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第三十四話 矢凪龍兵
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俺たちが緊張した面持ちで天城ビル内へと踏み込むと、そこに待っていたのは異界のような空間ではなく、なんの変哲もない正面フロアーだった。
俺は思わず拍子抜けして肩を落とす。いや、もちろん警戒を緩めるつもりはない。
そもそも、異常なことが無いわけでもないからな。
どういうことかというと、そのフロアーには全く人のいる気配、そもそも人がいたであろう気配すらなかったからである。
それは、まるでゴーストタウン――いや、もっとひどい、人が生活していた痕跡すらも感じられないのだから。
そこはまさしく廃墟だった。
俺は、自分の中に芽生えた小さな不安を誤魔化すように頭を振って気持ちを切り替える。
そうして、気を引き締め直してからフロアーを見渡すと、そこには先程までは無かったはずの大きな机があり、その上には極めて古風な黒電話が置かれていた。
俺達は顔を見合わせてお互いの意思を確認し合うと、その黒電話の受話器を手に取る。そして、ゆっくりとそれを自身の身に当てた。
――すると突然、聞き覚えのある声が耳に届く。
『司郎君だね?』
「ッ!?」
その声を聞いた瞬間、俺の心に緊張が走った。
何故なら、その声の主は他ならぬ――、
「矢凪、龍兵……なのか?」
そう、その声は間違いなく、あの男の声だったからだ。
『ようこそ……わが城へ、司郎君……』
「……ご招待にあずかったから、みんなで押しかけてきたぜ」
『フフ……それはそれは、君の事だから少女たちは置いてくると思っていたが?』
「まあ……俺の彼女達は、これで結構喧嘩っ早い連中ばかりでね」
その、俺の言葉にかなめが反応する。
「喧嘩っ早いは余計よ……。まあ、喧嘩しに来たのは事実なんだけど」
「……」
俺はそんなかなめの言葉を聞きながら、その隣にいる涼音を見る。すると彼女は無言のまま小さく首を縦に振った。
どうやら、この黒電話には特に罠らしき力は付与されていないらしい。
『おやおや……、それは随分と物騒なお嬢さん達だね』
「そりゃあ、こちとらあんたを倒さなきゃ、確定で死亡だしな……。俺の事を心配してあんたに喧嘩腰になるのは仕方あるめえ?」
『うむ……確かにその通りだ』
「……で? 姫ちゃんは無事なのか?」
『それは、安心してくれたまえ……。私は特に彼女自身には興味がないからね……、ただある場所で眠ってもらっているだけだ』
「う~~ん、その言葉を信じたいところなんだが……、そもそもどうして、あんたがこんなことをしているのかを教えてくれないか? アンタの行いは神としての約束事に違反してるって聞いたぜ?」
『ふむ……、それは当然、いちいちうるさい神どもに対抗するためだよ』
「なるほど……やっぱり、そのために力が必要ってことか?」
『ああ、そうだとも。私のかつての……そして現在の行いは、神々にとっては違反行為とみなされている。今までも何柱かの神と戦い……それらを退けてきたのだ』
そう語る矢凪の声からは、なんの感情も読み取ることはできない。おそらくは、彼にとって火の粉が降りかかったから振り払っただけの事なのだろう。
しかし、それでもやはり疑問が残る。なぜなら――。
「アンタの過去は一部だけだが教えてもらったよ……。初めは俺に似てると思った……、でも先を聞くうちにソレは間違いだと気づいた。……ハッキリ言ってヒデエ話だったぜ」
『……』
かつて一人の少年がいた――、
俺と同じく親に捨てられ、幼くして愛情する者に裏切られる経験をしたその少年は、とある家族に引き取られる――。
その両親は彼を愛し、その両親の実の娘――、彼にとっては義理の妹である少女も彼を兄として愛した。
――だがある日、その両親は交通事故で他界、義理の妹と二人きりの家族になってしまう。
その先でも不幸は続く――、
学校でできた友人には裏切られ――、
心を許していた、親友だと思っていた相手からは蔑まれ――、
愛した彼女は他の男のもとへと奔った――、
――そして、そのすべては、義理の妹が仕掛けた行いであったのだ。
奪われ――失い――、そして裏切られるばかりの人生――。
そんな彼はある日、いるのかどうかわからない神に祈ったのである。
「もう一度……、もう一度だけ、愛されたい」
――と、
そしてその夢は叶えられた。――誰でもない天城比咩神の手によって。
――そう、彼はハーレムマスターの試練に挑んだのである。
その過程で多くの冒険を経て、12人の少女――、すなわち女神の心までも射止めた彼は、その「愛されたい」という夢を叶えたはずであった。
「……その先、神としての力を得たアンタは、その少女達……、女神を含めた12人をどこかに連れて行った。彼女らを外界から隔離したんだ……、そんな事しなければ他の神に狙われることもなかったのに……」
『……何が言いたいのかね?』
「おそらく姫ちゃんも、そうやって行方不明になった少女たちを救おうとして……、お前に対抗する存在を生み出すために、俺とハーレムマスター契約をしたんだよな? ……そこまで、周囲に敵をつくってまで彼女らを隔離した理由はなんだ?」
『……そんなことはわかり切った話だろう? 神としての力を維持するためだよ』
「……」
『そして、邪魔な神々に対抗できる……最強の力をこれから得ることが出来るわけだ』
「……そうして、自分の好きなように生きるっていう事か?」
『その通りだ……、私は今まで奪われてきた……、失ってきたのだ。ならばこれからは私が奪う番なのだよ』
俺はその言葉を――、真実ではないと感じた。
何か大事なことを彼は隠している――と。
「まあいいや……、そういう話なら、テメエを遠慮なくぶっ飛ばしてやるぜ」
『よかろう……、では、そのまま歩いてくるのは面倒だろうから。私が直々に君たちを招待しよう』
その言葉と共に、周囲が一瞬暗転する。俺が手に持っていたはずの電話の受話器も忽然と消えてしまっていた。
「?!」
そして、再び視界に光が広がり――、
「さあ司郎君……手合わせ願おうか?」
その巨大な空間に矢凪龍兵の声が響く。
そこは、天城ビル最上階――、会長の机の置いてある大部屋だったのである。
俺は――、そして俺の背後にいる少女たちは、彼を睨みながら警戒姿勢をとる。
――かくして、最後の敵である矢凪龍兵との相対が始まる。
俺は思わず拍子抜けして肩を落とす。いや、もちろん警戒を緩めるつもりはない。
そもそも、異常なことが無いわけでもないからな。
どういうことかというと、そのフロアーには全く人のいる気配、そもそも人がいたであろう気配すらなかったからである。
それは、まるでゴーストタウン――いや、もっとひどい、人が生活していた痕跡すらも感じられないのだから。
そこはまさしく廃墟だった。
俺は、自分の中に芽生えた小さな不安を誤魔化すように頭を振って気持ちを切り替える。
そうして、気を引き締め直してからフロアーを見渡すと、そこには先程までは無かったはずの大きな机があり、その上には極めて古風な黒電話が置かれていた。
俺達は顔を見合わせてお互いの意思を確認し合うと、その黒電話の受話器を手に取る。そして、ゆっくりとそれを自身の身に当てた。
――すると突然、聞き覚えのある声が耳に届く。
『司郎君だね?』
「ッ!?」
その声を聞いた瞬間、俺の心に緊張が走った。
何故なら、その声の主は他ならぬ――、
「矢凪、龍兵……なのか?」
そう、その声は間違いなく、あの男の声だったからだ。
『ようこそ……わが城へ、司郎君……』
「……ご招待にあずかったから、みんなで押しかけてきたぜ」
『フフ……それはそれは、君の事だから少女たちは置いてくると思っていたが?』
「まあ……俺の彼女達は、これで結構喧嘩っ早い連中ばかりでね」
その、俺の言葉にかなめが反応する。
「喧嘩っ早いは余計よ……。まあ、喧嘩しに来たのは事実なんだけど」
「……」
俺はそんなかなめの言葉を聞きながら、その隣にいる涼音を見る。すると彼女は無言のまま小さく首を縦に振った。
どうやら、この黒電話には特に罠らしき力は付与されていないらしい。
『おやおや……、それは随分と物騒なお嬢さん達だね』
「そりゃあ、こちとらあんたを倒さなきゃ、確定で死亡だしな……。俺の事を心配してあんたに喧嘩腰になるのは仕方あるめえ?」
『うむ……確かにその通りだ』
「……で? 姫ちゃんは無事なのか?」
『それは、安心してくれたまえ……。私は特に彼女自身には興味がないからね……、ただある場所で眠ってもらっているだけだ』
「う~~ん、その言葉を信じたいところなんだが……、そもそもどうして、あんたがこんなことをしているのかを教えてくれないか? アンタの行いは神としての約束事に違反してるって聞いたぜ?」
『ふむ……、それは当然、いちいちうるさい神どもに対抗するためだよ』
「なるほど……やっぱり、そのために力が必要ってことか?」
『ああ、そうだとも。私のかつての……そして現在の行いは、神々にとっては違反行為とみなされている。今までも何柱かの神と戦い……それらを退けてきたのだ』
そう語る矢凪の声からは、なんの感情も読み取ることはできない。おそらくは、彼にとって火の粉が降りかかったから振り払っただけの事なのだろう。
しかし、それでもやはり疑問が残る。なぜなら――。
「アンタの過去は一部だけだが教えてもらったよ……。初めは俺に似てると思った……、でも先を聞くうちにソレは間違いだと気づいた。……ハッキリ言ってヒデエ話だったぜ」
『……』
かつて一人の少年がいた――、
俺と同じく親に捨てられ、幼くして愛情する者に裏切られる経験をしたその少年は、とある家族に引き取られる――。
その両親は彼を愛し、その両親の実の娘――、彼にとっては義理の妹である少女も彼を兄として愛した。
――だがある日、その両親は交通事故で他界、義理の妹と二人きりの家族になってしまう。
その先でも不幸は続く――、
学校でできた友人には裏切られ――、
心を許していた、親友だと思っていた相手からは蔑まれ――、
愛した彼女は他の男のもとへと奔った――、
――そして、そのすべては、義理の妹が仕掛けた行いであったのだ。
奪われ――失い――、そして裏切られるばかりの人生――。
そんな彼はある日、いるのかどうかわからない神に祈ったのである。
「もう一度……、もう一度だけ、愛されたい」
――と、
そしてその夢は叶えられた。――誰でもない天城比咩神の手によって。
――そう、彼はハーレムマスターの試練に挑んだのである。
その過程で多くの冒険を経て、12人の少女――、すなわち女神の心までも射止めた彼は、その「愛されたい」という夢を叶えたはずであった。
「……その先、神としての力を得たアンタは、その少女達……、女神を含めた12人をどこかに連れて行った。彼女らを外界から隔離したんだ……、そんな事しなければ他の神に狙われることもなかったのに……」
『……何が言いたいのかね?』
「おそらく姫ちゃんも、そうやって行方不明になった少女たちを救おうとして……、お前に対抗する存在を生み出すために、俺とハーレムマスター契約をしたんだよな? ……そこまで、周囲に敵をつくってまで彼女らを隔離した理由はなんだ?」
『……そんなことはわかり切った話だろう? 神としての力を維持するためだよ』
「……」
『そして、邪魔な神々に対抗できる……最強の力をこれから得ることが出来るわけだ』
「……そうして、自分の好きなように生きるっていう事か?」
『その通りだ……、私は今まで奪われてきた……、失ってきたのだ。ならばこれからは私が奪う番なのだよ』
俺はその言葉を――、真実ではないと感じた。
何か大事なことを彼は隠している――と。
「まあいいや……、そういう話なら、テメエを遠慮なくぶっ飛ばしてやるぜ」
『よかろう……、では、そのまま歩いてくるのは面倒だろうから。私が直々に君たちを招待しよう』
その言葉と共に、周囲が一瞬暗転する。俺が手に持っていたはずの電話の受話器も忽然と消えてしまっていた。
「?!」
そして、再び視界に光が広がり――、
「さあ司郎君……手合わせ願おうか?」
その巨大な空間に矢凪龍兵の声が響く。
そこは、天城ビル最上階――、会長の机の置いてある大部屋だったのである。
俺は――、そして俺の背後にいる少女たちは、彼を睨みながら警戒姿勢をとる。
――かくして、最後の敵である矢凪龍兵との相対が始まる。
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