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倶楽部・満天楼3
「……ッ!これは一体……」
はぁはぁと熱気を帯びた息を吐きながら、体が火照るのか東条は、きっちりと胸元まで留めていたシャツのボタンを外した。
目元は赤く潤み、ぼんやりとした瞳で縋るようにシエに助けを求めた。
グラスを仰いでいたシエは、コトリと机に置くと、火照った東条の体を冷えた手でなぞる。
「……っ!」
「入り口で嗅いだものがあるだろ?このお香には媚薬効果があるものも混ぜていたみたいなんだが生憎俺には効かなくてね。東条さん、アンタバカ効きじゃないか。真面目ってのも耐性がなくて困ったもんだな」
「何故……君は何ともないんだ」
「この皮膚のせいで麻酔を使いすぎて耐性ができてしまったんだよ。元は同じモン使ってるだろ?どうしてそんな状況になんて聞くなよ、オンナの過去を暴こうなんて男はモテないぞ」
初めて会った時のような、敵対心をむき出しにした東条の視線にぞくりと震える。
「ここ、苦しそうだな」
東条の下履きは盛り上がって苦しそうにしている。
「何を……」
「抜いてやるよ、東条さんはいつも甘味を奢ってくれるからタダでいいぜ」
「よ、よせ。いい!そんな事…」
この間にもシエは手慣れた手つきで脱がしていった。
「ここはな、そういう店なんだ。この店で起きた事は全て無礼講。地上に出れば夢みたいなもんだ。だから助平な夢を見たとでも思ったらいい。どうしても嫌ってんなら目を瞑って、女にされてるとでも思ってくれ。俺はギンギンに立たせた男と街中を歩くのは嫌だし、アンタも恥ずかしいだろ?」
シエはするりと髪を解いた。こうすれば多少は女に見えるらしく、客に喜ばれる。
俺が男だから嫌だ。今はそういう事にしといてやる。
東条の力ない抵抗を払いのけ、下履きを脱がせると、そのガタイのでかさに違わぬ逸物が首をもたげた。
ずっしりと重たそうに詰まった陰嚢に、張りのある亀頭は口に含めば顎が外れそうだ。
「んむっ……おっきいな、はふ…、ふっ……ん…」
チロチロと舌を出し、蛇のように手慣れた様子で東条の陰茎に舌を這わせれば、素直な若い熱はむくむくと震え、今にも破裂しそうなほど張り詰めている。
シエもずくりと腹の奥が疼く。
仕返しのつもりだった。
真面目な東条にちょっと悪戯をして優位に立ってやろうと思っていた。それだけだったのに…。
強い雄の精気に当てられ、この店の雰囲気も相まって、いつしかシエも興奮し、夢中になって舐めしゃぶっていた。
「……っ、離してくれ……」
「ん…動かないで、ん、ふぁ、あ、あっ……」
「くっ!」
じゅぼじゅぼと強めに抜いてやれば、ふるふると亀頭が震え、べろりと竿からてっぺんまで吸い付けばあっという間に口内へ吐精した。
しかし、東条はまだ治まり切っていないようで硬さを保っていた。
ずるりと口から引き剥がされ、東条の体液が溢れる。
「あ…」
無理に引き剥がされた時に、衣服が乱れ自らの素肌が露わになる。この薄暗い部屋でもはっきりと分かる忌まわしい蛇の鱗のようなこの皮膚が。
シエは咄嗟に肌を隠すと小さく縮こまり俯いた。
「隠さなくていい」
東条が髪をかき分け鱗模様の肌をサラリと撫でて来た。
「あっ……っふ」
ただ指でなぞられただけだ。何もいやらしい事などないはずなのに、背中がぞくりと震える。
「ぁう……く、癖になってるんだ。それに、知っていたってできるだけ見たくないだろ?」
優しく髪を撫でながら見つめられると、耳が赤くなる。
「何だよ、小さい子をあやすみたいに…。俺はこれでも成人している年なんだぞ」
むくれるシエを見ても撫でるのをやめない。嫌がっていない事を理解しているのだろうか。
いや、むしろ……もっと。
はっはっと浅い息をしながら自らの衝動を抑えきれなくなった。
「ね、…後ろ、欲しい……だめか?」
普段ならもっと相手が好きそうな誘い方ができるのに、今は必死になって東条を求めている。
「………」
ぐわっと腕を掴まれたかと思うと、背後から抱き抱えられる形で東条に包まれた。
東条が首筋に熱っぽい息をはぁ…っと吐いた。髪が揺れ、皮膚の上を滑る。
そしてそのままにゅちにゅちとシエの慎ましやかに濡れた陰茎をしごき始めた。
「あっ……はぁ、あっ、んっ!なんで」
「抜いてやる」
「あっ、あっ!ちがっ、違う!それじゃなくて!んあっ、あっ、あ…」
「……君のいう通り、男所帯で上下関係の厳しい世界では、先輩に声をかけられることがある。俺は、15~16の時、世話してくれていた先輩に呼ばれてな」
という事は掘られる方か?意外だ。
「同級生の話を聞いていたからいよいよ俺の番だと思った。そしたら、どうなったと思う?」
「どうなったんだ……」
シエは思わずゴクリと生唾を飲み込んだ。この男が組み敷かれる側だと到底思えない。
それとも、案外可愛い声で鳴くのだろうか?
「男の矜持を失うから可愛げのないそれを仕舞ってくれと言われた」
抱いてやろうと思っていた相手が自分の物よりも強大だとしたら。シエは東条の先輩に少し同情した。
こんな凶器を見せられちゃあな。自信を失うのも仕方ないというものだ。
「可哀想に…。アンタのそれ、デカいからな」
「俺はその時、安堵したんだ。抱かれない事じゃない。今の状況を俺が幼い頃から俺を知っている者に見られなくて済んだという事がだ。君のいう通り、その時に俺は初めて普通とは違うと気がついた。だからといって、誰彼構わずと思われるのは心外だ」
「そんな事は言っていないだろ…っあ!」
今度は向かい合って互いの陰茎を一緒に抜き合った。
シエの手の上に東条の大きくてゴツゴツした手が覆い被さり、逃れる事ができない。
丸見えじゃないか…!ここまで来てしまえば肌が、鱗だ何だと言っていられない。
「ん、んっ!こん、なの……逆に恥ずかしいだろ」
「そうか?俺は君の普段飄々とした顔が崩れる瞬間はなかなか見ものだけどな」
シエは顔をしかめながら「悪趣味な…」と呟いた。
「シエ…」
「へっ……?」
「おいで、シエ」
「ふぁ…、あっ…ずるい。そんなの」
崩れそうな腰を支えられ、そのまま這う指は後孔をぐるりとなぞった。
全身が性感帯になったかのようなシエは、ヒンッと甲高い声を上げてしまった。
ゴシゴシと手の動きが強く、早くなる。
もうだめ…出る……イク…。
前ボタンがはだけた東条のシャツをシエは引っ張り、懇願する。
「うぁっ…いっしょ……いっしょ、がいい」
「………あぁ、分かってる」
グリグリとカリを抜かれ、滑る自分よりも大きな熱とぬるぬると擦られ、あっという間に強烈な絶頂と快感を脳内に叩きつけられた。
「あっ、はぁっ、あんっ!あ、あ、もっ、だめっ、あぁっ……あっ!」
「……っく」
二人の重なり合った手の中で、どちらのものか分からない熱くどろりとした白濁が溢れた。
はぁはぁと熱気を帯びた息を吐きながら、体が火照るのか東条は、きっちりと胸元まで留めていたシャツのボタンを外した。
目元は赤く潤み、ぼんやりとした瞳で縋るようにシエに助けを求めた。
グラスを仰いでいたシエは、コトリと机に置くと、火照った東条の体を冷えた手でなぞる。
「……っ!」
「入り口で嗅いだものがあるだろ?このお香には媚薬効果があるものも混ぜていたみたいなんだが生憎俺には効かなくてね。東条さん、アンタバカ効きじゃないか。真面目ってのも耐性がなくて困ったもんだな」
「何故……君は何ともないんだ」
「この皮膚のせいで麻酔を使いすぎて耐性ができてしまったんだよ。元は同じモン使ってるだろ?どうしてそんな状況になんて聞くなよ、オンナの過去を暴こうなんて男はモテないぞ」
初めて会った時のような、敵対心をむき出しにした東条の視線にぞくりと震える。
「ここ、苦しそうだな」
東条の下履きは盛り上がって苦しそうにしている。
「何を……」
「抜いてやるよ、東条さんはいつも甘味を奢ってくれるからタダでいいぜ」
「よ、よせ。いい!そんな事…」
この間にもシエは手慣れた手つきで脱がしていった。
「ここはな、そういう店なんだ。この店で起きた事は全て無礼講。地上に出れば夢みたいなもんだ。だから助平な夢を見たとでも思ったらいい。どうしても嫌ってんなら目を瞑って、女にされてるとでも思ってくれ。俺はギンギンに立たせた男と街中を歩くのは嫌だし、アンタも恥ずかしいだろ?」
シエはするりと髪を解いた。こうすれば多少は女に見えるらしく、客に喜ばれる。
俺が男だから嫌だ。今はそういう事にしといてやる。
東条の力ない抵抗を払いのけ、下履きを脱がせると、そのガタイのでかさに違わぬ逸物が首をもたげた。
ずっしりと重たそうに詰まった陰嚢に、張りのある亀頭は口に含めば顎が外れそうだ。
「んむっ……おっきいな、はふ…、ふっ……ん…」
チロチロと舌を出し、蛇のように手慣れた様子で東条の陰茎に舌を這わせれば、素直な若い熱はむくむくと震え、今にも破裂しそうなほど張り詰めている。
シエもずくりと腹の奥が疼く。
仕返しのつもりだった。
真面目な東条にちょっと悪戯をして優位に立ってやろうと思っていた。それだけだったのに…。
強い雄の精気に当てられ、この店の雰囲気も相まって、いつしかシエも興奮し、夢中になって舐めしゃぶっていた。
「……っ、離してくれ……」
「ん…動かないで、ん、ふぁ、あ、あっ……」
「くっ!」
じゅぼじゅぼと強めに抜いてやれば、ふるふると亀頭が震え、べろりと竿からてっぺんまで吸い付けばあっという間に口内へ吐精した。
しかし、東条はまだ治まり切っていないようで硬さを保っていた。
ずるりと口から引き剥がされ、東条の体液が溢れる。
「あ…」
無理に引き剥がされた時に、衣服が乱れ自らの素肌が露わになる。この薄暗い部屋でもはっきりと分かる忌まわしい蛇の鱗のようなこの皮膚が。
シエは咄嗟に肌を隠すと小さく縮こまり俯いた。
「隠さなくていい」
東条が髪をかき分け鱗模様の肌をサラリと撫でて来た。
「あっ……っふ」
ただ指でなぞられただけだ。何もいやらしい事などないはずなのに、背中がぞくりと震える。
「ぁう……く、癖になってるんだ。それに、知っていたってできるだけ見たくないだろ?」
優しく髪を撫でながら見つめられると、耳が赤くなる。
「何だよ、小さい子をあやすみたいに…。俺はこれでも成人している年なんだぞ」
むくれるシエを見ても撫でるのをやめない。嫌がっていない事を理解しているのだろうか。
いや、むしろ……もっと。
はっはっと浅い息をしながら自らの衝動を抑えきれなくなった。
「ね、…後ろ、欲しい……だめか?」
普段ならもっと相手が好きそうな誘い方ができるのに、今は必死になって東条を求めている。
「………」
ぐわっと腕を掴まれたかと思うと、背後から抱き抱えられる形で東条に包まれた。
東条が首筋に熱っぽい息をはぁ…っと吐いた。髪が揺れ、皮膚の上を滑る。
そしてそのままにゅちにゅちとシエの慎ましやかに濡れた陰茎をしごき始めた。
「あっ……はぁ、あっ、んっ!なんで」
「抜いてやる」
「あっ、あっ!ちがっ、違う!それじゃなくて!んあっ、あっ、あ…」
「……君のいう通り、男所帯で上下関係の厳しい世界では、先輩に声をかけられることがある。俺は、15~16の時、世話してくれていた先輩に呼ばれてな」
という事は掘られる方か?意外だ。
「同級生の話を聞いていたからいよいよ俺の番だと思った。そしたら、どうなったと思う?」
「どうなったんだ……」
シエは思わずゴクリと生唾を飲み込んだ。この男が組み敷かれる側だと到底思えない。
それとも、案外可愛い声で鳴くのだろうか?
「男の矜持を失うから可愛げのないそれを仕舞ってくれと言われた」
抱いてやろうと思っていた相手が自分の物よりも強大だとしたら。シエは東条の先輩に少し同情した。
こんな凶器を見せられちゃあな。自信を失うのも仕方ないというものだ。
「可哀想に…。アンタのそれ、デカいからな」
「俺はその時、安堵したんだ。抱かれない事じゃない。今の状況を俺が幼い頃から俺を知っている者に見られなくて済んだという事がだ。君のいう通り、その時に俺は初めて普通とは違うと気がついた。だからといって、誰彼構わずと思われるのは心外だ」
「そんな事は言っていないだろ…っあ!」
今度は向かい合って互いの陰茎を一緒に抜き合った。
シエの手の上に東条の大きくてゴツゴツした手が覆い被さり、逃れる事ができない。
丸見えじゃないか…!ここまで来てしまえば肌が、鱗だ何だと言っていられない。
「ん、んっ!こん、なの……逆に恥ずかしいだろ」
「そうか?俺は君の普段飄々とした顔が崩れる瞬間はなかなか見ものだけどな」
シエは顔をしかめながら「悪趣味な…」と呟いた。
「シエ…」
「へっ……?」
「おいで、シエ」
「ふぁ…、あっ…ずるい。そんなの」
崩れそうな腰を支えられ、そのまま這う指は後孔をぐるりとなぞった。
全身が性感帯になったかのようなシエは、ヒンッと甲高い声を上げてしまった。
ゴシゴシと手の動きが強く、早くなる。
もうだめ…出る……イク…。
前ボタンがはだけた東条のシャツをシエは引っ張り、懇願する。
「うぁっ…いっしょ……いっしょ、がいい」
「………あぁ、分かってる」
グリグリとカリを抜かれ、滑る自分よりも大きな熱とぬるぬると擦られ、あっという間に強烈な絶頂と快感を脳内に叩きつけられた。
「あっ、はぁっ、あんっ!あ、あ、もっ、だめっ、あぁっ……あっ!」
「……っく」
二人の重なり合った手の中で、どちらのものか分からない熱くどろりとした白濁が溢れた。
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