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その晩、俺と雨男は、完成したばかりの居間で寝ることにした。
と、いうのも、龍之介の部屋は荷物がまだそのままで、落ち着かないと言い、それなら龍之介の新しい部屋を使えばどうだと言ったら、龍之介があの部屋を一番に使うのは自分だと言って譲らなかったから。
じゃあ、バーバラの部屋は?というと、バーバラはバーバラで、今夜は一人で寝たいと言うし、それなら俺の部屋に来るか?と聞いたら、俺の部屋は怖いからいやだと雨男が言って…
それじゃあ、居間のこたつで寝たらどうだと言ったら、ひとりじゃ寂しいと言うので、俺も付き合う羽目になってしまったんだ。
でも、これも良い機会だ。
今まで雨男とじっくり話す機会はなかったから今夜は少し話をしてみることにした。
「雨男…
新しい家、気に入ったか?」
「うん…」
ぼんやりとテレビを見ながら、雨男が答える。
確かに、この部屋に、あのテレビは小さいな。
でも、大きいテレビはやっぱり無理だ。
「龍之介は明日もバイト休んで部屋片付けるって言ってたから。
明日からはあの部屋で寝られるからな。
ところで、雨男…おまえの荷物はどのくらいあるんだ?」
「荷物?そんなもんはない。」
「ないって…ほら…その……森に住んでたんだろ?
その時に…」
「何もないよ。おいら達は人間みたいに家があるわけじゃないし。」
まただ…
こいつはいまだ自分は人間じゃないようなことを言う。
イラッとする気持ちはあるにはあったが、でも、もしも、雨男が心の病気か何かだったら、頭ごなしに否定するのはきっと良くない。
だから、俺は平静を装って話を続けた。
「そっか~…じゃ、引っ越しの必要はないんだな。」
「うん。」
雨男は俺の方を見もせずに、そう答えた。
「何か必要なものはあるか?」
「ううん。あ……布団があると嬉しいけど。」
「布団なら今まで使ってたのがあるじゃないか。
他には何かいるもんはないのか?」
「う~ん…なんでも言っていいのかい?」
「え?…あ、あぁ、あんまり高いものは無理だけど…とりあえず言ってみろよ。」
その晩、俺と雨男は、完成したばかりの居間で寝ることにした。
と、いうのも、龍之介の部屋は荷物がまだそのままで、落ち着かないと言い、それなら龍之介の新しい部屋を使えばどうだと言ったら、龍之介があの部屋を一番に使うのは自分だと言って譲らなかったから。
じゃあ、バーバラの部屋は?というと、バーバラはバーバラで、今夜は一人で寝たいと言うし、それなら俺の部屋に来るか?と聞いたら、俺の部屋は怖いからいやだと雨男が言って…
それじゃあ、居間のこたつで寝たらどうだと言ったら、ひとりじゃ寂しいと言うので、俺も付き合う羽目になってしまったんだ。
でも、これも良い機会だ。
今まで雨男とじっくり話す機会はなかったから今夜は少し話をしてみることにした。
「雨男…
新しい家、気に入ったか?」
「うん…」
ぼんやりとテレビを見ながら、雨男が答える。
確かに、この部屋に、あのテレビは小さいな。
でも、大きいテレビはやっぱり無理だ。
「龍之介は明日もバイト休んで部屋片付けるって言ってたから。
明日からはあの部屋で寝られるからな。
ところで、雨男…おまえの荷物はどのくらいあるんだ?」
「荷物?そんなもんはない。」
「ないって…ほら…その……森に住んでたんだろ?
その時に…」
「何もないよ。おいら達は人間みたいに家があるわけじゃないし。」
まただ…
こいつはいまだ自分は人間じゃないようなことを言う。
イラッとする気持ちはあるにはあったが、でも、もしも、雨男が心の病気か何かだったら、頭ごなしに否定するのはきっと良くない。
だから、俺は平静を装って話を続けた。
「そっか~…じゃ、引っ越しの必要はないんだな。」
「うん。」
雨男は俺の方を見もせずに、そう答えた。
「何か必要なものはあるか?」
「ううん。あ……布団があると嬉しいけど。」
「布団なら今まで使ってたのがあるじゃないか。
他には何かいるもんはないのか?」
「う~ん…なんでも言っていいのかい?」
「え?…あ、あぁ、あんまり高いものは無理だけど…とりあえず言ってみろよ。」
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