…」
悔しそうに目を細めて呟いた椎原さんにちくっと胸が痛んだ。彼らはしっかり事件を解決させようと努力していたのに私は崖っぷち組織、なんて彼らの努力を馬鹿にしてしまった。
自分の能力が必要とされて喜んでいた自分を殴ってやりたい。そんな軽い気持ちで向き合っていい事じゃないのに、私はそうしてしまった。
自分の頬を両手で勢いよく叩く。乾いた音が部屋中をこだまし、3人の視線が集まる。が、そんな事を気にしている場合じゃない
「よし、とりあえず当時店内にいた店員さんに聞き込み、ですかね?」
「…ああ!早速行くぞ!」
書類をもらう時に視線を感じなかったのはきっと私がアスラだと知られてなかったから。だからこそ知られた今は明日が怖いけど…
「じゃあ、いただきます!」
目の前に並べられた美味しそうな海鮮丼。隣に座る千桐さんの唐揚げ定食も美味しそうで明日はこれにしようと決める。蓬莱さんはカレーを勢いよく食べていて椎原さんはサンドウィッチ。
「それで足りるんですか?」
「うん、僕少食で…逆に初日からそんなに食べれて羨ましいよ。僕は初日はパン一口で吐いたから」
「流石に俺も怖かったわ」
「へへ、緊張しちゃってて…」
「やめやめ!食事中だぞ!」
吐いたという単語に想像をしそうになったが蓬莱さんの声に目覚め、目の前の海鮮丼を一口食べる。食堂だからって甘く見てたけど十分美味しく、二口目に突入した。
少しすれば蓬莱さんがカレーを食べ終え、水を一気飲みした。思わぬ豪快さにマグロを食べようとした私の手が止まる。
「さて、今回の事件の事だが…」
「ん、監視カメラなら任せて下さい!」
「俺は聞き込みだな」
「そういえば何か言おうとしてましたよね?」
「ああ、そうだな…霞、僕達の捜査にどういうイメージを持っている?」
「え?そりゃあ、能力者ばっかりですからね!能力を使ってばりばり事件を解決していくんですよね!」
「……すまないがそれは出来ないんだ」
スプーンに乗っているお米が私の気持ちを表すようにボトっと音を立ててお椀の中に落ちる。蓬莱さんは気まずそうに頬を掻いており、他の2人はぎこちなく微笑えんだり目線を逸らしている。
「実はだな、僕と八雲の能力は捜査向きじゃなくて碧は監視カメラを見たりはできるんだが…犯人に繋がる手掛かりを掴んだり能力を特定したりはまだ難しくてな……」
「…柏木さんは」
「ああ!琉生さんは捜査向きだ!…だが"こう"だからな」
こう、つまり遅刻をしたり出勤をしない。捜査をする気がないらしい。
少々焦り気味な彼らに、誘われた瞬間や入ることを決めた場面が脳裏に思い出される。
「な、な、なんであんなに格好つけれたんですかー!!!」
机に手をつき、椅子を引き摺る音を響かせながら勢いよく立ち上がる。
確かに私が変に期待をしてしまったのが悪い…悪いけど!だからって昨日の格好いい感じはなんだったの!?
「そ、そう怒るな。だから霞、君の能力が必要だったんだ」
「書類盗ませる為だけじゃなかったんですか?」
「まあそれもあるが…霞は感情が視えるんだろ?一昨日の事件の時のように犯罪者は周りの人と違う感情を抱く。例えば爆発が起きて一般人が怖がっている中犯人は興奮という感情を持つ。俺達は見た目だけじゃ分からない。が、霞なら視るだけで分かるだろ?」
「一昨日の通り魔事件だって藍羽さんのお陰で犯人を捕まえられたんだよ!」
「藍羽がいなきゃ俺達は無職だ」
「そーそー!僕新卒でここに就職だから結果残せないと解散なんだよー!」
「…解散?」
キラキラと輝く瞳に見つめられて先程の怒りは何処かに吹っ飛んでしまい、罪悪感が生まれる。だからって聞き逃せない言葉が耳を通り過ぎようとしてたが慌てて引き止める。
再び黙った蓬莱さんを見つめ、見つめ続ける。何かを隠している事は確かだけど、話さないように口を結んでいる。
「もうこの際全部話して下さい」
「…辞めないか?」
「内容によります」
「………実は、先日上の人間に言われたんだがあと2週間で成果を上げないとアスラは解散、らしい」
「絶体絶命じゃないですか…なんでそんな」
「実はだな~____」
蓬莱さんの話によれば、彼はイレギュラーに対する組織や対策がなっていないと警察官として過ごしながら実感し、去年の秋くらいにイレギュラーに対する組織アスラを設立しようと考え始め各方面に書類やら会議やらを通して今年の4月に漸く正式に運用が開始した。のだが、設立する際に2ヶ月の間で事件を解決させなければ解散という約束をしたらしい。
政府側もイレギュラーの扱いには困っていたが、このような組織を試すのはまだ抵抗があるらしく攻めに攻め合っての折衷案だった。
そして今は5月中旬であり、期限はギリギリ。警察側も良くわからない組織ができた事に対して自分達の存在を馬鹿にされたと感じ、捜査に協力をさせず本人達も事件に出会えなかった為ここまで来てしまったらしい。
「…あれ、でもこの前通り魔捕まえましたよね?」
「あれは警察に手柄を取られてな…僕が霞を勧誘するのに夢中でその間に警察側の手柄として受理されてしまったんだ…ははは、面白いだろ」
乾いた笑いが脳内に響く。こんな窶れた蓬莱さんを見るのは初めてでかける言葉も見つからず私も合わせるように乾いた笑いが出る。
闇のような瞳で笑うだけの人形と化した蓬莱さんから目を逸らし、千桐さんに助けを求める。が、彼は首を静かに振るだけで対処法はないらしい。
「はあ、ここまで来たら流石に黙ってるわけにはいきませんし…私の能力で事件を解決させます!!」
表面上では仕方ない、という雰囲気ではあるが内心やる気満々だったりする。
こんな崖っぷち組織とはいえ私の存在が必要とされるのはちょっぴり、いやかなり嬉しい。就活の時はどんなにアピールをしても返ってくるのは不採用のメールだけ。そんな私がこんなに必要とされてるんだ、嬉しい以外の感情が思い浮かばない。
それに私の状況を考えてみたらここ以外で働ける場所はない。元バ先もあるが、アルバイトとしてじゃなくて定職として。
「おお、流石霞だ!!そうと決まったら早速会議だ!はやくたべろ!!」
「急に元気だな」
「要くんは結構お茶目なんだよねー」
先程の表情は演技だったのか途端に元気になる蓬莱さんに思わず言葉が飛び出てしまう。やっぱり私はこの組織に騙されるのでは…?
ー
「よし事件概要をおさらいするぞ!被害は3件の高級ブランド店の商品、第一発見者は当時働いていた店員数人。証言によれば目を話した隙に無くなっていた、らしい」
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これも先程と同じように飾られていたバッグが突然消えた。誰も近くにはいなかったのに、フッと姿を消した。
確かにこれは能力者じゃないと無理だと思う。
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私が持ってきたのは書類だけで、映像やらのUSBメモリなどは渡されてない。まさか、盗んできたとか?やりかねないけど…
「ふっふっふー、よくぞ聞いてくれました!それは全部僕の」
「碧の能力だ!」
「あ、僕が格好つけたかったのにー!」
「椎原さんの能力…」
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「解析…?」
ふふーん!と自慢げに立ち上がった椎原さんを座りながら見上げる。解析という言葉では理解が及ばず首を傾げていると椎原さんも首を傾げて困りながら口を開いた。
「えっと、入ったサイトとかサーバーのデータ構造とかが分かるんだ。それのパスワードとかも視えるからサーバーに入って監視カメラの映像も入手したって感じで……所謂ハッキングみたいな事が簡単にできるんだ」
「それ凄いね、ハッキングとか憧れるよ!……あれ、だったら捜査一課の誰かのパソコンに入って書類盗めたんじゃ…?」
「あー、いや僕は1日に3回くらいが限界でさ…それに警察のサーバーって結構頑丈だから、一回だけ試したんだけど倒れちゃって。監視カメラとかならいけるんだけどなー…」
悔しそうに目を細めて呟いた椎原さんにちくっと胸が痛んだ。彼らはしっかり事件を解決させようと努力していたのに私は崖っぷち組織、なんて彼らの努力を馬鹿にしてしまった。
自分の能力が必要とされて喜んでいた自分を殴ってやりたい。そんな軽い気持ちで向き合っていい事じゃないのに、私はそうしてしまった。
自分の頬を両手で勢いよく叩く。乾いた音が部屋中をこだまし、3人の視線が集まる。が、そんな事を気にしている場合じゃない
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