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第3章 カルセランド基地奪還作戦
第8話 戦闘開始
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俺たちは全軍で森の中を1例になって行進していた。
作戦内容は地上部隊が左右から基地に圧力をかけてる間に、飛龍に乗った空中戦力で空から奇襲をかけ、上下から挟撃して魔王軍を撃滅し基地を奪還する作戦との事だった。
ベースキャンプから最前線であるカルセランド基地までの距離は山道とは言え僅か20キロ程度で、敵の砲撃が当たらないギリギリの距離に築いた突撃の為の陣地であり、進軍も休止を入れながらとはいえ、半日かからずに到着するだろう。
夏の日差しを浴びながらの行軍はしんどいし、敵から露出していて砲弾の的にされるだろうと心配だったが、騎士だけで構成された精鋭が既に先遣部隊として夜明けと同時に陽動行動をしているようであり、砲撃の音はなっていたが的にされる事は無かった。
恐らく、本来の行軍とは隠蔽して行動出来る夜間に行うものだろうが、しかし夜間は夜間で敵の襲撃を受けた時に迎撃しにくいというリスクがある。
人数の優位だけが人間が魔族に勝る唯一の取り柄なのだから、連携の取りにくい夜間行動はセオリーから外れていてもそれを避けるものになるのだろう。
田舎育ちの俺でも起伏に富んだ山道を歩くのは辛く、他の少年兵達は尚更だったろう、俺たちはタスキで分けられたそれぞれの組で一つの旗を持つという旗手の役目を与えられ、三人で隊旗を担いで行軍していたのだが、レオスとハヤテは既に隊旗を担ぐ事を辞め、役割を俺一人に押し付けていたのであった。
それも仕方ない事だ、俺たちに与えられた隊旗は本来は屈強な大人が持つような大型の大将旗であり、そしてそれは今までの騎手達が命懸けで死守した事の証として血と焦げ目がついていたが、綻びどころか泥ひとつすらついていない物であり、子供の手には荷が重かったのだから。
それを俺は俺の班に同行しているオウカ軍曹と二人で担いで運ぶ。
旗手を子供達にさせる事を命じたのは総大将のジェリドンだったが、大将旗に俺の組を推薦したのはオウカ軍曹なので、そこは素直にオウカ軍曹の好感度を上げた自分を恨んだ。
子供に旗手なんて務まるのか?と思ったが、旗手とは部隊の要であり、最重要の保護対象らしい、つまり俺たちが旗手でいる間は他の兵士達から優先して守ってもらえるだろう。
それに王国の騎士10万人の頂点に立つ超エリートである特級騎士がそれぞれの部隊長として旗手の護衛もしている。
そこに第3席の座にいるはずのスザクの姿が見えなかったが、まぁ任務失敗により降格したとかだろう。
スザクと同等の実力者が護衛につくのであれば、それは並の魔族相手ならば護衛は務まるという話だし。
子供を前線に送る事は理不尽だったが、それでも最低限の配慮はあったという訳だ。
ジェリドンの部隊は演説で語った通りに部隊の先頭に立っている為に、俺たちも突撃部隊の先頭に立つ事になった事だけは癪だったが、残念な事にアホなガキでしかないレオスとハヤテは尊敬の眼差しでジェリドンに心酔していてこの役目も光栄な事だと喜んでいたのであった。
行軍中は些細な兆候にも気を配る必要があるので終始無言で歩き通しな訳だが、そこで初めて部隊に異変が起こった。
絶え間なく続く砲撃の炸裂音、それによる大地を揺らすようなビリビリとした衝撃が一歩踏み出す毎に大きくなるに連れて、否応なく死の恐怖というプレッシャーと緊張感が心臓を締め付けてくるが。
ヒューンと、そこで初めて聞くような風切り音が聞こえた。
何事かと思い俯いていた顔を上げると、その瞬間に俺は何が起きるのかを理解し、研ぎ澄まされた死の直感に従って声を上げた。
「伏せろっ!!」
緊張と疲労で砲撃音に掻き消される程度のか細い声しか出なかったが、俺は反射的に隊旗を捨てて後ろを歩いていたレオスとハヤテの上に覆いかぶさって地面に伏せる。
しかし予想された衝撃は訪れず、代わりにガキンと、金属同士がぶつかる様な重厚音が響き渡る。
何が起こったのか確認する為に振り向くと、そこには抜刀したジェリドンと真っ二つになった巨大な砲弾がそこにあった。
「──────────な、砲弾を、斬った・・・・?」
俺はジェリドンの人間離れした神業に目を丸くするが、ジェリドンは後ろを振り返って部隊の無事を確認した後に言った。
「私の後ろにいれば安全だ、だから迷わず付いてこい」
そう言って何事も無かったかのように前進していく。
俺はここでジェリドンが中年でありながら全騎士の頂点、王国の頂点に立つに相応しい傑物なのだと得心したし、同じように追従する兵士やレオス達も、ジェリドンの背中に頼もしさを感じ、この圧倒的不利で過酷な戦争に希望を見た事だろう。
──────────その時に、ジェリドンが【勇者】であったならば、全てにおいて話が早かったのでは無いかと思ったし、こいつを敵に回したら命が無いと【勇者】としても肝に命じたのであった。
程なくしてカルセランド基地の城門前に到達した。
そこには先遣部隊となった騎士の骸が辺りに散らばっていた。
それらを足蹴にしていた一人の魔族が、こちらに気付くと嬉しそうに告げる。
「遅かったな、待ちくたびれたぞ人間ども、さぁ、ボクを楽しませろォっ!!」
馬を走らせて一人の魔族とその配下と思しき騎兵達が一目散にこちらに突撃して来た。
そこでジェリドンが大声で素早く指示を出す。
「総員!!、前に出よ!!、後ろに下がれば砲撃の的になるぞ、全軍!!、突撃せよ!!」
短く声を張り上げた指示は素早く復唱されて後方まで伝わり、ここに集まった二分割された主力部隊5万が大きな波となって一気に広がり敵陣へと前進する。
兵士たちは「突撃ィ!!」と叫びながらカルセランド基地の城壁まで駆け抜けようとし、それを少数の魔族の兵士たちが阻止しようと衝突してぶつかる。
そしてジェリドンは一筋にこちらに向かってくる魔族に対し、真っ向から突き進んで受け止めた。
「やるなぁ人間風情が、『王国の悪魔』の名は伊達じゃないかよォ、これなら楽しめそうだ!!」
「・・・貴様が『銀の悪鬼』か、噂に違わぬ醜悪ぶりだ、その首、ここで貰い受ける!!」
接敵と同時に部隊は予定されていた通りに左右に展開していき、敵の砲撃、弓兵の的を分散させていく。
ここで俺たちは旗手として旗を掲げ、砲撃の的にならない事を祈りながら戦場の趨勢を見守った。
台地に立っている魔王軍は僅か1000人程度ではあったが、魔族はたった50人でも精鋭中の精鋭部隊である1000人規模のジェリドンの部隊と互角だったので、敵の総戦力が仮にこちらの100分の1以下だとしても、人間と魔族の力の差を考慮すれば容易ないくさでは無いだろう。
そもそもこちらの大半は1週間前までただの民間人の数合わせなのだから。
だとしても国家総動員して集めた総数10万の戦力、敵の砲撃による損耗も予想されるものではあるが、竜騎兵が空から敵の砲撃隊を撃破してくれれば、後は包囲戦術による圧殺もできるという話だ。
なので俺は他にできる事も無いので、わざわざ庇うように前に出ているオウカ軍曹の後ろで砲撃に当たらない事をひたすら祈るのであった。
作戦内容は地上部隊が左右から基地に圧力をかけてる間に、飛龍に乗った空中戦力で空から奇襲をかけ、上下から挟撃して魔王軍を撃滅し基地を奪還する作戦との事だった。
ベースキャンプから最前線であるカルセランド基地までの距離は山道とは言え僅か20キロ程度で、敵の砲撃が当たらないギリギリの距離に築いた突撃の為の陣地であり、進軍も休止を入れながらとはいえ、半日かからずに到着するだろう。
夏の日差しを浴びながらの行軍はしんどいし、敵から露出していて砲弾の的にされるだろうと心配だったが、騎士だけで構成された精鋭が既に先遣部隊として夜明けと同時に陽動行動をしているようであり、砲撃の音はなっていたが的にされる事は無かった。
恐らく、本来の行軍とは隠蔽して行動出来る夜間に行うものだろうが、しかし夜間は夜間で敵の襲撃を受けた時に迎撃しにくいというリスクがある。
人数の優位だけが人間が魔族に勝る唯一の取り柄なのだから、連携の取りにくい夜間行動はセオリーから外れていてもそれを避けるものになるのだろう。
田舎育ちの俺でも起伏に富んだ山道を歩くのは辛く、他の少年兵達は尚更だったろう、俺たちはタスキで分けられたそれぞれの組で一つの旗を持つという旗手の役目を与えられ、三人で隊旗を担いで行軍していたのだが、レオスとハヤテは既に隊旗を担ぐ事を辞め、役割を俺一人に押し付けていたのであった。
それも仕方ない事だ、俺たちに与えられた隊旗は本来は屈強な大人が持つような大型の大将旗であり、そしてそれは今までの騎手達が命懸けで死守した事の証として血と焦げ目がついていたが、綻びどころか泥ひとつすらついていない物であり、子供の手には荷が重かったのだから。
それを俺は俺の班に同行しているオウカ軍曹と二人で担いで運ぶ。
旗手を子供達にさせる事を命じたのは総大将のジェリドンだったが、大将旗に俺の組を推薦したのはオウカ軍曹なので、そこは素直にオウカ軍曹の好感度を上げた自分を恨んだ。
子供に旗手なんて務まるのか?と思ったが、旗手とは部隊の要であり、最重要の保護対象らしい、つまり俺たちが旗手でいる間は他の兵士達から優先して守ってもらえるだろう。
それに王国の騎士10万人の頂点に立つ超エリートである特級騎士がそれぞれの部隊長として旗手の護衛もしている。
そこに第3席の座にいるはずのスザクの姿が見えなかったが、まぁ任務失敗により降格したとかだろう。
スザクと同等の実力者が護衛につくのであれば、それは並の魔族相手ならば護衛は務まるという話だし。
子供を前線に送る事は理不尽だったが、それでも最低限の配慮はあったという訳だ。
ジェリドンの部隊は演説で語った通りに部隊の先頭に立っている為に、俺たちも突撃部隊の先頭に立つ事になった事だけは癪だったが、残念な事にアホなガキでしかないレオスとハヤテは尊敬の眼差しでジェリドンに心酔していてこの役目も光栄な事だと喜んでいたのであった。
行軍中は些細な兆候にも気を配る必要があるので終始無言で歩き通しな訳だが、そこで初めて部隊に異変が起こった。
絶え間なく続く砲撃の炸裂音、それによる大地を揺らすようなビリビリとした衝撃が一歩踏み出す毎に大きくなるに連れて、否応なく死の恐怖というプレッシャーと緊張感が心臓を締め付けてくるが。
ヒューンと、そこで初めて聞くような風切り音が聞こえた。
何事かと思い俯いていた顔を上げると、その瞬間に俺は何が起きるのかを理解し、研ぎ澄まされた死の直感に従って声を上げた。
「伏せろっ!!」
緊張と疲労で砲撃音に掻き消される程度のか細い声しか出なかったが、俺は反射的に隊旗を捨てて後ろを歩いていたレオスとハヤテの上に覆いかぶさって地面に伏せる。
しかし予想された衝撃は訪れず、代わりにガキンと、金属同士がぶつかる様な重厚音が響き渡る。
何が起こったのか確認する為に振り向くと、そこには抜刀したジェリドンと真っ二つになった巨大な砲弾がそこにあった。
「──────────な、砲弾を、斬った・・・・?」
俺はジェリドンの人間離れした神業に目を丸くするが、ジェリドンは後ろを振り返って部隊の無事を確認した後に言った。
「私の後ろにいれば安全だ、だから迷わず付いてこい」
そう言って何事も無かったかのように前進していく。
俺はここでジェリドンが中年でありながら全騎士の頂点、王国の頂点に立つに相応しい傑物なのだと得心したし、同じように追従する兵士やレオス達も、ジェリドンの背中に頼もしさを感じ、この圧倒的不利で過酷な戦争に希望を見た事だろう。
──────────その時に、ジェリドンが【勇者】であったならば、全てにおいて話が早かったのでは無いかと思ったし、こいつを敵に回したら命が無いと【勇者】としても肝に命じたのであった。
程なくしてカルセランド基地の城門前に到達した。
そこには先遣部隊となった騎士の骸が辺りに散らばっていた。
それらを足蹴にしていた一人の魔族が、こちらに気付くと嬉しそうに告げる。
「遅かったな、待ちくたびれたぞ人間ども、さぁ、ボクを楽しませろォっ!!」
馬を走らせて一人の魔族とその配下と思しき騎兵達が一目散にこちらに突撃して来た。
そこでジェリドンが大声で素早く指示を出す。
「総員!!、前に出よ!!、後ろに下がれば砲撃の的になるぞ、全軍!!、突撃せよ!!」
短く声を張り上げた指示は素早く復唱されて後方まで伝わり、ここに集まった二分割された主力部隊5万が大きな波となって一気に広がり敵陣へと前進する。
兵士たちは「突撃ィ!!」と叫びながらカルセランド基地の城壁まで駆け抜けようとし、それを少数の魔族の兵士たちが阻止しようと衝突してぶつかる。
そしてジェリドンは一筋にこちらに向かってくる魔族に対し、真っ向から突き進んで受け止めた。
「やるなぁ人間風情が、『王国の悪魔』の名は伊達じゃないかよォ、これなら楽しめそうだ!!」
「・・・貴様が『銀の悪鬼』か、噂に違わぬ醜悪ぶりだ、その首、ここで貰い受ける!!」
接敵と同時に部隊は予定されていた通りに左右に展開していき、敵の砲撃、弓兵の的を分散させていく。
ここで俺たちは旗手として旗を掲げ、砲撃の的にならない事を祈りながら戦場の趨勢を見守った。
台地に立っている魔王軍は僅か1000人程度ではあったが、魔族はたった50人でも精鋭中の精鋭部隊である1000人規模のジェリドンの部隊と互角だったので、敵の総戦力が仮にこちらの100分の1以下だとしても、人間と魔族の力の差を考慮すれば容易ないくさでは無いだろう。
そもそもこちらの大半は1週間前までただの民間人の数合わせなのだから。
だとしても国家総動員して集めた総数10万の戦力、敵の砲撃による損耗も予想されるものではあるが、竜騎兵が空から敵の砲撃隊を撃破してくれれば、後は包囲戦術による圧殺もできるという話だ。
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