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第 一 章 ブロークン・ハート
第四話 誰の所為でもなく
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2001年9月26日、水曜日
学校に顔を出してどれくらい経ったんだろうな?
学校へ行くようになった次の日からなぜか貴斗と顔を合わせれば喧嘩ばかりしていたんだ。
それは俺の不甲斐ない姿をしていた所為かもしれない。そして、今日も貴斗は俺に罵声を浴びせ、ヤツ自身を蔑んでいた、卑しんでいた、貶めていた。
「宏之、お前、なにいつまでグズってんだ!だからあれは俺の所為でお前の所為じゃないって言うのがまだわからないのか」
「馬鹿、言ってんじゃねぇ~よっ。元はと言えば、俺が遅刻したからだ」
貴斗のヤツが何であんな事を言うのか慎治に聞かされていたから知っていた。
だが、どんなにヤツがそんな事を言ってもヤツが悪い筈が無い。だから、俺はそうヤツに言い返していた。だけど、貴斗は一行に俺の言っている事に耳を貸してくれない。
「二人とも止めろよ!」
そんな俺達の遣り取りをいつも最初に止めようとしてくれるのは貴斗の親友であり俺の親友でもある慎治だった。その後に続くように藤宮が俺とヤツに言葉を掛けてくる。
「貴斗君、柏木君も、もう止めて。そんなことを言い争っても春香ちゃん、目っ覚まさないわよ。どうして二人とも争うの?私には理解できません、どうして貴斗君?」
確かに彼女の言うように俺たちが争ったからって、春香は目覚めやしないよ。
それに元からヤツと争うつもりなんて無いんだ。だけど、ヤツがあんな事を言ってくるから、俺もついむきになって答えちまう。俺の根っからの性格がそうしちまうんだ。
貴斗は藤宮の言葉に意気消沈したのか言葉を失っていた。
「でも、今は春香ちゃんが一時でも早く目覚めることを祈りましょうよ」
藤宮・・・、祈るだけじゃ駄目なんだ。・・・、祈るだけじゃ。
俺はずっと祈り続けているのに何の効果もありゃしない。そんなのただの気休め程度・・・、にすらなりゃしないんだぜ。
「貴斗、いい加減にしなさいッ!」
「うるさい隼瀬、お前は黙ってろ」
隼瀬の言葉にヤツは再び火がついたのかドスの効いた声で彼女に言い返していた。
「黙ってられないから言ってんのよ、アンタに宏之の気持ち分かって?アンタだって、宏之がどんな奴か知ってるんでしょ?」
「どんな事があってもアンタに責任なんか擦り付けたりなんかしないわよ!」
隼瀬は俺の気持ちを知っているかの如く俺の代弁をしていた。
「分かってる、分かっているから言うんだ。俺はこんな落ち込んだ奴を見るのはもう沢山だ」
貴斗のヤツ、言いたい事を言ってくれる・・・、ヤッパリオマエの目にも俺がそんな風に映ってんだな。それからも、コイツの言葉は途切れる事がなかった。
「今は少しでも俺に責任を押し付け、気分を楽にしてもらいたい。宏之が俺の事、恨んでブッ飛ばしたきゃ幾らでも殴らせてやる!お前が死んで償えって言えば、俺の命なんてくれてやる!」
〈貴斗、何でオマエはそんなにも自分を捨てられるんだ!理解できネェよ。答えてくれ貴斗!〉
そんな事を声に出して言う気力なんて無かった。後は唯みんなの会話を聞くだけだった。そして、俺はヤツの
『笑止!!宏之が立ち直るのならそんな事、微塵の価値も無い!』
って言葉を聞いた時、それ程まで俺の事を案じてくれたのが嬉しかった。だが、それ以上にショックを受けた。
何故そこまでして俺を・・・。
俺の知らない何かが貴斗をそこまで追い詰めちまっているのか?だけど、その理由を今知る事は出来ない。
貴斗と藤宮がここを去った後、慎治と隼瀬に一緒に帰ろうと誘われた。しかし、そんな気分じゃなかった。だから、二人を無視して先に出てきちまっていた。
* * *
気がつけばいつもの様に春香のいる病室の中にいた。
毎度の如くその日あった出来事を彼女に聞かせていた。
「ハハッ」と彼女に向けて空笑いをしていた。
「アハッ、アハハッ」と再び乾いた笑いを辺りに向けて響かせていた。
最近やけに空笑いが多くなっていた。だがそんな事、自分では気付かないでいる。俺は眺める春香に向かって、愚痴をこぼしていた。
「今日もまた、俺、貴斗と喧嘩しちまった。アイツと顔を合わせればいつもお前の事故の原因について擦り合い・・・。その理由について、俺は慎治から聞いてたんだ」
いくらその理由を知っていても俺以外誰も悪くない。なのに何で喧嘩しちまうんだろう。
「でも、俺はヤツの所為なんて思ってない。ヤツの事を恨めやしないよ俺。俺、あいつの優しさ知っているから、アイツを責めたくないんだ」
貴斗の持っている人としての優しさって奴を何と無く感じていた。
だから、どんなにアイツが悪くてもどんなに本当に少しででもアイツに原因があってもアイツにその責任を押し付けたくなかったんだ。
言葉では説明できないけどなんとなく俺の何処かに似ている部分を感じたから・・・。
「記憶喪失のアイツにこれ以上、負担をかけちまったらアイツは潰れるかもしれないだろ?そう思わないか春香?」
そう、貴斗のヤツは現在、記憶喪失だ。こんな事のためにアイツの記憶喪失の治る切掛けを少しでも潰したくなかった。それの兆しがこれから先の未来に存在するなら・・・。
「それにあいつには藤宮さんがいる。彼女、今の状態のヤツをとっても心配している。だから俺、貴斗を責める事なんてできゃしないよ」
今日の喧嘩で始めて怒った藤宮を見た。
それはいつもノノホンとしている春香、お前が怒った顔より怖かったぞ。
誰に聞かれる事もない自分の本音をこの春香の病室で声を出して彼女に語り掛けていた。
当然の如く春香は俺のそれに答えてくれるはずも無かった。
「ハハハッ、また来るよ、春香」
乾いた笑いとともにそれを口にするとこの病室を後にした。
その後、病院から出た俺はまるで夢遊病者の如くフラフラとした足取りで当ても無く彷徨いながらいつの間にか自宅へと辿り着いていた。
それから、貴斗とのあの喧嘩に嫌気がさした俺は今週が終わるとまた学校へ行かないようになる。
学校に顔を出してどれくらい経ったんだろうな?
学校へ行くようになった次の日からなぜか貴斗と顔を合わせれば喧嘩ばかりしていたんだ。
それは俺の不甲斐ない姿をしていた所為かもしれない。そして、今日も貴斗は俺に罵声を浴びせ、ヤツ自身を蔑んでいた、卑しんでいた、貶めていた。
「宏之、お前、なにいつまでグズってんだ!だからあれは俺の所為でお前の所為じゃないって言うのがまだわからないのか」
「馬鹿、言ってんじゃねぇ~よっ。元はと言えば、俺が遅刻したからだ」
貴斗のヤツが何であんな事を言うのか慎治に聞かされていたから知っていた。
だが、どんなにヤツがそんな事を言ってもヤツが悪い筈が無い。だから、俺はそうヤツに言い返していた。だけど、貴斗は一行に俺の言っている事に耳を貸してくれない。
「二人とも止めろよ!」
そんな俺達の遣り取りをいつも最初に止めようとしてくれるのは貴斗の親友であり俺の親友でもある慎治だった。その後に続くように藤宮が俺とヤツに言葉を掛けてくる。
「貴斗君、柏木君も、もう止めて。そんなことを言い争っても春香ちゃん、目っ覚まさないわよ。どうして二人とも争うの?私には理解できません、どうして貴斗君?」
確かに彼女の言うように俺たちが争ったからって、春香は目覚めやしないよ。
それに元からヤツと争うつもりなんて無いんだ。だけど、ヤツがあんな事を言ってくるから、俺もついむきになって答えちまう。俺の根っからの性格がそうしちまうんだ。
貴斗は藤宮の言葉に意気消沈したのか言葉を失っていた。
「でも、今は春香ちゃんが一時でも早く目覚めることを祈りましょうよ」
藤宮・・・、祈るだけじゃ駄目なんだ。・・・、祈るだけじゃ。
俺はずっと祈り続けているのに何の効果もありゃしない。そんなのただの気休め程度・・・、にすらなりゃしないんだぜ。
「貴斗、いい加減にしなさいッ!」
「うるさい隼瀬、お前は黙ってろ」
隼瀬の言葉にヤツは再び火がついたのかドスの効いた声で彼女に言い返していた。
「黙ってられないから言ってんのよ、アンタに宏之の気持ち分かって?アンタだって、宏之がどんな奴か知ってるんでしょ?」
「どんな事があってもアンタに責任なんか擦り付けたりなんかしないわよ!」
隼瀬は俺の気持ちを知っているかの如く俺の代弁をしていた。
「分かってる、分かっているから言うんだ。俺はこんな落ち込んだ奴を見るのはもう沢山だ」
貴斗のヤツ、言いたい事を言ってくれる・・・、ヤッパリオマエの目にも俺がそんな風に映ってんだな。それからも、コイツの言葉は途切れる事がなかった。
「今は少しでも俺に責任を押し付け、気分を楽にしてもらいたい。宏之が俺の事、恨んでブッ飛ばしたきゃ幾らでも殴らせてやる!お前が死んで償えって言えば、俺の命なんてくれてやる!」
〈貴斗、何でオマエはそんなにも自分を捨てられるんだ!理解できネェよ。答えてくれ貴斗!〉
そんな事を声に出して言う気力なんて無かった。後は唯みんなの会話を聞くだけだった。そして、俺はヤツの
『笑止!!宏之が立ち直るのならそんな事、微塵の価値も無い!』
って言葉を聞いた時、それ程まで俺の事を案じてくれたのが嬉しかった。だが、それ以上にショックを受けた。
何故そこまでして俺を・・・。
俺の知らない何かが貴斗をそこまで追い詰めちまっているのか?だけど、その理由を今知る事は出来ない。
貴斗と藤宮がここを去った後、慎治と隼瀬に一緒に帰ろうと誘われた。しかし、そんな気分じゃなかった。だから、二人を無視して先に出てきちまっていた。
* * *
気がつけばいつもの様に春香のいる病室の中にいた。
毎度の如くその日あった出来事を彼女に聞かせていた。
「ハハッ」と彼女に向けて空笑いをしていた。
「アハッ、アハハッ」と再び乾いた笑いを辺りに向けて響かせていた。
最近やけに空笑いが多くなっていた。だがそんな事、自分では気付かないでいる。俺は眺める春香に向かって、愚痴をこぼしていた。
「今日もまた、俺、貴斗と喧嘩しちまった。アイツと顔を合わせればいつもお前の事故の原因について擦り合い・・・。その理由について、俺は慎治から聞いてたんだ」
いくらその理由を知っていても俺以外誰も悪くない。なのに何で喧嘩しちまうんだろう。
「でも、俺はヤツの所為なんて思ってない。ヤツの事を恨めやしないよ俺。俺、あいつの優しさ知っているから、アイツを責めたくないんだ」
貴斗の持っている人としての優しさって奴を何と無く感じていた。
だから、どんなにアイツが悪くてもどんなに本当に少しででもアイツに原因があってもアイツにその責任を押し付けたくなかったんだ。
言葉では説明できないけどなんとなく俺の何処かに似ている部分を感じたから・・・。
「記憶喪失のアイツにこれ以上、負担をかけちまったらアイツは潰れるかもしれないだろ?そう思わないか春香?」
そう、貴斗のヤツは現在、記憶喪失だ。こんな事のためにアイツの記憶喪失の治る切掛けを少しでも潰したくなかった。それの兆しがこれから先の未来に存在するなら・・・。
「それにあいつには藤宮さんがいる。彼女、今の状態のヤツをとっても心配している。だから俺、貴斗を責める事なんてできゃしないよ」
今日の喧嘩で始めて怒った藤宮を見た。
それはいつもノノホンとしている春香、お前が怒った顔より怖かったぞ。
誰に聞かれる事もない自分の本音をこの春香の病室で声を出して彼女に語り掛けていた。
当然の如く春香は俺のそれに答えてくれるはずも無かった。
「ハハハッ、また来るよ、春香」
乾いた笑いとともにそれを口にするとこの病室を後にした。
その後、病院から出た俺はまるで夢遊病者の如くフラフラとした足取りで当ても無く彷徨いながらいつの間にか自宅へと辿り着いていた。
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