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第三の依頼

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「……つまらない奴だ。
あんな女の言うことを真に受けて……」

 「エドガー…仲間のことをそんな風に言うのは感心しませんよ。
 彼も傷ついているんです。
そっとしておいてあげましょう。
そういえば、ナナシさんが下さった招き猫グッズというものがありましたね。
ちょっと見てみましょうか?」

ナナシさんのかばんの中には、招き猫のマスコットやストラップ、ボールペンやメモ帳なんかがぎっしりと入っていた。
もっと何か別のものはなかったのかと思っていたら、おじさんやエドガーは意外にも興味深気にそれをみつめてて……



「いーさん、これはなんでしょう?
 筆記用具のようなものですか?」

おじさんが恐る恐る手に取ったのはボールペンだった。
ノックする部分が招き猫になっていて、本体ボディには金ぴかの小判がプリントされてる。



 「そうですよ。
これをこうして…それから……」

 僕は、メモ用紙を取り出し、そこに「あほ」と書いた。
 「あ」と書くつもりだったんだけど、なんでかそう書いてしまったんだ。



 「おぉぉ…!」

 二人の驚きは予想外のものだった。
なんで?なんで?
 僕は字もうまくないのに……

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