隠遁勇者の魔界再生~英雄譚のその先で……~

武無由乃

文字の大きさ
6 / 21

幕間 星神世界設定・クラスシステム基礎編

しおりを挟む
※ 以下に語られるのは、この作品世界の根幹に関わる設定ではあるが、あくまでも世界をより詳しく理解するためのソースデータなので、あえて読まなくても構いません。
※ こういった要素が好きな方のみお楽しみください。

●【星神加護(=クラス)】システム:
 この世界のあらゆる生命は、我々の現実世界と何ら変わらない存在です。当然、ゲームの世界のように、数値化された各種値などで管理されている存在ではありません。
 ただし、この世界の管理機能である【星神】が、それらの生命に対して【加護】という形の各種能力強化を行っており、それを一般に【星神加護(=クラス)】と呼び、そのシステム上でゲーム世界の如き解釈がなされています。

 この【クラス】によって得られるのは、一般に【能力補正】と【固有特性(=スキル)】という二種類の特殊効果になります。
 この世界はゲームの世界ではないので、本来【能力値】という考え方は成立し得ませんが、ここに【クラス】による【能力補正】が加わって、擬似的に【能力値】という概念が成立しているかのようにふるまいます。それは【スキル】に関しても同じであり、【クラス】ごとに固有の各種動作・行動への強化が入って、それによって【スキル】という概念があるかのようにふるまうわけです。

 さて、この【クラス】には加護の強さを表す段階が存在しています。これを【クラスLv】と呼びます。
 これらの【クラスLv】は、各【クラス】事にある程度決まった修練・経験を積む事で、一定期間ごとに段階的な強化が行われてゆきます。こういった鍛錬・経験は、例えば剣術を習う、魔法を勉強するなどとは別に、――多少の連動はあるものの、積んでゆかなければならないものです。
 一般にその上限は【Lv30】が一つの区切りとなります。これを【一般階位(=ノービスランク)】と呼びます。この領域の人々はいわゆる、この世界における【一般人】に相当する人たちです。  
 それ以上を越えて【クラスLv】を上昇させるには、特別な訓練、試練、魔法のアイテム、などが必要になります。これを【限界突破】と呼びます。
 【ノービスランク】から一段階【限界突破】した段階を【上級階位(=ハイランク)】と呼び、上限が【Lv60】となります。この領域になると【その分野の達人】として認知される、この世界の主戦力となります。
 さらに一段階上の階位を【至上階位(=エルダーランク)】と呼び、上限が【Lv90】になります。この領域は世界でも上澄みであり、【英雄】と呼ばれても当然の存在とみなされます。
 とりあえず、普通の条件で【クラスLv】を上げられるのは、この【Lv90】が最上限となります。
 しかし、それを超える者も確かに存在しており、【Lv91以上、Lv99まで】を【伝説階位(=エンシェントランク)】と呼んでいます。
 一般知識においては【Lv90】を超える場合、特別な【限界突破】条件を【Lv+1】ごとにクリアしなければならないとされており、近年、明確にそこに至ったとされる人物は、現役の勇者とその仲間であるレイ、彼に討伐された魔王しか確認されていません。

 さて、一般に【クラス】は一度覚醒すると、そのままの強化効果が維持されます。しかし、人間に関しては【クラス】システムを解析して、そこに修正をかける技術【加護調整(=クラスチェンジ)】が存在しています。
 これによって、現状の文明、文化、技術革新、などに合わせて【クラス】を新たに生み出す事が可能であり、それが人類圏が世界中に広がる要因になっています。
 要するに、例えば魔族であるならば、若くして覚醒した【クラス】によって将来の職が決まってゆくことになりますが、人間は覚醒した後も目指す職にあわせて【クラス】をある程度自由に変更できるということになるわけです。
 こういった新クラスは、後々の時代にも反映されるようで、新クラスが出来た直後にそれらのクラスに自然覚醒する者も存在しています。ただしそれらのクラス継承は、異種族間では発生しません。
 しかし、それが叶わない特殊な【クラス】があります。それが【特異加護(=ユニーククラス)】です。
 【ユニーククラス】は一度覚醒すると、それ以降どのような【クラス】にも変更ができなくなります。魔族などの一般的【クラス】は、人間の技術を使えば変更できるのですが、【ユニーククラス】だけはあらゆる変更が行えません。
 現状、近年において確認されている【ユニーククラス】は【勇者】【聖女】【蘇生者】等です。こういった【ユニーククラス】への覚醒は、一般【クラス】に既に覚醒している者が、何かの拍子でそこに至ることもあります。

●【能力補正】:
 この世界の生命の能力は、現実世界のものとほぼ変わりません。現実的な範囲で力を持つものなどがおり、物理法則を歪めるような存在はありえないのです。
 通常の人間は無論、魔界の人間である魔族に至っても、ある程度の違いはあれ現実的な範囲を超える力は持っていません。
 以上を覆してしまう要素が【クラス】システム上の【能力補正】です。

 【能力補正】はあくまでも加護であり、意識的に機能しないようにすることが出来ます。そうする場合は普通の人間と変わらなくなります。
 加護のない人々の能力は、主に【運動機能の高さ】と【魔法に対する適性】と言う二種類の要素の細かなバランスによって表されます。【能力補正】はそこに、それぞれ三要素の加護を付与します。
 【運動機能の高さ】への加護は、【腕力/STR】【器用さ/DEX】【素早さ/AGI】の三種類です。【魔法に対する適性】への加護は、【魔力/MAG】【知恵/INT】【精神/WIL】の三種類です。
 なおこれらとは別に、【耐久/CON】という加護も付与されます。
 【腕力/STR】【魔力/MAG】はそれぞれの発揮される出力の高さを、【器用さ/DEX】【知恵/INT】は発揮する際の精密さを示しており。【素早さ/AGI】は素早い動きと回避に関する対応能力、【精神/WIL】は発動した魔法の安定性と受ける魔法への抵抗力、をそれぞれ示します。さらに【耐久/CON】は物理魔法を区別しない身体への損傷を防ぐ耐久能力の高さを示します。

 これらの加護は【クラス】によって決められますが、【クラスLv】ごとの能力値上昇には個人の才能がかなり影響を与えます。当然、生まれ持った才能をもとにした【クラス】になったほうが、後先有利になるのです。

●【スキル】と【効果Lv】:
 【スキル】とは、各【クラス】ごとに固有の各種動作・行動への強化のことを指します。いわゆる【特定の魔法を扱う才能】などもこれに含まれ、かなり大雑把な分類が成立しています。
 こういった【スキル】は、特定の技術を、より正確に、より高い効果で発揮させるための前提条件として機能します。ゆえに、固有の技術はあくまでそれぞれ個人ごとに習得せねばならず、【スキル】があればその系統の技術すべてを自動で獲得できる、と言うわけではありません。
 ただし、特定の技術に関しては、【スキル】の分類や各能力値によって、発揮される効果に上限がかかる場合があります。そのために、そういった技術には、あらかじめ【効果Lv】と呼ばれるものが設定されており、これを基準にしてそういった技術を行使することになります。
 代表的なのは【魔法】です。【魔法】には【Lv1~Lv8】までの【効果Lv】が設定されており、それを基準として発動されるのです。
 さて、こういった【スキル】には、精神状態を変化させる効果を持つものも存在します。そのため、特定の【クラス】に変更した途端、考え方が変わってしまうことも稀にあります。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

うちの冷蔵庫がダンジョンになった

空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞 ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。 そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

処理中です...