竜の里

神在琉葵(かみありるき)

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フリードやシュミットは二人の再会に胸を熱くしました。 



その時、フリードはおかしなことに気付きました。 
レイナはライアと同じくらいの若さだったのです。 
 本来ならば、40代になっているはずなのに、レイナはライアと同じく、二十歳そこそこにしか見えなかったのです。



 「あら?トーマスさんはどうしたの?」

 「それが…ここへ来てしばらくしてから亡くなったわ…」

レイナ達は、ディーフォースをみつけるのに七年もの歳月がかかったとのことでした。
トーマスは、旅に出て数年した頃から体調が悪く、ディーフォースに着いた頃にはかなり悪い状態になっていたと、レイナは話しました。 



 「じゃあ、あなたはここでほぼずっと一人だったの?」

 「そうよ。とっても寂しかったわ。」

 「レイナ…」

ライアにはレイナの寂しさがとても良くわかりました。
ライアも森の中でずっとひとりぼっちだったのですから。



 「レイナさん…あなたは…その…なぜそんなにお若いんですか?」

フリードは気になっていたことを訊ねました。



 「私にも良くわからないの。でも、ここではなぜだか年を取らないのよ。」

 「そうなんですか…」



 急に差した暗い影に空を見上げると、空の裂け目からドラゴンが現れました。 



 「あ、あれは!?」

 「大丈夫よ。何もしないわ。」

 「あれは、ドラゴン?」

 「そうみたいね。
 多分、ここは本来ドラゴンの世界なんじゃないかしら?」

 「ドラゴンの…?」

レイナは慣れた様子でしたが、三人は初めて見たドラゴンから目が離せませんでした。


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