【完結】北の魔女のハロウィンパーティ 狼男の俺だけハブとか最低だな、おいっ。

西東友一

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「うーん、モフモフ最高~」

 北の魔女が狼男の膝の上で、狼男の胸にあるたわわで弾力がある銀髪の毛並みを堪能する。

「・・・っ」

 狼男はテレながら、北の魔女の頭を撫でる。
 狼男にとっても、その黒く艶やかな綺麗な髪はとても滑らかで声には出さなかったけれど、とても触り心地がよかった。

「んで、俺は招待してくれるのか?」

 狼男は恥を捨てて、照れながらも北の魔女に質問した。

「ざんねーん、招待しませーん」

「なっ」

 予想を裏切られた狼男は「ガビーンッ」とショックを受けて、少し涙目になる。

「よっと」

 北の魔女は狼男の膝の上から降りる。
 狼男は北の魔女の温もりが消えてとても寂しそうな顔をする。

「そうか・・・はははっ。まぁ・・・仕方ない」

 狼男は素直になっていた。
 変な意地を張らずに、北の魔女が好きなことを認めた。そして、好きな女性が嫌がるならば、自分は身を引こうと自分を納得させた。

「そうよ、ちゃーんと、頑張ってもらいますから」

 北の魔女はテレながら、狼男に伝える。

「・・・ん?」

「今年は大変よ、狼男。なんたって、全員呼んでいるんだから」

 照れながらも、悪戯っぽく笑顔で狼男を見る北の魔女。

「どういう・・・?」

「だって、私とあなたは夫婦でしょ・・・だから、あなたが今回のパーティの主役でオーナーよ」

「夫婦っ!?」

 狼男がびっくりすると、北の魔女は少し不安な顔を出したが、すぐに強がった顔をして、

「なによ・・・いやなの・・・?」

 とチラッチラッと狼男を見る。
 狼男もどうしようかと悩んでいたが、北の魔女の指が震えているのに気づいて、

「肉は大盛だなっ」

 と満面な笑みで笑った。
 その顔を見て、北の魔女も花が咲いたような笑顔になったが、すぐに取り繕って、

「お酒はダメよ」

「えーーーーっ」

「だって、貴方すぐ酔っぱらって手を出すじゃない」

「いいじゃないか、みんなに見せつけようぜ。俺が悪戯するのは・・・北の魔女だけだぜ」

「ふんっ、バカ・・・。私だって、大事にしてくれなきゃ、お仕置きしちゃうからね」

「あぁ」

 二人は幸せそうにハグをした。

 闇の魔物たちにはルールがある。
 そのルールの1つにこんなものがある。
 それは、みんな悪いところを持っているので差別しないことだ。

 それは闇の魔物たちの中でとっても大事なルール。
 闇の魔物たちは時に強く、時にとてもか弱いから助け合わなければならないのだから。

 しかし、このルールにも例外がある。
 それは、一番好きな相手だけは、特別扱いしていい。

 あなたが悪戯したり、甘えたりするのは誰でしょうか。
 トリックオアトリート。
 素敵なハロウィンをお楽しみください。
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