五大魔法で最強なのは雷魔法ではないだろうか?

荒井 恭介

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恐怖と希望(-アニエル視点-)

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 -アニエル視点-
  それは一瞬の出来事だった 。
 闘いが終わりラミエルの元に走って向かっていると急に何かが飛んできてヘスティアが私を庇って受けてしまった。
 そしてヘスティアから血が吹き出した。
少し放心状態に陥った。でも、ラミエルから指示を貰い何とか持ち直した。
(そうだ私には回復魔法がある!)
 そう思い私は一心不乱に回復魔法を使った。金属音が聞こえるが、そんなことは気にしないで使い続け安全な状態まで回復させた。
 ラミエルはどうしているかと目線を移すと空を飛んでる何かに突撃され吹き飛ばされている所だった。………え?ラミエルが負けた?
 私は訳が分からなくなった。今までのラミエルからは負けることが想像できなかったからだ。
 するとその化け物はこっちにゆっくり向かってきた。そして私は圧倒的な恐怖感に襲われた。
(怖い怖い怖い怖いっ!)
『おいそこの女』
いきなり化け物が話しかけてきた。
『は、はい』
『死ぬならどの様な死にかたが良い』
 死にかた?そんなことはどうでも良い。
 なら私が取るべき行動はヘスティアとヘファイスを、生かすこと。だからこう答えた
『私は一人誰に知られるでもなく死にたい』
『アニエル様何を言っているのですか!』
ヘファイスが私を咎めるように言ってくる。
『いいから貴方はヘスティアを連れて居なくなりなさい』
 そんなことには耳も傾けず言い返す。もし、耳を傾けてしまえば心が揺らいでしまうから……
『ほぅ?臣下を思い自らの命を投げ出す君主か………出来た人間だが、零点だ』
そう言い腕を振るい何かを放ってきた。
 だが、何か光を放っている物が弾いた。そしてラミエルが飛ばされていった場所の方から足音が聞こえてきた。ラミエルが帰ってきた!そう思った私はラミエルに声をかけようとしたのだが途中で止めてしまった。
 何故か?言葉にしようとするならばラミエルの皮を被った別人と言っても信じられるほど、ラミエルとは纏っている雰囲気が違うのだ。
 そして、そのラミエル(?)が口を開いた。
『貴様か?我の食料源をいたぶってくれたのは』
 食料源……その言葉を聞いて私は一つの結論にたどり着いた。
 この方はラミエルの信仰する神。悪神アンラ・マンユの造り出した怪物アジ・ダハーカその人だと…そしてこの人はこの悪魔に敵意を持っている。つまり、私たちが生きる希望
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