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終わりと始まり
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俺の名前は荒井
まぁ、何処にでもいる普通の高校生だ。超能力を持ってるわけでも性格がひねくれてる訳でもなくただ平凡の一言に尽きる人生だった。でも俺はこの人生が嫌いじゃない。なんなら好きだ。しかし俺のこの平凡な人生に終わりそうになっていた。
それは、五月半ばの日だった。俺はいつものように授業の準備をしていると机に知らないノートが。まぁ、なんとなく中身が気になったので見てしまった。そこに、書いていたのは『荒居君放課後教室に残っていてください。』とかいてあった。誰だろ荒居君って俺じゃないな、うん違うな……いやあり得んだろ俺しかいねぇよ。まぁあれだろうな、普通の女の子がコクってくるんだろうな。
緊張するな嫌だな行きたくないな。まぁ残らないと相手の子にも悪いよな。姉ちゃんも怒るよな。あれだぞ姉ちゃんが怖いから行くのであって期待してる訳では全くないからな。……俺誰に言い訳してるんだろ。まぁそういうことだから残るか
おかしい…
さっきまで朝だったのにもう放課後だ。
いやマジでおかしい、まぁそれは置いといてはぁ憂鬱だなぁ
ガラッガラガラッ
おぉきた。どんな子かなまぁ関係ないか。
『……あの荒井君』
『な、なにかな』
俺がどもったのは俺がキョドったのではなく相手の女の子が、ものすごく可愛い感じの、超タイプの子だったからだ。
『あの……あのさ今付き合ってる人はいますか?』
と顔を真っ赤に染めて聞いてきた。だから、俺は冷静に事実を告げることにした。
『い、いないでしゅ。』
全然冷静じゃなかった~しかも噛んだ。ヤバイって恥ずかしくて目見れねぇー
『そ、それならさ、わ、私と付き合ってくれませんか?』
直球だな~ やっと冷静になれた
『ごめんなさい』
『……で、ですよね。すいません、話に付き合っもらって。』
今にも泣きそうな感じで彼女はそう言ってその場を去ろうとした。……が、
『待って、まだ話は終わってない』
『…………』
彼女は立ち止まった。これは聞いてくれるということだよな。
『僕は貴女のことを知らない。外見は凄くタイプだけど……』
『それならっ』
そう言って彼女は振り返った。
『でも内面は、知らない。君がもし本気ならそれはとても失礼なことだろ?』
『……まぁそう……です‥ね。』
『だから、俺は付き合うことを前提として、友達からよろしくしたいんだけど』
『…………』
『……ダメかな?』
すると彼女は泣き出してしまった。どうするのか戸惑っていると
『……すっごく嬉しいです』
彼女は安心したのかいきなり座りこんでしまった。
『大丈夫?』
『大丈夫じゃないかもです。しばらく立てそうにありません。』
このまま置いて帰ると、姉ちゃんに怒られるし仕方ないか、
『じゃあさ、立てそうになるまで君のこと教えてくれない?』
『喜んで』
僕はずっと気になっていたことを聞いてみた
『名前は?』
『やっぱり覚えてませんか?』
覚えてないななんのことだろ気になるな
『私の名前は、南川白蓮』
『みなみがわはくれん?』
『そうです。荒井君の名前格好いいですよね』
『格好いいか?』
『格好いいですよ荒井恭介君』
と満面の笑みで言ってきた不覚にもドキッてしてしまった。
『名前……あっ、そうだった南川』
『白蓮って呼んでください』
『…南』
『白蓮』
ヤバイんですがこの子超可愛い、涙目で名前呼びにしてって言ってきた。
『南川』
ホントに泣きそうだな、
『……白蓮これでいいか?』
『……はい嬉しいです』
『で、白蓮お前俺の漢字間違っていたぞ』
『……え?ほんとですか?』
『あぁマジだおおマジだ』
また泣きそうだなぁ。あっ、いいこと思いついた
『あれは傷付いた、凄く傷付いた』
『……すみません』
うっなんか罪悪感が
『だからさ白蓮今度の日曜空いてるか?ちょっと買い物付き合って欲しいんだが』
『も、勿論空いてます』
『そ、そうか』
いきなり近づくなよな、びっくりしちゃうから
『あ、あのそこで相談なんですが』
『ん?どうした?白蓮』
『携帯のアドレス等を教えてくれませんか?』
そういえば知らなかったんだよな
『わかった』
『ほんとですか?やった!』
無事にアドレス交換がすんだし、そろそろ暗いし帰るかな
『白蓮そろそろ暗いし帰るから送っていくよ』
『お願いします』
よし帰るか
『そういえば白蓮って家どこら辺?』
『ん~と電車で、三駅行ったところです。』
へぇー案外遠いところから来てるんだな
あれ?電車?電車って今日なんか事故がなかったけ?
『電車今日なんか事故があったらしいぞ』
『えっ?ほんとですか?』
『多分な』
そういうと慌ててニュースを見る白蓮
『ほんとだ……どうしましょう』
『あれならうちくるか?』
『……いいんですか?』
『白蓮がいいならうち今日誰もいないけど』
そういうと白蓮は真っ赤になった
『お、親に確認します』
白蓮が電話をかけた。白蓮が話を始めた。
白蓮が電話を切ってこっちに来た
こうするとなんかゲームみたいだな
『だ、大丈夫みたいです』
『じゃあ行くか』
『は、はい』
やべーなんか勢いで誘ってしまったが緊張するな。まぁ、とりあえずいくかあの秘蔵コレクションは隠しているし大丈夫だろう
あんま遠くないからすぐつくだろうし
『ここだ、入るぞ』
『は、はい。お、お邪魔しましゅ』
あっ、噛んだ、可愛い。俺がやってもキモイだけだから冷静に行こう
『お、おう。しょうしてくれ』
全然冷静になってなかった~
そういえば何すればいいんだ?
『何かしたいことある?』
『……お部屋』
『ん?』
『荒井君のお部屋行きたいんです』
マジか~まぁそっちの方が色々あるしいいか
『わかったよ。じゃあついてきて』
すると、白蓮は首肯したので
二階にある自室に向かった。俺の部屋は一番奥の部屋だ。といってもそんなに部屋数がないから近いんだけど。あっ、ついた
『ここだ』
『は、はい』
あれ?白蓮に様子がおかしいぞ?なんか震えてるもしかして……
『…………グスッ』
あっ、やっぱり泣いてる。
『ど、どうした?』
『すいません、憧れだったんです』
『なにが?』
『荒井君のお部屋に入るのがです』
……おぉ嬉しいこと言ってくれるな~
『そ、そうか』
『はい』
そういえば今何時だ?そう思い時計をみたら、なんと八時。マジか~飯食ってないよな
『なぁ、白蓮、晩御飯なにがいい?』
『それなら荒井君の好きなものがいいです』
『わかった』
『じゃあ適当に寛いでいてくれ』
『は、はい』
俺の好きなものは、麺類だな
女子が好きそうなパスタでいいか
荒井恭介が作る適当パスタ~いぇーい
まずー麺茹でてー、次にーざるにあげてー
最後にー混ぜるだけー……うん、絶対キモイな
作り終わったし持っていくか
扉を開けるとそこには白蓮が真剣に本を読んでた。それも普通のじゃなく秘蔵コレクションのやつだ。なんだ~秘蔵コレクションのやつかーよかった~。
………………は?秘蔵コレクションかよー
それも見てるのは白蓮に似ている女性ばかり載っているやつだ。最悪だーー
『あ、あの?白蓮さん?なにを?』
そう聞くと白蓮は顔を真っ赤に染めて見てきた
『すいません、つい気になったので見てしまいました。』
『ま、まぁ大丈夫だ気にするな』
『あ、荒井君その、あの、えっと私にちょっと似ていませんか?』
『まぁ、そうだな』
ヤバイ引かれたか警察は勘弁してくださいよー
『軽蔑したか?』
『いえ、その嬉しいんです』
よかったー
『そうか。それならよかった~』
『はい』
『飯食うか』
『そうですね』
うむ、普通の味だ。なんとも普通
『凄く美味しいです』
と、満面の笑みで白蓮はいってきた
『そうかよかった』
晩御飯を食べ終わってからは普通に喋っていたが特に内容がなかったので割愛する
時間を見るともう十時だ。そろそろ風呂かな
『なぁ、風呂なんだけど先に入るか?』
『あのいいんですか?』
『当たり前だろ』
『じゃあお先に失礼します』
『どうぞ、あっ、服どうする?姉ちゃんのは怒られるしな。……俺のでいいならあげるけど』
『よろしくお願いします』
『わかった、なら置いとく。あと、寝る場所どうする?何処でもいいぞ?』
『じゃあリビングで』
『そこはダメ俺が寝るから』
『じゃあ荒井君のとなり』
『それだと俺が緊張して寝れん』
『じゃあ荒井君の……ベッドはダメですよね?』
そんな涙目にならなくても……
『全然いいよー』
『ホントにいいんですか?』
『うん、いいよ』
『すいません、ありがとうございます』
あっ、そういえば
『服洗っても大丈夫?』
『洗ってもらえるんですか?』
『ん、いいよ』
『じゃあお願いします』
『はいよ』
『ホントに何から何までありがとうございます』
おぉ今日はめっちゃお礼言われるな
『いいよー気にしないで』
まぁ、その後は普通に風呂入って洗濯して寝た。
起きると5時早いな、まぁいいか白蓮の洗面道具買わないと行けないしな。
……はぁー今日は学校か。休みたいな
まぁコンビニ行くか
便利だな~コンビニっていつでも大抵空いてるし、帰って飯の準備~
もう六時三十分だ白蓮を起こすか
寝顔見たらダメだろうから電話でいいか
昨日登録されたばかりの白蓮にかける
『もしもしー』
なんか寝ぼけてるな。あっ、前アニメでやってたやつやるか
『もしもし僕のマイエンジェル』
『うひゃ?』
可愛いなあれ素だよな。もうちょいやるか
『下に降りてきて僕のマイスイートエンジェル白蓮ちゃん』
うわやばい凄いキモいな今の俺
すると、ドタドタと音をたて降りてきた
『荒井君エンジェルって言いましたか?』
すっげー食いついてきた
『言ったか?』
『はい、さっき言いました』
『そうか。それはそれとしてどうした?慌てて』
『あのそのお願いなんですけど』
と上目遣いで言ってきた
『おう、俺のお願い聞いてくれたら聞いてやらんこともない』
『なんでしょうか?』
『学校で絶対に話しかけるな』
『なんでですか?』
まぁそうなるわな
『いろいろあんだよ』
『…………グスッ』
泣いちゃったかー
『わかったじゃあ泊まりのことは話すな』
『……それぐらいなら』
ホントに白蓮は可愛いな
『よし。で、白蓮の頼みは?』
『あの抱きしめてください』
……え?何て言ったのこの子
『もう一回言ってくれる?』
『私を抱きしめてください』
抱きしめる?ってあの抱きしめるだよな
『ほんとにか?』
『ほんとにです』
『うーん』
『ダメですか?』
いやそんな泣きそうにされたら抱きしめるしかねぇだろ
『わかったよ』
『……ん……』
そんな声出すなよ変な気分になるだろうが
これぐらいでいいよな
『じゃあ終わりな』
『まだしてほしいですよー』
そんな上目遣いしたって次はやらん
『また今度な』
『はい』
その後は飯を食って別々に家を出て学校に向かった
時は流れ今は昼休み
なんか眠いので眠りにつこうとしていると、トテトテとなにかがこちらに駆け寄ってきた。
気になって顔をあげると南川白蓮がそこにいた。
『荒井君昨日はホントに有り難うございました。私のせいで家にまで泊めてもらってすいません』
と、つげた。やっちゃったな~
するとすぐに周りがクスクスと話始めた。
内容は(今の聞いた?泊めたって連れ込んだってことだよねー、うわっさいてー、俺の女神を返せ、ていうか南川さん男の家に泊まるとか痴女?)ヤバイな白蓮にまで矛先が向かい始めてる。止めるしかないよな
『あーあ。…………別にいいよ俺もワンちゃん狙ってたけど南川さんガード堅すぎて漬け込めなかったし。それはチョットショックだったな。南川さん超可愛いから狙ってたのになー、泊めてやったんだからすこしぐらいいいじゃん。まぁ別にいいよこのスマホに色々入ってるし』
『荒井君なに言ってるの?』
と、白蓮は小声できいてきた。だから俺は
『まぁ、俺に合わせろ』
と、つげた。すると首肯した。
『この前お前の家にいったロー?』
『う、うん』
『あの日はよかったよ。南川ってああいう下着着るんだな意外だったよ。あっ、ごめんね。この前色々見ちゃった』
『嘘だ』
後は泣かすだけでクラスの目は俺に向く
なので、俺は
『実はお前のこと大っ嫌いなんだ』
と、白蓮に小声で注げた
すると白蓮は泣き始めた。
…………心が痛む。直ぐにでも抱きしめてやりたい。人間なんて簡単に変わる。勝手な理想を押し付けそれに背くと否定する
このままだと白蓮が虐められるそれだけは絶対にさせない。例え俺が虐められるとしても……
……………………その日俺は早退した
帰ってからもなにも考えれなかった。
起きると七時。……行かないとな行きたくねぇな
学校につくとやはりと言うべきか
下駄箱にはゴミ画ビョウ邪魔だな
机には落書きゴミそれに周りの人間の獲物を見る目
はぁゴミありすぎだろ。すると男子と女子の軍団がきて
『荒井~昼休み~体育館裏までな?』
なにこれ怖いなにかされるな
まぁいくかなるべく寝るか
早いな時間早いもう昼休みかよ
体育館裏につくといきなり殴られた
いてぇ殴り返すか?いやダメだ我慢しろ
俺は鍛えているし大丈夫だろ
それにしても人多すぎだろ
マジいたい‥……するとチャイムがなった。
まぁ奥の手も隠してるしなんとかなる
いてぇな帰ろうかな
………………授業に行くか。
明日まで我慢だ
授業に集中できなかったため早く終わった
………………帰ろ
家に帰って寝るすぐに寝る寝る
結構寝れたな。今の時間は、2時……
予定どうり。
よし、行くか学校
体育館裏に行きカメラをセット、そしてポケットに録音器をこれで準備完了。
今日であいつらをこの学校から消してやる
よし、またきたな
『荒井~昼休みに体育館裏までな?』
『なぜ行かなくちゃ行けないんだ?』
と俺は聞いた?すると
『何故って?簡単だよストレス解消するためだよ』
『じゃあ南川は関係ないんだな?』
『当たり前だろうが馬鹿なのか?』
よし、乗せれた
『今日は誰が殴るんだ?』
『言わなくていいだろ?』
『お願いだ自己紹介しながら殴ってくれないか?そうしてくれれば絶対に従う』
『わかったよ~そうしてやる』
簡単な猿どもだな
昼休みになった。楽しみだな~
ホントに自己紹介しながら殴ってきたよ馬鹿だな~
あっ、最後の人らしいやったこれで終わりだ
よしこれを教育委員会に持って‥……行け‥……ば‥……
『‥……‥……君………い君………らい君……荒井君‥荒井君』
だれかがよんでる。だれだろ
目を開けるとそこには白蓮がいた
泣きながらなんでいるんだ?
『荒井君目覚めた?』
『あぁ』
『大丈夫?』
『なんで?』
『あんなところで倒れとけば誰でも心配になるよ』
『違うくて何故一緒にいる?』
『だってあんなこと信じるわけないじゃないですか』
『そうか。………………すまん』
すると彼女は泣き出した
『よかったホントに嫌われたんじゃないかって心配になったんですからね』
『すまん』
『じゃあお願い聞いてくれたら許してあげます』
『なんでも言え』
『ほ、ほんとですか?』
『当たり前だろ』
すると白蓮は顔を真っ赤に染めて
『そ、それじゃあ……キ、キスしてください』
断れる訳がない。だが、俺はある提案をした
『明日が過ぎてからでいいか?
明日で全て終わらせられるから
待っててくれないか?』
そしたら彼女は、
『はい待ちます。全て終わらせてきてください』
エールも貰ったしやるか。あれ?そういえば
『今何時だ?』
『十時です』
『終電は何時までだ?』
『あっ、今発車しました』
なんだと~これはヤバイどうする俺の性だよな
『あのさ白蓮さえ良ければうちくるか?』
『はい、喜んで』
それからは久し振りに色がある食事会話睡眠をした。
そして寝静まった俺の部屋ではパソコンが動いていた。なんのことはない。教育委員会へのメール、録音データ、映像データを送っていた。これで明日の昼には…………
結果は予想通り教師は責任をとらされ転勤
いじめっ子は、転校それと謝罪、
いじめっ子の親は、謝罪と慰謝料
俺には転校したければしていいとそれも新設校らしい。だが、一人だと嫌だと断ったがな
そして約束していた時間になった。
緊張してきた。…………頑張るか
暫くすると白蓮がやってきた。
『遅れてすみません』
『いいよ。キスの前に言って起きたいことがあるんだ。いいかな?』
『はい』
『まずは、ごめん。どんな理由が有ったにしろ君を傷付けたのは事実だ。本当にすまなかった』
『その事はもう許してますしいいですよ』
『最後にらもしこんな僕で良ければ南川白蓮、君の彼氏にしてはもらえないだろうか』
『はい喜んで。こちらこそよろしくお願いします』
そう言って彼女は、満面の笑みを見せた。
そして、僕はそんな彼女を抱き寄せた。
この世界は平等ではない。
しかし、そんな世界が現実なのだ。
もし、平等な世界があったとしたら、それは酷く気持ち悪く居心地の悪いものだろう。
なぜなら、全て平等なら、人が人を好きになることは、有り得なくなる。気持ちが平等になると言うことは、一人を好きと思うと他の人も好きと言うことになる。
‥……屁理屈と一蹴する人もいるかもしれない。だが、屁理屈も立派な理屈だ。
だから、俺はこの世界が大好きだ。
こんなことを言えるのも、白蓮がいてくれたからだ。それは奇跡と言えるものだろう。
だがこの奇跡は人生に一度は、誰にでも訪れるはずだ.。人と人との関係は酷く曖昧で儚いものだか、それはどこかで噛み合う筈なのだ。明確な理由も保証も出来ないがこれだけは言える。
結論
今‥……俺は超幸せです。
まぁ、何処にでもいる普通の高校生だ。超能力を持ってるわけでも性格がひねくれてる訳でもなくただ平凡の一言に尽きる人生だった。でも俺はこの人生が嫌いじゃない。なんなら好きだ。しかし俺のこの平凡な人生に終わりそうになっていた。
それは、五月半ばの日だった。俺はいつものように授業の準備をしていると机に知らないノートが。まぁ、なんとなく中身が気になったので見てしまった。そこに、書いていたのは『荒居君放課後教室に残っていてください。』とかいてあった。誰だろ荒居君って俺じゃないな、うん違うな……いやあり得んだろ俺しかいねぇよ。まぁあれだろうな、普通の女の子がコクってくるんだろうな。
緊張するな嫌だな行きたくないな。まぁ残らないと相手の子にも悪いよな。姉ちゃんも怒るよな。あれだぞ姉ちゃんが怖いから行くのであって期待してる訳では全くないからな。……俺誰に言い訳してるんだろ。まぁそういうことだから残るか
おかしい…
さっきまで朝だったのにもう放課後だ。
いやマジでおかしい、まぁそれは置いといてはぁ憂鬱だなぁ
ガラッガラガラッ
おぉきた。どんな子かなまぁ関係ないか。
『……あの荒井君』
『な、なにかな』
俺がどもったのは俺がキョドったのではなく相手の女の子が、ものすごく可愛い感じの、超タイプの子だったからだ。
『あの……あのさ今付き合ってる人はいますか?』
と顔を真っ赤に染めて聞いてきた。だから、俺は冷静に事実を告げることにした。
『い、いないでしゅ。』
全然冷静じゃなかった~しかも噛んだ。ヤバイって恥ずかしくて目見れねぇー
『そ、それならさ、わ、私と付き合ってくれませんか?』
直球だな~ やっと冷静になれた
『ごめんなさい』
『……で、ですよね。すいません、話に付き合っもらって。』
今にも泣きそうな感じで彼女はそう言ってその場を去ろうとした。……が、
『待って、まだ話は終わってない』
『…………』
彼女は立ち止まった。これは聞いてくれるということだよな。
『僕は貴女のことを知らない。外見は凄くタイプだけど……』
『それならっ』
そう言って彼女は振り返った。
『でも内面は、知らない。君がもし本気ならそれはとても失礼なことだろ?』
『……まぁそう……です‥ね。』
『だから、俺は付き合うことを前提として、友達からよろしくしたいんだけど』
『…………』
『……ダメかな?』
すると彼女は泣き出してしまった。どうするのか戸惑っていると
『……すっごく嬉しいです』
彼女は安心したのかいきなり座りこんでしまった。
『大丈夫?』
『大丈夫じゃないかもです。しばらく立てそうにありません。』
このまま置いて帰ると、姉ちゃんに怒られるし仕方ないか、
『じゃあさ、立てそうになるまで君のこと教えてくれない?』
『喜んで』
僕はずっと気になっていたことを聞いてみた
『名前は?』
『やっぱり覚えてませんか?』
覚えてないななんのことだろ気になるな
『私の名前は、南川白蓮』
『みなみがわはくれん?』
『そうです。荒井君の名前格好いいですよね』
『格好いいか?』
『格好いいですよ荒井恭介君』
と満面の笑みで言ってきた不覚にもドキッてしてしまった。
『名前……あっ、そうだった南川』
『白蓮って呼んでください』
『…南』
『白蓮』
ヤバイんですがこの子超可愛い、涙目で名前呼びにしてって言ってきた。
『南川』
ホントに泣きそうだな、
『……白蓮これでいいか?』
『……はい嬉しいです』
『で、白蓮お前俺の漢字間違っていたぞ』
『……え?ほんとですか?』
『あぁマジだおおマジだ』
また泣きそうだなぁ。あっ、いいこと思いついた
『あれは傷付いた、凄く傷付いた』
『……すみません』
うっなんか罪悪感が
『だからさ白蓮今度の日曜空いてるか?ちょっと買い物付き合って欲しいんだが』
『も、勿論空いてます』
『そ、そうか』
いきなり近づくなよな、びっくりしちゃうから
『あ、あのそこで相談なんですが』
『ん?どうした?白蓮』
『携帯のアドレス等を教えてくれませんか?』
そういえば知らなかったんだよな
『わかった』
『ほんとですか?やった!』
無事にアドレス交換がすんだし、そろそろ暗いし帰るかな
『白蓮そろそろ暗いし帰るから送っていくよ』
『お願いします』
よし帰るか
『そういえば白蓮って家どこら辺?』
『ん~と電車で、三駅行ったところです。』
へぇー案外遠いところから来てるんだな
あれ?電車?電車って今日なんか事故がなかったけ?
『電車今日なんか事故があったらしいぞ』
『えっ?ほんとですか?』
『多分な』
そういうと慌ててニュースを見る白蓮
『ほんとだ……どうしましょう』
『あれならうちくるか?』
『……いいんですか?』
『白蓮がいいならうち今日誰もいないけど』
そういうと白蓮は真っ赤になった
『お、親に確認します』
白蓮が電話をかけた。白蓮が話を始めた。
白蓮が電話を切ってこっちに来た
こうするとなんかゲームみたいだな
『だ、大丈夫みたいです』
『じゃあ行くか』
『は、はい』
やべーなんか勢いで誘ってしまったが緊張するな。まぁ、とりあえずいくかあの秘蔵コレクションは隠しているし大丈夫だろう
あんま遠くないからすぐつくだろうし
『ここだ、入るぞ』
『は、はい。お、お邪魔しましゅ』
あっ、噛んだ、可愛い。俺がやってもキモイだけだから冷静に行こう
『お、おう。しょうしてくれ』
全然冷静になってなかった~
そういえば何すればいいんだ?
『何かしたいことある?』
『……お部屋』
『ん?』
『荒井君のお部屋行きたいんです』
マジか~まぁそっちの方が色々あるしいいか
『わかったよ。じゃあついてきて』
すると、白蓮は首肯したので
二階にある自室に向かった。俺の部屋は一番奥の部屋だ。といってもそんなに部屋数がないから近いんだけど。あっ、ついた
『ここだ』
『は、はい』
あれ?白蓮に様子がおかしいぞ?なんか震えてるもしかして……
『…………グスッ』
あっ、やっぱり泣いてる。
『ど、どうした?』
『すいません、憧れだったんです』
『なにが?』
『荒井君のお部屋に入るのがです』
……おぉ嬉しいこと言ってくれるな~
『そ、そうか』
『はい』
そういえば今何時だ?そう思い時計をみたら、なんと八時。マジか~飯食ってないよな
『なぁ、白蓮、晩御飯なにがいい?』
『それなら荒井君の好きなものがいいです』
『わかった』
『じゃあ適当に寛いでいてくれ』
『は、はい』
俺の好きなものは、麺類だな
女子が好きそうなパスタでいいか
荒井恭介が作る適当パスタ~いぇーい
まずー麺茹でてー、次にーざるにあげてー
最後にー混ぜるだけー……うん、絶対キモイな
作り終わったし持っていくか
扉を開けるとそこには白蓮が真剣に本を読んでた。それも普通のじゃなく秘蔵コレクションのやつだ。なんだ~秘蔵コレクションのやつかーよかった~。
………………は?秘蔵コレクションかよー
それも見てるのは白蓮に似ている女性ばかり載っているやつだ。最悪だーー
『あ、あの?白蓮さん?なにを?』
そう聞くと白蓮は顔を真っ赤に染めて見てきた
『すいません、つい気になったので見てしまいました。』
『ま、まぁ大丈夫だ気にするな』
『あ、荒井君その、あの、えっと私にちょっと似ていませんか?』
『まぁ、そうだな』
ヤバイ引かれたか警察は勘弁してくださいよー
『軽蔑したか?』
『いえ、その嬉しいんです』
よかったー
『そうか。それならよかった~』
『はい』
『飯食うか』
『そうですね』
うむ、普通の味だ。なんとも普通
『凄く美味しいです』
と、満面の笑みで白蓮はいってきた
『そうかよかった』
晩御飯を食べ終わってからは普通に喋っていたが特に内容がなかったので割愛する
時間を見るともう十時だ。そろそろ風呂かな
『なぁ、風呂なんだけど先に入るか?』
『あのいいんですか?』
『当たり前だろ』
『じゃあお先に失礼します』
『どうぞ、あっ、服どうする?姉ちゃんのは怒られるしな。……俺のでいいならあげるけど』
『よろしくお願いします』
『わかった、なら置いとく。あと、寝る場所どうする?何処でもいいぞ?』
『じゃあリビングで』
『そこはダメ俺が寝るから』
『じゃあ荒井君のとなり』
『それだと俺が緊張して寝れん』
『じゃあ荒井君の……ベッドはダメですよね?』
そんな涙目にならなくても……
『全然いいよー』
『ホントにいいんですか?』
『うん、いいよ』
『すいません、ありがとうございます』
あっ、そういえば
『服洗っても大丈夫?』
『洗ってもらえるんですか?』
『ん、いいよ』
『じゃあお願いします』
『はいよ』
『ホントに何から何までありがとうございます』
おぉ今日はめっちゃお礼言われるな
『いいよー気にしないで』
まぁ、その後は普通に風呂入って洗濯して寝た。
起きると5時早いな、まぁいいか白蓮の洗面道具買わないと行けないしな。
……はぁー今日は学校か。休みたいな
まぁコンビニ行くか
便利だな~コンビニっていつでも大抵空いてるし、帰って飯の準備~
もう六時三十分だ白蓮を起こすか
寝顔見たらダメだろうから電話でいいか
昨日登録されたばかりの白蓮にかける
『もしもしー』
なんか寝ぼけてるな。あっ、前アニメでやってたやつやるか
『もしもし僕のマイエンジェル』
『うひゃ?』
可愛いなあれ素だよな。もうちょいやるか
『下に降りてきて僕のマイスイートエンジェル白蓮ちゃん』
うわやばい凄いキモいな今の俺
すると、ドタドタと音をたて降りてきた
『荒井君エンジェルって言いましたか?』
すっげー食いついてきた
『言ったか?』
『はい、さっき言いました』
『そうか。それはそれとしてどうした?慌てて』
『あのそのお願いなんですけど』
と上目遣いで言ってきた
『おう、俺のお願い聞いてくれたら聞いてやらんこともない』
『なんでしょうか?』
『学校で絶対に話しかけるな』
『なんでですか?』
まぁそうなるわな
『いろいろあんだよ』
『…………グスッ』
泣いちゃったかー
『わかったじゃあ泊まりのことは話すな』
『……それぐらいなら』
ホントに白蓮は可愛いな
『よし。で、白蓮の頼みは?』
『あの抱きしめてください』
……え?何て言ったのこの子
『もう一回言ってくれる?』
『私を抱きしめてください』
抱きしめる?ってあの抱きしめるだよな
『ほんとにか?』
『ほんとにです』
『うーん』
『ダメですか?』
いやそんな泣きそうにされたら抱きしめるしかねぇだろ
『わかったよ』
『……ん……』
そんな声出すなよ変な気分になるだろうが
これぐらいでいいよな
『じゃあ終わりな』
『まだしてほしいですよー』
そんな上目遣いしたって次はやらん
『また今度な』
『はい』
その後は飯を食って別々に家を出て学校に向かった
時は流れ今は昼休み
なんか眠いので眠りにつこうとしていると、トテトテとなにかがこちらに駆け寄ってきた。
気になって顔をあげると南川白蓮がそこにいた。
『荒井君昨日はホントに有り難うございました。私のせいで家にまで泊めてもらってすいません』
と、つげた。やっちゃったな~
するとすぐに周りがクスクスと話始めた。
内容は(今の聞いた?泊めたって連れ込んだってことだよねー、うわっさいてー、俺の女神を返せ、ていうか南川さん男の家に泊まるとか痴女?)ヤバイな白蓮にまで矛先が向かい始めてる。止めるしかないよな
『あーあ。…………別にいいよ俺もワンちゃん狙ってたけど南川さんガード堅すぎて漬け込めなかったし。それはチョットショックだったな。南川さん超可愛いから狙ってたのになー、泊めてやったんだからすこしぐらいいいじゃん。まぁ別にいいよこのスマホに色々入ってるし』
『荒井君なに言ってるの?』
と、白蓮は小声できいてきた。だから俺は
『まぁ、俺に合わせろ』
と、つげた。すると首肯した。
『この前お前の家にいったロー?』
『う、うん』
『あの日はよかったよ。南川ってああいう下着着るんだな意外だったよ。あっ、ごめんね。この前色々見ちゃった』
『嘘だ』
後は泣かすだけでクラスの目は俺に向く
なので、俺は
『実はお前のこと大っ嫌いなんだ』
と、白蓮に小声で注げた
すると白蓮は泣き始めた。
…………心が痛む。直ぐにでも抱きしめてやりたい。人間なんて簡単に変わる。勝手な理想を押し付けそれに背くと否定する
このままだと白蓮が虐められるそれだけは絶対にさせない。例え俺が虐められるとしても……
……………………その日俺は早退した
帰ってからもなにも考えれなかった。
起きると七時。……行かないとな行きたくねぇな
学校につくとやはりと言うべきか
下駄箱にはゴミ画ビョウ邪魔だな
机には落書きゴミそれに周りの人間の獲物を見る目
はぁゴミありすぎだろ。すると男子と女子の軍団がきて
『荒井~昼休み~体育館裏までな?』
なにこれ怖いなにかされるな
まぁいくかなるべく寝るか
早いな時間早いもう昼休みかよ
体育館裏につくといきなり殴られた
いてぇ殴り返すか?いやダメだ我慢しろ
俺は鍛えているし大丈夫だろ
それにしても人多すぎだろ
マジいたい‥……するとチャイムがなった。
まぁ奥の手も隠してるしなんとかなる
いてぇな帰ろうかな
………………授業に行くか。
明日まで我慢だ
授業に集中できなかったため早く終わった
………………帰ろ
家に帰って寝るすぐに寝る寝る
結構寝れたな。今の時間は、2時……
予定どうり。
よし、行くか学校
体育館裏に行きカメラをセット、そしてポケットに録音器をこれで準備完了。
今日であいつらをこの学校から消してやる
よし、またきたな
『荒井~昼休みに体育館裏までな?』
『なぜ行かなくちゃ行けないんだ?』
と俺は聞いた?すると
『何故って?簡単だよストレス解消するためだよ』
『じゃあ南川は関係ないんだな?』
『当たり前だろうが馬鹿なのか?』
よし、乗せれた
『今日は誰が殴るんだ?』
『言わなくていいだろ?』
『お願いだ自己紹介しながら殴ってくれないか?そうしてくれれば絶対に従う』
『わかったよ~そうしてやる』
簡単な猿どもだな
昼休みになった。楽しみだな~
ホントに自己紹介しながら殴ってきたよ馬鹿だな~
あっ、最後の人らしいやったこれで終わりだ
よしこれを教育委員会に持って‥……行け‥……ば‥……
『‥……‥……君………い君………らい君……荒井君‥荒井君』
だれかがよんでる。だれだろ
目を開けるとそこには白蓮がいた
泣きながらなんでいるんだ?
『荒井君目覚めた?』
『あぁ』
『大丈夫?』
『なんで?』
『あんなところで倒れとけば誰でも心配になるよ』
『違うくて何故一緒にいる?』
『だってあんなこと信じるわけないじゃないですか』
『そうか。………………すまん』
すると彼女は泣き出した
『よかったホントに嫌われたんじゃないかって心配になったんですからね』
『すまん』
『じゃあお願い聞いてくれたら許してあげます』
『なんでも言え』
『ほ、ほんとですか?』
『当たり前だろ』
すると白蓮は顔を真っ赤に染めて
『そ、それじゃあ……キ、キスしてください』
断れる訳がない。だが、俺はある提案をした
『明日が過ぎてからでいいか?
明日で全て終わらせられるから
待っててくれないか?』
そしたら彼女は、
『はい待ちます。全て終わらせてきてください』
エールも貰ったしやるか。あれ?そういえば
『今何時だ?』
『十時です』
『終電は何時までだ?』
『あっ、今発車しました』
なんだと~これはヤバイどうする俺の性だよな
『あのさ白蓮さえ良ければうちくるか?』
『はい、喜んで』
それからは久し振りに色がある食事会話睡眠をした。
そして寝静まった俺の部屋ではパソコンが動いていた。なんのことはない。教育委員会へのメール、録音データ、映像データを送っていた。これで明日の昼には…………
結果は予想通り教師は責任をとらされ転勤
いじめっ子は、転校それと謝罪、
いじめっ子の親は、謝罪と慰謝料
俺には転校したければしていいとそれも新設校らしい。だが、一人だと嫌だと断ったがな
そして約束していた時間になった。
緊張してきた。…………頑張るか
暫くすると白蓮がやってきた。
『遅れてすみません』
『いいよ。キスの前に言って起きたいことがあるんだ。いいかな?』
『はい』
『まずは、ごめん。どんな理由が有ったにしろ君を傷付けたのは事実だ。本当にすまなかった』
『その事はもう許してますしいいですよ』
『最後にらもしこんな僕で良ければ南川白蓮、君の彼氏にしてはもらえないだろうか』
『はい喜んで。こちらこそよろしくお願いします』
そう言って彼女は、満面の笑みを見せた。
そして、僕はそんな彼女を抱き寄せた。
この世界は平等ではない。
しかし、そんな世界が現実なのだ。
もし、平等な世界があったとしたら、それは酷く気持ち悪く居心地の悪いものだろう。
なぜなら、全て平等なら、人が人を好きになることは、有り得なくなる。気持ちが平等になると言うことは、一人を好きと思うと他の人も好きと言うことになる。
‥……屁理屈と一蹴する人もいるかもしれない。だが、屁理屈も立派な理屈だ。
だから、俺はこの世界が大好きだ。
こんなことを言えるのも、白蓮がいてくれたからだ。それは奇跡と言えるものだろう。
だがこの奇跡は人生に一度は、誰にでも訪れるはずだ.。人と人との関係は酷く曖昧で儚いものだか、それはどこかで噛み合う筈なのだ。明確な理由も保証も出来ないがこれだけは言える。
結論
今‥……俺は超幸せです。
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