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「そうなんですか…シェアハウスがきっかけだったんですね。
お二人とも仲が良いから、昔からのお友達なのかと思ってました。」
「仲が良い?
俺とあいつが??
とんでもないですよ。
そりゃあまぁ最初の頃と比べれば、随分良くはなったかもしれませんが…」
ふと、俺は初めて出会った時のことを思い出していた。
あの時の龍之介は本当に最悪だった。
あれからしばらくも、なんかずっとぎくしゃくしてたっけ……
「そ、それで、龍之介さんの好きなものってなんですか?」
「そりゃあ、勉強ですよ。
あいつには、趣味らしい趣味もありませんし、とにかく勉強が好きで好きでたまらないんです。」
「じゃ…じゃあ……
か、か、か、彼女さんなんかは……」
「まさか、あんな変人と付き合ってくれる人なんていませんよ。」
「龍之介さんは、変人なんかじゃないと思います!」
早乙女さんは、鬼のような形相で俺を睨みつけていて…
「あ…あの、早乙女さん…どうして……」
「え……?あ…あ…す、すみません。
わ、私…そろそろ休ませていただきます。」
「あ……」
早乙女さんはそそくさと立ち去ってしまった。
(……何だったんだろう?)
「……ゆきだるま…龍之介のことばっかり聞いてたな…」
「えっ!?」
言われてみれば、雨男の言う通りだ。
早乙女さんは、やたらと龍之介のことを聞いてた気がする。
それに、さっきのあの怖い顔……
「龍之介さんは、変人なんかじゃないと思います!」
龍之介は誰が見たって、外見も内面も変わってる。
そんなにムキになって怒ることか…!?
あんなに真剣に怒るなんて、まるで、好きな男の悪口を言われたみたいじゃないか…
……ん??
早乙女さんが、龍之介のことを……?
まさかな…ないない、そんなことあるはずないじゃないか。
何くだらないこと考えてるんだ…俺……
お二人とも仲が良いから、昔からのお友達なのかと思ってました。」
「仲が良い?
俺とあいつが??
とんでもないですよ。
そりゃあまぁ最初の頃と比べれば、随分良くはなったかもしれませんが…」
ふと、俺は初めて出会った時のことを思い出していた。
あの時の龍之介は本当に最悪だった。
あれからしばらくも、なんかずっとぎくしゃくしてたっけ……
「そ、それで、龍之介さんの好きなものってなんですか?」
「そりゃあ、勉強ですよ。
あいつには、趣味らしい趣味もありませんし、とにかく勉強が好きで好きでたまらないんです。」
「じゃ…じゃあ……
か、か、か、彼女さんなんかは……」
「まさか、あんな変人と付き合ってくれる人なんていませんよ。」
「龍之介さんは、変人なんかじゃないと思います!」
早乙女さんは、鬼のような形相で俺を睨みつけていて…
「あ…あの、早乙女さん…どうして……」
「え……?あ…あ…す、すみません。
わ、私…そろそろ休ませていただきます。」
「あ……」
早乙女さんはそそくさと立ち去ってしまった。
(……何だったんだろう?)
「……ゆきだるま…龍之介のことばっかり聞いてたな…」
「えっ!?」
言われてみれば、雨男の言う通りだ。
早乙女さんは、やたらと龍之介のことを聞いてた気がする。
それに、さっきのあの怖い顔……
「龍之介さんは、変人なんかじゃないと思います!」
龍之介は誰が見たって、外見も内面も変わってる。
そんなにムキになって怒ることか…!?
あんなに真剣に怒るなんて、まるで、好きな男の悪口を言われたみたいじゃないか…
……ん??
早乙女さんが、龍之介のことを……?
まさかな…ないない、そんなことあるはずないじゃないか。
何くだらないこと考えてるんだ…俺……
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