永遠に一緒に…

神在琉葵(かみありるき)

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咲哉と私のことは誰も知らない。
当然、彼の失踪と私を結び付けて考える者は誰もいなかった。
手がかりひとつみつからないまま、彼の捜索はいつしか打ち切られた。
彼のいたバンドは新しいギタリストを迎え、数年後にメジャーデビューした。



彼とは残念ながら破局したと伝えると、父は私に縁談を持って来た。
すすめられるままにその人とお見合いをして、数か月後には結婚した。
真面目で欲のない穏やかな男性だ。
私の心は、今も少しも変わることなく咲哉の元にある。
だから、夫を愛することは出来なかったけれど、嫌悪するほどいやだとは思わなかった。
私達の結婚生活は円満なもので、子宝にも恵まれた。
傍目には、私達は幸せな家族に見えていることと思う。



実際のところ、幸せだと思う。
皆、健康で、経済的にも豊かだし、夫は私や子供たちを愛している。
私も子供たちを愛しているし、夫のことは人としては好きだ。
そう…今の私には何の問題もない…



(これからもずっと……)



来年の誕生日にもきっと私は同じことを願うだろう。



これからもずっと咲哉と幸せに暮らせますように…と。
私達のこの家で、ずっとずっといつまでも……



~fin.
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