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第5章 王子サマからの溺愛は甘くて甘くて大変です。
89 誕生日に
しおりを挟む時計がない、ということは、時間の感覚が曖昧ってこと。
恋人と過ごして、「日付が変わったら一番におめでとうを言う」ってのは定番なきがするけど、さて、夜中のいつが『その日』との境目なのか。
俺にそれを判断することはできないから、できることは、朝、目が覚めたときに「おはよう、誕生日おめでとう!」っていうだけ。
そう意気込みながら昨夜眠ったせいか、結構な早朝に目が覚めた。
目の前には当然のようにクリスの胸元があって、腕はしっかり俺を抱き込んでた。上は何も着てなくて、下だけ寝間着をつけてる。
視線を上に上げたら、クリスの寝顔。
はあ……かっこいい。
左手が動くようになってよかった。あまりもぞもぞしなくてもクリスの頬に触れられる。
髪、少し伸びた。
クリスは適当に自分で切ってるって。普段、後ろで縛ってるから、あまり長さは感じないけど。サラサラなんだよね。それに、この、メッシュも不思議。でも、すぐにクリスだってわかるものの一つ。
頬を撫でて、髪を梳いて、左手を背中に回した。見なくてもわかる筋肉。すごい。
ぎゅ…って抱きつくように体をすり合わせたら、布越しに半勃ちなお互いのそこがふれあってちょっと恥ずかしくなった。
朝だからね!朝だから仕方ないよね!
……なんて言い訳を心のなかで繰り返しても、心臓はバクバクし始めて落ち着かない。
触りたい……って思うのはだめだろうか。
寝込み襲うのは、恋人でもだめ?
や、でも、クリスにはいつも寝込み襲われるよね。朝起きたら入ってるとか、結構あるよね?だったら触るくらいいい?
悶々としてたら、クリスの身体が仰向けになった。
まだ寝てる?
それともいつものたぬき?
……まあ、どっちでもいいや。
「……ん」
クリスのお腹のあたりに跨るように上がって、体を倒して裸の胸にぴたりとくっついた。
心臓のトクトクした規則正しい音が、耳に心地いい。
身体の位置を少しずらしたら、また反応してるそこが触れ合う。気持ちよくて、腰を揺らしてしまった。
クリスのは寝間着の薄い布を押し上げて、固く張り詰めていく。
その先端あたりに後孔を擦りつけてしまって……、顔が真っ赤になってくのがわかった。
俺、何してるんだろ。やってることが変態ぽい……。
でも、そう思ってもやめられない。
クリスの身体の上で、向きを変える。
寝間着を押し上げるそこを、手で握り込んでみる。布越しでも熱くて、固くて、無意識につばを飲み込んだ。
身体の奥がじくじくする。
バクバクしてる心臓を感じながら、下着ごと寝間着をずりおろした。
ぶるんって効果音が付きそうな勢いで飛び出たものは、カーテンの隙間から入ってくる朝陽で妙に光っているように見える。
頭がくらくらする。
ほんと俺、やばい。
クリスとこうなるまで、同じ男に対してこんなことしたいとか、全くこれぽちも思わなかったのに。今もクリス限定だけど。
舌を出して、ぬらぬらしてるそれに這わせた。
ぴゅくりと先端から滲み出てくる体液を舌で舐め取って、口の中に入れた。
太い。
エラのとこは凄く張ってる。そこまで咥えるだけで口の中がいっぱいになってしまう。
「ん……」
もうちょっと深くまで咥えられたらいいのに。
ちょっと頑張って顔を沈めてみる。
喉の奥。
嘔吐中枢だかを刺激されて、えづきそうになる。
無理はだめだ。
……練習、したら、もっと深くまでいけるのかな。
今は無理だから、吸い上げながら一旦口を離した。
左手の指を二本くらい舐めた。
十分指が濡れたのを確認して、またクリスのを口に入れてから、濡れた指を後孔に這わせて、先っぽを中に入れてみた。
「ん、んっ」
中、熱い。
思ってたより柔らかい。もっと締め付けられると思ってた。……なんで。
いつもクリスがしてくれる、気持ちのいいとこ。
ビクビクしながら指を入れてるから、そこにたどり着かない。
思い切って二本目の指を入れてみる。
「んあっ」
ずり…って、指が入る。もう根本近くまで入ってしまった。
……よくよく考えると、かなりまずい姿勢で、恋人の体跨いで陰茎舐めながら、お尻に自分の指を入れながら自慰に耽っているように見えるけど。
そんなこと、考えられなくなってて。
ひたすら、舐めて、ぐちぐち中をいじって、夢中になってた。
気持ちよくて、でも足りない。
俺の指じゃだめ。
もっと、もっと――――ってじれったくなっていたら、先走りをダラダラ流してた俺の息子が、ぬるりとしたものに覆われた。
「ひぁ……!?」
それから、俺の指に沿うように、長くてごつごつした指が、中に入ってくる。
「ぁぁ…っ、んぅ、んんっ」
それまで大人しかったクリスの身体なのに、下から突き上げるような動きをし始めて、口の中を固くて熱い陰茎でこすられた。
「んうっ、んん、んんんっ、んあっ、あっあんんん」
クリスの長い指で内側のそこがグリっと押しつぶされるように揉まれた。
「んうー……!!!」
喉の奥にぶしゃりとかけられる熱くてとろとろしたもの。
俺がそれをむせながら飲み込んだのとほぼ同時に、俺も身体中震わせながらイってて、飲み込む音が聞こえてくる。
「あ………やら……くち、はなしてぇ……」
イッたばかりのそれを、クリスはまだはむはむと舐めたり吸ったりしてて、快感が逃げてかない。
自分の身体も支えていられなくて、クリスの体の上ぺたりと突っ伏してしまった。手でがっしり掴まれてるから、腰は少し上がったまま。
左手は抜くのを許されなくて入ったままで、俺の息子はクリスの口の中で転がされてる。
ビクンビクン身体を震わせながら、顔の近くのクリスの下生えを手で撫でて、まだまだ固くてそそり立ってるクリスの陰茎に指を這わせた。
ぼーっとする頭のまま、ビキビキと血管の浮かぶ竿に唇をつける。
……俺の脚の間あたりから、くすって笑い声が聞こえた気がした。
「アキ」
お尻と、息子が、ようやく開放されて。クリスの指と一緒に、俺の指も抜け落ちて。
されるがまま、体の向きを変えて。
「随分刺激的な目覚めだな」
笑うクリスは、俺のお尻を両手で割り開いて、さっきまで俺が舐めしゃぶっていた陰茎の先端を解れた後孔にあてがった。
俺は両手で身体を少し支えて起き上がらせて、クリスのを自分から迎えに行く。
半分くらい入ったところで、クリスがぐいんって腰を押し付けてきたから、剛直に一気に貫かれて、一瞬息が止まってしまう。
「――――っ、あ、っ、は、ぁっ」
またクリスの上に倒れ込んだ俺の頭を、優しい手付きで何度か撫でてくれた。
「………ん……、いつから、おきて、た?」
「アキが髪をいじってきたあたりかな」
……それ、かなり最初からじゃん……。
「アキが向きを変えたあたりから、ずっと見てた」
「……っ」
「目の前の光景に理性が飛びそうだったな」
嬉しそうに楽しそうに言われたことに、自分の醜態を思い出して、全身熱くなってしまった。
俺、クリスの目の前で、お尻向けて、自分で広げて、指まで入れてたってことだよね。
「……………死にそ」
「………死なないよ」
くすっと笑ったクリスは、頬を撫でて、キスをしてきた。
舌をからめるキスは気持ちがいい。
「ん……んむ……」
夢中で舌を貪って。
はぁ……って唇を少し離して。
「クリス……」
「…ん?」
「……誕生日、おめでと」
唇を何度も啄んで。
「二十四歳、おめでと」
「……ああ」
「こっちにそういう習慣があるかはわかんないんだけどさ。……来年も、ちゃんとお祝いさせて」
「………っ」
なんでか、クリスは息をつまらせて。
ほんの少し、瞳に膜が張って。
「……当然だ。アキの誕生日も……来年は婚姻式で忙しくなるが、毎年祝おう」
ぎゅ…って俺を抱きしめながら、クリスは声を震わせた。
「ずっと、一緒にね?」
「ああ、ずっと、だ」
繋がったまま、何度もキスして、朝にしては激しく抱き合って。
部屋に差し込む日差しが暖かさを増した頃にお風呂に連れて行かれたけど、そこでもずっと求めあって。
心地よい疲れとクリスの力強い腕と体温で、すっかり眠りに落ちてしまうまで。
「愛してる――――これからも、ずっと、だ」
耳元の声に、俺も、と、答えられたかはわからないけれど。
とても、幸福な時間。
俺も、愛してるよ、クリス。
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