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あ と が き

後書き

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 第一部から引き続き読んで頂き有難うございます。
 最初にこの宏之編を読んだ方、この主人公の行動をどんな風に思ったんでしょうかね?
 彼の恋人である春香編を初めに読んだ方、宏之はこんな風に悩んでいたんです。彼の行動を許して上げられますか?それとも許してあげられません?
 それと香澄編から移ってきたか・・・。
 彼は裏切り者?と思ったんじゃないでしょうか・・・アッ、まだ読んでいない方にネタバレッぽい事を書いてしまいましたね。
 とりあえず、この宏之編の解説をします。
 主人公、宏之は彼の優柔不断の所為で春香のデート前、女友達だった香澄の事を直ぐに振り切れず、それに遅刻してしまう。そして、その遅刻の所為で恋人は事故に巻き込まれてしまった。
 軽傷にも拘らず、春香はなかなか目を覚まさない事に宏之は心を痛めはじめた。
 昔受けた妹を失うという大きなトラウマの所為で精神的脆弱性になっていたため、恋人が目覚めないという事は宏之にとって、とても辛い事だった。
 色々な事件により本格的に宏之は精神崩壊し始めるのであった。だが、そんな彼を救う存在が現れた。
 それは隼瀬香澄。
 彼女のおかげで彼は立ち直り、普通に生活できるようになった。そして、いつしか宏之は春香を忘れ香澄を愛するようになっていた。
 時は三年も過ぎた頃、忘れかけていた春香が目を覚ます。
 表面上では彼女との関係は既に終わっていると思っていた宏之、だがしかし、彼女に会うたびに彼の心は揺れ動く。
 春香に再び惹かれてしまう。だが、香澄のことも離れられない。
 そんな羨ましい?苦悩にさいなまされ、回りに迷惑を掛けながら、二人の間を彷徨う事になる。そして、親友の貴斗、彼の行動により宏之の思いは更に昏迷してしまう。
 はたして優柔不断の宏之は春香と香澄のどちらを選ぶのだろうか・・・。そして、宏之の行動を決定付ける鍵は一体なんなのか?

 ネタをばらす事になってしまうのですがこの編の主人公、宏之と他の編の主人公、貴斗は従兄関係にあって、その血の繋がりからって設定で性格的に似ている部分とまったく正反対の部分を持つように文章には書いています。ですから最後の結末も対照的。

 最後に第二部全編を読んでいただいた方、いたく感謝します。
 まだ他の編を読んでいない方、続けて読んでいただければ、嬉しい限りです。
 第三部は読まないほうがいいのかもしれない。

「第三部を目にした時、お前等は物語の真実を知る事になるんだろうけど。しかし、それはあまりにも・・・・・・・・・。」
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