さよなら

はる

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幕開け

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ぱーーーん!
そんな音を聞いて、
気がついたら病院にいた。
けど何かが変。
あれ?なんで俺が見えるの?
どうやら俺は死んだみたい。
なんかすっきりした気分。
なのに何でここにいてるんだろ?
この世に心残りなんかないはず。
いきなり死んだからかな?
とりあえず家に戻ろう…
誰か俺を見つけられるかな?

わりと家に帰るのに迷うことなく
すんなりと帰れた。
警察がたくさん。現場検証もしてる。
ある女性の刑事と目があった。
その瞬間、
ついて来いと言わんばかりの視線で
外に出て行った。仕方なくついていく。
「あなたなんでここにいるの?」
「うーん…そう言われてもね…」
「この状況をすぐにのみこめてるの?」
「わりと」
「珍しいね。あなた何か覚えてないの?」
「覚えてること?ないね。
   なんせ寝てる時に撃たれたもんだから。
   あっ、けど顔を見たような…
   一瞬だったから覚えてない」
お手上げと言わんばかりに俺は
両手を挙げた。
「呆れた。自分のことなのに
   何でそんなにも気楽に入れるの?」
「うーん…生きてていいことなかったからかな?」
「何もなかったの?」
「少しはあったかな。ツレと数年前までは
   その辺バイク乗り回したりケンカしたり
   好き放題してたし。そん時は楽しかったなー」
そう言って懐かしい思い出を思い出した。
「思い出にひたってる場合じゃないよ。
   とりあえず今回の事件片付けるまでは
   一緒に行動するよ。」
「いいよ。どうせ暇だし。
   俺が一緒にいると色々な事件片付くよ早いよー」
「なんでなのよ」
「それは秘密」
不満気だったけど、時間もないようで
「とりあえず、私は有元華澄。
   河元春翔くんよろしく。」
「はるとでいいよ。」
その後、二人で現場に戻った。
奇妙なコンビで事件に向かっていく…
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