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幼馴染み二人と僕の15歳の試練
48 贈り物①
しおりを挟む夕食は、エルの手作りではなかった。
二人で食べさせてくれたけど、半分も食べれなかった。
なんか、食べることより、二人のキスのほうが良くて。
「食欲ないか?」
「んー……」
「お茶は?」
「エルの淹れてくれたお茶なら飲む…」
うん、ってうなずいてくれて、エルの膝の上からディーの膝の上に移された。
きゅってディーに抱きついて、キスをねだる。
「ん……ん……」
ディーの舌が美味しい。
……ん?舌を食べたわけじゃないから、美味しいっていうのは……、変、かな…?
「ディー……」
「キスしたい?」
「ん……」
いっぱい、したい。
あたまのなか、とろとろして、ほかのこと、考えられないくらい、たくさん、したい。
「……参ったな」
そう言って苦笑したディーは、僕にちゃんとキスをくれる。
舌を合わせたら、そこから幸せな感じが広がる。
ずっと、こうしていたい。
飲み込みきれなかった唾液が、口の端っこから流れ落ちていくけど、気にならない。
……僕、どうしちゃったんだろう。
「朝からやりすぎたかな?」
甘い香りが鼻をかすめた。
エルの淹れてくれた花茶。
「飲んだら風呂に入ろう」
「ん…」
「熱いから気をつけて?」
「ん…」
少なめに注いでくれたお茶。
ふぅふぅって冷ましながら、少しずつ飲む。
そしたら、ほんの少しだけ、モヤがかかったようだった頭の中がスッキリしてきた。
「……おいしい」
エルが僕のために淹れてくれたお茶が、美味しくないわけない。
飲みきってはぁ…って息をついたら、エルが僕の顎に指を添えてキスしてくる。
「んぅぅ」
すぐに舌が入り込んできて、上顎を少し舌で撫でられただけで、また僕はおかしくなってく。
エルにキスをされながら、ディーには項を舐められた。そこから、耳の後ろとか、何度も舐められる。
「ひぁ……ん」
気持ちいい。
どうしよう。
ぼーっとする。
「風呂に行こう」
「そうだね。お風呂に入ろう」
ディーにするりと抱き上げられた。
「…フィーの感度やばい」
「キスだけで濡れちゃってるもんね…」
二人の声、なんだろう。
嬉しそう?
二人が嬉しいなら、僕も、嬉しい。
お風呂場はすごく広かった。
洗うとこも、浴槽も。
それから、すごく、いい匂いがしてる。
ディーは僕をそっと床に下ろすと、すぐに自分の服を脱ぎ始めた。それから、エルも。
僕はそれを、ぼんやり見つめてた。
……ほんと、二人とも、逞しくなったと思う。
お腹とか、綺麗。僕と全然違う。
それから、いつも手で触ってる、男の人を象徴する所も。
太くて反り上がってて、触ったらきっと固くて熱い。
なんでだろう。
目が離せなくて、お腹の奥のほうがぎゅってする。
「……さわっても、いい?」
「フィーの物だから」
「好きにしていいよ」
くす…って笑った二人が、僕の耳元で囁いてくる。
ゴクリ…って喉が鳴る。
両手で、二人の胸元を触る。
筋肉がついててがっしりしてる。
お腹の割れ目も。……全然、柔らかくない。
反り上がってるとこに触れたら、それだけでもっと固くなった。
……やっぱり熱い。
そこを触るのに夢中になっていたら、肩のとこのリボンを解かれた。
薄くて軽い服が、パサリと足元に落ちる。
「贈り物のリボンを解いたら、中身は俺たちのものだよな?」
「……私達はフィーのものだけど、フィーも私達のものだよ?」
耳から流れてくる言葉に、全身が震えた。
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