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絶対に盗み見しないと誓い合った恋人のスマホ・女編
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(どうしよう?)
私は、居間のソファに座り、迷っていた。
テーブルの上には彼のスマホ。
彼が忘れて行ったものだ。
今なら、見られる。
彼の秘密を…
(でも……)
私達は、誓った。
付き合い始めて、まだそんなに経ってない頃、お互いに相手のスマホを盗み見るようなことはしないでおこうって誓ったんだ。
それも、私の方から言い出したこと。
それは、ある意味、自分への戒めのためだったのかもしれない。
彼は、私にはもったいないような人だった。
イケメンで、優しくて、明るくて…
常に彼の周りには、人が集まっている。
まるで、太陽みたいな人なのだ。
私はと言うと、地味で根暗で何の取柄もない。
そんな私と彼が付き合ってるのが、今でも時々信じられなくなる。
騙されてるのかな?なんて思ったこともあったけど、私はお金持ちでもなんでもないし、騙して得するようなメリットも考えられない。
友達の香苗は言った。
「本気にはならない方が良いと思うよ。
友達だからはっきり言うけど…あんた達、きっとそう長続きはしないと思う。
今、彼があんたと付き合ってるのは、多分、一時の気まぐれだと思うんだ。
だってさ、考えてもみなよ。
あんたと玲君、釣り合ってると思う?」
香苗の言う通りだ。
私と彼はどう考えても釣り合わない。
いつも美味しいものばかり食べてると、たまにお茶漬けが食べたくなる…なんて言うけど、多分、そんな感じなんだ。
そうだよね…
玲君が本気で私のことを好きなはずなんてない。
もしかしたら、早く目が覚めるように、神様がスマホをのぞけって言ってるのかもしれない。
私は恐る恐るスマホに手を伸ばした。
私は、居間のソファに座り、迷っていた。
テーブルの上には彼のスマホ。
彼が忘れて行ったものだ。
今なら、見られる。
彼の秘密を…
(でも……)
私達は、誓った。
付き合い始めて、まだそんなに経ってない頃、お互いに相手のスマホを盗み見るようなことはしないでおこうって誓ったんだ。
それも、私の方から言い出したこと。
それは、ある意味、自分への戒めのためだったのかもしれない。
彼は、私にはもったいないような人だった。
イケメンで、優しくて、明るくて…
常に彼の周りには、人が集まっている。
まるで、太陽みたいな人なのだ。
私はと言うと、地味で根暗で何の取柄もない。
そんな私と彼が付き合ってるのが、今でも時々信じられなくなる。
騙されてるのかな?なんて思ったこともあったけど、私はお金持ちでもなんでもないし、騙して得するようなメリットも考えられない。
友達の香苗は言った。
「本気にはならない方が良いと思うよ。
友達だからはっきり言うけど…あんた達、きっとそう長続きはしないと思う。
今、彼があんたと付き合ってるのは、多分、一時の気まぐれだと思うんだ。
だってさ、考えてもみなよ。
あんたと玲君、釣り合ってると思う?」
香苗の言う通りだ。
私と彼はどう考えても釣り合わない。
いつも美味しいものばかり食べてると、たまにお茶漬けが食べたくなる…なんて言うけど、多分、そんな感じなんだ。
そうだよね…
玲君が本気で私のことを好きなはずなんてない。
もしかしたら、早く目が覚めるように、神様がスマホをのぞけって言ってるのかもしれない。
私は恐る恐るスマホに手を伸ばした。
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