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龍人は人とは違う(R18)
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僕の身体のラインをなぞるようにクライスの指でくすぐる。
僕は訳が分からず、その擽ったさに身を捩っていたが、ふとゾクゾクと妙な感覚を覚えてクライスに抱き付く。それでも意地悪なクライスは手を止めてくれず、身体中をなぞる。
首筋に肩に腰に太腿に胸に臍。
なぞられる度に鱗がなくなり柔くなった肌の感覚が鋭敏に感じ取り、自然と声が漏れる。
「いいか、オラン。愛し合うって言うのはな。これよりもっと凄い事をするって事だ」
妙な感覚に身体を子鹿のように震わす僕の額に宥めるようにクライスがキスをする。
これよりもっと凄い事。それをされて僕は生きていられるのか?
「痛い?」
「痛くする気は無いが痛くない保証は出来ない」
正直、痛いのは嫌だ。でも、僕を全部あげたい。その気持ちだけは譲れない。
覚悟を決めて、「どんと来い」と胸を叩こうとした。だが、いざ、どんと来られても僕は受け止められるのだろうか。自信がなくて、つい言い淀む。
「優しくしておくれよ」
自信がなくて困って、最終的に上目遣いでそう懇願すれば、クライスが手で顔を覆う。
「……頼むから俺を可愛く煽るんじゃない」
何時僕が煽ったと言うのか?
気付けば唇と唇が重なり、呼吸すらままならない程口の中を蹂躙する。
今度は指でなくクライスの口が身体中をなぞっていく。まるで身体中を味見されている気分になってブルリッと身体が大きく振るえる。
銀の瞳がギラギラと捕食者の目で僕を見てる。でも、叔父さんの捕食とは違い、胸が高鳴って、自然と言葉が溢れてくる。
「好き…。大好き」
何時からだろう。
僕は何時から君が好きだったんだろう。出会った時はただ面白いと思った。龍を嫁にしたいなんて人間は初めてで、人の一生が終わるまでなら付き合っても良いと思った。それなのに何時の間にかに置いていかれるのが怖くなり、今は全部あげても良いから僕とずっと居て欲しい。クライスになら本当に食べられたっていい。
「俺もだよ。俺もオランが大好きだ」
怖くないように僕を包み込むように抱きしめて、ゆっくりと痛くないように僕の中をクライスの指が掻き乱す。鳥の交尾の手法なんて前は言ったけど、実際は全く違った。
早ければ数秒で終わる鳥の交尾とクライスとの交尾は訳が違った。
何度も香油を足して、トロトロになった中を一本だった指が二本、三本と増えて広げる。
「ん、大分柔らかくなってきた。…オランはここも甘えたがりだな。俺の指を甘噛みして離さない」
ゆっくり身体に染み付けるように教え込まれて僕の全部がクライスの手でクライスだけの僕に変わっていく。
「い"ぁっ! いひゃっ。あ…、ぁ"」
「んっ…。オラン、ゆっくり。ゆっくり息を吐いて」
「痛いよ…。ぐすっ…。痛い」
「…うん。痛いよな。ゆっくりオランが慣れるまでゆっくり動くからまだオランの中に居ていい?」
「ん」
手を絡めて、指を絡めて、またキスをする。
抱き締められて、身体を穿ち開かれて、その痛みと共にクライスだけのものになっていく。
やっと身体がクライスを受け入れるのに慣れたのは何時間後の事だったのだろう。痛みの涙は快楽の涙へと押し流されて、僕はお腹の中に放たれたクライスの子種が愛おしくてお腹を撫でる。
「子供…かぁ」
僕は暫し考えるが、思考はすぐにクライスからのキスで溶け去り、クライスの子種でお腹は満たされる。
「ひゃあっ。あぁ、あ」
「俺よりまた子供かアホ。…お前は俺だけを考えとけよ、オラン」
考えてる。考えてるよ。
何よりも誰よりも。だけど…。
クライスに注がれた子種をそのままにしておくのが勿体無くて、身体の中で僕の魔力に変換して取り込む。しかし、思ったよりも変換が上手くいかない。このままではマズイ。このままでは……。
「赤ちゃん出来ちゃうかも」
「………は?」
龍は魔力を分けて分身体を作る。
龍人もさしてその根本は変わらず、違うとすれば一人の力では作れないので二人で魔力を出し合って作る事。オスやメスなど性別は子を作るだけの魔力があれば龍や龍人には関係ない。
どうしたものかとため息を付けば、ヤケに怖い顔をしたクライスがぴたりと動きを止め、キラッキラの笑顔で僕に問う。
「どう言う事だ?」
「どういう事って…?」
僕はどういう事が切々と説明した。
上記の事や、クライスの子種自体がクライスの魔力の塊でどうしても吸収し切れずに僕の中で残り続け、溜まっていく事。
「…掻き出せばいいだろう」
「嫌だよ。勿体ない。別に僕の中にクライスが残り続けるのはいいのだけれど、どうしても残ってしまうからそれが蓄積していけば自然と僕の魔力と混ざり合って赤ちゃんが出来てしまうね」
きっとこの量でこのペースで毎日身体を重ねれば、五十年後には意図せず出来てしまう。そう説明すれば僕の腹を撫で、笑顔で更に問う。
「それは意図して作ろうと思えば何年後になる」
「へ?? ……十年くらいかな?」
そうかと僕を頭を優しく撫で、僕の中からズルズルと引き抜く。もう終わりなのだろうかと、くたりと力を抜けば、突如突き上げられて視界に星が飛ぶ。
「あっ、あ、ぁ……」
「なら意図してやろうか、オラン。子が出来るのならエルドラド領の存続の為に態々養子を取る必要もなくなる訳だ」
クライスの手が僕の手をベッドに縫い止めて、初めてのイクという感覚に困惑して涙目の僕にいい笑顔で恐ろしい事を告げる。
「二十五年だ。オラン、俺は二十五年、お前が意識してくれるのを待ち続けた。その責任を取ってくれてもいい筈だよな?」
それは僕が取るべき責任なのか?
その聞き慣れたドスの聞いた声に僕は思う。多分、僕は言うタイミングをしくじった。
「逃げられると思うなよ? きっちり二十五年分の愛を受け取ってもらうからな」
そんな不穏な事を耳元で囁かれて、僕は戦慄する。一体、クライスは僕を何時間抱き続けるつもりなのか?
それでも別に嫌じゃないから僕は諦めて、力の入らない身体で抱き付いた。
「…クライスとの赤ちゃんなら一人くらいなら産んでもいいかな」
そもそも僕、子供好きの龍だったしね。
僕は訳が分からず、その擽ったさに身を捩っていたが、ふとゾクゾクと妙な感覚を覚えてクライスに抱き付く。それでも意地悪なクライスは手を止めてくれず、身体中をなぞる。
首筋に肩に腰に太腿に胸に臍。
なぞられる度に鱗がなくなり柔くなった肌の感覚が鋭敏に感じ取り、自然と声が漏れる。
「いいか、オラン。愛し合うって言うのはな。これよりもっと凄い事をするって事だ」
妙な感覚に身体を子鹿のように震わす僕の額に宥めるようにクライスがキスをする。
これよりもっと凄い事。それをされて僕は生きていられるのか?
「痛い?」
「痛くする気は無いが痛くない保証は出来ない」
正直、痛いのは嫌だ。でも、僕を全部あげたい。その気持ちだけは譲れない。
覚悟を決めて、「どんと来い」と胸を叩こうとした。だが、いざ、どんと来られても僕は受け止められるのだろうか。自信がなくて、つい言い淀む。
「優しくしておくれよ」
自信がなくて困って、最終的に上目遣いでそう懇願すれば、クライスが手で顔を覆う。
「……頼むから俺を可愛く煽るんじゃない」
何時僕が煽ったと言うのか?
気付けば唇と唇が重なり、呼吸すらままならない程口の中を蹂躙する。
今度は指でなくクライスの口が身体中をなぞっていく。まるで身体中を味見されている気分になってブルリッと身体が大きく振るえる。
銀の瞳がギラギラと捕食者の目で僕を見てる。でも、叔父さんの捕食とは違い、胸が高鳴って、自然と言葉が溢れてくる。
「好き…。大好き」
何時からだろう。
僕は何時から君が好きだったんだろう。出会った時はただ面白いと思った。龍を嫁にしたいなんて人間は初めてで、人の一生が終わるまでなら付き合っても良いと思った。それなのに何時の間にかに置いていかれるのが怖くなり、今は全部あげても良いから僕とずっと居て欲しい。クライスになら本当に食べられたっていい。
「俺もだよ。俺もオランが大好きだ」
怖くないように僕を包み込むように抱きしめて、ゆっくりと痛くないように僕の中をクライスの指が掻き乱す。鳥の交尾の手法なんて前は言ったけど、実際は全く違った。
早ければ数秒で終わる鳥の交尾とクライスとの交尾は訳が違った。
何度も香油を足して、トロトロになった中を一本だった指が二本、三本と増えて広げる。
「ん、大分柔らかくなってきた。…オランはここも甘えたがりだな。俺の指を甘噛みして離さない」
ゆっくり身体に染み付けるように教え込まれて僕の全部がクライスの手でクライスだけの僕に変わっていく。
「い"ぁっ! いひゃっ。あ…、ぁ"」
「んっ…。オラン、ゆっくり。ゆっくり息を吐いて」
「痛いよ…。ぐすっ…。痛い」
「…うん。痛いよな。ゆっくりオランが慣れるまでゆっくり動くからまだオランの中に居ていい?」
「ん」
手を絡めて、指を絡めて、またキスをする。
抱き締められて、身体を穿ち開かれて、その痛みと共にクライスだけのものになっていく。
やっと身体がクライスを受け入れるのに慣れたのは何時間後の事だったのだろう。痛みの涙は快楽の涙へと押し流されて、僕はお腹の中に放たれたクライスの子種が愛おしくてお腹を撫でる。
「子供…かぁ」
僕は暫し考えるが、思考はすぐにクライスからのキスで溶け去り、クライスの子種でお腹は満たされる。
「ひゃあっ。あぁ、あ」
「俺よりまた子供かアホ。…お前は俺だけを考えとけよ、オラン」
考えてる。考えてるよ。
何よりも誰よりも。だけど…。
クライスに注がれた子種をそのままにしておくのが勿体無くて、身体の中で僕の魔力に変換して取り込む。しかし、思ったよりも変換が上手くいかない。このままではマズイ。このままでは……。
「赤ちゃん出来ちゃうかも」
「………は?」
龍は魔力を分けて分身体を作る。
龍人もさしてその根本は変わらず、違うとすれば一人の力では作れないので二人で魔力を出し合って作る事。オスやメスなど性別は子を作るだけの魔力があれば龍や龍人には関係ない。
どうしたものかとため息を付けば、ヤケに怖い顔をしたクライスがぴたりと動きを止め、キラッキラの笑顔で僕に問う。
「どう言う事だ?」
「どういう事って…?」
僕はどういう事が切々と説明した。
上記の事や、クライスの子種自体がクライスの魔力の塊でどうしても吸収し切れずに僕の中で残り続け、溜まっていく事。
「…掻き出せばいいだろう」
「嫌だよ。勿体ない。別に僕の中にクライスが残り続けるのはいいのだけれど、どうしても残ってしまうからそれが蓄積していけば自然と僕の魔力と混ざり合って赤ちゃんが出来てしまうね」
きっとこの量でこのペースで毎日身体を重ねれば、五十年後には意図せず出来てしまう。そう説明すれば僕の腹を撫で、笑顔で更に問う。
「それは意図して作ろうと思えば何年後になる」
「へ?? ……十年くらいかな?」
そうかと僕を頭を優しく撫で、僕の中からズルズルと引き抜く。もう終わりなのだろうかと、くたりと力を抜けば、突如突き上げられて視界に星が飛ぶ。
「あっ、あ、ぁ……」
「なら意図してやろうか、オラン。子が出来るのならエルドラド領の存続の為に態々養子を取る必要もなくなる訳だ」
クライスの手が僕の手をベッドに縫い止めて、初めてのイクという感覚に困惑して涙目の僕にいい笑顔で恐ろしい事を告げる。
「二十五年だ。オラン、俺は二十五年、お前が意識してくれるのを待ち続けた。その責任を取ってくれてもいい筈だよな?」
それは僕が取るべき責任なのか?
その聞き慣れたドスの聞いた声に僕は思う。多分、僕は言うタイミングをしくじった。
「逃げられると思うなよ? きっちり二十五年分の愛を受け取ってもらうからな」
そんな不穏な事を耳元で囁かれて、僕は戦慄する。一体、クライスは僕を何時間抱き続けるつもりなのか?
それでも別に嫌じゃないから僕は諦めて、力の入らない身体で抱き付いた。
「…クライスとの赤ちゃんなら一人くらいなら産んでもいいかな」
そもそも僕、子供好きの龍だったしね。
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