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第二十話 その絶対悪(モノ)の名は――
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――かつてその都市の人々は死の淵にあった。
それを救うべく元凶たる真人に立ち向かった泠煌とその師匠である鵬雲道人。そして、彼女らはついにその元凶にまで迫り、そのあまりに悪しき行いの理由を問うた。
その時に語ったその男の言葉を聞いて、――泠煌は呆然と聞き返す。
「……バカな――、そのような事――? 下手をすれば貴様も――……」
その後に返したその男の言葉に――。
――鵬雲道人は、それまでの悪人に対してすらした事もない憤怒の怒りを顔に浮かべ。
――泠煌は、言葉を失って呆然とするしかなかった。
泠煌は、自身を完全否定した親類たちですら、一定の理由を理解して憎むことをしなかった、ある意味狂気じみた優しさを持つ者であった。
そんな彼女が――、
――生まれて初めて、目の前のこの男はこの世に居てはいけない、――そう考えてしまった。
――その存在を許してはいけない。例えばそれが失われれば、何かしらの害をこの世に広める原因になったとしても――、絶対にその存在だけは許してはいけない。
――目の前に存在するこのモノは――
――純粋無垢な――絶対悪である、と――。
◆◇◆
――富士赫奕仙洞に、三度降り立った泠煌は言葉もなく中央部統括室へと向かう。
「……」
黙って部屋に入ってくる泠煌に気づいて、天鳳真君はいつものような微笑みを浮かべることなく静かに言葉を発した。
「……泠煌ちゃん。やはり、来ましたか――。討羅仙君様は、関係の深いであろう貴方には別個で知らせるべき内容である――、そう言っていましたし」
「……天鳳真君よ――。あの義兄妹の語った内容は、何かの間違いではないのじゃな?」
「ええ、間違いはありません。かの宝貝――、討羅仙君様を暴走させた【極天神剣】――、その精神支配機能は――」
次の天鳳真君の言葉に――、泠煌は眉を歪めて目を瞑る。
「――例の精神支配機能は――、かつてとある都市の人々が鏖殺されかけた際に、彼にとって邪魔になる者の一人であった討羅仙君様を足止めするために使われた術式と、完全に同一のものですよ」
「あの術式は、あの男が生み出したオリジナルじゃ。……あやつが生きていた? ――あるいは何者かによって復活させられた?」
そう呟く泠煌に、天鳳真君は首を横に振って答えた。
「――それはあり得ません。それは貴方が一番理解しているはずです。かの男が最後に残した、貴方の師匠である鵬雲道人への呪は、死の間際にのみ発動するものであり。――その後にあの都市を再生出来たのも、彼が確かに魂魄からこの世に存在しなくなった――、復活不能な形で滅びた事を意味しています」
「……」
「そして、僕は念には念を入れて、僕自身の道術によって彼の魂魄の存在を探査いたしました。それは――、今回の話を聞いた直後も行って、あの男の魂魄はこの世に存在し得ないと結論が出ています。――自分で言うのもなんですが、この術式は完璧ですとも――」
天鳳真君の断言に、小さくため息を付いて泠煌は問う。
「……ならば、これはどういう意味になる?」
「――今予想出来るのは――、あの男に従う者の――、弟子の生き残りが居た、でしょうか?」
「其奴は――、かの男の術式を再現してみせた、と?」
泠煌の問に天鳳真君は静かに頷いた。
「……何らかの形で、やつの術式なり、その思想なり、が継承されたという事か……」
二人は黙って考え込む。その沈黙を破ったのは天鳳真君であった。
「とりあえずは、そちらの線ですでに捜査を開始しております。泠煌ちゃん――、後で動いていただくことになるかも知れません」
「……ああ、理解した」
泠煌は静かに重々しく頷いたのである。
◆◇◆
「教主様……」
統括室を出ると雷太が心配そうな様子で待っていた。それを見て、泠煌は小さくそして弱々しく微笑む。
「……教主様――。北兲子様がたの話は、そこまで深刻な内容なのですか?」
「――うむ、無論雷太は知ることもなかった話じゃな? 生まれる前の話故に――」
その言葉に雷太は決意の表情で問う。
「……かつて、ある都市を滅ぼしかけた事件――。その事件に、今回の事件もなんらかの関わりがある、と言う事ですね?」
「ああ、その通りじゃ……。かの術式がこうして継承?されておった以上――、例の実験も……」
「……実験」
泠煌の言葉を聞いて、雷太は顎を手で撫でながら言う。
「確か……、ある真人が自身の理論の正当性を示すべく――、ある実験を行って、そしてあの犠牲者が生まれたって話でしたよね? その時行われたとされる実験は――、情報統制されていて一般には非公開。内容は――、教主様の師匠と教主様自身、そして天鳳真君様とその近くの側近だけが知っている、と、そう聞きました……」
「……あの時行われたとされる実験……」
「?」
泠煌は深くため息を付いて答える。
「――その内容はわしは無論知っておるが、弟子のお前にも話すことは出来ない。ただ、――おそらく……、例の実験方法も、継承されておる可能性が、――かなり高い」
「――!!」
「……そういう内容の実験方法なのじゃ」
泠煌は心を消した表情で雷太に語って聞かせる。
「――その男は研究者じゃった。そしてその研究の果てに真理に至って真人と成った」
「……」
「そうして真人と成った男は――、研究を更に効率良く進める為に、研究の妨げになるモノを自身の心から削ぎ落としていった。――いや、あるいは、男自身知らないうちに、失っていったのかもしれん」
「研究の妨げになるモノ?」
「……うむ。その男はまさに研究の申し子、純粋な探究心、そして飽くなき好奇心。それが男の全てであり――、例の事件が起こるまでは一研究者に過ぎなかった。そもそもが、その男の研究は妙な実験に繋がることの少なかった内容であったから……、妙な実験を思いつくまでは普通の研究者とみなされていた。だが確かに男は狂っていたのじゃよ」
泠煌は遥か彼方を見つめるような、遠い目で天井を見上げる。
「その男が削ぎ落とした研究の妨げになるモノ――、その中には研究倫理と道徳心、そういたものも含まれておったのじゃよ」
「――!!」
「わかるか? 研究倫理も道徳心も――、ある意味研究を遅延させ得るもの、研究を停止させ得るものであるじゃろ?」
「それは……、確かにそうですが――」
そう――、あの男は――、まさに純粋に探求し、好奇心を満たすべく実験する純真無垢な研究者。
――お前は理解出来るか? 受け入れられるか?
――かつての都市での犠牲者。再生によって後で復活できた者も含めた、正式な犠牲者数約300万人もの人間が――。
――彼自身にとってはすでに証明する必要もない、とみなしている証明。ただ、対外的に示したほうがいいかも……、その程度の考えで実行されたあの暴挙で――。
――あの男にとってはどうでもいい実験によって、――ほんの思いつきに過ぎない実験によって、皆殺しにされたと言うことを。
「……え?」
その言葉に雷太は言葉を失う。
「……ああ、あの男はまさに純粋無垢――」
――その虐殺は、欲望にまみれて行われたものではなく。
――その虐殺は、燃え盛る憎悪によって行われたものではなく。
――その虐殺は、殺戮の喜びを得るべく行われたものではなく。
――その大虐殺は、その男の――、ぱっと頭に浮かんだ思いつきの実験によって起こされたものじゃ。
「……醜い悪人であるならば、ある意味――、あの男よりは人間らしいと言える。それは、悪辣で許せないものではあるが、人間としての精神性から生まれた悪であるからな?」
――だが奴は、そんな存在ですらない。
「……ああ、わしがこの世で唯一、その存在を消さねばならんと考えた男。その名は――、旭晃真人。ただ優しげに微笑む――、多少尊大ではあるが、普通の優男にしか見えぬ絶対悪じゃった」
――泠煌はそう言ってただ空を睨んだのである。
それを救うべく元凶たる真人に立ち向かった泠煌とその師匠である鵬雲道人。そして、彼女らはついにその元凶にまで迫り、そのあまりに悪しき行いの理由を問うた。
その時に語ったその男の言葉を聞いて、――泠煌は呆然と聞き返す。
「……バカな――、そのような事――? 下手をすれば貴様も――……」
その後に返したその男の言葉に――。
――鵬雲道人は、それまでの悪人に対してすらした事もない憤怒の怒りを顔に浮かべ。
――泠煌は、言葉を失って呆然とするしかなかった。
泠煌は、自身を完全否定した親類たちですら、一定の理由を理解して憎むことをしなかった、ある意味狂気じみた優しさを持つ者であった。
そんな彼女が――、
――生まれて初めて、目の前のこの男はこの世に居てはいけない、――そう考えてしまった。
――その存在を許してはいけない。例えばそれが失われれば、何かしらの害をこの世に広める原因になったとしても――、絶対にその存在だけは許してはいけない。
――目の前に存在するこのモノは――
――純粋無垢な――絶対悪である、と――。
◆◇◆
――富士赫奕仙洞に、三度降り立った泠煌は言葉もなく中央部統括室へと向かう。
「……」
黙って部屋に入ってくる泠煌に気づいて、天鳳真君はいつものような微笑みを浮かべることなく静かに言葉を発した。
「……泠煌ちゃん。やはり、来ましたか――。討羅仙君様は、関係の深いであろう貴方には別個で知らせるべき内容である――、そう言っていましたし」
「……天鳳真君よ――。あの義兄妹の語った内容は、何かの間違いではないのじゃな?」
「ええ、間違いはありません。かの宝貝――、討羅仙君様を暴走させた【極天神剣】――、その精神支配機能は――」
次の天鳳真君の言葉に――、泠煌は眉を歪めて目を瞑る。
「――例の精神支配機能は――、かつてとある都市の人々が鏖殺されかけた際に、彼にとって邪魔になる者の一人であった討羅仙君様を足止めするために使われた術式と、完全に同一のものですよ」
「あの術式は、あの男が生み出したオリジナルじゃ。……あやつが生きていた? ――あるいは何者かによって復活させられた?」
そう呟く泠煌に、天鳳真君は首を横に振って答えた。
「――それはあり得ません。それは貴方が一番理解しているはずです。かの男が最後に残した、貴方の師匠である鵬雲道人への呪は、死の間際にのみ発動するものであり。――その後にあの都市を再生出来たのも、彼が確かに魂魄からこの世に存在しなくなった――、復活不能な形で滅びた事を意味しています」
「……」
「そして、僕は念には念を入れて、僕自身の道術によって彼の魂魄の存在を探査いたしました。それは――、今回の話を聞いた直後も行って、あの男の魂魄はこの世に存在し得ないと結論が出ています。――自分で言うのもなんですが、この術式は完璧ですとも――」
天鳳真君の断言に、小さくため息を付いて泠煌は問う。
「……ならば、これはどういう意味になる?」
「――今予想出来るのは――、あの男に従う者の――、弟子の生き残りが居た、でしょうか?」
「其奴は――、かの男の術式を再現してみせた、と?」
泠煌の問に天鳳真君は静かに頷いた。
「……何らかの形で、やつの術式なり、その思想なり、が継承されたという事か……」
二人は黙って考え込む。その沈黙を破ったのは天鳳真君であった。
「とりあえずは、そちらの線ですでに捜査を開始しております。泠煌ちゃん――、後で動いていただくことになるかも知れません」
「……ああ、理解した」
泠煌は静かに重々しく頷いたのである。
◆◇◆
「教主様……」
統括室を出ると雷太が心配そうな様子で待っていた。それを見て、泠煌は小さくそして弱々しく微笑む。
「……教主様――。北兲子様がたの話は、そこまで深刻な内容なのですか?」
「――うむ、無論雷太は知ることもなかった話じゃな? 生まれる前の話故に――」
その言葉に雷太は決意の表情で問う。
「……かつて、ある都市を滅ぼしかけた事件――。その事件に、今回の事件もなんらかの関わりがある、と言う事ですね?」
「ああ、その通りじゃ……。かの術式がこうして継承?されておった以上――、例の実験も……」
「……実験」
泠煌の言葉を聞いて、雷太は顎を手で撫でながら言う。
「確か……、ある真人が自身の理論の正当性を示すべく――、ある実験を行って、そしてあの犠牲者が生まれたって話でしたよね? その時行われたとされる実験は――、情報統制されていて一般には非公開。内容は――、教主様の師匠と教主様自身、そして天鳳真君様とその近くの側近だけが知っている、と、そう聞きました……」
「……あの時行われたとされる実験……」
「?」
泠煌は深くため息を付いて答える。
「――その内容はわしは無論知っておるが、弟子のお前にも話すことは出来ない。ただ、――おそらく……、例の実験方法も、継承されておる可能性が、――かなり高い」
「――!!」
「……そういう内容の実験方法なのじゃ」
泠煌は心を消した表情で雷太に語って聞かせる。
「――その男は研究者じゃった。そしてその研究の果てに真理に至って真人と成った」
「……」
「そうして真人と成った男は――、研究を更に効率良く進める為に、研究の妨げになるモノを自身の心から削ぎ落としていった。――いや、あるいは、男自身知らないうちに、失っていったのかもしれん」
「研究の妨げになるモノ?」
「……うむ。その男はまさに研究の申し子、純粋な探究心、そして飽くなき好奇心。それが男の全てであり――、例の事件が起こるまでは一研究者に過ぎなかった。そもそもが、その男の研究は妙な実験に繋がることの少なかった内容であったから……、妙な実験を思いつくまでは普通の研究者とみなされていた。だが確かに男は狂っていたのじゃよ」
泠煌は遥か彼方を見つめるような、遠い目で天井を見上げる。
「その男が削ぎ落とした研究の妨げになるモノ――、その中には研究倫理と道徳心、そういたものも含まれておったのじゃよ」
「――!!」
「わかるか? 研究倫理も道徳心も――、ある意味研究を遅延させ得るもの、研究を停止させ得るものであるじゃろ?」
「それは……、確かにそうですが――」
そう――、あの男は――、まさに純粋に探求し、好奇心を満たすべく実験する純真無垢な研究者。
――お前は理解出来るか? 受け入れられるか?
――かつての都市での犠牲者。再生によって後で復活できた者も含めた、正式な犠牲者数約300万人もの人間が――。
――彼自身にとってはすでに証明する必要もない、とみなしている証明。ただ、対外的に示したほうがいいかも……、その程度の考えで実行されたあの暴挙で――。
――あの男にとってはどうでもいい実験によって、――ほんの思いつきに過ぎない実験によって、皆殺しにされたと言うことを。
「……え?」
その言葉に雷太は言葉を失う。
「……ああ、あの男はまさに純粋無垢――」
――その虐殺は、欲望にまみれて行われたものではなく。
――その虐殺は、燃え盛る憎悪によって行われたものではなく。
――その虐殺は、殺戮の喜びを得るべく行われたものではなく。
――その大虐殺は、その男の――、ぱっと頭に浮かんだ思いつきの実験によって起こされたものじゃ。
「……醜い悪人であるならば、ある意味――、あの男よりは人間らしいと言える。それは、悪辣で許せないものではあるが、人間としての精神性から生まれた悪であるからな?」
――だが奴は、そんな存在ですらない。
「……ああ、わしがこの世で唯一、その存在を消さねばならんと考えた男。その名は――、旭晃真人。ただ優しげに微笑む――、多少尊大ではあるが、普通の優男にしか見えぬ絶対悪じゃった」
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