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第5章 王子サマからの溺愛は甘くて甘くて大変です。
72 もうだめ
しおりを挟むリアさんの本気度を、夕食のときも感じた。
料理は馴染み深いワンプレート。しかも、ミナちゃんにはお子様ランチというこだわりっぷり。まぁ、ご飯じゃなくてふわふわの白いパンの上に、日の丸の旗が刺さってたけど。
フライは……なんだろ。中身がよくわかんない。
大人の方は、ハンバーグにグラタンにナポリタンにサラダ。まさに『大人版お子様ランチ』。
しかも、カトラリーには箸まで用意されてて、思わずリアさんを見たら、ウィンクされた。
俺の分は全体に少なめに盛り付けられてる。しかもゼリー付き。……ミナちゃんと一緒だよ……。複雑。
喜々と箸を使っていたら、クリスにめっちゃ見られてた。
「それは……」
「うん」
「どう使うんだ?」
真剣に聞いてくるから、持ち方とか教えてみたけど、食べ物がぽろぽろ落ちていって思わず笑ってしまった。
「……難しいな」
「だよねぇ。俺にとってはナイフとフォークの方が使い慣れないけど」
楽しいなぁ。
リアさんも上品に箸で食事してるし。なんかパッと見カオスだけど。
クリスは途中で諦めて、いつも通りナイフとフォークを使い始めた。
少し経つと、隊員さんたちからも話し声や笑い声が聞こえてくる。
食事中は話してはいけません!っていうところもあるけど、クリス隊は基本、いつでも和気藹々だからね。
ハンバーグやグラタンは、クリスにとっては初めての料理で、これにも興味津々な様子だった。
もしかしたら、リアさんを中心に、食の革命が起きるかも……なんてことを思った。
もともとのこちらの食事が、美味しくないわけじゃないんだよね。でも、もっと庶民的なものが食べたくなるというか……。
一枚肉のステーキよりは、ハンバーグのほうが今の俺には食べやすいしね。
楽しい夕食会が終わったら、隊員さんたちは交代で夜間の見張りに立つらしい。
俺はクリスに抱かれて、改めて用意された部屋に戻る。
温泉がひかれた部屋。
露天風呂ではないし、浴槽も普通のお風呂と同じだけど、お湯はしっかりと温泉のもの。ちなみに、露天風呂は好きなときに使っていいらしい。俺たちがいる間は、俺たち専用にしてあるんだって。なんとも贅沢。
部屋に入ったらすぐにキスされた。
容赦のないキスに、はふはふと息が上がっていく。
「どっちの風呂がいい?」
キスの合間に聞かれて、すぐには答えられなかった。
リアさんが改めて用意してくれたこの部屋のお風呂も温泉で、気持ちいいのはわかってるし、移動とか無いからクリスとゆっくりできる。
けど、夜の露天風呂も雰囲気があっていいだろうし。
温泉宿なら、迷わず露天風呂選ぶよなぁ。
「露天風呂の方に行きたい」
「ん」
短い返しは了承のもの。
折角だしね。
お城にいたらできないこと、したいから。
夜の露天風呂はすごくいい雰囲気だった。
光度を抑えたランタンの明かりが、ほんのりと辺りを照らしていて、その雰囲気だけで気分が盛り上がる。
流石に外で喘ぐのは嫌で、悪戯してくるクリスの手を必死で抑え込んでいたんだけど。
お湯に浸かっていたからとは別の火照りは中々収まらなくて、部屋についてベッドに降ろされて、果実水を飲まされた後、クリスに貪るようにキスをされて陥落した。
食べられそうなキスとは裏腹に、愛撫はとてもゆっくりで、耐えきれなくて何度も「もういれて」ってお願いしたのに、「まだだ」って言ってしてくれない。
……やっと入れてくれたときには、何回もイかされたあとで、最奥まで一気に貫かれて、あまりの快感に一瞬意識が飛んだ。
お腹の奥で熱いものが広がっていく。
それを感じるたびに、身体は歓びに震えた。
無意識に、中に入ってるクリスのを何度も締めつけてた思う。身体が、気持ちよくなるたびに何度も。
意識が朦朧とし始めたとき、不意にクリスの動きが止まった。
「くりす……?」
「ああ、悪い」
ドアの方に視線を向けていたクリスが、にやりと笑って俺の足を抱え直した。
腰が高く浮くくらいに持ち上げられて――――
「ああああ!!!」
ガツガツと音がしそうなくらいに腰を打ち付けられた。
「あー…!ひぁっ、ぁ、ゃめ……っ、むぃ……っ」
下半身に力が入らない。
クリスに揺さぶられて、足がそれに合わせるように揺れてる。
色っぽい短い呼吸。
クリスが上体を倒してきて、全然萎えない、むしろ始めたときより硬く太くなってそうなクリスの男根が、俺の中でぐぽ…って更に奥に入ってくる。
「ひぅ…………っ」
チカチカした。
身体はイキっぱなしになってるみたいで、クリスのを締め付けてるから、その形も太さも全部伝わってくる。
「く………、んんぅぅ」
深く深くキスをされながら、ガツンって奥を抉られて、酷い快感に俺の息子は項垂れたままプシャリと水分を吐き出して、俺の身体の深いところでビクビク震えたクリスのから熱い迸りが広がって。
……きもち、いい。
全身、どこにも力が入らない。
腕も持ち上げられなくて、クリスに抱きつけない。
ずるりと抜けてく熱の塊。
抜けてくその感触にも身震いして、流れ出てくるものに羞恥を感じて。
……もう、色々限界で。
「くりす……」
喉、掠れてる。
クリスは俺から離れて、すぐ戻ってきて、口移しで果実水を飲ませてくれた。
「少し出てくる。…戻ったら、続きな?」
…まだするの…って思っても、俺は頷いてた。
清めない身体に薄い肌掛けをかけられて。
クリスは適当に体を拭って。昼間よりはラフな格好になって。
「寝ててもいい。起こすから」
って、俺の頬にキスを落として部屋を出ていった。
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