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一人旅
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翌日は気分が晴れたのかグッスリと眠れたので目覚めも良く朝からご機嫌に支度をしているといつものようにノンちゃんが家に迎えに来た
「ぅいっす おっはよ」
「えっ、な、何?
どうしたの? 頭打った?」
いつもはドアを開けた瞬間から気だるそうに出てくるユキが中学に入って初めて見せたご機嫌な姿にノンちゃんは目を見開き本気で驚いていた
「あははっ
何でよ 気持ちいい朝だね」
「は、はぁあ?
マジどうしたの?
超キモいんだけど……
何?財布でも拾ったの?」
その後もいつも通り口の悪いノンちゃんからの言葉にもユキは怒って反論もせず笑顔で軽く流すようにあしらって学校へと歩いていた
すると彼女は何か思い付いたように目を細めながら睨むようにしてユキを見てきた
「あれ?
ユキちゃん、あんたまさか男が出来たんじゃないだろうね?
うわっ 絶対そうだ!
それ以外にこんなキモユキになるわけないもん
あぁぁ~っ 超ムカツク~っ」
「あははっ
んなわけないっしょ バカじゃん
そもそもどこにそんな男がいるのさ
これを見て本気で好きになるようなヤツなんて超頭おかしいって」
「そんなのわかってるわっ
でも、まさかのそんな物好きが現れる可能性だってなくはないし……
じゃあ何でこんな状態なのよ?
マジでおかしい」
「えぇ~っ 教えようかな~っ?どうしようかなぁ~っ?」
「何?何?何?
ほらっ やっぱ何かあったんじゃん
マジで気になって勉強が手につかないから教えてよ」
ユキは勿体つけるように怪しい微笑みを浮かべながら言うとノンちゃんは興味津々な表情で顔を近づけてきた
「あははっ
そもそもノンちゃんは授業中でもよそ事してて勉強なんてしてないじゃん」
「もお~っ そんなのいいから何があったのか教えてってぇ~っ」
ユキの腕に絡み付くようにしてきたのでさすがにご機嫌なユキも鬱陶しさを感じ彼女には昨日の一人旅の予定を教えると「私も行きたかった~っ」と、ノンちゃんはムッとしていた
しかし、美味しいチョコのお店の話や彼女も少し気になっていたあのユキには微妙な行列店の話をするとすぐに目を輝かせてさらにユキの腕を引っ張ってきま
「マジで?
そんなに美味しいの?
ねぇねぇねぇ、残ってないの?
私の分は?」
食い意地がはっているノンちゃんは、自分が買ってきたわけでもないのにユキが一人で食べて彼女の分が残っていないといきなりMAXで激怒するような人なので、ユキも一人で食べたかったが
どうせこの展開になる事は予想できていたので、彼女の分もいくつか残していて勿体つけるようにカバンからチョコの包みを出すと一粒渡して二人で食べた
「超濃厚~っ
やっぱりこれ最高~っ」
「おいちぃ~っ」
「でしょ?
これ食べたら昨日から超テンション上がっちゃってさ~っ」
「わかるぅ~っ
このチョコ、マジで超美味しい
もっとないの?」
「高いからお試しで買ってみただけだから今回はもうないんだって
夏休みに入ったらご褒美としてまた買いに行きたいな~って
それにさ、隣にあったケーキのお店も超美味しそうだったんだよ」
「ぬぁぁ~っっ
マジっすか?
今度は私も絶対行く
絶対一人でコソッと行かないでよ!
て言うか、こんな少しだけしか食べれてないから余計に食べたくなってきたし~
ぅぅぅ~っ 夏休みまで待てない……ご褒美って言うなら中間テスト終わったらテスト頑張ったご褒美で行こうよ」
「おっ いいね
じゃあそうしよっか
それ以前に、あんたお小遣いもらったらすぐに使いきっちゃうんだから残しときなよ
お金なかったら私が一人で食べちゃうからね」
彼女の自由奔放な性格はお金に対してもそのままでかなりルーズな人だ
年に数回はお小遣いがなくなった時にユキにジュースやお菓子をねだってくる事があるので注意をしておいたのだが、彼女は自信満々などや顔で言った
「大丈夫!
中間テスト中にお小遣い日になるから使いきっちゃう前に行けるし」
「あんたならその数日が待てなくて使っちゃう可能性があるから言ってんの!
電車賃もあるから5000円は残しときなよ」
一応注意はしたが、彼女のお母さんも食べ物への熱量が多すぎる人で、美味しい物を買いに行くと言えばお土産を買ってくる条件で臨時のお小遣いを渡してくるような人なのでユキもこの件に関しては彼女のお小遣いへの心配はあまりしてはいなかった
そんな上機嫌に話していたユキだが、学校が近づくと気持ちを切り換えていつもの不機嫌モードに入っていた
「…………で、やっぱ学校に行くにはその顔になるのね……」
「まあね
学校ではコレ!
それに、私があの顔のまま入ったら余計怖いっしょ」
「うん マジでキモい
絶対良からぬ事を考えてるって思うもん」
「あんたねぇ……」
「ぅいっす おっはよ」
「えっ、な、何?
どうしたの? 頭打った?」
いつもはドアを開けた瞬間から気だるそうに出てくるユキが中学に入って初めて見せたご機嫌な姿にノンちゃんは目を見開き本気で驚いていた
「あははっ
何でよ 気持ちいい朝だね」
「は、はぁあ?
マジどうしたの?
超キモいんだけど……
何?財布でも拾ったの?」
その後もいつも通り口の悪いノンちゃんからの言葉にもユキは怒って反論もせず笑顔で軽く流すようにあしらって学校へと歩いていた
すると彼女は何か思い付いたように目を細めながら睨むようにしてユキを見てきた
「あれ?
ユキちゃん、あんたまさか男が出来たんじゃないだろうね?
うわっ 絶対そうだ!
それ以外にこんなキモユキになるわけないもん
あぁぁ~っ 超ムカツク~っ」
「あははっ
んなわけないっしょ バカじゃん
そもそもどこにそんな男がいるのさ
これを見て本気で好きになるようなヤツなんて超頭おかしいって」
「そんなのわかってるわっ
でも、まさかのそんな物好きが現れる可能性だってなくはないし……
じゃあ何でこんな状態なのよ?
マジでおかしい」
「えぇ~っ 教えようかな~っ?どうしようかなぁ~っ?」
「何?何?何?
ほらっ やっぱ何かあったんじゃん
マジで気になって勉強が手につかないから教えてよ」
ユキは勿体つけるように怪しい微笑みを浮かべながら言うとノンちゃんは興味津々な表情で顔を近づけてきた
「あははっ
そもそもノンちゃんは授業中でもよそ事してて勉強なんてしてないじゃん」
「もお~っ そんなのいいから何があったのか教えてってぇ~っ」
ユキの腕に絡み付くようにしてきたのでさすがにご機嫌なユキも鬱陶しさを感じ彼女には昨日の一人旅の予定を教えると「私も行きたかった~っ」と、ノンちゃんはムッとしていた
しかし、美味しいチョコのお店の話や彼女も少し気になっていたあのユキには微妙な行列店の話をするとすぐに目を輝かせてさらにユキの腕を引っ張ってきま
「マジで?
そんなに美味しいの?
ねぇねぇねぇ、残ってないの?
私の分は?」
食い意地がはっているノンちゃんは、自分が買ってきたわけでもないのにユキが一人で食べて彼女の分が残っていないといきなりMAXで激怒するような人なので、ユキも一人で食べたかったが
どうせこの展開になる事は予想できていたので、彼女の分もいくつか残していて勿体つけるようにカバンからチョコの包みを出すと一粒渡して二人で食べた
「超濃厚~っ
やっぱりこれ最高~っ」
「おいちぃ~っ」
「でしょ?
これ食べたら昨日から超テンション上がっちゃってさ~っ」
「わかるぅ~っ
このチョコ、マジで超美味しい
もっとないの?」
「高いからお試しで買ってみただけだから今回はもうないんだって
夏休みに入ったらご褒美としてまた買いに行きたいな~って
それにさ、隣にあったケーキのお店も超美味しそうだったんだよ」
「ぬぁぁ~っっ
マジっすか?
今度は私も絶対行く
絶対一人でコソッと行かないでよ!
て言うか、こんな少しだけしか食べれてないから余計に食べたくなってきたし~
ぅぅぅ~っ 夏休みまで待てない……ご褒美って言うなら中間テスト終わったらテスト頑張ったご褒美で行こうよ」
「おっ いいね
じゃあそうしよっか
それ以前に、あんたお小遣いもらったらすぐに使いきっちゃうんだから残しときなよ
お金なかったら私が一人で食べちゃうからね」
彼女の自由奔放な性格はお金に対してもそのままでかなりルーズな人だ
年に数回はお小遣いがなくなった時にユキにジュースやお菓子をねだってくる事があるので注意をしておいたのだが、彼女は自信満々などや顔で言った
「大丈夫!
中間テスト中にお小遣い日になるから使いきっちゃう前に行けるし」
「あんたならその数日が待てなくて使っちゃう可能性があるから言ってんの!
電車賃もあるから5000円は残しときなよ」
一応注意はしたが、彼女のお母さんも食べ物への熱量が多すぎる人で、美味しい物を買いに行くと言えばお土産を買ってくる条件で臨時のお小遣いを渡してくるような人なのでユキもこの件に関しては彼女のお小遣いへの心配はあまりしてはいなかった
そんな上機嫌に話していたユキだが、学校が近づくと気持ちを切り換えていつもの不機嫌モードに入っていた
「…………で、やっぱ学校に行くにはその顔になるのね……」
「まあね
学校ではコレ!
それに、私があの顔のまま入ったら余計怖いっしょ」
「うん マジでキモい
絶対良からぬ事を考えてるって思うもん」
「あんたねぇ……」
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