女好きの親友に恋した僕と、女好きなのに親友に恋した俺の話

ゆずは

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保護者たちの憂鬱

side:奏汰

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 朝のまどろむ時間は結構好き。
 特に休日の朝は急がないから、何なら啓を抱いてもいい。

 でも今朝は、慌ただしく部屋に駆け込んできた、愛息子の想い人によって、全部ぶち壊された。

 大体予想はついたけれど。

 智大の部屋に入ると、眉間にシワを寄せてしまった。
 入っただけで、ここでセックスしたんだなってわかるくらい、イカくさい。
 これはだめだ。
 智大は呼吸が早く、汗もかいている。それほど顔色は悪くなさそうだ。

 智大は啓に任せて、智大を抱えた啓が部屋を出ようとしたとき、その後を追おうとした征人君に、それなりのげんこつを食らわせてやった。

「い――――」

 これ僕も手が痛いから嫌なんだよ。普段しないけど。

「………いたいです……奏汰さん……」
「当然でしょ?げんこなんだから」
「なんで」
「あのねぇ、征人君」
「はい」
「人の体の作りとして、肛門は何かを入れていい器官ではないんだよ。だから、丁寧にしないと、傷もつくし、病気になることだってある。わかる?」
「……え、と……、多分……」
「智大の腹痛は、セックスの後、お腹の中に出した精液をかきださなかったから、おきたもの。発熱は、恐らくセックスのやりすぎ。身体が極度の疲労状態。わかる?」
「……………はい……」
「僕達は出して終わるけど、受ける側には相当の負担になるんだから、そのことちゃんと考えてあげないとだめなんだよ」

 ため息を付きながら、智大の机の椅子に腰掛けた。

「受ける側が疲れ切って寝てしまったら、僕達がお世話してあげなきゃだめなんだよ。身体をキレイに拭いたり、中に出したものをかきだしたり、部屋の換気したり、シーツ替えたりもするんだよ?それを怠けたら、さっきの智大のようになる。わかったかな?」
「………はい。すみません。知りませんでした……」
「じゃあ、ほら、さっさと換気して、シーツ取替えて」
「はい!」

 基本はいい子だよね。女好きって言ってたけど、二股かけたりはしなかったみたいだし。
 そんなことしたら、去勢ものだけどね……。僕の智大をさんざん抱いたんだから。

「……あの、奏汰さん」
「なんだい?」
「……智大と、付き合う………交際、するの、認めてもらえますか……?」

 手は止めないまま、自信なさげにそんなことを聞いてくる。

「認めなかったら、どうするの?」
「う……」
「智大と駆け落ちするとか、非現実的なことは言わないでね。君たち、未成年なんだから。大人ぶってもまだまだ親が必要な年でしょ」
「うう………はい」
「じゃあ、どうするの」
「認めてもらうまで………がんばります……」
「智大のこと、転校させるかもしれないよ?君に二度と会わせないようにすることだってできるんだ。それでも?」
「それでも……、俺は智大が好きだって自覚したから……、だから、諦めたくないし、奏汰さんと啓さん見てたら、諦めなくてもいいって、思えるので」

 そう言う意味で、確かに僕達は手本になるかもしれないけど、簡単なことじゃないんだよね。

「結婚はできないよ?」
「それでも」
「不慮の事故とかで病院に呼ばれるとき、一番に呼ばれるのは君じゃない。僕だよ?」
「……それでも……っ」
「男同士ってのは、そう簡単なものじゃないんだ。啓だって、今まで苦しんだことも悲しんだこともたくさんあってさ。……今は、僕のそばで幸せだ、って笑ってくれるけど。覚悟、できるの?」

 征人君は剥がしたシーツを手に持って、僕に向き合った。
 うん。
 目は、とても、真っ直ぐだね。

「俺は、たしかに子供で、まだ何もわかってないかもしれないですけど、でも、智大が好きだって気持ちは、本当です。二人で、考えて、乗り越えていきたいです」

 それくらいはっきり言えるなら、いいのかな、って。
 そもそも、反対する気はなかったけど。

「うん。じゃあ、智大のことすごく、大切にしてね。僕達の大切な大切な息子だから」
「あ……ありがとうございます!!」
「はい、じゃあ、続きして」
「はい!!」

 認めないと智大が泣くしなぁ。
 とにかく智大が幸せになることが一番だ。




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