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温い死
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電気をつけず、陽の光の入る暗いお風呂でシャワーを浴びていると、僕はたまに、このままここで死んでしまうのではないかと思うことがある。冷たい体の上を温かいお湯が流れるこの温い感覚は、死に似ているのではないかと訝る。お風呂のドアを開けると冷気が体を刺し、この時、僕はまだ生きていたんだと実感する。ひと呼吸おいで出たため息に、性懲りも無くまだ生きていたいのだと悟るのだった。
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