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二十五話 松川の計画
しおりを挟む「お疲れ様。俺の可愛いおもちゃくん。ルエルと一緒に死ね。」
富川の言葉が俺の頭の中を無限にループしていた。怒りと憎しみはもちろんあるが、それ以上に俺は後半部が気がかりだった。
なぜ富川は『ルエル』の名を口にしたのか──それは牢屋生活が始まった日の夜分かった。
俺は食堂で這いつくばっているのを兵士に抱えあげられ、そのまま地下の牢屋に手枷と足枷を繋がれ入れられてしまった。地下牢は一人一部屋。ここは一時的に罪人をおく場所で、その日のうちに房に移されるらしい。
牢屋に入れられてから数時間すると力は戻ってきたが、無理に脱獄する気にはなれなかった。またアクマ達の元へ行っても、富川の魔法なのかスキルなのか分からないものにやられて終わるだけだと悟った。
だから鉄格子の中、窓から差し込む僅かな光で大体の時間を知り、ルエルのことが気になり、貧乏揺すりをしながら、時を過ごしていった。
──────
窓から差し込む光が赤い太陽の光から青い月の光へと変わり、牢屋にもランプで光が灯った頃、俺の檻の鍵が開いた。
「サイトウ マコト。出ろ。」
兵士がそう言い、俺はその命令に従う。肩幅の可動しか許されない足枷が邪魔して動きにくいが、動けないわけではない。俺は檻の中から出て俯きながら兵士の後を歩く。兵士は俺の前に組んである手を引っ張りながら、銀の扉の部屋に連れていった。
「入れ。」
兵士が先導しドアを開け、俺はその部屋の中に入る。俺は部屋に入り、俯いていた顔をあげるとそこには松川が座っていた。
「どういうことですか……。」
「静かにそこに座ってね。」
俺が正直に感想を述べると、松川は悪意のこもった低い声でそう言う。
「松川様。特別面会時間は三十分です。凶悪犯罪者なので私も同行しますか?」
兵士は松川に対して敬意を払っていた。松川も兵士の前では柔和な顔を装う。それが俺には非常に苛立たしいものだった。松川は兵士の提案を丁寧に拒否し、俺と松川の二人にするよう言った。
松川は兵士がドアの外へ出て一礼すると、頭を下げる。表では非常に礼儀正しい人だと思われる。
しかし兵士がドアをした瞬間、態度が180度変わった。
「どういうつもりですか。」
俺はもう一度質問する。俺はもう家畜じゃない。今の俺は殺人未遂と人の心を壊した凶悪犯罪者。だから俺は普通に話す。こいつらの命令を聞く必要はもうない。
それを分かっているのか、松川も俺が命令なく喋ったことを気にしてはいない。ただかなり気色悪い笑みを浮かべ、趣味の悪い話をし始めた。
「ふっ。やっぱりお前にはその顔が似合ってるよ。──俺が最初、お前を犯してやった時もお前はその目だった。怒り、憎しみ──それは俺たちの興奮を更に駆り立たせた。俺はお前が苦しそうだったり、反抗したりする目がたまらなく気に入ってしまったんだ。
──でも最近のお前は、暴力も暴言も性暴力も慣れてしまったようでそういう顔は見せてくれない。俺は悲しいよ。こんなにも可愛がってあげてるのに。全く反応してくれなくて。薬あげても壊れてくれ「そんな話はどうでもいい!用件だけ早く言えよ!!」
松川の顔はいつもの律儀なおっとり優しいイケメン男子の顔からは想像できないほど、悪意を纏った悪人の顔だった。
「チッ。人の話は最後まで聞けよ。」
松川は少し苛立ったようだったが、直ぐに話し始めた。
「まぁ、でも異世界に来てからお前の目は変わったんだよ。どこか希望を持った目にさ。
俺が可愛がってやっても、目が笑っててさ。俺の好みじゃない。そこから三神もおかしくなるし、俺もおかしいんだよなぁ。何かが最初と足りてない。だから、今起こっている全ての事象、全部お前のせいじゃないかって、俺は思ったわけですよ。だって俺や三神にさ、悪意持ってるやつなんて限られてるし、何しろ一人ずつご丁寧に殺していって、そんなバカなやつ──って考えたら、お前しか居ないもんな。」
そう言うと彼は立ち上がり、俺の頭を撫でてきた。この行動にはさすがに俺も驚いてささやかな抵抗として頭を少し横にずらしたが、そんなことは無力で頭を掴まれた。
頭の上からさらに悪意の籠った声が聞こえてくる。
「で、俺は昨日夜遅く部屋を出るお前を尾行してみたんだ。そしたら物置でお前が楜澤の首を絞めて殺そうとしてる所を目撃した。俺はその時閃いてしまった。お前の苦しい顔が見れるようになる策を。
だから証拠写真も撮ってあげて、クラスメイトの前で暴露してあげたんだぁ!」
そこまで言うと松川は俺の服の中に手を入れ、撫で回す。その手は気持ち悪いくらい柔軟で乳首を摘まれても痛みしか感じない。
その様子を見ている松川は俺からは見えないが、さぞ楽しんでいるのだろう。
そのあとも俺は乳首を執拗に摘まれ、ヒリヒリするまで弄ばれる。快感には遠く及ばはい、ただの痛み。俺が痛みに必死に耐えていても、それはこいつを面白がらせるものでしかない。だからただただ無表情に、面会三十分が終わるのをまちつづけた。
しかしいくら"無"になってもだんだん痛くなる胸を気にしないことは出来ず、気を紛らせるためにこれからの身を案じていた。だがこうなってしまっている以上"運命"はどうせ牢屋に入れられ、『異世界あるある』に照らし合わせれば、炭鉱などで重労働がオチだ。
そんなことは十も承知。ただ気を紛らわせたいだけ。
ただ俺の頭にはそんな"運命"が待っていていて、自由なんて絶対ないと分かっていても、隅には『復讐』の二文字が消えることは無い。
どれだけ罵られようとも、その倍の痛みを味わって貰わなければ、俺の人生は本当に『家畜』だから。
そんななか俺の頭に突然、ある案が思い浮かぶ。その案は頭を何度もループして、自然と手錠で前に繋がれた手を松川に伸ばしていた。
その案は松川の"存在"を奪う事だった。そうすれば、俺は檻の中から出れるし、こいつを絶望に追いやれると思ったからである。
俺はそっと手を動かし、やつの太腿に触ることに成功した。そこから瞬時に心の中で叫ぶ。
『松川 昴の存在を奪い取れ!!』
「 ……………」
その瞬間、俺の頭の中には英語で赤く『error』と表記された。混乱している俺を横目に松川は自分の太腿に触れていた手を掴んだ。
「なんだ?殺人の次は、痴漢かな?」
そう言う松川の顔は酷く歪んでいて、服の中に入れていた手は取り出され、少し上にある俺の首を絞めた。俺は苦しくなってその場から離れようとする。その光景が面白いのか、さらに俺の首を強く絞める。
さらに悪意のこもった笑い声は背後から聞こえていた──はずだった。俺はこの時、死角となっている右斜めの方から笑い声が聞こえた。
真後ろの首を絞めている松川の他に気配を感じ、やっとの思いでそちらを振り返る。
「くくっ。スキル使用反応があったね。」
「…………まつ……かわ!!?」
俺は目を疑った。首を絞められ、苦しいから幻覚を見ているのではないかと。
しかし、そこにいた男は俺の首を絞める男より人間味があって──それは俺をさらに混乱させた。
そう。そこにはもう一人──いや、二人目の松川がいた。
背後の松川に首を絞められながら、目の前の松川に驚愕する。俺は声が出せない──出ない。
「クククッッ……ハハハハ!!! そう。そうだよ! 俺はお前の、そういう顔が見たいの! どういうことかわからなくて、混乱してて、苦しそうなその姿! 笑えるよ!! ビデオにとって、ネットに流してあげたいくらい……ハハハハ!!」
大笑いする目の前の松川。俺は首を絞められ、意識がだんだん遠のいていく。それさえも面白いのか、ますます笑われる。
「これだから、お前を俺のおもちゃにしたのは正解だったよ!!! ルエルと一緒に俺のおもちゃになるんだ、お前は!!!」
そう言うと後ろの松川が首から手を離す。しかし太腿に触れた手は離してくれない。
俺は首を解放され嘔吐く。それがまた面白いのか松川の下品な笑い声は大きくなる。
──松川はそういう人間だ。人が苦しむのを見て悦ぶ。性暴力の時も、媚薬を持ってきて壊れそうになる俺を楽しんで笑っていた。首を絞めながら犯された。俺の陰茎を潰れてしまうほどに踏みつけたり、かかと落としをされたこともある。トイレの水の中に頭を俺が窒息死する寸前まで押し込んで、出して、また押し込んで──そんなことを繰り返されたこともあった。
野村は公の場で俺を陥れながら性的な暴力を振るう。しかし松川は1対1、若しくは勉強組で仲のいい鈴木と一緒に俺を虐め、散々苦しめる。
俺はこいつが大嫌いだ。普段はいい顔して、虐める時にはこの性格。どうしようもない"クズ"。でも俺はこんな"クズ"に利用されていることが悔しかった。
武田なんてバカより、やっぱり"クズ"を早めに潰しておくべきだった、もっと考えて行動すべきだった──なんて今更後悔したところで意味は無い。
「クフッ……ハハッ。まぁ"余興"はこのくらいにして、お前がこれからどうなるのか、教えてあげるよ。」
そう言った彼は呼吸が整った俺の目の前にある紙を見せた。その紙の一番上には『契約書』の文字が書かれていた。
「まぁ、これは俺がこの街の裁判長様に媚び売って書かせた本物の契約書だよ。|
三日後お前の裁判が開かれ、お前は"奴隷契約"をされるっていうシナリオだ。その主人になるのは、もちろん俺! お前は俺の奴隷──いや、道具になるんだよ!!」
「…………………!?」
絶句した。声が出ない。
絶望しか見えない。俺の頭は真っ白に染る。
"奴隷"という言葉の重さ。クラスでの『家畜』という限定的な場でのものではない。異世界で人の所有物として法の下認められる"死"より重い宣告。
その俺の所有者が松川になるという恐怖と絶望。
しかし松川の契約書に書かれた内容はここからが最悪なものだった。
「さらに! 今日、お前と仲が良かったルエルが捕まった。容疑は人間族の王、ダルダリン・カル・ナーティスト元少将の殺人容疑さ! これもちゃんと根拠あるんだよね~。だって俺、お前の部屋の前を通りかかった時、偶然聞いちゃったの!! ルエルがハッキリ『その時の少将を殺して僕はこの地位に立ったんだ』ってね! だからその頃亡くなった将校さんの名簿漁ってたら、"死因は他殺、犯人不明"の死体が一つ。それが国王の息子だなんていうスクープみつけて、お告げしてあげたんだよ! 俺ってば優しいね!!」
俺はその時全てを悟った。こいつが俺に何をしたかったのか。全てが分かってしまった。
「それでこの次からが本題!──」
こんなやつの話を聞かなくてもこの先のことは分かる。
「──本当は、ルエル死刑になっちゃうんだけど俺は優しいからね?──」
こいつは最初に殺すべきだった。人権とか人格とかを奪ってやるんじゃなくて、息の根を止めとけばよかったんだ。そうすればルエルは──
「ルエルくんもお前と仲良く、俺の──」
「奴隷になっちゃうんだよ』
松川の下品な笑いが俺の頭の中に響き渡り、心臓を抉る。
俺は悔しくて涙が出る。息が出来ない。
俺は何も出来なかった。
俺は無力だ。
俺は馬鹿だ。
復讐どころか利用された。本物のアクマを、本当に殺しておかねばならない存在を放っといた──これは俺への罰だ。
否、そもそも俺が『復讐』などたいそれた行為をすることが間違ってたのだ。
散々、あの地獄の毎日から学んだはずだったのに。
俺は突然発生した俺にとって初めての"力"に無防備に噛み付いてしまったのだ。なんの取り柄もなく、他人に利用されるだけの俺──家畜が、クラスメイトを陥れることなんて最初から無理だったんだ。
認められていなかったんだ。
俺の意義は人に使われること。それが俺が生かされている意味。
そしてそれを裏切ってしまった俺への──これが天罰なのだ。
「三日後を楽しみにしているよ、僕のおもちゃの奴隷くん。」
その日の夜、俺は独房に入れられ一人泣き喚いた。
家畜の俺の事情にルエルまで巻き込んでしまったことが非常に苦しかった。
そんな中、真夜中に俺の独房の鍵が開く。俺はそれに気づかずに鼻水と涙で顔面をぐちゃぐちゃにしていた。
しかしその人は俺に抱きつきこう言った。
「絶対、お前は奴隷にさせない。」
聞き覚えのある声、懐かしい匂い、あたたかい体温。俺は顔を上げる。
そこには俺が今最も会いたかった──ルエルがいた。
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