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「やめてーー!」
泣き叫ぶ私の前に、大谷さんが私を守るように立ちはだかり、「坊っちゃん、やめて下さい!」と叫んでいた。
夫と信ちゃんは揉み合う。
信ちゃんは、力は強いだろうけど、穏やかな性格の人だから、喧嘩なんかあまりやったことがないはず。
夫のナイフで、信ちゃんが傷付けられないかと、私は心配でならなかった。
そして、私の嫌な予感は的中する。
「信ちゃん!!」
夫のナイフが、信ちゃんの腹に深々と突き刺さり、そこから赤黒い血が流れ出した。
それを見て、夫はナイフを落とし、放心したように立ち尽くしていた。
「は、早く救急車を!」
「待ってください。」
大谷さんは、ナイフを拾い上げ、指紋を拭きとった。
「早く救急車を呼ばないと、信ちゃんが!」
「少しだけ待って下さい!」
そう言うと、大谷さんは、今度は流れ出る血を押さえる信ちゃんの傍に行った。
泣き叫ぶ私の前に、大谷さんが私を守るように立ちはだかり、「坊っちゃん、やめて下さい!」と叫んでいた。
夫と信ちゃんは揉み合う。
信ちゃんは、力は強いだろうけど、穏やかな性格の人だから、喧嘩なんかあまりやったことがないはず。
夫のナイフで、信ちゃんが傷付けられないかと、私は心配でならなかった。
そして、私の嫌な予感は的中する。
「信ちゃん!!」
夫のナイフが、信ちゃんの腹に深々と突き刺さり、そこから赤黒い血が流れ出した。
それを見て、夫はナイフを落とし、放心したように立ち尽くしていた。
「は、早く救急車を!」
「待ってください。」
大谷さんは、ナイフを拾い上げ、指紋を拭きとった。
「早く救急車を呼ばないと、信ちゃんが!」
「少しだけ待って下さい!」
そう言うと、大谷さんは、今度は流れ出る血を押さえる信ちゃんの傍に行った。
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